二人だけの芝居―クレアとフェリース― 公演情報 二人だけの芝居―クレアとフェリース―」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 圧巻
    2人芝居であること、奈良岡さんが2人芝居をするこあと、タイトル、東京芸術劇場でやることに惹かれて観劇。
    もっと柔らかい本でも良かったんじゃないかな。
    奈良岡さんに惹かれたけど岡本さんも流石だった。

  • 満足度★★★★

    素敵な二人
    座を組んで芝居をしていた二人の姉弟が、座員たちに置き去りにされてしまい、仕方なく弟の書いた終わりの無い(終わりの見えないかも・・・と思った)二人芝居をかけることに・・・・。
    楽屋での二人のやりとりという設定で、劇中劇が始まり、現実といったりきたりする・・・ライティングがとても繊細に効果的に彼らを照らします。
    奈良岡さんが少女に見えたり、やつれた中年女性に見えたり、気位の高い女優に見えたり、すごいです!!!そして、岡本さんのまるで彼女を支配しているような、依存しているような濃密な姉への心情が息苦しかったです。
    二人の心は、二人の世界に閉じ込められたままなんだな・・・と、思いました。

  • 満足度★★★★

    テネシーウイリアムズらしい芝居
    「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」などで、知られるテネシーウイリアムズに、こんな戯曲があることを、今まで知りませんでしたが、奈良岡さんと岡本さんの二人芝居に興味をそそられ、観に行きました。

    なるほど!彼の作品には、脆い精神の姉がよく登場しますが、この作品も、同様でした。

    年齢差や芸歴の差を物ともせず、奈良岡さんと岡本さんのコンビネーションは、抜群で、やや難解な進行も全く苦にはなりませんでした。

    また、このお二人で、何か二人芝居を上演して頂けたらと、次回共演を大いに期待します。

    ネタバレBOX

    弟のフェリースが書いた芝居を、女優の姉クレアと二人で、田舎の寂れた劇場で上演するために、稽古をする二人。

    聞けば、スタッフは、皆逃げて、もはやこの劇場には、二人きりが取り残されている模様。

    稽古を重ね、実際に、芝居を上演しているかに見えて、実は、二人の心象風景なのかもしれない、舞台進行は、やや難解ながらも、目が離せません。

    台詞を忘れたり、省略したくなると、クレアが合図として、鳴らすピアノの音が、愉快なアクセントになり、深刻そうな舞台設定に、笑いを醸し出すのが、さすがの脚本です。

    二人が、飛ばす、シャボン玉が、美しく、切なく、後方に広がる、朽ち果てた、向日葵の花が、「ガラスの動物園」のガラス細工にも似て、哀れでした。

    ラストシーンの二人の抱擁が、哀切で、胸が締め付けられるようでした。
  • 満足度★★★★

    名優の二人舞台、しかしむずかしい
    奈良岡朋子さんに惹かれて観に行った。「役者に年齢はない」とおっしゃるそうだが、艶やかさ、わがまま、冷淡、可愛らしさなど複雑な顔を併せ持つクレアになりきり、演技の凄さはただ圧倒されるのみ。86歳、信じられない!。
    受けて立つ岡本健一さんも力強く魅力的な身体表現、口跡など舞台俳優としてこれからますます重要な位置を占める人のように見えた。
    しかし内容は難解で、虚実、現在と過去などの転換がよくわからず、セリフを必死になって追いかけたが理解には至らず相当疲労を感じた。
    舞台装置は洗練されていて、シャボン玉のシーンは美しく印象に残った。

  • 満足度★★★★

    奈良岡朋子の迫力がすごい
    難解な劇である。パンフレットによると、それは訳・演出の丹野郁弓も認めているし、この二人芝居の出演者も同じだという。しかし、現実と空想、過去と現在、さらに芝居の練習と現実生活をシームレスに行きつ戻りつするこの会話劇を、奈良岡朋子と岡本健一が見事に演じきっている。

    元ジャニーズの岡本健一は既に円熟というか、ベテラン舞台俳優の域に達している。そのベテランが「超ベテラン」の奈良岡朋子に堂々たる絡みを見せてくれるのだ。その岡本の迫力、言葉の強さ、声の通り具合にさらに負けない奈良岡の舞台は見事と言うよりない。40歳の年の差、86歳の迫力に客席は圧倒されている。だが、ある意味で、この奈良岡の迫力を引き出しているのは、岡本のすごさなのだろうと思う。

    難解な会話劇で眠くなるかもしれない。だが、その節々で舞台に釘付けになる、その迫力を堪能したい。

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