
庚申待の夜に
風雷紡
小劇場 楽園(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
濃密
濃いというか、重いというか。まるで鉛を背負ったようなズッシリ感にあふれた1時間34分。とても見ごたえのある作品。古い時代の、村社会の封建的な生活風習がリアルに描かれている。フライヤーを見ると作者も出演しているはずだが、名前はよく目にするがまったく面識がない(当日パンフレットは後で読む)ので、どの人だかわからなかった。4ヶ所ほど台詞を噛んでいたのが、惜しい。

夏の夜の夢
劇団The Timeless Letter
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2016/07/23 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★
シェークスピア「夏の夜の夢」初観劇♪
シェークスピア作の有名な「夏の夜の夢」を初観劇しました♪
人と妖精が慈しみが滲み出てくるような、ほのぼのとした公演。
ダンス有り、笑い有りで、パックが良かったです!
今夏、この演目が人気ですね。
柿喰う客さん、いるかHotelさんでも…。
The Timeless Letterさんも良かったので、どちらも楽しみです♪

庚申待の夜に
風雷紡
小劇場 楽園(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
独特な怖さ
鉱毒被害、そして閉鎖的な人間関係で、身体的にも精神的にも破壊(?)していく姿が、すごく怖かったです。何とも言えない独特の怖さでした。重く暗い内容でしたが、役者さん達の熱演で、目が離せませんでした。原発を彷彿させられる舞台で、考えさせられる気がしました。何と言ったらいいのか分かりませんが、すごかったです。

従軍看護婦~女たちの戦場~
サン・マルガン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/08/09 (火) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
しっかり伝わってます!
女達の戦場は男達の戦場でもあるけど敵との闘いよりも南方の孤島での極限状況下の人間模様から人の魂のあり方を描く作品。それを役者さん達全員が全力で真剣な演技でみせてくれました。個々の演技を楽しむというより作品をみる要素が大きい舞台です。そういう訳なのでネタバレ無しだと、この舞台の魅力は書きにくいのです。
(以下は明治の作詞)
真白に細き手をのべて
流るる血しお洗い去り
まくや包帯白妙の
衣の袖は朱に染み
味方の兵の上のみか
言(こと)も通わぬあだ迄も
いとねんごろに看護する
心のいろは赤十字

ブラック祭2016
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/08/11 (木) ~ 2016/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
RS
めちゃ、面白い❣観客参加型と言うか、一緒に物語を創れる?と言ったら、大袈裟だが。。。絶対に、先が読めない、恐怖と面白さ。
でも、役者陣にとっては、本当の地獄?
観劇というより、イベント的ゲーム感覚が強いけど、ブラックルームならではの展開に、ハマル。
参加と言っても、ほんのチョットだけ。イジラレたくない人は、しっかり拒否できるので、安心して、高みの見学。
臨場感楽しめます。
しかも毎日、テーマも役者も変わる。
ぜひ、お試し下さい。
悪の甘い香りに、すっかり酔わされ、、毎日参加したいけど、明日から、東京を離れるのが、残念でたまりません。

白紙の目次
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/17 (水)公演終了
満足度★★★
Aチームを観劇
相当な昔、想定外に涙腺が崩壊してしまった下北小劇場で初めて観た東京セレソンデラックスを彷彿させる舞台でした。なのに個人的には波に乗れませんでした。無念
序盤から、笑いの沸点がものすごく低く、ちょっとした事でも大受けして手までたたきだす方とたまたま隣あわせになると、さめていくという不思議。
おしゃべり等のマナー違反ではないので、要は私の集中力の問題でしょうか。
ラストに近づくにつれ、お隣からは鼻をすする音が、そして会場のあちこちからも鼻をすする音が。 なんだか無念でした。

虚構の劇団 第12回公演「天使は瞳を閉じて」
虚構の劇団
座・高円寺1(東京都)
2016/08/05 (金) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
「今の時代の状況」に書き変えられて・・・そして天使は瞳を閉じる | 役者では、森田ひかりさん、佃井皆美さんに注目!
本作は何度目かの再演とのことで、
原発がらみの用語や描写がかなりストレートに入っている部分など、
鴻上さん自身によって、時代に合わせて大きく書き直されているようで、
その時々の社会問題との絡みつきは、まさに鴻上さんらしい。
透明なドーム内にのみ生き残った数少ない人たちの社会。
その中でも普通に生活は続いている。
それを遠くから長い長いあいだ、見守り続けている天使。
あのラストが語るものは・・・いろいろなことを考える。
本作は何度目かの再演で、「虚構の劇団」としても2度目の再演。
ただ、今回は劇団旗揚げメンバーで唯一の女性現役劇団員で
(個人的なイメージでは)中心的な存在の「小野川晶さん」が
出ていないので、「虚構の劇団」のイメージが弱まってます。
が、その分、森田ひかりさんの安定感が光ってました!
ちなみに、客演で主役の上遠野太洸さんは「仮面ライダードライブ」、
佃井皆美さんは「仮面ライダー鎧武(ガイム)」で
お二人ともライダーに変身したレギュラーキャスト!
特撮ファンとしてはたまらない競演になってます。
おまけに劇中では格闘アクションも一瞬あります。
個人的に、「虚構の劇団」は、特に新メンバーになってから
公演初日ころでは、セリフや芝居が各俳優に落とし込みが
足りない感じがしていました。
1週間後に再観劇の予定なので、楽しみです。

コウの花嫁
ぐりむの法則
千種文化小劇場(愛知県)
2016/08/11 (木) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
コウの花嫁
最初は出演者に応援してる人がいるから、観に行くことにして、タイトルからして内容もそれほど期待はしてませんでした。
しかし観ていくうちに深い内容とか
心情とか想像したり
引き付けられていきました。

艶情☆夏の夜の夢
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2016/08/04 (木) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

アイ ワズ ライト
エムキチビート
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2016/08/03 (水) ~ 2016/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
初、M吉BヰT
名を知ってより2年、いや3年か・・ようやく観劇。お値段がそこそこ良い(高値)。て事は、信者を沢山囲ってるな・・と詮索。きっと正しい。
・・・品の良い端麗な奏楽者3人(ピアノと弦2名)が下手舞台下に照明でほのかに浮かぶ。暗闇。破壊的な地震音。声。背後の出入り口から、助けに来た誰か。声の主は相手を知った風。「やっぱり・・助けに来てくれた・・」、戸惑いつつ返事をする(人違いだが合わせてしまう)その男。この後、幾つかの会話。そして壮麗なオープニング楽曲が奏でられ、マッピングのような映像が目くらましに震える中、「物語」の舞台となる、白亜っぽい装置が入って来る。スタイリッシュ。憂いを帯びた楽曲が、余韻を残すリフレインでは和音の複雑さが深化、「物語世界」は暗く沈下・・のイメージも。そうして始まった芝居はピーターパンやフック船長の登場する空想世界と、「うんと過去」の現実世界(半ば幻想が侵食していなくもない)、現在に繋がる「少し過去」の現実世界、そして「現在」の四つを行き来する。そうして各「世界」の関係性が次第に明らかになる。
震災のイメージと、放射能ゆえに「自殺名所」ともなっているらしいある施設、いじめ・・・暗示するものは暗いが、その対極にある空想世界は闊達でエネルギッシュな冒険譚の世界、この対照がバランスとなっている。というか最初は明るい一色なのが徐々に「暗さ」が侵食して来る。その変移の仕方は悪くなかった。
自殺名所の施設は「少し過去」の舞台で、実は障害者(作者は精神病院ともイメージを重ねているらしい)の収容施設で、今は廃墟。その施設だった当時にも遡ったり、場面の時間は「物語の説明」に即して、自由に移り変わる。
時系列でなく、時間を行き来しながら少しずつ真相をバラして行く「謎解き」に付き合うタイプの芝居では、時系列に並べてみて一本筋の通った物語であるかどうか、私にとっては大事だが、芝居は(推理)小説のように読み返したりできない。ノリも重要である。一つ、一つと謎解きが進められ、また空想世界でも新たな進展がある。現実からの侵食を受けてダークな様相を呈するのだ。
ピーターパン症候群、と「症候群」が付いた方のピーターパンのイメージが、彼自身の空想の産物である世界で急速に影のように広がる様も、墨汁が黒色を一気呵成に浸透させるかのようでハッとする。
すっきりしない部分が残るのは、(後で考えると分かるが)観客は主人公マシロを盲目の被害者と見ていたが、じつは被害者の死を認められず、その人格を借りて自分が演じるようになったハイバ(元親友、加害者・・というよりサバイバルギルティ)だと分かる。そして、ハイバを名乗っていた者は元「いじめグループ」の一員で、彼もまた事件に苦しみ、より激しく苦しんでいるハイバを見守り続けている人、だと分かる。
さてマシロは盲目ゆえに突け込まれていじめにあい、かつ、盲目だという事で障害者施設に入れられる(母親から見放される)。
ところが施設に入れられるのは学校を卒業した後で、マシロはいじめ自殺を学校時代に果たしてしまったので、「その後のマシロ」は実は存在しないはずなのだが、「時」を横断して構成された戯曲は、その事を問題にしなかった、あるいは後に引けなかった、らしい。
これは意外と重要だと考える向きと、さほどでないと考える向きとあるだろう。私の好きな大人計画「キレイ」は、時を縦横自在に飛び回るが、話は矛盾しまくっている。
物語、と仮に言えるとする「構造」を借りて、言わばそれを幹として、咲かせる花が美しいものであれば、文句は無いわけである。
私としては震災の事実と「いじめ」・・福島の現実は日本国からのネグレクト、いじめに他ならない・・、復興や解決には程遠い現実が、芝居に流れる暗いトーンに合致し、私はそこに真摯な姿勢を感じた。自らの持つ「影響力」をどう使うか・・という問題について、考えた観劇であった。
ハイバ(になりきる)役をやった末原拓馬が最後列近くから見ても手足長の痩身小顔、優声の、言わば少女漫画から出てきたような素材。彼でなければ自省しながら泣く男は様にならなかったかも知れない。
照明、音響、音楽とスタッフの貢献度も高い。

ブラック祭2016
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/08/11 (木) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

ダンスがみたい!18
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/08/02 (火) ~ 2016/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
武元賀寿子 DANCE VENUS
前半の薄暗さから一転、途中で明るくなり、色彩が目に飛び込んでくる。ミニピアノの生演奏。前半の曲はヴェクサシオン?

15 Minutes Made Volume14
Mrs.fictions
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/16 (火)公演終了

ダンスがみたい!18
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/08/02 (火) ~ 2016/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
ダンスの犬 ALL IS FULL 深谷正子
舞台前方にナイフ、フォーク、スプーンが帯状に散乱。舞台中央と後方に青い箱とキャベツが点在。反復と変化により踊られる。作品は好きだけれど、食べ物を粗末にしないでほしい。

ダンスがみたい!18
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/08/02 (火) ~ 2016/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
岩渕貞太/関かおり
2本立て。岩渕×関共同はあまり動かない。PUNCTUMUNは例によって動物的。個性がよく出ている。好みなので満足。

民宿チャーチの熱い夜14
デッドストックユニオン
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/07/12 (火) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
沖縄の包容力
いいところ、悪いところ、解決済みの問題、未解決の問題、全部含めて、沖縄への愛着を感じるステキなシリーズもの。インド人役のターバンの巻き方、もうひと工夫か。

15 Minutes Made Volume14
Mrs.fictions
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★
15分の 濃密さ
私は 「日本のラジオ」と「Mr.fictions 」が好きだった。
芝居中の雰囲気が、とても。あと、笑いの要素というか それは入れても入れなくてもいいことだけど、もし入れるならそれが好みを左右する。ゲイネタというだけで なんでこう簡単に笑いがとれるの? 笑わせてるほうも笑ってるほうも そろそろ飽きませんか?

ソラオの世界
キティエンターテインメント
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/07/28 (木) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR
INDEPENDENT
塩原音楽・演劇練習場(福岡県)
2016/08/06 (土) ~ 2016/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
いろんなジャンル。
一人芝居になると構成の制限はあると思いますが、やり方によっては幅が広いなと改めて思いました。

ロマンス
株式会社STAGE COMPANY
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/08/09 (火) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
渡る世間はホモだらけ
目が点。この夏一番熱い(暑苦しい)肉弾ステージ。これを見たが最後、高校総体もオリンピックも変な色眼鏡でしか見れなくなります。どうしてくれるんだよ。
愛と憎の切り替えも面白かった。
昔、二丁目のどどどど真ん中にタイニイアリスっていう劇場があったのを、ふと思い出しました。