
篦棒 べらぼう
劇団民藝
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2016/09/28 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
中津留氏の言語が「新劇」舞台で命を得る
「中津留らしさ」について、ここ最近否定的な意味のそれを語っていた気がするが、今作は出色であった。休憩を挟んで三時間にわたる、ある一家の叙事詩は細密画でありながら中津留氏らしい豪快な線も入る。最終局面などイプセンかハウプトマンかの戯曲か、と思わず唸った。今の中津留氏の文体に、劇団民藝が持つ演技態が合ったのやも知れぬ。

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
あのシーンも解禁!!!
「熱海-」名物の“あのシーン”を久しぶりに、小劇場で、しかも「売春-」で初めて観ました。
前半の緩い展開が嘘のように、後半に一気に来たね。
早速リピート観劇の予約を入れました。
文句なしの五つ星です!!

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
観てきました!
稲村さんがまたまたかっこいい女性を演じていてかっこよかったです。
少ない出演者で、小道具もあまり多くないので出演者の演技力勝負の舞台なため大変だったと思います
つかこうへいさんにも観ていただきたかった!

アイムオールウェイズバッド
荒川チョモランマ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
病的だがちょっとカワイイ
主人公役の人の捨て身の大熱演に目が点!
病的なのだが、なかなかカワイイところもある憎めないステージでした。

炎の60分シリーズ 4本立て一挙公開祭り
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
愛。夢。希望。命。それぞれがリンクする大作。
16日、18日、25日の全公演、計10公演を観劇しました。
映画魂1回、映画魂熟年1回、ヒーローショー2回、バーニンガイ&モモ3回、刑事魂3回です。
4作の観劇順は刑事魂→バーモモ→ヒーロー→映画魂
刑事魂。自分は命をかけてどうあるべきか。限りある命をどうしたいのか。命とその意義を選択し続ける物語。
バーニンガイ。どうある自分が好きなのか。盲目に正義に走らず、自分の成すことを自分の心に問う。
プリティモモ。自分は何がしてあげられるか。魔法使いとしてできないこと、友達としてできること。
ヒーローショー。今自分のすべきことは何か。爆笑ネタ満載の中にヒーローをつくり上げる思い、Show must go onの精神が伝わる。
4つの世界を一通り観た上での映画魂だったため、各主人公が一堂に会する映画魂をM●VIE大戦の第三部のような、4 LINK STORIESのクライマックスとして楽しむことができました。
さらに映画魂熟年バージョン。息つく暇もないほどネタ満載な映画魂が更に濃厚に。5本の最後がコレでよかった、4 LINK STORIES真の集大成。
4 LINK STORIESはきっとダブルミーニング。
一つは、この公演に4つの台本が存在すること。
もう一つは、ヒーローショー・バーニンガイ・プリティモモ・刑事魂の4つの世界が、映画魂でリンクすること。
一本一本が、一時間とは思えないほど濃密な時間。どの作品にもそれぞれ少しずつ違うカプセル兵団らしさが込められていました。
カプセル兵団の皆様とも仲良くしていただき、本当に楽しい最高の時間でした。
あと植村さん、「ゾッド♪」をありがとうございました!

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
文句なしに良かった。
10分遅れての開演で、ちょっとムスっとしていたところに、序盤から中盤は、取り入れている笑いが、役者さんの一生懸命の演技は分かるんだけど、よくテレビである、ちょっと演技を離れての笑い取り(死ぬかと思ったぁ。とか)だったりとかで、これがアズタハルサさんの売春捜査官ですか?と思うところが多々あり。敢えて言えば、稲村さんのしんちゃんが良かった。ぐらいしか感想はないなぁと思っていた矢先、中盤からは一変して迫真の演技の連続。いやー、文句なしに良かったです。稲村さんの演技、台詞、それに眼力も凄かったですが、まわりの役者さんも素晴らしかった。演技終了後のカーテンコールを求める拍手も鳴り止まなかったです。是非、来年も再々演をお願いします。

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかった
去年のも良かったけど、今回、更にパワーアップしていました。
笑いあり、涙ありの素晴らしい演出。
演者さんの熱量を感じました。皆さんの演技力は素晴らしいと思いました。
特に稲村梓さんは本当に凄い役者さんだと思いました。
再々演も期待します。

アイムオールウェイズバッド
荒川チョモランマ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
なんだろう
非常に評価が難しい。
登場人物の邪悪さに胸糞悪さを感じながらも『でも⋯結局のところそんなもんだよな』と言うリアルな表現に感心したり。
笑いもかなりありますが根本的には楽しい話ではありません。
モヤモヤしつつも目の離せない2時間でしたね。

理想の不幸
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了
満足度★★★★
おもしろかったです
どんな話か何も知らずに行きましたが、共感できる部分が多々あり、とてもおもしろかったです。
先生の場面は笑いました。
理世ちゃんもとてもよかったです。

理想の不幸
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了
満足度★★★★
自我を捕え、捕われた女の生涯
この世には、幸も不幸もなく、ただただ個々の価値観による現実があるのみ。冒頭から「死」を漂わせ、終始、「白い男」の存在が視界に鬱陶しい。主人公の「女」は、恵まれた環境に生まれ育った者特有の(精神面において)贅沢な習性を持つ。向かうラストは明らかで、想像は容易い。が、舞台の構成、意匠デザイン、そして音響の巧みさは見事。終盤、女が「白い男」と抱き合い、これまで一度もみせることのなかった安堵の素顔を見せた一瞬に救われた思いがした。

Hana
赤猫プロジェクト
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★
サスペンス・ミステリアス・エロティック
抱いてた全ての予想を裏切られる世界観・ストーリーに圧倒されました☆★モチロン良い意味で裏切ってくれました☆★サスペンスフルでミステリアス・エロティックだけど悲劇的。それでいて舞台が華やかなのはやはり女優陣が魅力的だから♪それは破滅に向かっていく物語に比例する事なくいつまでも美しかったです♪花が舞うのが華やかに見えず儚く見えてしまう。そんなお芝居でした☆★

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
圧倒された
皆さん熱演で好演で大変すばらしい舞台でした。稲村さんは膨大なセリフを感情の表現をころころ変えながら演じ切り、篠原さんはそれをしっかり受け止め、世志男さんは事実上の二役をきっちり演じて、半野さんは目で思考の変化を表して、2時間の舞台があっという間でした。

Regulation's High!
BLACK JAM
上野ストアハウス(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
見応えがありました
先が読めるストーリーなのに惹きこまれるのは、シナリオ・演出が優れているせいか、はたまた役者陣の実力か。身じろぎもせず楽しませて頂きました。

正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』
PATCH-WORKS
ひつじ座(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
気恥ずかしいテーマを大げさに
真面目に演じられるとちょっと気恥ずかしいテーマを大げさにばかばかしく演じてくれたので楽しめました。主演の女の子は奮闘、お父さん役は怪演でした。舞台セットも光源の入った半透明の柱が舞台後方に数本立っていてその後ろで俳優さん自身が生演奏をするというナイスなアイデアで感心しました。

マルカジット、マーカサイト
やみ・あがりシアター
こった創作空間(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
自分自身に革命を起こす石
初観劇の劇団さんだが、オープニングから驚かされた。実に上手い入り方で、その後の展開も惹き込まれる。脚本の妙と役者さんの熱演で、期待以上の舞台でした。
以下、公演中なのでネタバレで。

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』
PLANT M
アートグラウンドcocoromi(大阪府)
2016/09/22 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
匿名劇壇
最初から、ずっとワクワクして観てた。心躍ってた。
福谷くんの言葉のチョイスが面白い、その言葉を実際に放つ芝居のやり方が面白い、話の展開も面白い。
わたし、これ、台本欲しかったな~。
災害というものに関してとか。
男女関係いうものに関してとか。
色々と観劇後まで思考を巡らせられる可能性のあるお芝居。
自分がなぜ面白いと感じたのか、どう面白かったのか、わたしって何なのか、そんなことまで思考を巡らせられるお芝居。

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』
PLANT M
アートグラウンドcocoromi(大阪府)
2016/09/22 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
Plant M 風チーム
2バージョンあるうちの、わたしは風チームを観劇しました。
この会場は、テナントビル内の一室、ガランとした、だだっ広い何もない空間。
Plant M さんは、この空間で公演をされることが多く、使い慣れている。
今回も空間内遮る物なしで、ひろ~く使ってました。
戦争の続く世界、そこで生きる三人姉妹。
三人姉妹の取り巻く環境は、三人の間で交わされる議論は、この現実世界でもなされる議論の縮図。
国家レベルでなされる議論、政治家レベルでなされる議論。
戦争、国家権力、軍隊、必要、不必要、正しい、誤り、ぐるぐる、ぐるぐる。
この芝居の内容について語ることは、政治を語るに等しく。
非常に重苦しく、生々しく。
そこにあるのは、まさしく現実、非日常の現実。
観て、とても気分が重苦しくなるお芝居でした。

愛より速く【日本縦断復路ツアー】
劇団どくんご
大阪城公園 太陽の広場(大阪府)
2016/10/04 (火) ~ 2016/10/08 (土)公演終了
満足度★★★★★
きょうれつ!
演目の内容に関しては・・・正直、言葉で書いても残らない。
こればかりは、ほんとに実際に目で観て感じないと、伝わらない。
ただ、キョーレツだったことは間違いない。
どの役者さんも、エネルギッシュでギラギラしてました。
言葉遊びの繰り返しだったりするものも、目が離せない求心力。
こんな面白いアングラ観たことない。
途中、赤ちゃんが泣き叫びだすくらいの凄みのあるアングラでしたが、面白かった。
観られてよかった!台風逸れてよかった!

- 愛が枯れている -
COoMOoNO
キッドアイラックアートホール5階(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
舞台と役者が溶け合った瞬間
いい感じに使い込まれたツヤのあるフローリングの部屋には丸形クッションひとつと電球スタンド1脚。目の前には空へとつづくベランダが大きく開放され、灯りのついたランプがふたつ。めちゃくちゃオシャレじゃ~ん。
観客席が並べられ、それは実質舞台上で観劇するのと同じ状況。
自分の来た回では観客数10人。(元々大人数を収容できるハコではない)
この場所で10人のために5人の役者さんが演じてくれる。めちゃくちゃ贅沢。贅沢すぎるっ!
始まる前からこんなゲスなことを考えてしまう自分はもしかして場違いなのではと少しソワソワしてきます。
開演。観客と同じ出入り口から入ってきた役者さんたちの醸し出す声、立ち振る舞い、台詞のなんと美しいことか。
社会に上手く迎合できないガラス細工の様な登場人物たちは、寄り添うように言葉を紡ぎます。
実際の会場であるキッドアイラックアートホールが今回で最後となる特別な想いも作品に織り込まれ、何だかやり切れない気持ちになりました。
所々、目の前の光景が美しい絵画のようでハッとしてしまいます。
この場所に決して「足が酸っぱくなるまで働けー」という輩を立ち入れてはいけないっ。
少女を登校させるよう説得に来た教師の声が、紳士的ですごくまともな事を言っているのに残酷な力量を帯び、野太く聞こえたのが興味深かったです。
ラストシーンもとても美しかった。
貴重な空間に身を置かせてもらえて感謝です。

奇テ烈な彼女
奇テ烈と彼女
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★
言うほど奇天烈ではない。
8人も女優さん出てた?8本もコントあった?って感じで、突出したものがないように思えたのは作・演出の問題?つまらなくはないので、呑みながら観るにはちょうどいいのかしら。