最新の観てきた!クチコミ一覧

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「66~ロクロク~」

「66~ロクロク~」

円盤ライダー

シダックス カルチャービレッジ6階(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

渋谷シダックスで...面白い!
第2回渋谷総合文化祭の一環として参加...だから舞台は渋谷シダックス6階のオフィス。舞台と客席の区別はあるが、役者陣は客席内を動くこともあった。その一体感はドキュメンタリーという感じでもある。

ネタバレBOX

渋谷駅にほど近いシダックスビルに念願のオフィスを構えて喜ぶ男5人、というシチュエーションのようにも思える。仕事の未来を語り、過去を省みつつ、今この場所にいる。
この男たちには10年前に袂を分かち、アメリカンドリームを求めて渡米した仲間がいた。男たちのリーダーが今日の成功を見せたかったのか、相手の近況を知りたかったのか、その理由は定かではないが、いずれにしても音信不通になっている男へ連絡したところ...。
そういう心境になったことは理由が明らかにされないが、そんなことは矮小なことと一笑に付してしまうほど面白い。

この男たちの名前が、なぜか東京-千葉間を走る総武線の駅名のような。リーダーは平井、以下...(下総)中山・船橋・大久保・市川、そして渡米した男が秋葉。台詞呼び名であるから漢字表記は分からないが、偶然か。そして秋葉...正確には秋葉原であり、少し違えるあたりに作為を感じる。

この舞台...本当のオフィスでの芝居は、男たちの熱演で時間の経過を忘れるほどであった。この熱き芝居を観やすくするため、椅子を自在に移動させることも出来た。舞台美術・技術(照明・音響)もない、まさに演技力勝負の芝居であったが観応え十分であった。「少人数、腕のある役者のみのガチ芝居 乞うご期待」という説明、謳い文句は嘘ではない。

この熱き男たちの企業理念...人の夢と希望を与えるような、または手助けしたいような趣旨を標榜する。そっくりそのまま観客(自分)の心を捉え、楽しませてくれた。

次回公演も楽しみにしております。
はい、カット!

はい、カット!

さるしばい

萬劇場(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

昭和の雰囲気が漂うような...
劇場内に入ると商店街の舞台セットがしっかり作られており、それだけでワクワクし期待が高まる。タイトルから映画にちなんだ物語であることは容易に想像がつくが、描かれた物語は昔ながらの人情ものであった。

フライヤーはA3二つ折り(当日パンフは同様の絵柄でA4二つ折)で、その表裏一体で街風景が印刷されている。風景の中央にしめ縄がある神木、両面に街並み(大空商店街の看板)。そこを路面電車が走る...素朴な味わいの風景である。舞台はその街の一角を切り取って表しているようだ。

(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台中央に純喫茶店(さぼてん)、上手・下手側の対象するような店が並ぶ。店先には商品陳列棚、秤、黒電話などの小物も置かれちょっとしたリアリティが見られる。最近では地中化が進む電柱も見られる。

梗概...幼馴染で映画好きの女子高生2人が主人公。いつか自分たちの手で映画制作を夢見る乙女が、ある事故をキッカケに気まずい関係になる。それを気遣う周囲の人々、この街を訪れている観光客などを巻き込んで、何とか仲直りさせたい。その契機として映画制作...この自主映画制作の始まるまでのドタバタを面白可笑しく描く。もちろん全編を通してのヒューマンコメディというタッチの描きである。
いろいろなハプニングが起きるが、そこには市井の人々が抱える普遍的な悩み事や心配事が投影されている。それを街という大きな器の温もり、そこに住んでいる家族、近所の人々の見守り、その「地」と「血」の繋がりに、懐かしき日本の原風景を見るようだ。

公演のテーマらしき台詞「(本当の)優しさとは何か」、その人によって表し方が違うことを、それぞれの登場人物の悩みとして担わせ、柔らかく包み込むように(解決・氷解)導く。この劇団の真骨頂の観せ方である。

この公演、いや自分が観た過去公演も含め、会話の合間あいまに早戸裕サン(今回は権田恒二役)の軽妙洒脱なツッコミ発言が面白い。それが物語の展開に心地よいテンポをもたらしている。

次回公演も楽しみにしております。
泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★

♡ウォーミング
大事な人を二人も亡くしてしまっって臆病になってる父の気持ちもわからなくはないがやはり子供は親の愛情を感じたいものですよね。私も親からの愛情を受けてないと感じてた頃があったので息子の気持ちに何となく共感してしまいました。でも父親の「ばかたれ!」の一言に愛情が詰まっているのが感じられちょいとうるうる。テンポも良く楽しめました。

PANDORA 〜Op.5 最終章・はじまりの章〜

PANDORA 〜Op.5 最終章・はじまりの章〜

Project UZU

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

最終章にして、初見でした(笑)
観てみてそこはやはり、ずっと観続けてこられた方々と、初見のわたしでは、だいぶ温度差がありました。
きっとここは、とっても感動する場面なんだろうな、とか。
きっとここは、とっても感慨深い場面なんだろうな、とか。
そういうことが頭では理解できるのですが・・・いかんせん積み重ねてきた記憶がもたらす感傷というものが一切ないので・・・。

でも、それはそれで正解だと思うのです。
最終章にして初見の人間にまで配慮する必要はない。まったくない。
この作品は、今までこの物語を見守り続けて来られた方の為の、物語。

ネタバレBOX

役者さんで印象的だったのが、西田美咲さん。
聞けば、彼女はずっと変わらずあの役を演じ続けて来られたそう。
うん、西田さん以外には考えられない、とても良かった、とても可愛かった。

そして江本真里子さん。
素の状態でしたら可愛らしい女性なのですが、なんという少年感。
聞けば、どうやらめっちゃ色んな役を兼ねられておられるとか。。。
確かにこの最終章のわたしが観たバージョンだけでも二役されてた。
しかももう片方は妖艶な大人の女性。振れ幅大きい。
泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動します
ストーリーテラーさんの公演は感動できる公演が多いですが、今回の作品は特に良い作品でした。休憩無しの公演としては少し長めでしたが、長さを感じさせないほど引き込まれました。
亡き作家の遠藤周作さんの作品のどこかに、「亡き人が焼かれていく煙が上がっていく空は何故か晴天」といった場面があったように記憶しているのですが、そんなことも思い出した私でした。
演技はもちろん皆さん良かったですが、今回は石塚さんが光っていました。
ひとつだけ、仙崎さん。カーテンコールでは笑いましょうよ(笑)

Requiem

Requiem

宴友企画

d-倉庫(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

シナリオがよく練られていた
シナリオがよく練られており、面白かった。

上田ダイゴ×上杉逸平(イズム) トークライブ

上田ダイゴ×上杉逸平(イズム) トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト- (大阪府)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/12 (水)公演終了

満足度★★★★

えぇ声のメガネメンズ
今回のゲストは来月にご自身のプロデュースユニットiPpei『メガネニカナウ2』の公演を控えている上杉逸平さん。
このトークライブのホストである我らがダイゴさんもご出演される。
そんな本番間際のお二人のトークライブ。

逸平さん、京都でバーを経営されておられるだけあり、フリートークが面白い。
ネタの宝石箱みたく、次から次へと飛び出てくる。
トークのラリーが途切れない、とっても安定感。

いろ~んなお話しありましたが。。。
中でも多かったのが、恋バナでしょうか?
恋に悩むそこのあなた、京都のバーDDへ行けばいいですよ♪
ってか、わたしも行きたい。

アイムオールウェイズバッド

アイムオールウェイズバッド

荒川チョモランマ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

スッキリ軽快なコメディ
コメディタッチなので笑いながら観ていたが、出てくる役柄がほとんどクズという設定。
自分も他人の事を言えないので どの役(クズ)に一番近いか自分の姿と重ねながら観てしまう・・・

謎解きのような流れで物語が進んでいくので引き込まれ、2時間の上演時間も退屈せずにいられた。

受付の際もどこか劇団の女優さんだろうか?とても愛想が良く、立ったままの対応(個人的に受付は座っているより、立って対応してくれた方が好感が持てる)初見の劇団だったが安心して客席に入れたので 総合して今後も期待して観て行きたい劇団だと思う。

マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
ライトSFラブコメって言っていいのかな。閉鎖空間での性愛の目覚めがテンポよく進んで、実に面白い。自分の観た回は満員の観客でキツキツでしたが、話に集中できて、上演時間があっと言う間でした。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

AI・HALL(兵庫県)

2016/09/21 (水) ~ 2016/09/22 (木)公演終了

満足度★★★★★

皇室での出来事が目の前で…、荘厳で重厚。涙なしでは観られません。
激動の明治と昭和に挟まれ、泰平な大正時代。
そして華やいだ大正ロマン。
そんな時代を開花させた大正天皇陛下。

父・明治天皇陛下との軋轢、病弱ながらその重圧から逃げず、常に努力する人。
親しまれる皇室を目指し、苦悩する大正天皇陛下と、懸命に支える皇后陛下。

開かれた皇室は大正天皇陛下のお考えと知って、大変驚くとともに、素晴らしい陛下を居られたことに感謝。

音楽はなく、役者さんの会話のみ。
荘厳で重厚な演技。
知られることのない皇室での出来事が、まるで目の前で起こっているような…。
ぐいぐい惹きこまれます。

大正天皇陛下の生涯、涙無しでは観られません。
無茶苦茶良かった!

Requiem

Requiem

宴友企画

d-倉庫(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★

初日観劇 約2時間
 満を持しての公演という意気込みは買うが

ネタバレBOX

、殺陣は、腰が入っておらず散漫だし、蜻蛉を切ったり側転・側バクなど、アクロバティックな要素も入らないので動きが通り一遍のものになってしまっている。主題歌は可也いい線をいっていると思うが、シナリオも溜めのない通り一遍のもので、ストーリーを線で描いたような単調さが目立った。終盤の種明かし部分に至って漸く、この活劇に相応しい大胆で興味深い内容がでてくるのだが、子供が居ないという伏線以外に伏線らしい伏線もないようだし、様々な矛盾、不自然さをマイアのメンテナンス技術者から少しずつ示すなり何なりして大団円に至るなり、小ネタを上手く利用するなりして物語の有機的必然性を醸し出して欲しかった。主張が極めて単純な分、観客に直ぐ見抜かれてしまうから。この主張をそのまま通すのであれば、見抜かれても観客が納得できるような、物語としての必然性を書き込んで欲しいのだ。それができなければ、シナリオは外部に任せた方が良かろう。自分で書くというなら、良いシナリオというものがどういうものか更に勉強して欲しい。 
棘/スキューバ

棘/スキューバ

不思議少年

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★

森岡光さんがいい
北九州芸術劇場「劇×トツ」で出会った熊本の劇団が東京初上陸。柴幸男さんも推薦する短編「スキューバ」が特に面白く、最後は落涙。森岡光さんの観客に向かって来てくれる演技が好き。

ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】

ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

隙が無い。見事
見事。素晴らしかった。
役者さんは上手いし、演出も洗練されていて非常に良い。
これまで割と暗めの作風が多かったと感じるが、本作は明と暗、適度なバランスが保たれていて観ていて心地よい。テンポの緩急など非の打ち所がなく、2時間という長い尺でも退屈しなかった。作・演出の杉田鮎味氏の才能に脱帽。お若いのに、何故こうも昔のことに詳しいのか不思議。
技術面でも、特に音響が優れていた。照明もシンプルな構成なのに美しく見せていた。

泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

その長い時間に浸っていたい
少々長い舞台だった。しかし、その温かいぬくもりのようなものにずっと包まれていたい舞台でもあった。愛情一途な人たちばかり、なんてやさしい想いばかりなのだろう。その中で父と子は不器用に生きていた。控えめな父の心が明かされ、その想いが溢れ出す瞬間に感動、いやいや、共鳴した。ホントはね、言葉にすることは大事だけど、子供のうちに抱きしめる事はもっと大事なのだと母は思います。

棘/スキューバ

棘/スキューバ

不思議少年

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

-
2本立てで、それぞれに人生が描かれていて、その描き具合が心にしみこんでくる。森岡光の好演技はお見事。

最終兵器ピノキオ、その罪と罰

最終兵器ピノキオ、その罪と罰

X-QUEST

シアターサンモール(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった。
あんなに楽しかった時間なのに、いつかはきっと忘れちゃう。けど、だから、見れて幸せでした。

~50とひとつの蝶結び~

~50とひとつの蝶結び~

Manhattan96

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
言葉とコミュニケーションにまつわるレビューショウ。短編の中にも繋がりのあるものもあり,楽しく観劇できました。劇場も良かったですね。このレビューには絵空箱のような劇場が合っていると思います。

売春捜査官

売春捜査官

稲村梓プロデュース

中野スタジオあくとれ(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

文句なしの★五つ
前回の売春捜査官も拝見したが、断然今回の方がレベルが高かった。最初、稲村さんの声が曇っていて調子が悪いのかなと心配したが、どんどん調子が上がってきて絶好調となった。まさに狂気の女木村伝兵衛を見せて頂いた。熱海は毎年10回以上見ているので個人的には★五つをつけることは稀有なのだが、今回だけはつけざるを得なかった。
本作はいろんな劇団が演じているが、時間の関係もあるのだろうが、話の辻褄が合わないことが多々ある。しかし流石に春田さんだけあって、全て辻褄があうようにストーリーが出来上がっていた。
以下ネタバレ

ネタバレBOX

最後に警視総監役の役者が登場。このようなバージョンは見たことがなかったので、たまたま外で出会ったその役者さんに確認したところ、今回はビデオが入っているので特別にその役を春田さんが作ったとのことであった。どうもあのシーンを見ることが出来た人はラッキーだったらしい。通常は、伝兵衛が一人で電話をしているシーンで終わるのだが、警視総監を登場させたことで木村の女としての弱さを垣間見せることに成功していたと感じた。実に面白い演出であった。
JAM vol.6『正しいヒーローの作り方』

JAM vol.6『正しいヒーローの作り方』

ThreeQuarter

遊空間がざびぃ(東京都)

2016/10/09 (日) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★

『チェンジ・マイ・ライフ!!』
“劇団ThreeQuarter”は、初めて観させていただきましたが、一所懸命さが伝わってくる舞台でした。

それぞれのエピソードの描き方が淡白で求心力が弱い感じを受けました。
また、エンディングも一捻りが欲しかったかな~。

何れにしても、楽しめました。次回公演が楽しみです。。。

パラサイトパラダイス

パラサイトパラダイス

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ワンツーワークス前回公演
 初演は十数年前。

ネタバレBOX


だが、今作ちっとも古くなっていない。それどころか、普遍性を感じさせるのだ。それは登場人物個々の遭遇すべき現実が、個々人にとって最も痛い所で現実に演じられるからであろう。どういうことかというと、例えばいきなり夫と妻の科白が入れ替わる。夫は妻の科白を、妻は夫の科白を喋るという演出が為されるのだ。これこそ、想像力の用い方そのものである。何故なら想像するという行為は、相手の立場に立つことだからである。このような演出は、無論観客の度肝を抜く。その上で納得させるのである。
 今作で描かれる家族の形は、日本の伝統的なそれとは全く異なる。いわば、一つ屋根の下に住みながら、家族のメンバー個々人が能う限り自由を実践しているのであるから。娘(菜摘)は、彼氏(明良)を自室に連れてきて同棲している。息子(春人)は勝手に大学を止めて、パソコンで何かをやっているが引き籠り状態。家族会議があっても携帯電話で参加するほどだ。妻(和絵)は妻でなんやかんやの不平を梃に自己の取り分を拡張してゆく。夫(耕平)は調整型だが、楽しみは帰宅後、社畜から解放されて飲むビールとガンダムのプラモ制作。隣の住人(佐渡)が年中出入りしているのだが、サプライお宅である。おまけに母(=妻)の母という言い方を強制する祖母(さち)、はアキレス腱を切って不自由という理由で強引に狭い一家に転がり込んでくる。更に、耕平の父(孝典)は壁と対話する孤独に耐えかね、持ち家を売却後、矢張り転がり込んできた。既に家族会議で決まっていたことも状況の変化に応じて変えなければならない現実の前で、それぞれの思惑、利害が交錯して人倫と自由、既得権などの権利を巡る議論が展開される中で、上で述べたような互いの科白の入れ替え、立ち場の逆転などの演出が加えられるので、決してセンチにならず、緊張感を持続した舞台展開が可能となっている。
シナリオ自体非常に優れたものだが、演出、演技、舞台美術の特異な形態、照明や音響の効果が相俟って普遍性を持ちつつ衝撃的な作品になっている。

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