
「お国と五平」「息子」
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/13 (木)公演終了
満足度★★★★
近代古典という世界
日本の戦前に書かれた戯曲は骨っぽい。「確かな言葉」で紡がれ、言葉として普遍性が高いと感じさせるものがある。高度情報社会である現在より、人や権力の「眼」の監視の度合いがもっと粗く、「個」としての内心の自由度が(制度上はともかく実質上)大きかった分、「他者」に伝達すべき言葉の使い様に丁寧さがあった、という事ではないのか・・そんな事を想像させられる。
近代古典の世界を味わいたく観劇。私としては感動の『息子』が目当てだったが、最初に上演した『お国と五平』の尺が長く充実しており、『息子』はあっさりと終わった。前者は谷崎潤一郎作。高校の一時期ハマって以来何十年ぶりに谷崎文体に相見え、武家の女房と家臣が交わす台詞の端麗さもさりながら、後半登場し「女々しく」憤怒と哀願の言葉を繰り出す男の居直った人生観には、谷崎の底に流れるものに思い当たった感でハッとした。人々にもてはやされ颯爽と生きる者は元々その素養(この場合は武術の覚え・それに発する自負、勇気等)を生まれながらに持ちえた事でその誉れを手にしているに過ぎない。してその身分が約束されている条件では多少の欲もかき、隠し通せると高を括っている。それを「目撃した」と暴きながら、「生まれながら」の素養に恵まれず白眼視され捨てられた身で卑怯な刃傷に及んだその男が免罪されることは大義として無い・・・それだけに相手を謗り情けを語りながら「命乞い」をするしかない哀れな男であったが、彼に「一言」言わせたかった谷崎の、顧みられぬ人の人生を見つめる眼差しを彼の作品を思い出しながら思った。喜劇仕立てである。
一方『息子』は難しい芝居だ。約30分の短いやり取りの中に、台詞とは別に「いつ気付くのか」、探りと確信のプロセスがしぐさとして表現されねばならず、その微妙な線をどこに引くか、どう振舞うか・・そしてあの距離でその関係を成立させるキャラ作りからして大変である。老父は元気すぎ、息子はもっとくたびれ切っていい。谷崎作との関連で言えば、彼がそうなった全責任が彼にある訳ではない、が世間は冷たい。微かながらに、情が通った片鱗が、彼らを取り巻く冷たさを逆照射する。そして近づく捕り物の音が、哀れな彼らの存在を浮き上がらせる。芝居の方はまだ、作り込む余地があった。

アンダーグラウンド
無隣館若手自主企画vol.14 小林企画
アトリエ春風舎(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
巻き込まれ型舞台
「参加型」とは露知らず参加した。トークに招かれた女性が「参加型」に一家言ある人らしく、今回の趣旨の曖昧さについて指摘していた。その様子からすると、「参加型」のスタイルは何らかの理念を原点に持つようだ。舞台→客席の一方向コミュニケーションの限界、といった所だろうか。
地上人である所の観客が、大きなエレベータに乗って地底世界へ向かっている。会場は客席がなく、地底人であるキャスト5人の誘導でまずは紙製眼鏡作りと地底世界についてのレクチュア。観客が何らかの「態」でその場に居る中で、いつしか芝居(地底人として名を持つ彼らのやり取り)が始まっていたり、地上人集団に語りかけたりする。「劇」の要素に観客が組み込まれている形は珍しくないが、同じ平場でそうなっている、という感覚はまた別である。
ポイントは「原罪」を背負った歪な存在となった地上人を地底人は蔑視しており、地底世界の人口が減ってしまったため労働力として、しかし生活と身分を保証する約束で地上人が移住させられる途上である、という構図が後半に判ってくること。白の衣裳で統一されたキャストは高等な人種らしく、無垢で情熱的な演技によって我々とは異質なものとして存在し、「今ここ」が地上世界の劇場である「現実」から離れた、「地底」というフィクションを成り立たせている。
紙製眼鏡をかける事で「現実」に属する観客同士の対面を回避し、照明や音の効果、そして地底にまつわる詩的な言葉によって、普段は舞台上で観る架空世界を自分らもそこに紛れ込まされた形で観る、という体験になった。もっともストーリー自体は単純だが。
それらがフィクションのモードだとすれば、冒頭の作業と、もう一箇所途中でキャストがちょっとしたゲーム的な動きを観客に指示してやらせる場面、これはフィクション世界とは違う質に感じられた。フィクションの世界は観客が想像を逞しくして架空世界を理解しようとする時間になるのに対し、フィクションにあまり寄与しない動きをやらされる時間は、自分の身体という現実に引き戻されそうになる。もっと別な動きならどうだったか・・。
さて先述した「参加型」が目指すのは、フィクション世界よりは、それとは異質に感じられた時間、つまり観客が自分の身体(自分自身の現実)を意識させられ、他者の前にさらされる条件で何らかの物語に参加する形なのだろう。
その意味では今回の舞台は、参加型というより、フィクションに巻き込まれる体感型舞台とでも言ったらよいだろうか。
いずれにせよ、興味深い「観劇」ではあった。私には待遇の良い奴隷船に乗せられた感覚、そうなった場合の自分の感情を垣間見る瞬間があり、それなりに新鮮な体験であった。

狂犬百景(2016)
MU
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
”狂人百景”
謎の狂犬病が蔓延して、犬にかまれた人間がゾンビ化するという事態が発生する。
ここで描かれるのは人を食う犬ではない。
“食われるかもしれない”という状況下で、次第に感情の振れ幅が大きくなり
狂気に至る人間の思考回路だ。
1~4話のうち、3話の緊張感が素晴らしかった。

歌姫
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
みてきた
面白かったし、ジンとくるものもありました。
赤ペン瀧川先生どこにいるのか探してしまいましたが、別人なのですね、しかもさらに有名な人なのですね。
一部場面での執拗なまでの笑い取りは気になりましたが、これくらい大きな劇場になると必要なんでしょうかね。芝居好きではない人もきてるでしょうしね。私にとっては小劇場をあえて観ている確認として意味があるかもしらん。

~帝都炎上~
帝都神風倶楽部
池袋LIVE INN ROSA(東京都)
2016/06/26 (日) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
レア公演
ライブハウスでの上演という変わったお芝居。
しかも登場人物は全員軍人という設定で、
そのキャラのままいろいろなお話の展開が。
軍人設定は他の公演でも同じなので続き物と言えばそうですが、一見さんでも楽しめます。
前半はシリアスで、休憩的なトークと物販のためのCMコーナー。
CMは2種類あるのですがコント的な感じで本編とは雰囲気が違います。
そして後半はコメディ風で笑えます。
ネタが特撮やアニメのパロディなので幅広く楽しめるかと。
どこまでが脚本でどこからがアドリブかもわからないくらい。
「ライブ」感があふれる上演でした。

最終兵器ピノキオ、その罪と罰
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
凄い。
上映会でミラピを初めて見て、DVDを購入しました。そこから何回も見てます。
そして今回、満を辞しての再演。
クエストさんといえばリング舞台と思っていた私は、いくらミラピでも一面なんてなーって考えてました。
今となってはそんなこと欠片も思いません。
というか、そんなこと考えた自分がバカでした。
笑って、泣いて、また笑って。
心を大きく揺さぶられる舞台です。
迷ってる方はぜひ観劇を!!

梨園の宴-第4夜-
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
まるた石井園直売所(千葉県)
2016/10/08 (土) ~ 2016/10/08 (土)公演終了
満足度★★★
大玉の梨をお土産に
新鎌ヶ谷の駅から程近い小高い山を削って作ったかのような梨園と、隣接した空き地を使った野外劇イベント。四年目にしてとうとう参戦出来ました。雨上がりで風が思いのほか強く、火を焚く演目は大惨事に見舞われましたが、ラストの演目はよかった。供された軽食や梨もいちいち本格的においしい。強烈な印象に残るイベントでした。

「66~ロクロク~」
円盤ライダー
シダックス カルチャービレッジ6階(東京都)
2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
66〜ロクロク
涙が出るほど笑っちゃいました!続きはまたあとで・・・書けるかな(汗)とりあえず、明日予定が無くなった方は見に行ってみてください。

そして誰もいなくなった
ULPS
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
『そして誰もいなくなった』後に待つ結末は....
イギリス・デヴォン州の孤島に建った家に、U・N・オーウェンと名乗る人物から、招待された職業も年齢も違う8人が、迎えの船が来なくなり、オーウェンによって雇われた、召し使い夫婦と共に孤島の家に閉じ込められ、いつの間にか10体の兵隊の人形が暖炉の上にマザーグースの『10人のインディアン』の歌詞と共に現れ、その歌に準え、1人また1人と殺される度に人形が1つ無くなってゆき、そして、最後に迎える結末は....。
というアガサ・クリスティの名作、『そして誰もいなくなった』原作のミステリーを基に、細かなデティールやどんでん返しのラストに更にどんでん返しという原作にはない、ラストを加えて織り成された舞台。
ミステリーの結末を、たとえ本日千穐楽を迎えたとは言え、言ってしまうのは野暮と言うもの。
なので、事細かに書くことが出来ないのが、惜しまれるのだが、高校生の時にアガサ・クリスティの原作を読んだ時のあの息詰まるような緊迫感とどのような結末にたどり着くのか、ドキドキしながら小説の中に引き込まれて読んだ感覚をそのまま、膚に頭に、感情と身体の内に甦った。
集められた全ての人間が、過去に何らかのの罪を犯し、抱えている。オーウェンは、最後の最後になるまで、一切姿を現さず、蓄音機によって、彼等の過去の罪が告発され、弾劾されるのだが、その罪は事故とも事件ともつかないものであり、その罪を犯した彼らにしても、それを罪とは思っていない者もいる。
各々の中にある、各々の自分にとっての正義若しくは正義だと思っているもの、それは、傍から見ると、自己を正当化する為の身勝手な詭弁にも思えるが、その思考もまた自己の規範と尺度でしかない。
正義とは罪とは何なのだろうか。その違いとは何なのか。正義と罪は背中合わせの紙一重の処にあるものではないかと感じた。
何が正しく、何が間違っているのか。それは、一人一人の解釈によって、正義にも罪にも、そして、正義という名の下に執行される歪められた正義にもなり得る。それを行ったのが、司法を司る者であったとしたら、これ程怖いことはない。
正義と罪(犯罪)は、両刃の剣ではないのか。行き過ぎた正義と狭量で視野の狭い正しさの尺度は、暴走し狂気に走る怖さと、人に強要することにより、人を追い詰める危うさを秘めている事を感じた時、膚をぞくりと寒くさせる怖さを感じた。
この舞台で、特に印象に深く残った、加藤大騎さんのローレンス・ウォーグレイヴ判事は、立ち姿、佇まいが美しく、そのスッと伸びた背筋と所作の端正さと目線、立ち居振舞いのひとつひとつが、原作を読んでイメージしていたウォーグレイヴそのものであり、アガサ・クリスティ作品の馨と雰囲気を纏っていて、とてもしっくりと舞台と馴染んでいて、素晴らしかった。
この舞台は、10人が各々、このミステリーのキーパーソンであり、主役であり、語り手でもある。
オーウェンの告発によって、向き合わされた各々の中の罪と、一人ずつ殺されて行く事で追い詰められ、露になる己の脆さと人の醜さ、自らの本性を突きつけられ崩壊して行く自己、ミステリーでありながら心理劇でもある。
原作通りの結末だけでも衝撃的なのだが、最後にもう捻りあるその結末は、原作にはない種類の衝撃ではあるが、それによって、落とし処のなかった気持ちと感情が、救われた感じがした。
原作を好きな人には、良しとするか否とするか意見は分かれる処かもしれないが、私は、この結末のどんでん返しは、この舞台ならではの面白さだと思う。
2時間ちょっとの上演時間が、あっという間に過ぎ、観終わった後、酔いにも似た高揚感と興奮が、身体の中に熱が籠っているような、真相にじわりじわりと迫ってゆく緊迫感と高揚感に、何度も前のめりになって観た、濃密で面白い舞台だった。
文:麻美 雪

最終兵器ピノキオ、その罪と罰
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
期待を超えていく体感舞台
昨年上映会で初演を見て、その場でDVDを購入した今作品。
再演という言葉が良い意味で似合わない程、素晴らしく進化、深化していました。
また初めての一面舞台で、四面より(物理的に)見えないところがないかな?とか、視野が広がるかな?と思ってましたが、全っっ然目が足りませんでした!!(笑)
前後上下左右ステージをフル活用した構成演出、そして高速殺陣とダンス!アトラクションのように感じますが、演技の熱量は正に命を削り出して産み出しているのが伝わってくる。そんな演劇の根本も体感出来るのがエクスクエストさんだなぁとあらためて思いました。
前方席で迫力を感じるも良し、後方席で綺麗なフォーメーションを観るも良し!
こだわりぬかれた衣装、音響、照明もお見逃しなく!

最終兵器ピノキオ、その罪と罰
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
見るんじゃなくて感じる2時間
楽しくて笑えてドキドキして爽快で泣ける。クオリティの高さはピカイチ。キャストだけでなくスタッフも。ショーのようなアトラクションのようなおもちゃ箱みたいな2時間。
個人に言及し出すときりがないくらい、全員が輝いてた。
主演のこうせいさんの、あの全力を見せられちゃ、キャストみんな火がつくよね。支えたいし輝かせたいから、それには自分が役として輝くのが一番いい。そんな空気を感じました。 当たり前のことなんだろうけど、とても大事ですね。
テクニカルスタッフも一緒に闘っていて、食らい付いていく感じがして、大好きです。本当に頭が下がる思いです。 クエストは、音響、照明、映像、演出部、舞台美術、衣装、制作、どのセクションも自分の仕事を全うしていて素敵。 この総合芸術は劇場で感じてもらうしかないんだよ。

Hana
赤猫プロジェクト
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★
素晴らしい踊りとウクレレ演奏
素晴らしい踊りとウクレレ演奏に感激です。振付を担当された游礼奈さんをググってみましたが、大阪芸術大学で博士号を取得されているようです。私の眼力もまんざらでもなさそうです。一方のウクレレですが、弦による演奏だけでなく、叩いたり、こすったり、とても新鮮な体験でした。内藤翔さんにも注目です。

マルカジット、マーカサイト
やみ・あがりシアター
こった創作空間(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
不思議な空間
宇宙の話なのに、劇中BGMは2001年宇宙の旅公開以前の時代の昔のロックばっかり。近未来感が相殺されて、新しいんだか古いんだかよくわからない雰囲気。広いんだか狭いんだかよくわからないし、メタフィジカルなんだかフィジカルなんだかもよくわからない、超不思議な作品でした。
壮大なミッションを穢しちゃうのではないかってことで質問出来ない宇宙での性欲ですが、NASAとか絶対に考えてるはずですよね。非常に重要な問いだと思います。

最終兵器ピノキオ、その罪と罰
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
一方向からの衝撃!!
「観たい」に記載したように、四面でのX-QUESTしか拝見したことがなく、初演と言われている「ミラピ」は観ておりません。 踏まえた上での感想になります。 先ず、演劇では舞台はこういう形であるのが当たり前だと思いますが、四面を観ていたせいか迫力が4倍増に感じました。 全体を観たくて後方席を確保し距離はいつもより絶対遠いはずなのに、遠さを感じさせない、客席毎その世界に入り込んだかのような一体感でした。
ほぼ何を書いてもネタバレになりそうなので詳細は綴じますが、「おもしろい」と言ってしまうには残酷で、切なくて、でも笑えて、楽しくて、「観て良かった」演者さんたちの言葉を借りるなら「目撃できて良かった」と思いました。
このセットで、この演出で、何故空が見えるのか、本当に期待以上の世界でした。推しや注目の役者以外にも、衣装も本当に華やかで個性的な面々で、
音楽もダンスも殺陣もハイスピードで、今までに観たことのない演劇を観たと感じました。初日観劇しながらもこちらへの感想が遅くなりましてすみません。マチソワ続きのラストスパート、出演者の皆様お気をつけて下さいませ!!

Regulation's High!
BLACK JAM
上野ストアハウス(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
とにかく熱い!
想像していた以上の熱量に、只管圧倒されました!
個性的な面子に加えて、劇中で更に「そうくるか!」って思わされるシーンが多々あって、最後まで楽しめた。
締める所は締め、笑う所ではとことん笑わせにくる演出もニクい。
面白かったです!
次回公演が今から楽しみです。

正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』
PATCH-WORKS
ひつじ座(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめた そして一方で
ひつじ座も、PATCH-WORKSの劇も初めて。
セックスをコメディとして表現する劇も、久しぶり。
軽くいなした感じで、それなりに楽しめた劇でした。
観る側にとっての思いはそれぞれでよいと思うが(私も「はじめての~」を思い出しながら観ていたし)、この劇団が「どう観てほしい」んだという面が、よく分からなかった。
なぜ性をテーマに? いや、それに絡みついたドタバタを見せたかった? これだけ性に対しての価値観が違うことを?(あっ、劇中の登場人物にはその違いはなかったかな)
それが見えてこなかった分だけ、やや私の反応は複雑でした。
いや、それはみなさんが考えること。そう言われるなら仕方ありませんが。
また、違ったテーマの劇を観てみたいと思います。
音楽と劇の融合・・・は面白い発想で、充分効果的でしたが、それは演出上のスタイルのこと。劇の中身についての、熱い思いを知りたかった。

理想の不幸
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
理想の不幸
誰しもが心の奥底に抱えているであろう不満、平凡でたわいもない日々に対して満足しきれない不満…
でも本当は、平凡であることが1番だと感じさせてくれるような、そんな奥深さのあるストーリーでした。
もう一度観たくなりました。

「貧乏長屋の大騒動~落語「応挙の幽霊」より~」/ショー「OH!EDO~花鳥風月」
S-NTK
きゅりあん(品川区立総合区民会館)(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/08 (土)公演終了
満足度★★★★
落語の舞台化が巧く表現できてたなぁと(^^)
落語「応挙の幽霊」は知りませんでしたが
知らずとも楽しめた1時間45分の一幕
25分の休憩中はロビーにて
パフォーマンスがあったり
(開演前はロビーで獅子舞が賑やかに舞っていました♪)
二幕はレーザー光などの照明にもいろいろ拘ったショーでした
全体に何か~芝居小屋っ!
って感じの印象を強く受けた舞台でありました

最終兵器ピノキオ、その罪と罰
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
熱いです。美しいです。
役者さんの気持ちが伝わってきます。熱いです。
いつもの4面リングから、正面だけの分、見せ方が集中しているのでしょうか。美しさが際立っています。

アイムオールウェイズバッド
荒川チョモランマ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
こういうの好きです!
当日パンフに“前回公演では「設定にリアリティがない」との感想を・・・。今作も破茶滅茶で荒唐無稽ですが・・・”とありましたが、私的にはリアリティがあろうが、なかろうが、面白ければ良しとします。
そして本作ですが、とても面白かった!
しかし、主演の女優さんの“特別衣装”にはたまげた~!!(笑)