
ルドベルの両翼
おぼんろ
BASEMENT MONSTAR王子(東京都)
2016/06/28 (火) ~ 2016/07/06 (水)公演終了

郵便屋さんちょっと2016
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり扉座だね!
つかさんの初期の作品に横溝さんがいろいろ足した舞台だそうです。つかさん愛がすごく感じられて、なんだか胸が熱くなります。
激情的なメリハリのある演出、活きのいい台詞は命を持って飛び交います。
さすが扉座の役者さんです。
とても面白かったです。大満足の舞台でした。

英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ジゼル』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
美しくて、悲しかった・・・・。
マックレイ&サラのペアは、とても素敵でした。
マックレイの1幕で見せたアルブレヒトの2面性、サラのジゼルのはかなげな可憐さ・・・・。
2幕は、亡霊でもいいからジゼルに遭いたいと思うアルブレヒトの想い、死んでなお、彼を愛しぬくジゼル・・・・泣きました。
マックレイの華麗なるダンスも楽しみました。

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】
劇団どくんご
北越谷駅前さくら広場(越谷市)(埼玉県)
2016/06/28 (火) ~ 2016/06/30 (木)公演終了
満足度★★★★★
今年のどくんご観劇は越谷から
今期どくんご。よく見ると素材はリサイクルしているが、狂気と毒気が増していた。過去の公演の美味しいとこ取りともいえるかも。
日本の伝統芸能の扱い方の怪しさ。解釈はいろいろ可能だろうが、現在の社会についてのリアリティがある。
鏡像人間の迫力。演技の繰り返しが考えさせるもの。感じさせるものには、横の時間軸ではない、人間の習性の謎にむけた縦の時間を探る強烈な劇的探求がある。これが、ここが日本演劇のエッジです。

熱闘!! 飛龍小学校☆パワード
ジョー&マリ プロジェクト
シアターサンモール(東京都)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

戸惑いの午后の惨事
ゲッコーパレード
旧加藤家住宅(埼玉県)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/29 (水)公演終了
満足度★★★
戯曲の再提示という役目か
竹内銃一郎の戯曲は高校生の頃読んでいた。あまり引かれなかった。
今回の戯曲も80年代になってからの60年代70年代的な生々流転、社会環境の激変の余波のようなものがじんわり描かれていたが、これが大傑作だろうか。地味な印象。コント赤信号の不良コントに見えた。コント赤信号から時代を読み取れたらそっちのほうが高級だろう。舞台装置の使い方は良かった。家屋というより半野外劇的な解釈のほうがいい。

INDEPENDENT:16トライアル 三次審査
INDEPENDENT
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/06/28 (火) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
三次審査
【f】トップバッター、最初からトップギア。二次の時は、三ケ所のスポットライトを飛び回るところ、機敏な動きの凄さの反面、灯りの中に入れずズレてしまっていたのが気になったけれども、それは解消され、それどころかさらに照明使いが良くなってた気がします、記憶違いでしたらスミマセン。
現代社会の中で生きる男性が、社畜として、父として、様々な困難と戦う様は、妄想とはいえ心理的にはまさしくこれくらいの戦いであるといえる。見た目の派手さの中にある心理世界が興味をそそられました。
本戦、伸びる時間の分、さらに掘り下げられた作品を期待します。
【b】相変わらずの攻め姿勢、隠す技術の秀逸さ(だがしかし見えてはいる)、全裸であるということがまるで嘘のような見えていないだけで本当は衣服をまとっているのではなかろうかとさえ思う自然体(だがしかし不自然に隠してはいる)、短距離男道ミサイルの真骨頂。場合によってはどん引きされることもあるこのスタイルで、見事に観客を味方につけてました。TPOを考えろ、この台詞に客席の心はひとつになったことでしょう。裸は強い、そういう言葉もありますが…脱げばいいというものではなく。作品としてこれくらいの完成度の高さがあって初めて面白さがあるというもので。いや、天晴れでした。筋肉美も天晴れでした。仙台までは…なかなか行けませんが、また観られる日が来ることを期待してりおります。
【e】わたしはグロいのが苦手です。グロシュールなこの作品がどちらかというと不得手でした。そこを抜きにしてみても、すみません、観てすぐ残るものがわたしにはありませんでした。じっくりじっくり反芻していけば、見えてくるものがあるのかな?とも思えます。
【c】出てきた瞬間に、おっ?って思いました。あんなに長くて可愛いカラー入れてた髪の毛バッサリ大人しめになってる、メイクがすっぴんに近しいほどナチュラルになってる。田舎でソフトボールをやってる女の子、という設定に、思い切りよく見た目からも近づいていったんだな~と気合を感じました。
それに反して、二次の時より元気がなかったかなって。あの弾けるようなエネルギーが静かになってしまっていて、緩急強弱をつける意図があったのかなぁと思いつつ、魅力が半減してしまった印象。
充分の精一杯だったかなって、充分に頑張ってたかなっていう思い、長い目で見ての伸び代はあれども・・・。
【d】唯一、二次と三次で違うものを発表した組。二次は、このトライアルというものはどういうものであるべきか、という事案に対して法廷に立つ弁護人の体で客席に訴えかける形式の一人芝居でした。三次もその流れを受け継ぎ、二次から三次まで、さらに本戦に向けてのストーリー性がある。もうそこからしても、演出ダイゴさんの手腕が光る。
脚本は得意の海外ミステリー仕立て、ぐいぐい興味を惹かれる面白い本。演出においても照明の使い方、音楽、効果音の使い方、たまらなく巧み。これは傑作だと思いました。
だからこそ・・・悔しい思い。11月までならば、きっと間に合ったのに。ダイゴさんなら大山さんを仕上げることが出来たろうし、きっと大山さんはそれに応えることができた。
観たかった、万全の状態のこの作品を観たかった。
でも・・・今ここで観客の心を動かさねば行けないのがトライアル・・・辛い。
【a】文句なし!ずるいわ~!笑いのセンス、哀愁、青木さんの魅力がこれでもかと溢れ出んばかり、いや溢れ出しまくりの大洪水でした。噛みも激減し、息切れも気にならなくなり、二次からまた一段と良くなった。これはもう間違いがない。ブラボー!
ほんとに・・・この中から選ばれるのが2組だけというのが惜しくて仕方ないラインナップでした。
惜しい・・・ほんとに惜しい。
選ばれた2組、どちらももう間違いなく素晴らしい作品でしたので、本戦で観られる方には、ぜひ楽しみにしておいて頂きたいです!
二次、三次と観てきたわたしも、ここから上演時間二倍に拡大された作品を観るのが楽しみです。

パラサイトパラダイス
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
安定感とメリハリ
当たり前な事ですが、台詞の噛みがなく、心の声のシーンのメリハリがわかりやすかったです。
年をとった親との同居、熟年夫婦の寝室問題、大学を辞めて引きこもる子供がリアルなのに、重苦しく観えなかったです。
アンサンブル的に出られてた役者さんのお芝居もよかったので、もったいない感がありました。

キャッシュ・オン・デリバリー ~Cash on Delivery~
ファルスシアター
駅前劇場(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★
British Social Systems
最初から最後まで猛スピードな展開と演技。演技者はもちろんのこと、観劇者まで額に汗をにじませながらの2時間。少々長すぎるような気がしました。せっかくの再演なのですから、思い切ってそぎ落としてもよかったのでは?ところで、私事。英国に10年前まで住んでいましたのでひとこと。この作品のラストのような〆は、英国ではまずありえません。アメリカではないので・・・(笑)

読書劇『二十歳の原点 2016』
オフィス再生
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいの一言!
「二十歳の原点」(にじゅっさいのげんてん)の作者、高野悦子さんの命日にあわせた公演...4年前に発表し大きな反響を得たという。自分は初見であるが、本当に見事な公演であった。
某雑誌の紹介で観させていただいたが、当日は13名の観客。実に贅沢であることの感謝と同時に、もっと多くの方に観てほしいという気持が...。
2017年は京都でも公演を、そんな話をされていた。50年近く前の「時代」のことであるが、今でも何か投げかけてくるものがある。

パラサイトパラダイス
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
現代社会への問題提起
「衣・食・住」を「医・職・銃(住)」という現代の課題要素に置き換えて、さらに男女という性別の視点、老若という世代の違いという観点を複層させて観せる巧みさ。その描く対象は、集団としては最小の「家族」の単位で描く。
今回公演のメインは住居...「ひとつ屋根の下に暮らす意味って何? シニカルに描く『共依存する家族』の日常」 をユーモアを交えているが、その問題提起が鋭い。家庭内での部屋割りを巡り喧々諤々する家族。住居内別居、思いがけなく味わう解放感が得られる。一方どことなく遠のいていく互いの気持ち。家族の絆は、案外部屋という空間によって繋がりあっているのかも知れない。それが次々暴露していくような...。

リング・リング・リング2016
ギャンビット
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/06/30 (木)公演終了
「時代」のせいかもしれない…
つかこうへい的熱さに、今日の観客は、いまいち乗り切れなかったようで…。
キンタロー。へのアテ書きのようにも思えたが。

デフォルトいまって危機的状況じゃね?
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
ADVみたいな
ADVよろしく、観客がストーリーを選択していくタイプのものでした。
私自身は、この形式が初めてで、非常に興味をもって、参加しました。
他の方にも話があるように、始めは軽い選択し、物語が進めば、シビアな選択となっていきました。
でも、楽しい!が、他の選択肢の物語はどうなるのか、気になることしきりでしたw
ストーリーは本当にたわいもない家族の日常を軸に進んでいくものでした。
基本設定が資本主義的の進んだ感じの世界観。
あと、服飾のテーマがよくわかりませんでしたが。。。
和?中華?洋?色々と混ざり合っていましたのでw
っと、こんなこと言いながらですが、しっかりとそれぞれの人物の物語が進んでいき、楽しめました。
また、似たようなことがあれば、観に行きたいかなと思います。

特別公演『アンポはつづくよどこまでも』
プロジェクト・ムー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/06/28 (火) ~ 2016/07/01 (金)公演終了
満足度★★★★
90分弱
日本人の屈辱の歴史としての安保の歴史を、詩情と寓意を巧みに生かして演劇化。
岸田理生は構想を語ったのみで、実質的には脚本家と演出家の創作なのに、岸田理生らしい言葉遊びや不条理味までがまるで本人が手がけたかのように随所に息づいていて、その点でも感心させられました。

タイツスリップ侍
劇団アシデマトイ
TORII HALL(大阪府)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっとおチャラけたタイムスリップ・ラブコメ♪
奥さんと二人で観劇!
気弱な男・伊達と幼馴染みの夏美、駆け落ちを強行しタイムスリップした武士・又衛門とおはる…、平成と江戸の恋愛事情が交差し、ひっちゃかめっちゃかのラブコメ♪
楽しく拝見しました!
いろんな伏線がしっかり回収され、登場人物のそれぞれの縁が結びつき、ハッピーエンド!
よく考えられた内容でした。
伊達をチャラけず一途な感じに仕上げても良かったように思いますが…、作風ですね…、チャラけた感じも良かったです。
前回の(既成脚本)「遭難。」を拝見した際、シリアスな場面でチラチラ見えるおチャラけた雰囲気が少し「遭難。」には合わない気がしていましたが…。
今回初めてオリジナル脚本を拝見し、おチャラけた感じも結構楽しかったです♪
奥さんも伊達さんのチャラけた風貌が知人の子供とダブって、共感マックス、楽しく拝見できた、との事です!
以上、奥さん共々、大変楽しく観劇させて頂きました。

リング・リング・リング2016
ギャンビット
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/06/30 (木)公演終了
満足度★★★
物足りない感じと頑張ってる感
悪くはないのですが、つかさんの作品で感じる熱感は感じましたが、まだまだ出せるかと思いました。

パラサイトパラダイス
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
納得の高評価劇団
受付けの丁寧さ、無料パンフレットの配布、ブランケットの貸し出し等、開演前からすでに劇団の配慮が感じられる。
実際の舞台も、役者さんの実力はもちろんのこと、映像のカット割りでは絶対できない舞台ならではの表現が随所にあって引き込まれた。
セットも見やすく計算されており、とにかくこだわりのてんこ盛り。
観客も他よりマナーの良い人ばかりだった印象。
まさに良質な大人の娯楽の王道。
難をあげれば、座席が横一列繋がっていて、力伝導が非常に良く、人が身動きするたびに揺れて一瞬気がそれてしまうことぐらいか。
とにかくそれぐらいしかケチの付けようが無い公演でした。
こういう劇団がいっぱいあるといいなとも思いますが、稀有で他にも色んな劇団があるからこそ演劇は面白いんだろうなと思いました。

キャッシュ・オン・デリバリー ~Cash on Delivery~
ファルスシアター
駅前劇場(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★★
疲れた!
始めから終りまで続く“必死の嘘とごまかし”のまさにドタバタ!それに巻きこまれる登場人物たち、そのキャラがいづれも、ものすごく個性的で、面白い!しかし、終わって一番最初に出た言葉は“疲れた”。全力疾走!?全力投球!?という状態が2時間。この種のコメディとしては長すぎる。途中抜けがまったく無い。息をつく場所がないというのはちょつとばかりしんどい。芝居は“緩急”あっても良いんではないかと思いますが・・・。

キャッシュ・オン・デリバリー ~Cash on Delivery~
ファルスシアター
駅前劇場(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★★
雰囲気は~笑い声の聞こえる海外コメディのような感じですね
いろいろとややこしい関係やら説明やらがあるのではあるが
勘違いが勘違いを呼んで巻き起こる笑いは状況だけでも楽しめた
約2時間の作品です
今回は開演前であれば舞台セットの撮影は主宰が許可されていましたー
それにつけても隣に座った
お兄さんは足は踏んでくれるわ
前かがみになって視界は遮るわ
もーちょい観劇マナーというものについて
理解と実行を願いたいなぁと思ったですよ
無駄に身体だけ大きくなっても
精神が大きくなってないのはホント情けないですよ~

ハッピー・スーサイド・カンパニー
エンターテイメントユニット・liberta
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
今までのリベルタ公演の中では一番!
4話のオムニバス形式で、さら4話目がにツムギsideとイオリsideに分かれた作品です。
どの話、どちらのsideが好みかは、観た人によってそれぞれ違うことになります。その分、自分にとって一番感情が移入できる度合いが大きくなるので、印象も強く残ることになりました。
自分は2話目とイオリsideが響きました。中学時代の和と似たような経験のある自分にとって、頭をガツンとやられた感じでした。また、イオリsideは義姉と義弟という微妙な関係が涙を誘われました。これがまた夫婦や恋人だとまた違った感情になるのでしょうけど、この設定は反則です(笑)
を
今回あらためて、『エンターテインメントユニットliberta』の可能性を観せてもらいました。記念すべき来年の10stepsに向けて、期待が高まります。
あらためまして出演者、スタッフの皆さま、お疲れ様でした。そして素敵な公演をありがとうございました。