最新の観てきた!クチコミ一覧

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理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★

一生ずっとああだったの?
思い出したのは。小学校のとき先生がですね。「勉強ができる子供は、案外つまらない人生を送るんだよ、普通に会社に就職して働いて。勉強ができなかったり、問題のある子どもが面白い人生を歩む」
それを聞いて子供のわたくしは。「それはマズイ!けっこうそれなりに勉強できちゃうぼくはつまらない人生を歩むってこと?はやくどこかで踏み外さなくては!」
ま、そんな心配しなくても、普通に踏み外すことが出来て、非常にラッキーでございました。てへへ。

ネタバレBOX

白い人、首が太くて羨ましい。どうしたらあんな首が太くなるのか。
高校の先生の演技。わたくし、ああいうの好きであります。もっと出番があればよかったのにな。
眠たくなる場面がちょいちょいあったのは、俳優の演技が台本をはみ出てないからなのかなあ。エラソーでごめんなさい。
冒頭出てくるイタリアンになにか意味があるのかなあーと思ってたけど、なんにもなかった。なくていいんですけどねー。
子供を産んでからもずーっとああいう感じでシニカルで、子どもをストレス発散に使ってたの?
ぼくも子供のときは、母親に対して、大きくなって立場が逆転したら、絶対に復讐してやる!と思ったものでございます。
ティファニーで朝食と昼食を

ティファニーで朝食と昼食を

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

上手い構成の泣かせるコメディ
6日午後、新宿サンモールスタジオで上演された、東京アザラシ団第9回公演『ティファニーで朝食と昼食を』を観てきた。これは、前回公演を招待で観て大変面白くレベルも高い劇団だった印象があったので再度観てみたくなって出かけたのである。

出演者はやや多めで135分程度の長めの舞台であったが、一口で言えば「泣かせるコメディ」として秀逸出会ったと言えるだろう。
舞台はとある県庁。その女性職員の前田桃子(那海)が主役。県知事の公私混同の金銭感覚や愛人問題、図書館建設を巡る業者と癒着に苛立ち失脚させることを企む県政の女性ドンと知事の確執と、時空をj超えて県庁職員を巻き込み展開される桃太郎&一寸法師一族と鬼の戦い。この2つが絡み合ったコメディタッチの作品。よくこの2つの事柄を絡めることを考え出したと感心する一方で、観ていてどういうふうに2つの事柄を納めるのか関心があったのだが、鬼退治騒動はコメディ部分を盛り上げるために使った道具であり、本筋は知事が親友の死とその娘(実はそれがこの舞台の主役である県庁職員)を思って図書館建設に力を注ぐしんみりさせる話であった。上手い構成である。
最後のしんみりとコメディ部分を盛り上げた中心にいたのは、主役の那海と県庁の男性職員を演じた樋口太樹と知事秘書役の辺見和行であり、良い意味で味わいがあったのが、神様役の狩野慎太郎と、主人公の父親役と一寸太郎役を兼ねた魚建であった。
他にも、味のある役者が多数いて、観ていて飽きないテンションの高さを135分保ち続けたこの劇団の力と演出・脚本力は素晴らしい。
再度書くが、泣けるコメディとしては本年観た舞台の中で最高であった。

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

雀空ファン必見
イルナップの面々、みんな上手くなってて感心しました。

荒馬祭 RABASAI

荒馬祭 RABASAI

荒馬の旅

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

難解
大阪からご苦労様でした。

ネタバレBOX

匿名劇壇『戸惑えよ』  宇宙人が持ち込んだ物質によって感情を失くした人の話。

感情を失くしても感情表現を演じることはできるようですが、感情を失くした人に感じろと迫っても詮無き事のように思いました。こちらも感情を失くしていたので、良く分からないまま終演となりました。

Plant M 『君ヲ泣ク』  戦場境界線でピクニックする女性たちがいたり、戦争が続くとそれを前提として生きる人、現状を見ない人、戦争に反対する人などがいるというような話。

戦場でピクニックする不条理劇はありましたね。難解でした。
マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

近未来の世界と現代人
説明...宇宙飛行士は性欲が強い というイメージ。同時にヒーロー(HERO)でもあるような。その人間性を分析、いや分解すればHEROはH+ERO(エロ)である。そして「英雄、いろを好む」という言葉も聞く。どちらにしてもスケベのような...。

本公演、タイトルは人間の三大欲(性欲)と「石」という硬いを掛け合わせた、または何かに準(なぞら)えるような描き方であった。序盤は少し緩いテンポであったが、火星パワーストーン採掘を決定した以降は、テーマをしっかり意識した内容になっており面白かった。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

この劇団は、人間の三大欲をテーマに公演と続けているようで、前作が”睡眠欲と鳥”、次回が”食欲と花”を予定しているという。
さて、三大欲のうち、睡眠と食欲は生命に直結するが、性欲はその危険は少ない。しかし、睡眠(健康)と食欲が確保できれば、性欲はその頭をもたげてくる。

物語は、近未来の私企業による火星での宝石、もしくは新宝石の採掘および火星での生活環境実験といったもの。その火星にあるオパールを採掘し、地球への帰還間際に発見したパワーストーン(マルカジット、マーカサイト)の更なる採掘を行うため、帰還を2年6カ月延長した。その期間にパワーストーンの不思議な力で性欲を感じるようになる。今まで経験せず、思念・観念として捉えていたことを実践し、その現実(結果)として妊娠する。同時にパワーストーンの力は、酸化という現象によって、その輝きは失せる。性欲の抑制またが減退をパワーストーンの輝きを通して表現しており、分かり易い。

物理宇宙と現実宇宙(下半身)の世界を出現させ、そこでは現実(愛)などなく、生殖行為も覚醒しない。精神をコントロールしミッションに集中させる。その現れとして各人に専門分野を負わせている。しかし、それをも乗り越えて押し寄せる(性)欲望を抑えることが出来ず、感情・肉体が支配される。その過程を面白可笑しく描き、知的エレガンスならぬ「痴的」行為をテーブルの上、下で繰り広げる。
Hey Baby...シーン転換の際、テーブルの上で観客に呼び掛ける台詞。暗転などを多用せず、観客の気を逸らさない工夫をしており好感が持てる。また、作庭の際、使用する丸石(色付けあり)を多く用い感情表現するのも巧い。

ラスト...地球への帰還後の記者会見で、AVタイトルの台詞を連呼していたようだが、これには痴性しか感じられず、逆にここは知性を持った締め括りにしてほしいところ。

次回公演を楽しみにしております。
Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

パワーがあって良かったです!
また観たいです!

理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★★

結構むずかしかったです!
でもまた観たいです!

空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました
元気、元気、元気いっぱいに駆け抜ける、なんの訳もなくただひたすらにかけぬける、そんな中で展開される会話劇でとても楽しませていただきました。絲を根気よくたどっていくシーンはすごいなあっていう感じてよかったです。元気をいただけるようなお芝居。

売春捜査官

売春捜査官

稲村梓プロデュース

中野スタジオあくとれ(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

濃密な舞台!
上演前には中島みゆき の「ファイト」が流れ、この物語の応援歌のように聞こえる。もちろん冒頭、お馴染みの「白鳥の湖」や黒電話が鳴り響くというシーンは観られる。

この公演、人間の五感を大いに刺激する。舞台セットは中央に古びた大きな机、その上には黒電話、洋酒ボトル・グラス、タバコ・灰皿、そして捜査資料がある。それを目で見、音響は耳で聞き、鼻で匂いを嗅ぎ、舌で食を味わう。その個別化した”感”を全て感じることができるが、さらに「触感」という感覚まで意識させる素晴らしいもの。この作品は多く上演されており、その中でどう観(魅)せるか、それは演技力にかかると思う。

本公演...中野スタジオあくとれ、という小空間が、昨今バーチャルな世界が加速する中、五感すべてを刺激し感動するようなものに仕上がっている。

そして、つかこうへい の思いであり想いの「 い”つか公平”に」がしっかり描かれていた。その最大の要因は、役者陣の熱演であることは間違いない。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

「熱海殺人事件」の女性部長刑事・木村伝兵衛(稲村梓サン)バージョン。全体的には前半・後半といった二部構成のように感じた。前半は登場人物のキャラクター、関係性を重視した説明シーンと、笑いの小ネタ(クレヨンしんちゃんの物真似、鮟鱇に似せた変顔=どちらも稲村梓サン)などを取り入れて後半との違い(落差)を鮮明にする演出のようであった。物語の構図は、つまらないありふれた犯罪・犯人である大山金太郎を、木村伝兵衛が一流の犯人に仕立て、その過程において社会的な問題の投げかけ...登場人物がそれぞれ自立、成長していく。

さて五感であるが、見る、聞くはもちろん、匂いはタバコや大根(もちろん、役者のことではない)、食は駄菓子をほおばり、熊田留吉(篠原功サン)に吐き掛ける。触るは、役者同士はもちろん、観客(客席・自分の隣々席の女性を立たせ、両肩が露出するまで脱がせて口にキスをする。実にセクシーで迫力満点。キスされた女性は劇団員かと思ったが)まで触る(困惑した顔で終演と同時に席を立った)。

後半の事件再現シーン...熱海海岸での大山金太郎(半野雅サン)と山口アイコのシーンから迫力を増す。特に絞殺場面の金太郎がアイコを追いかけて首を締めるところはリアリティがある。このシーン以降、つかこうへい の思いである、人種差別や性少数者・万平(世志男サン)への偏見への批判、人への温かい見守り、郷愁といった滋味溢れる台詞が心に染み入る。
今まで観た公演は、電話の向こうの警視総監しか感じられなかったが、本公演では実際登場した。稲村さんの乳房を揉み、股間を触るというエロう素晴らしい演技であった。

表現は相応しくないかもしれないが、芝居という見世物でありながら、五感全てから現実感を生み、その実感を通して生きているという喜びが感じられる。そんな広がりと深みを感じさせる観応えある公演であった。

次回公演を楽しみにしております。
Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

座黒高校!!とても面白かった。
見に行ってみて、個性的な役者さんが多いのだがそれぞれの魅力を引き立てていてさすがだと思った。
あまり書くとネタバレになってしまうのだが、特にラストの先生と速水くんのシーンはとにかくやばいのと二ノ宮くんと速水くんの二人のシーンはワクワクした。
個人的にすごく座黒高校の過去と今後も気になるので見てみたい。
今後に期待!

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

汗と感動
あれだけの人数が出てキャラの濃い役者さんが多い中よくあれだけまとまっていた事に感動しました。小劇場ならではの汗 ニオイ 感動を共有出来て、とても良かったです。明日も行こうかな

マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです
ストーリー・演出・演技・音楽共に、とても良く、すごく面白かったです!笑える場面、ちょっと緊張感のある場面、ドタバタの場面・・見所満載でした。テンポも良く、役者さん達の熱演で、あっという間の時間でした。若い感性とパワーの溢れる素敵な舞台でした。希望者には、上演舞台の台本が貰えるという(QRコード・URL)太っ腹です。大満足の舞台でした!

正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』

正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』

PATCH-WORKS

ひつじ座(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★

嬉し恥ずかし♪
このネタではちょっと照れがあるのかな。テンション高めのドタバタコメディに仕上がっていましたが、大いに楽しめました。生演奏&生着替えは実にいいですねー。

宮川サキ一人芝居全国ツアー2016

宮川サキ一人芝居全国ツアー2016

宮川サキ

下北沢 Reading Cafe ピカイチ(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

あ!こんな人、いる!!っていう面白さ!
1回公演で、3人を演じ分けていて、こんな人おるわーっていう面白さ満載でした。各人物の個性が満載で、そんな落ちが!ってゾワ~ってするものもあり、あきさせない1時間でした。
夜の公演後は、飲みながらの交流会もあるので、じっくり役者と話したいんだって方には是非!

清姫道成寺

清姫道成寺

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

シアターX(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

清姫道成寺
ろうあ者向けということもあってセリフがまったく無く、ところどころで手話やナレーションが入る設定。踊やステップや音楽が和洋折衷で独特のものみたいで
よく考えられたものになっていました。
主役の清姫が激しく動くシーンはすごいなと感じでした。

PANDORA 〜Op.5 最終章・はじまりの章〜

PANDORA 〜Op.5 最終章・はじまりの章〜

Project UZU

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

PANDORA最終章・悪魔の心編
母の記憶編に続き、最終章2度目の観劇。
悪魔の視点から観ると、こうなるんですね。
面白い。

人は訳の分からない(悪魔の様な)感情と向き合わないと。
怒りからは怒りしか生まれない。

2度目の拝見で気づく事、腑に落ちる事、納得いく事、などなど、新たな気づき多数。
「意味のない出逢いは無いんだ」

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

見に行ってよかった!
本当に汗と涙と根性が伝わってくる作品でした。
今回は3団体のコラボということですごく期待して見に行って、やはり本当に見に行ってよかったです。またBLACK JAM観劇したいです。

「66~ロクロク~」

「66~ロクロク~」

円盤ライダー

シダックス カルチャービレッジ6階(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇を超えた演劇
過去にはカフェやホテルラウンジで公演しているそうで、その場合、店の雰囲気や装飾品がそのまんまリアル舞台美術として機能するだろうが、今回はこの場所、非常に不利ではないだろうか。 
入室して、まずそう思った。
無機質だし、特に舞台照明もなく、天井のLEDが部屋全体をまんべんなく照らしている。当然音楽も無し。 
近代オフィスのお洒落さはあるが、あまりにもリアルな空間すぎて、とても演劇を鑑賞する雰囲気ではない。 
ステージ予定スペースにはテーブルも無いのだから会議モノじゃなさそうだし。 
結論から言うと円盤ライダーはこの不利な状況を、全て身体ひとつで覆してくれた。 
開演。ドヤドヤと入ってきた役者さん達。 
どうやら男達は、協力し合って会社を設立し、このオフィスを手に入れるところまで漕ぎ着けたようである。 
全員が達成感で高揚しハイテンションである。 
私は冒頭からハイテンションの芝居はちょっと苦手で、どうしても一歩引いてしまうクセがある。(世界観に入れた後なら全然OKだが)
たとえ最前列であっても座席と舞台の境界は明確で、距離を勝手に感じてしまう。 
なのに本作では距離など意識することは無かった(できなかった)。 
舞台と客席の境界は存在せず目の前、後方の夜景、ガラスパーティション、倉庫、とにかく会場のすべてを味方にして役者のパッションが炸裂する。 
客イジリなど一切無いのだが役者熱が力づくで演技の世界へ巻き込み、そして完全に引きずり込んでいく。 
よく体感型というが、これもまさに体感型である。 
ストーリーは当然存在するが、それよりも役者ひとり一人の生きざま、人間そのものを観てくれと言わんばかりのガチ魂。 
こういう演劇を何歩か超えたようなスタイルは何と表現すれば良いのだろうか。 
企画力+実現力+演技力そして熱い役者魂。すべてが揃わなければ不可能な公演。お薦めするしかありません。 
あっ、あとすいません。この公演コメディーです。

マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

ポテンシャルの高さに星5つ
 先ず扱っている素材が石であることに注目したい。(追記後送)

ネタバレBOX

一応パワーストーンというコンセプトで括っているが、本質が石であることに変わりは無い。石に注目できるのは詩人の感性である。何故なら石こそ生きた歴史、宇宙の無限の歴史の一端をその体内に留め置くことのできる、見る目の無い者には決して注目されることが無いほどありふれ何処にでもあると錯覚させる歴史の証言者だからである。無論、その歴史は、何年、何十年、何千年などという短いタームではない。何億年、何十億年にもまたがり得る歴史である。総ての恒星が、核反応炉であるのは、今や常識であるが、宇宙のガスが蝟集し、塵がコアを形成し強い重力を持つようになって更なる塵を集め巨大化してゆくとき、その内部は猛烈な圧力と熱によって様々な反応を生み出す。褐色矮星で中心温度が250万Kを超えると核融合が起こり、更に、1千万度を超えると恒星となる。星の命がその質量に応じた最後を迎える段階で白色矮星、超新星などの形態を取り、超新星爆発などを経て、更なる物質を作り出す。そのうちの一部が核分裂を起こすウラン235などである。太陽などの恒星では、水爆に近い原理が働いて核融合が起こっているが、猛烈な圧は高温を生じ、物質はどろどろ状態である。さらに猛烈な圧と高温は、臨界を引き起こすには充分な条件を具えていると考えることはできる。そして一度核融合を起こせばそれを簡単に止められないのは、たかが人間の発明した核分裂利用の原子炉を見ても明らかである。恒星の質量が齎す結果は、人間などの作り出すエネルギーとは桁がまるで違うことは、どんなに科学的知識の無い現代人にも明らかであろう。まあ、今作を観るには、この程度の科学的知識と物理学に対する興味はあった方が良い。無論、詩人的な感性も同時にである。開演前には宇宙に関する様々な情報が音声で流されている。相対性理論の時間概念だとか宇宙飛行士に纏わる話題、宇宙船乗組員と地球のスタッフとの交信などだ。
 こんな話をするのは、今作の展開する場所は火星だからだ。パワーストーン販売を手掛ける企業が、火星にたくさんあると見込まれるオパールを梃に、更に貴重な原石の発見を目指してプロジェクト開発チームを送り込んだのである。だが、宇宙開発の進んだこの時代、宇宙空間で暮らす人間の性欲の問題が大変重要なものとしてクローズアップされていた。狭い宇宙船で長旅をすれば毎日顔を合わせる男女の間に恋が生まれるのは必然と言ってよく、結果、子供ができる。然しオゾン層などに守られていない宇宙空間での妊娠、出産、育児などには地球上では考えられない程の放射線の影響がある。放射性核種の影響に関しては年のいかない程感受性が高いという問題があり、乳幼児に各核種の与える遺伝的影響は計り知れない。また、恋愛関係に無い者が、レイプ被害を受けるというような問題も多発していた。そこで取られた対策が、性に対する関心が一切ない特殊な人を宇宙船に乗せるということであった。今作で描かれる乗組員5人は総てこの問題にクリアした研究者、医者等である。無論、各研究者、技術者らは一人で己の任された任務を十全にこなすことのできる有能な者たちばかりである。
 だが、地球上に存在するのと組成も全く同じオパールの採掘では採算が取れそうもない。少なくとも不安である。そこでこの件についての会議が開かれ明日に迫った出発日を延ばしてこのレアな鉱石を採取することになった。


ムーア

ムーア

日本のラジオ

RAFT(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

めをつむるなんてもったいない
上演時間55分、濃密な作品でとても面白かったです。

受付のスタッフさんの対応も丁寧で、
当日パンフレットの裏面が台本(←全文掲載!)のことも
受け渡しの際に目を見て一人一人に言ってくださって、良いなと思いました。

新聞を模したようなデザインの当日パンフも雰囲気あって良かったし、
色みはないのに妙に圧迫感のある舞台美術や
役者の演技力を魅せる演じ分けや、
出ずっぱりの演出も見ごたえありました。

片時も目を離せない作品でした。



以下はツイート転載で失礼します。

ネタバレBOX


題材は、知らない人についてっちゃアカン的なアレと、
色々マイノリティな人のアレなんだけど
別にそんな「キモッ!」とかいう気持ちにはならなかった。
でも「かわいそう」とも思わなかったけど。
身につまされる部分のほうが多かった、というか。
小道具の使い方とか、役者のじわる変わり方とか…ゾクゾク

劇場出たら日常の風景、っていうこの立地がさらにクる話だなーと思った。
そんで、役者の表情とかが最後列でも視認できる
あの距離感もいいんだと思う。
東中野駅から会場のRAFTまで12分くらいか? 
歩く価値あった。
駅までのすれ違う人たちも、作品の一部みたいだった。

当日パンフに台本が載ってるの、
セリフ云々のパワーもあるけど
役者さんの演技でものいわせる系だからこその、
自信あっての行為なんだろうな…(まだ読んでない) 
安藤氏の視線と藤本さんの小道具の使い方と立ち姿、
横手さんの数種類の不気味さと
三澤さんの引きずり込み方と圧がスゴかった。

昼の(別作品)も、夜の日本のラジオも
床に靴底が当たる音すらたてるの憚られる緊張感ある景色で…
(別作品)は2回目だったから
どこでゆるみポイントがあるか把握できてたから良かったけど、
日本のラジオは次はどうなる、この止まった空気を誰が動かすのか…って
とてもヒリヒリした。


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