最新の観てきた!クチコミ一覧

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ジャパコン

ジャパコン

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

おもしろく!学べて!涙する!
発チャリT企画作品でした。

憲法が題材というと難しいのかな?という印象がありますが、一般の生活の中で描くことで自分たちの生活と隣り合わせで考えられます。
難しいことは全くなく、こんな家族の会話あるよな…って感じ。
そして、要所要所に笑ってしまうセリフや演技が詰まっているので気楽に観られるのに大切な宿題をもらった感じ。

憲法を変えることに賛成か、反対か。歴史から学ぼうとしてもその解釈すらみんなが違う。そんな社会の現状を分かりやすくまとめてくれている作品。そして、憲法だけでなく、オリンピック、家族間、LGBTなど様々な“現実”を問題提起されているような。

とにかくおもしろおかしく観て、自分の考えを新たにできる作品。

役者のみなさんのお芝居も素晴らしい!全力投球!!
ぜひ多くの人に観に行っていただきたい!!

ネタバレBOX

憲法改正の動きに危機感を感じている。
自分と違う考えの人の考えを聞くだけでもやもやしてイラッとしてしまう時がある。
この舞台も、役者さんの演技の熱量も相まって自分と違う考えの役の人にイライラするくらいだった。(それだけスバラシイ演技なのです!)
いざこの問題を考えたときには、どちらでもいい派が多いのが現状ではないかと思う。それがいけないということではないが、向き合って考えてみるということも必要ではないか、そう考えるきっかけを与えてくれる作品。
フィクションの部分も多いだろうが、本当によく学ばれた方がつくった作品だと思う。作品を通して現代の色々な“現実”を目の当たりにした。

「過去や経験から学びながら未来を考える」私もきちんと向き合っていきたい。
(憲法が改悪されたら国外生活をするわー…と思っていたけれど、向き合わないといけないなぁ)
「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヴルルの島
前説の一部ではないけれど「どこに座ったらいいんでしょ!?」と言うのも楽しいおぼんろのステージ。寓意に満ちた切ない物語。次はどのあたりに座ろうかな。

位置について

位置について

かわいいコンビニ店員 飯田さん

シアターノルン(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

逃げ恥
「逃げるは恥だが役に立つ」、ことわざの意味というより文字通りの意味でそういうこともあるなと思いました。

ネタバレBOX

子供や保護者に気を使い、それぞれの先生にも悩みがある保育園の日常を運動会の前後を中心にして描いた話。

親同士の反目よりも二人の子供のことを考えて仲良くしているのを見守るのは良いと思いますが、二人三脚で二人をペアにしてことさら親たちに見せつけるのが良いのか、親に気を使って、親の前では二人を離すようにしておく事なかれ主義が良いのか、そこら辺のバランスを考えるのは大変です。ただ、具体的事例について先生方みんなで相談して方針を決めたのなら、変えるに当たっては再度相談すべきであったとは思います。

子供が怪我をして親に説明する際など、主任さんが責任者として対応していましたが、例え説明台詞だけであったとしても、園長さんが出てこなかったのは不自然に感じました。

安西先生の恋人は本当にいい人ですが、実際には若い人の退職金程度では安西先生の母親の借金は返せないのではないかと思いました。一旦清算して二人で新生活を始めるにしても、母親に成年後見人を立てるくらいの措置をしないと同じことがまた繰り返されると思います。

それにしても、それぞれの先生たちの背景にある悩みや幸せ、制度の矛盾点のようなものがさりげなく表現されていて素晴らしかったです。

主任さんの異様な暑がり振りに、何かとんでもないことが起きるのかと思いましたがそうではありませんでした。しかし、長編恐るべしです。
Run for Your Wife

Run for Your Wife

ラフィングライブ

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

シワが増えます(笑)
あるイベントで山寺さんに直接チラシをいただき、かなり直前に観に行くことにしました。ですから席はそんなに前の方ではありませんでした。
会場内はそれほど傾斜のない座席だったので、見えない部分も多かったです。
それでも2時間ちょい、たっぷり楽しめました。
最初から最後まで笑いっぱなしでした。こんなに長時間、声を出して笑ったのは久しぶりだったかもしれません。
主役の山寺さんをはじめ、全ての役者さんの息がピッタリでした。[間]がいいのなんの!!
これは本当に面白いし、かなりレベルの高い舞台だと思いました。
ただ、初日に観に行ったからだとは思いますが、開演がかなり遅れて残念でした。おかげで、最後の方で席を立って帰られるお客さんも多かったです。
多分、遠方からお越しの方だったのでは?とお察しします。
演劇の公演で開演時間が遅れるのは、私も初めてだったので、自分が開演時間を間違えていたんだとも思いました。
しかし、最後に山寺さんが開演が遅れたことをお詫びしてくださったので、自分の勘違いではなかったのだと思えました。
残念ながら、それは途中で帰らなければならなかった方々には届くことがないので、その点は大変残念だと思いました。
それでも多分、今日からはそのようなことはないと思いますので、ちょっと興味のある方は是非、観に行っていただきたいです。
絶対に元気をもらえます!!

「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待を大幅に飛び越えていった。
約1年半ぶりのおぼんろ。
おぼんろなら面白いものを見せてくれるだろうと
期待はしていたが、予想のラインを大幅に飛び越えて行ってくれた。
川崎プラザソルには以前いったことがあるが、
なんの特徴もないただの箱だった。
しかし、おぼんろの手にかかれば、ここがテーマパークになってしまうのだ。美術の竹邊奈津子のセンスは逸脱している。
開場すれば、役者達が客を迎えるスタイルも変わらず、会場中に暖かい空気が生まれる。
開演前の役者達と触れ合う機会があるゆえに
おぼんろの 役者=語り部 が 「演じる」ではなく「物語る」 という事にリンクするのだろう。 
語り部たちの衣装はパダラマジュグラマの時に衣装を担当していた永田光枝。より物語の世界観を高めている。
主宰の末原拓馬の父である末原康志が作った劇中曲も素晴らしい存在感で物語を牽引する。
そして、そのすべてにも負けずに存在する語り部達。

演劇を好きであるならば、
時間を見つけこの物語に参加した方がいい。
あなたが見てきた演劇の常識をぶち壊すモノを見ることができるから。

ネタバレBOX

前半戦では小気味良いテンポで笑いをちりばめながら進むのだが、
終盤のどんでん返しに、思わず目と耳を疑う。
悲しい過去を持つ島で出会った、悲しい過去を持つ人間達と機械人形。
涙なしには見られない。
A TRAITOR / 反逆者

A TRAITOR / 反逆者

兎桃企画

アトリエS-pace(大阪府)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

迫害されたクローン達が行きつく先は…
人間とクローンの共存を願う博士が、クローンを率いてテロを…?
迫害されたクローン達が行きつく先は…?

「何が正しくて、何が正しくない?」
なかなか面白いストーリーで、躍りも上手い。

AIが声高に叫ばれている中、この先、産まれるかも知れないクローン。
興味深い内容でした。

ラストも…、なかなかダークな感じで、好みです。

ようせいのしっぽ

ようせいのしっぽ

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

素敵な朗読劇
すでに公演が終わってしまいましたが、温かい雰囲気のあるスタジオで素敵な朗読劇でした。
途中、笑いの要素もありながら感動的なエンディングが良かったです。
真嶋さんの涙が綺麗でした。

出張診療所

出張診療所

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

良い芝居なのだが…
劇団芝居屋の舞台は『ラバウル食堂』から観ている。特別な事件が起こるわけではなく、日常を丁寧に描く芝居、私の好きな部類に入る舞台である。今回の話は、大学病院に勤めている主人公の女医が、病気の父の代わりに僻地医療をする中で、医者の仕事の意味を再認識し成長していく姿を描いている。確かに良い話ではあるのだが、若干、先が読めてしまう点がもったいない。俳優も上手く、安心して観ていられるのだが、もう1つ何かを期待するのは欲張りすぎなのかなあ。

「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

朧 大人になる
  初日が明けたばかりなので詳細は明かさない。然し、この所、朧の作品は何処を切っても同じ金太郎飴だと評していた向きには、今作の評価は当てはまらない。

ネタバレBOX

ファンタジーはファンタジーである。だが、いつもの形式を用いて中身は大幅に大人の童話になっている。因縁はあるし、宿命の歪を通した屈折もあれば、復讐という昏い情熱もある。最後の最後にどうなるかは観てのお楽しみだが、大人の苦みを持った作品に仕上がっている。物語自体の展開にも無理が無く、語り部たちのスタンスも良い。また、基本的な物語を語る型はいつも通り観客の想像力と一体化する手法を採っている為、大人の苦みが取り込まれても観客が自然に向き合える。
挽歌

挽歌

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

避難民の現在
原発の恩恵を受け、原発に故郷を奪われた人々。 
登場人物達の、事故から5年経った「今の想い」が各人漏れることなく心に響いてきます。
あの忌まわしい惨事が否が応でも思い出されてつらくなってきますが、忘れてしまってはいけないのですね。 
最近問題となった避難民いじめの元凶となる誤った考え方も提示されていました。 
作品の最も重くて深い役どころを高橋長英さんが担い、短歌に故郷の想いを託す聡明な女性、安田成美さんが全体をまるで柔らかい光で照らしてくれる様に救いとなってくれました。

第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』

第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』

劇団天然ポリエステル

キーノートシアター(東京都)

2016/11/24 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

モラルハザード
わりと笑いをまじえた展開になっていましたが、考えさせられる内容もあり、もうひとつの作品も観ると見えてくるものがあったりするのですかね!?

出張診療所

出張診療所

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

自問自答!
主人公の女医柴田光江は大学病院勤務時は総合内科に属していたが、どちらかというと明らかな病人を”機械的にいかに直すか”という意識であった。病気の父の代わりに出張医療で月日を重ねていくうちに”本当の治療は患者の話に聞くというところから始まる血の通ったところにある”ということを再認識する。
主人公の”なぜ医者になったのか”その答えを出していく心の変化を日記のようにレコーダーに録音しつつ時系列で描いていく演出は解りやすく印象度が強くなる。
芝居屋の役者たちの演技はいつも自然で”肌で感じる”ものがある。
柴田光江役の増田恵美の細かくキレにある演技、永井利枝の味わい深い演技は唸らせる。個人的には役場の職員の田中宏明演じる横川靖のキャラが観ててとても心地が良い。

片葉の芦

片葉の芦

あっちぇる

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/11/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

来年は区切りの10周年だそうです
選択したストーリーも朗読も
合わせたキーボードの生演奏に
抑えた照明や背景等
なかなかに雰囲気出てて聞き入った95分

割と高齢の女性層が多いかなぁと思えた客層でしたわね

声色が上手で
これまた聞き入りましたと付記♪

オフェリアと影の一座

オフェリアと影の一座

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

白石加代子ワールド
白石加代子ワールド全開。
演出がキレイ過ぎて、むしろ退屈でした。

ジャパコン

ジャパコン

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

じゃぱこん
親子の壮絶バトルを通して、多くのことを考えさせられました。

ネタバレBOX

登場人物が多くにぎやかで、舞台セットが細かいところまでしっかりと作られており、観やすかった印象です。改憲をめぐって繰り広げられる親子の壮絶バトルは観応えがありました。震災、東京オリンピック、改憲の投票、と扱う題材が実に興味深いです。登場人物が、それぞれのテーマに関わりを持ち、それぞれのメッセージを放つことにより、それを感じながら、多くのことを考えさせられました。最後の結末は、傘が壊れたのはなぜか、理解が追い付かなかったです。もう少し、続きを観たいと思いました。
ラクリーメ・ロッセの読書会(6日昼追加公演)

ラクリーメ・ロッセの読書会(6日昼追加公演)

もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡

ラゾーナ川崎プラザソルなど(神奈川県)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

ラクリーメ・ロッセ 最高
マジで最高でした!皆さんチョーおもろかった(⌒▽⌒)
子供ですが内容はなんとな〜く…わかったかな笑
ツバがめっちゃとんでて女の人が嫌がってるのに爆笑してしまいました‼︎笑
終わったらつば星人のマグネットももらえたし、
近藤さんのチェキも買いました!o(^▽^)o
…あと最後に…一番前はくりょくがあって良かったですけど
足と尻が痛かったです笑
楽しかったでーす♪(v^_^)v

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

反則的に面白い
いい、すっごく良い。正面から馬鹿丸出しで挑むドタバタコメディ。
初めて見たけどハチャメチャな面白さ
クソ次郎&ぶうたろうの劇団員以外のメンバーの濃さが、
半端なくズルイ程に面白い。もちろんお二人も素晴らしかったけど。
シンプルなセットながら効果的に展開する細かい計算が憎らしいほどに素敵。
大胆な窓の使い方も衝撃的。
考えて練られた笑いに、役者それぞれのアドリブ的パワーが相乗して、
押し寄せてくる面白さに思いっきり笑えた。

ネタバレBOX

最初まじにオジサンだと思っていた、
天才子役の加藤美佐江さんがホントに天才的(スミマセン)。
事務所の社長も、主婦の浅野さんも幅お広い魅力いっぱいで素敵。
ちょっと残念だっのは、お身内系の方が多かったのか、台詞や演技でなく、
ただ登場しただけで笑いが起こり、
ただ単にで落ち的な笑いに歪さを感じて気持ち悪かった。
終演後もお身内客のお見送り対応に忙しく、
一般客は置いてけぼり感があったのはいただけなかった。
でも、舞台の内容は素晴らしい!
タイミングがあえば、リピートしたいところです。

15 Minutes Made Volume15

15 Minutes Made Volume15

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/11/26 (土) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

15分でも各劇団の個性発揮
6つの団体の作品を15分ずつ楽しむことが出来る対バンライブのような面白いスタイル。15分ずつでも各劇団のカラーを感じることが出来て見応えがありました。6つのうち4つは初見の劇団さんでしたので、程良く新規発掘が楽しめたのも良かったです。どの団体も個性がありましたので甲乙は付け難いですが、一番気に入ったのは劇団競泳水着さんかな。feblaboさんも得意の?学園ネタでなかなかユニークな作品を演じられていました。若干物足りなさを感じた団体もありましたが、概ね満足です。

第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』

第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』

劇団天然ポリエステル

キーノートシアター(東京都)

2016/11/24 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

モラルハザード…。
物語自体、プロットも台詞も面白いし、
ワクワクする展開なのに引き込まれない。
幕開けに現れる男でも女でもない不思議な猫の言葉で、
一気に高揚し物語の展開に期待するも…何故だろう。
役者陣のキャラもたつし演技も素晴らしいのに…
のれないステージだったのが少々残念。
しかしシーンごとに楽しく面白い展開もあり楽しめた。



ネタバレBOX

やんえみさんと杉本さん猫同士の会話や、凸凹コンビ的な婦警さんの2人、
ウザいくらに存在感あふれるマネージャーなどなど、
メインの精子ハンター以外にも強烈な個性が舞台を席巻。
それぞれのシーンは非常に面白かったが、全体のまとまり感が希薄なのか、
まとまりがなく物語が流れているだになってしまった。
主人公でもあるかたずけられない女めぐむを取り巻く、
彼氏ときお、同僚のあずさ、同級生のかなこのサイドストーリーが、
めぐむのキャラ付け以上でも以下でもなく中途半端に邪魔をする。
やんえみさん、杉本さん、おかざきさんの出番が
もっと濃いと良かったかもしれい。
どこの舞台でも女優さんを担ぎあげてる杉本さんの、
力技をみられなかったのも残念。
僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)

僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)

Ammo

Space早稲田(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

挑戦・試みに拍手
まず、当日パンフの脚本・演出の南慎介 氏の挨拶文...「イスラームの演劇を創ろうと決めたとき、誰もが『やめたほうがいい』と言いました(中略)あまりにも僕たちの文化は違い過ぎており、彼らの大事にしているものを傷つけてしまう可能性があるから、と」...その逡巡する気持は解るような気がする。

【女たちの祈り】編(上演順)
「六月の長い夜」「私の兄はイスラム原理主義者になった」とも日本以外の国の出来事。日本における”宗教観”を見据えつつ、それでも解りやすい様に「個人」と「宗教/世界観」の仲立ちをするのが家庭であり家族という普遍的な視座を意識している。この2作品の間に直接的な繋がりはないが、テーマはもちろん宗教ということ。一概に宗教といっても、その違いが紛争の火種になるほど重要なものである。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

「六月の長い夜」
舞台セットは、中央にテーブルと椅子、リビングルームといった感じである。奥には映写幕が張られている。テーブルの上にはコーランが...。
梗概...場所・時はエジプト・カイロ、夫婦だけの濃密な会話劇。1967年6月から始まった第三次中東戦争(アラブ側では6月戦争)の某夜。物語は夫婦の離婚話、そこには第三者である長老の承諾が必要らしい。その長老が現れるまでの数時間、夫婦という男・女における信仰における本質(相違)を巡る議論が興味深い。同じ宗教であっても、男と女という性別によって異なる、そこには宗教をも超える生(性)が見える。

「私の兄はイスラム原理主義者になった」
舞台セットは、基本的に先の物語と同じ。ただし、テーブルは上手側奥へ移動し、下手側には新たにテーブル・椅子が置かれる。この二つのテーブル(位置関係)が宗教の違いを表している。こちらはドキュメンタリー風に観せるため、カメラワークが入っている。
梗概...場所・時はイングランド・ポーツマス、ほぼ現在における実話。引きこもりだった兄がロンドンに出掛けるようになった。そしていつの間にかイスラム原理主義者になっており、家族は彼をキリスト教に戻そうと話し合いをする。その教義の話し合いの過程で宗教を中心に色々な問題が浮き彫りになってくる。

舞台セットは、基本的に変わらないが、その薄暗い中のランプの灯りは神秘的な雰囲気を醸し出す。その暈けた感覚が(個人的には)宗教という概観を暗示していると思う。この感覚は宗教への信心の度合いによって異なるだろう。それを一定の距離感を保ち客観的に観(魅)せることで押し付けではなく観客へ問いかけるような...。その意味で懐が広く深い感じのする公演であった。
なお、「私の兄はイスラム原理主義者になった」は心象形成というよりは、映像で視覚的に観せる、ドキュメンタリーというインタビューという介在という直観・客観的という異なる手法を用いているのも巧い。

役者の演技力は緊密であり、距離感・臨場感の体現も見事であった。そのバランスも良く物語に引き込まれた。特にエマ役(前園あかりサン)のインタビュアーとしての冷静さ、家族の一員(長女)としての苛立ち、その熱演は観応えがあった。

次回公演を楽しみにしております。

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