
冥途
ピタパタ
調布市せんがわ劇場(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
生モノ
原作に対するリスペクトも大事ですが、台詞に出てくる単語や言い回しは現代風にしてもらった方が入ってきやすいかなと思います。
会話の意味を考えている間に次に行ってしまう事もありました。
ただ、演出的には不気味さや幻想的な雰囲気が伝わってきて頭の中に『?』マークが飛び交いながらも舞台から目が離せませんでした。

カランのコロン
ふくふくや
駅前劇場(東京都)
2016/09/28 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかったです
伸さんいないの寂しいー
でも今回もおもしろかったし切ない場面もあって、本当に素敵な舞台でした。
ある舞台と繋がっているって気付いたときは『おおー!!』となり、とても嬉しかったです
(*^∀^*)
また来年も期待しています☆
『六男坊の嫁』いつか再演してほしいです。

桜の森の満開のあとで
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/09/28 (水) ~ 2016/10/04 (火)公演終了
満足度★★★★
模擬でも議論自体に意味がある
会議者の舞台というと、三谷幸喜の「12人の優しい日本人」やアガリスクエンターテイメントの「ナイゲン」を思い浮かべるが、この劇はコメディではない会議劇。しかし、シチュエーションなどによる笑いはなくても、会議や議論する様というのは会話劇の恰好の材料であることに変わりはなく、それぞれの立場でぶつかり合う登場人物たちの思惑や感情、移り変わる会議の趨勢がテンポよく繰り広げられ、非常に面白い劇だった。
現実の当事者たちの会議ではなく、大学のゼミのモックカンファレンスと言う設定により、劇が2段構造になっており、それぞれの立場の登場人物の意見や発言が、本当の感情・本音とイコールに必ずしもならないという「議論」の本質を強調することになっている。
「超高齢化社会」という今まさにそこにある大きな問題を議論の題材にしており、劇として脚本として「これがこの劇での正解だ」とう姿勢で観客にぶつけるのではなく、誰も間違っていないそれぞれの立場の登場人物たちの意見を観客にぶつけることで、「知る事」「考える事」「他の人の考えを聞くこと」という議論や会議の、話し合うということの意義を観客に持たせることができていると思う。特に席も近いし、客席も多くないのでそのぶん自分も本当にオブザーバーとして参加しているように思えてきて、自分の意見を発表したくなってしまうくらい、考えて議論に感情ともども入り込むことができた
劇自体の完成度という点では、ちょっと気になる所もあったけど、面白い劇だったので、観客が少なかったのが非常に残念だった。世の中に会議とか議論好きってやっぱりそんなに多くないのかなぁ。。。

バックトゥ・ザ・舞台袖
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
すべてが正しく機能している奇跡
おそらく脚本の時点で相当おもしろかったんだと思う。
とにかく座組の全員が、あるいは制作のスタッフワークまで含めて自分が何をするべきかを正しく理解していればこんな奇跡が起こるのか、ということを感じさせる傑作。
どこがどうとか言い出すときりがないので省くがとにかくキャラクター、ストーリーともに過不足なくしっかりと、そして活き活きと描かれている。小劇場でこのクオリティの作品が観られることはそう多くない。とても演劇らしい演劇。
余談。
BigTreeならA席でいいや、と思って千円の差額をケチったが、客席が適度に温まっている回だと爆笑シーン直後の舞台上の音やセリフが聞こえないことが多々あった。S席にすべきだった。

冥途
ピタパタ
調布市せんがわ劇場(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
構成が見事
構成が良かった。
短編小説を切り貼りしたとのことだが、全体として見事にまとめあげられていた。
役者さんの演技も違和感無く、かなり工夫されているものと見受けられる。テンポが一定にならないように随所でアクセントがあり、観ていて退屈しない。

Hands Up
SANETTY Produce
新宿村LIVE(東京都)
2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★
キャストのファンなら…
ボクラ団義の初演を観た者です。
前作Over Smileのときも思ったのですが、これ久保田唱演出とクレジットされてるの本当?名義貸しみたいなものじゃなくて?
この時期のボクラ団義の作品は怒涛の伏線回収劇というか、もうほんとにすべてのキャラクターの一挙手一投足に意味というか、物語上の「機能」があったんです。
その「機能」を理解しないまま台本通りにやってみた感じ。アテ書き的な部分も含めて。
NAOTOとDAICHIは最初っから完全にセットで扱われてるし。
バスケットボール選手、初演の竹石悟朗に比べてボールの扱いが明らかに下手。
物部と曉美(キャサリン)が戸籍上の夫婦になっている改変もよくわからなかった。
誰が演じるかに関係なく物部というキャラクターは結婚という関係を望む、あるいは受け入れるタイプとは思えないし、曉美も初演の終盤でのバカップルぶりから遡って物部に裏切られた(と感じて)自殺する展開にリアリティが見えてくるが、この二人が夫婦で、一般的な夫婦と同様に同居しているのであれば、家庭内で決着がついて自殺にまで至らない気がする。
笑いの要素も、何がおもしろいのか以前に、そこは笑いである、という「記号」が理解できていなさそうな場面が複数あった。
2012年の初演当時、前年まで首相であった菅直人の記憶が観客の中でも鮮明だったかもしれないが、今「カンナオト」と言われても。一事が万事こういった調子。
キャストの力量にもかなり差があるように思う。
物語を「ドライブできる」役者と、乗っかるのが精一杯の人がいる。
こういった事情に比べて衣装や小道具が変に派手なのがかえって「滑稽だと思わないか!」
個々のキャストを見ていくと光るものはたくさんあるので、作品そのものを楽しむよりもキャストを見に行くと思えば悪くない。悪くないが、わざわざこの作品を選んで再演した、そこで見る意味は見出せない。
これだったら広島大学演劇部が上演した「わラワレ!」の方がおもしろかった。
余談だがDVDの出来もあまり良くない。
まず全体的に音声のゲインが低すぎてセリフが聞き取れない。再生機器で、ちょっとびっくりするようなところまでボリュームを上げるか、ヘッドホンを使えばなんとか。ただし音楽が流れる部分もラインで録ってるのではなく現場のPAをマイキンクしているようで急に10倍くらいの音量が鳴る。しかも収録時点でなのかクリップしている。
セリフといえば会場PAの都合なのかもしれないが終始ディレイがかかっているように二重に聞こえて、言葉として認識しづらい。規模が同程度の、たとえば他団体の六行会ホールやCBGK!!で収録された作品では問題ないので、新宿村LIVEがよほど特異な劇場であるか収録部隊の力量不足のどちらかだろう。
もうひとつは、舞台上の位置関係において成立する場面、ミザンスとは少し違うのだが、その位置関係があえて見えないように(?)編集されている。舞台をテレビドラマのように見せようという畑違いのプロ?的な仕事。
こういうこと書くと再演そのものを否定しているとかずっとDVD見てろと言われるかもしれないが、オリジナルを踏襲する部分と新たな命を吹き込むべく改変された部分の出来、バランスが悪い。
これはあまり時間をおかずに今のボクラ団義がPlay Againで再演して作品としての意味、また再演の意味を世に問うべき。
P.S.上原真梨華を後ろから手帳でどつくシーンやってみてえー。

夢見る喜世子レヴュー
ピストンズ
スタジオ空洞(東京都)
2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

遊侠 沓掛時次郎
シス・カンパニー
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★
久々に・・・・・。
これだけの役者さんをそろえて、しかも私の好きな役者さんがほとんどなのに・・・まったく、舞台に寄り添えなかった。
何が言いたいのかもまったくわからなかった。
昭和の話らしいのに、amazonで局留めで本頼んだ・・なんて、せりふは入らないし・・・・。こういう、くすぐりは嫌いなんです。
いやあ、久々につまらん!と、思ってしまった。

月の剥がれる
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
命の存在感。
2回、観劇しました。
2時間半、物語の持つ緊張感、役者さんたちの緊張感、そして、それを受け止める客席の緊張感で、ずっと張り詰めていた気がしました。
でも、それはとてもいい緊張感でした。
無機質な舞台で、生々しいまでの命の存在感が圧倒的でした。
小角まやさんの演じた女性が、印象に残ります。

冥途
ピタパタ
調布市せんがわ劇場(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
内田百閒meets別役実?
そんな雰囲気の不条理劇でした。「交錯する時間、混在する現実と幻想」は嘘ではなく、私の頭の中は?????だらけ。でも、和のテイストがあふれたビジュアルの雰囲気はグー。

魔族会議
たすいち
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★
脚本が雑だと思いました
メモをして投稿をし忘れていたので今更投稿すいません。
たすいちさんの演劇は好きです。
でも脚本が年々「くどく」なっていて、客がお話に集中できない感じになっています。1言でいうと「キャラクター・設定の説明場面」が多すぎるということです。学芸会ではないので、役者の全員が全員光って、お客さんに覚えてもらって、という配慮はいらないと思うのです。というか、この人がどんな魔族でどんな能力があって・・という紹介で前半が終わり、実際に能力がディベートに絡んでお話が動き出すのが後半だけ。長いです。脚本が「役者」と「アイデア」ありきで、「構造」がない上に「話の中身」が薄いのが残念です。誰かに脚本だけを読んでもらったほうがいいんじゃないかと思うぐらい、近年の作品は脚本がグダグダだと思います。

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章
演劇レーベルBo″-tanz
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
クロコスの糸に感心
座談会は良い手ですね。クロコスの糸のあれやこれやの表現も感心しました。中年男の天使というのもありですかね。ヤクザさん2人もなかなかいかしてましたね。クビになった福井の川内組(せんだいぐみ)というのはこちらの世界で本物の福井の川内組(かわうちぐみ)が破門になったのに対応してるんですかね。理屈が通るようなオチをつけずにもっと派手に殺戮しまくっても良かったかな。いつかは別な世界でお金持ちの劇団になって宙乗りが可能な大きな劇場で頭上を天使が飛び回る芝居をやってもらいたいものです。

僕の居場所
劇団あおきりみかん
G/PIT 名古屋市中区栄1丁目23-30中京ビル(愛知県)
2016/09/21 (水) ~ 2016/09/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
面白かったー!
いろいろな意味でビックリ!
あのアイディアは何処から出てくるんだろう?
本当にさすがでした。
素敵な作品をありがとうございました☆

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章
演劇レーベルBo″-tanz
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★
SF?
初見の人にも分かり易いように 1・2部の粗筋をキャストみんなで説明してくれたのは親切♪ 始まりの映像を使いながらの首ちょんぱはびっくりしましたが 3.11震災を大胆な発想で SFチックに仕上げてあるのに なるほど~
でした。

かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー
演劇企画ハッピー圏外
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2016/09/26 (月) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
北ひとみさんって素敵
割と明快なストーリーで(本筋にはあまりかかわらない県会議員さんは何のために出てきたのかがいま一つ判りませんでしたが)、滑舌の良い俳優さんばかりの良い芝居でした。とくに北ひとみさんって素敵な女優さんですね。難点を挙げるとすると、最後の結論にたどり着くのにあんなに時間をかける必要はあったかな、「常識で考えればわかるでしょ、」という気持ちが若干しました。

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章
演劇レーベルBo″-tanz
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★
アンブレイカブル
本編が始まる前のイントロダクションでなんだかすごく登場人物のバランスがいいなと感じました。一章、二章は見ていないのでこの前説(とは言わない?)はありがたかったです。暗く辛辣な内容でしたが、笑い(ブラックなのも含めて)もあり、映像や小道具も生きていました。お芝居は滅多に見ない、まして小劇場なんて初めて!と言う友人を連れて行きました。役者さんが近くて迫力があって疲れた。でも面白かった!と言う感想でした。池袋演劇祭のCM大会の様子を観劇前日に見ましたが、予約前にこれを見ていたら観劇しなかったかも(笑)

へなちょこヴィーナス
“STRAYDOG” Seedling
ワーサルシアター(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

月の剥がれる
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★
月の剥がれる
殺人(主に戦争らしい)に抗議の意を表明するために自殺する。命を賭けた抗議と言えば聞こえはいいが、自殺した本人はその死が果たして意義があったものかどうか確かめようがないのである。そればかりかその思想を持つ平和団体さえも、偉い人たちは会員を増やして自分は死ななくてすむように画策しているだけで、自分たちの行為の確証さえないように見える。そんな団体でもまっとうなものとして受け入れられてしまう流れが恐ろしい。
散華のメンバーだった元フリーターの男が「アルバイトで生計立てて、それでもなんとかやっていけて、たまには焼き肉とかも食べられて特別何もなくて生きているのはいけないんですか?」と言うセリフが胸に刺さる。特別なことなど何もなく生きているから。とても考えさせられる舞台でしたが、登場人物にどういう人なのかわからない人がいたり、ダンスの意味・意義がわかりませんでした。終演後主宰さんを捕まえてお聞きしたところ「言葉のさらに先にあるものを表現したい」とのことでしたが、私から見たらあんなに長くはいらないんじゃないかと。上演時間だって短くできるのではないかと思ってしまいました。

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】
劇団えのぐ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
良かった!
現実でもあり得そうな話だからこそとても考えさせられる作品でした。
親には子供が成人になるまでは責任を持って子育てしてほしいですねと思うのですが、親だって毎日毎日自分の事を犠牲にして子育て頑張ってると思うと何でもかんでも親の責任には出来ないと思うし難しいですね…
人間って難しいです。

月の剥がれる
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★
重層世界への広がりと視点の転換にアマヤドリの良さを見た
なぜだか初演を観ていない。
なので、初『月の剥がれる』。
一見とてもストレートなテーマなのだが、答えがそこにあるのではなくきちんと考えさせるところがアマヤドリだ。
19時30分からスタートで上演時間2時間30分のアナウンスには、エエッとなったが、最後の最後まで目を惹き付けた。
また長文になってしまった。
以下ネタバレボックスヘ。