満足度★★★★
名優の二人舞台、しかしむずかしい
奈良岡朋子さんに惹かれて観に行った。「役者に年齢はない」とおっしゃるそうだが、艶やかさ、わがまま、冷淡、可愛らしさなど複雑な顔を併せ持つクレアになりきり、演技の凄さはただ圧倒されるのみ。86歳、信じられない!。
受けて立つ岡本健一さんも力強く魅力的な身体表現、口跡など舞台俳優としてこれからますます重要な位置を占める人のように見えた。
しかし内容は難解で、虚実、現在と過去などの転換がよくわからず、セリフを必死になって追いかけたが理解には至らず相当疲労を感じた。
舞台装置は洗練されていて、シャボン玉のシーンは美しく印象に残った。