
『安庭』(アンティン)
峸劇場
シアター711(東京都)
2026/02/12 (木) ~ 2026/02/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/14 (土) 14:00
一人ミュージカル、バレンタインに感動のステージへ
大学時代に安庭と出会い、饒舌な李麒は静かになった。
別れのとき、理由は分からなかった。
安庭に「少し距離が置きたい」と言われ、李麒は一歩引いたが、心は揺れたまま。
その経験をギター一本で、自分の愛を歌う——というような1人芝居で、殆ど良い意味であらすじと内容は大きく変わらなかった。
しかし、あらすじ以上に所謂1人芝居から連想されるイメージと違って、1人の俳優が演じる芝居と言うよりかは、シンガーソングライターのちょっとしたワンマンライブを観ているんじゃないかと錯覚させられるくらいLove song、失恋ソング等のオリジナル曲?を歌って、ギターを演奏していて、そこに初恋、失恋からの再会、そして再び別れるまでの演劇要素も盛り込まれていて、今迄このような型破りな1人芝居は観たことがなくて新鮮だった。
安庭に李麒が初めて出会った際にも、その前に付き合っていた彼女と別れて意気消沈していたところを、安庭の行動に振り回され翻弄されるうちに、安庭のことを李麒は大好きになるが、ほぼ初恋のようなもどかしく、それでいて青春のような感じの場面も語られる。
しかし、やはり次第に釣り合わなくなってきて、一旦休暇期間を安庭から提案された李麒は、自分の未熟さを痛感し、それと同時に喪失感を感じ、何も手に付かないほど意気消沈するが、そのうちエマという女性に出会い、新しい恋を始めて、エマに夢中になる。
しかし、ふとした事から今は年下の彼氏がいるという安庭に再び出会い2人の女性の間で心が揺れる李麒の弱さや駄目さも丁寧に1人の俳優によって語られ、演じ分けられていて、見事だった。
そうしている間にもエマに彼氏がいることが分かりショックを受ける。
その後、安庭と再び李麒は恋人同士になり、もう今までのような失敗はしまいと大人な対応を取るようになる。
しかし、その平穏でささやかな安庭と李麒の恋人関係も長続きはせず、結局は別れなければならなくなるという、主人公にとっては非常に切なく、物悲しい作品でもあったが、実際の人間関係だって、似たようなものかも知れない、映画やドラマは大抵理想を描くし、恋愛映画なども都合良く描く作品も多いが、実際の実人生なんて、常に上り調子でもなければ、常に下り調子でもなく、恋愛にしたって、人間関係にしても永遠に上手く行くなんてことはなくて、出会いと別れを繰り返し、甘酸っぱさと苦さが織り込まれた、こういったことを繰り返しながら、人は歳を取り、成長していくんだと感じ、感慨深くなった。
思っていたよりも、深いテーマが内包されているようにも感じられ、考えさせられた。
これは、ある個人の男性とそれを時に翻弄し、その男性李麒と関わる女性たちとの恋愛を描いた小品だったが、恋愛と失恋を繰り返す劇と言うのに留まらず、人はどう生き、その生きていく過程の中で出会いと別れを繰り返す、これは謂わば宿命だが、そうして人は成長していくと言った在り方、生き方について、非常に哲学的に考えさせられる作品でもあった。
途中度中、観客を巻き込んでみたり、水を飲んでみたり、時におどけてみたり、誇張して観客を笑わせたりとサービス精神も旺盛で、男性李麒役をメインにしながら、他の役も1人で器用にこなしていて、演技も自然ながら、何となく劇の内容的に少し沈んだ気持ちになるところを、大いに笑わせてもくれて、その絶妙なバランスが素晴らしかった。

ヨモツヘグイ
ともしび。
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2026/02/14 (土) ~ 2026/02/16 (月)公演終了

ヂャスヴュラ
おぼんろ
本多劇場(東京都)
2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/15 (日) 11:00
カエル三兄弟の冒険ファンタジー→過酷な現実を知る→でもがんばるんだ!→
そうはいかないダークな衝撃…。
みたいな展開に観ている私もぶんぶん振り回されて楽しいやら切ないやら。
月の光や夜空の星など、照明の繊細な美しさが印象的。
腹に響く声量と歌声に圧倒された2時間15分。

大阪演劇祭2026
大阪府・大阪市・大阪文化芸術事業実行委員会
HEP HALL(大阪府)
2026/02/14 (土) ~ 2026/02/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
【ラッシュアワード】
◎匿名劇壇
いゃ〜やっぱり匿名劇壇は
期待を裏切らなく面白かった!
設定はシンプル
45分間絶え間なく続く
キレのある会話のラッシュ!
それぞれのキャラの人間模様が垣間見えて、
それぞれのキャラに感情移入できる作品
【ホライズン・マーチ】
◎team kulkri
圧巻の45分間!
役者さん皆さんの熱量が
ハンパなく伝わってきた
中でも主役の安田役の北野さんの
演技が上手かった!
オープニングから作・演出/金さんの
演出に惹きつけられる!
ラストに自然と拍手が起るほど
終始圧倒される作品

迷光、あるいは、残照。
風雷紡
小劇場 楽園(東京都)
2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
誰もが持っている違う私を掘り下げ、深く考えさせられる作品でした。どんどん前のめりになって行き、劇場の造りのせいか? 自分も物語に入ってしまっているかのような不思議な感覚になりました。
次の作品も楽しみです。

2月の花火
ヒトトナリ
千本桜ホール(東京都)
2026/02/10 (火) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

十年希望
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/15 (日) 14:00
座席B列11番
価格5円
熊井戸 花様💖は、流石に事務所からのNGで、
御一緒に御写真とれませんてしたが、
スペシャルVIP🌟
浜谷演出様🌟と御一緒に御写真が叶いました🌟
舞台ヲ通して公演毎に会話ヲし、仲良く成り光栄です。🌟
『未来に向かってレッツ・ゴー‼️🌟』
ステキな『愛の、がっこう。☆』である、
『十年希望☆』浜谷演出様🌟ヲ尊敬します🌟
本日2/15日曜日・7公演目・千秋楽☆
満席での公演☆
愛のときはなちあい🌟愛のヤイバ🌟愛の炎🌟愛の結晶🌟愛の涙🌟愛すると言うコト🌟
愛の嵐🌟でした🌟愛そのもの🌟『真実の愛🌟』
役者の皆々様『完全な愛🌟』で役に挑む姿🌟
素晴らしかったです☀🌕️💖
熊井戸 花様扱いでチケットが最前列だけでなく
私は恵まれていて『花様💖の超至近距離🌟』ばかりで、大喜び通り越します🌟
舞台ヲ通じて愛の心が通じ合い
超永遠に、仲良く、愛し合い、よろしくお願い致します。🌟
2026/2/15(日)
愛勇 詩音☆華原 哲也☆加来野 良寛 ☆

2月の花火
ヒトトナリ
千本桜ホール(東京都)
2026/02/10 (火) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めっちゃよかったです。さすがA.R.Pプレゼンツです。桑山こたろうさんの演技いいですね。どことなく大泉洋さんに似ていて個人的にツボっていました。A.R.Pさんの作品はわかりやすく演劇にありがちな難解さもなく話にすっと入っていけていいですね。次作も期待させていただきます。今日が千穐楽ということで最後にめぐみ役の役者さんの目がうるうるしていて思わず私ももらい泣きぽいものしちゃいました。ほんと、舞台はやる側には今のオリンピックの選手に近いものがあるんだろうな…と。千穐楽を迎えるときはやりきった!という気持ちと充実感でいっぱいなんだろうなと。感動を与えてくれる劇団の人には感謝しかありません。

遥けき宇宙のアリア
劇団テアトロ☆マジコ
ささしまスタジオ(愛知県)
2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
作者さんが削りに削りまくって
どうにか2時間枠に収めたという大作。
最近は、こういう映画『マトリックス』に触発された作品が多くて
まあ、悪いとは言わないんだけれど
今回は、トリュフォーの映画、
レイ・ブラッドベリ原作のSF小説『華氏451度』
へのオマージュも入っていたのかな?
近未来、徹底した思想管理体制のもと
記憶を消されて収監されていた女囚4人が何者かに導かれて脱獄、
誰が敵で誰が味方なのかわからない中、
だんだんと記憶を取り戻しながら彼女らが行きついた先は・・・
というスリリングなストーリーは確かに面白かったけれど
あまりに展開が早すぎて呑み込めなかった部分も無きにしも非ず。
パンドラの箱とアリアの天昇がどう結びつくのかも正直よくわからなかった。
壮大なロマンは感じられたけれどそれだけに
もう少し熟考の余地があったんじゃないかと思えた作品でした。

宝島
Project Nyx
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2026/02/06 (金) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
第29回公演とあるが,観劇する機会もなく所見の劇団さん。正直,観客参加は好きではない。他の方が歌を歌ったり手拍子をしていても,ジッと黙って腕組みをしているタイプではある。しかし,事前に他の方の「観てきた!」を読むと強制参加型ともあるし,面白かった様子も伺える。仕方がない,殻を破って(それほど大袈裟なものではないが)はしゃごうと決めて観劇に赴いた。その結果,何か大きなことをやったわけではないが,意外と楽しかった。これくらいの強制参加ならいくらでも応じようじゃないのという気になった。子供を含めて老若男女,芝居を楽しむにはサービス満点,劇団さんの工夫と心意気がうかがえる。芝居自体も寺山修司へのリスペクトにあふれ,本を読んでみようという気にさせるくらい満足度の高いものであった。良い観劇時間となった。

『100歳の少年と12通の手紙』『ベイビーティース』
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2026/02/06 (金) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『100歳の少年と12通の手紙』
映画版が2010年に日本公開される前、「神さまとお話しした12通の手紙」のタイトルで本が出ていた頃に読んだことがあるが、今回のラボ公演の「生命の尊厳」というテーマに相応しい作品。ローズ役の山本順子がとても良かった。

2月の花火
ヒトトナリ
千本桜ホール(東京都)
2026/02/10 (火) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Bチーム観劇。A.R.P secondとあるが、今までのA.R.Pとは違い笑いはあまり無しのサスペンスな話。といってもそれほど怖くはなく色々謎な部分が少しづつ解きほぐされていくというストーリーでした。もう少し盛り上げりがあればよかったかな。

十年希望
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

ヂャスヴュラ
おぼんろ
本多劇場(東京都)
2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何度か観劇したことがあるが、現実とはかけ離れた世界観を見せてくれるおぼんろ。今回本多劇場を6名、それも投げ銭なのになぜあんなにも壮大な物語が語られるのか不思議な位本当に凄い舞台でした。皆歌が上手いがとりわけわかばやしさんのホーホメッグの声量と声に魅了されました!

人間失格
Office8次元
新宿シアタートップス(東京都)
2026/02/13 (金) ~ 2026/02/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日に観劇
メインキャストの方が売出し中の若手イケメン俳優さんのようで、初日割引料金もあってか20〜30代のお客様多し、ほぼ満席
「人間失格」という重い作品ながらストーリー展開、音響、映像、全体のテンポが良く最後まで興味深く見ることが出来た
(割引が無くても)料金設定分の価値ある公演だと思う
『太宰治の「人間失格」興味はあるけど、読書は苦痛』という方には特にお勧めしたい

十年希望
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/14 (土) 18:00
座席A列8番
価格0円
舞台初日1公演目☆
5公演目☆6公演目☆
皆々様に御挨拶が叶いました🌟
『花様💖皆様🌟すきとおる愛で愛しております🌟超永遠に、よろしくお願い致します。🌟』
舞台上で御返事もして下さりました💖☆🌟
生か、死か。☆
愛か、金か。☆
子ヲ授かるか、離婚か。☆
様々な視点から、俳優・女優・監督様たちが
『皆愛🌟』で立ち向かう
何度でも涙してしまう『愛でできている、十年希望。🌟』
アドリブがゆるされる箇所は、公演ごとに演技を様変わりさせて観客ヲひきこませる。🌟
今日はこれから、
しめくくり、第七公演目、皆々様に逢いにゆきます。🌟

ふくせんさんと、かいしゅうさん
男〆天魚
ザ・ポケット(東京都)
2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
クセの強い登場人物達が面白過ぎて、役者さん達は、その良い味を出していました。
ダークな場面と思いきや、コメディになったりコント(?)になったり、何とも言えぬ伏線があり、そして回収されるというストーリー。
時代劇でホラーでコメディで、面白かったり怖かったり、色々な要素が楽しめる舞台でした。

その女、微動だにせず
無情報(ノーインフォメーション)
劇場MOMO(東京都)
2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
素舞台に白い椅子ひとつ置いてあるだけの
シンプルなセットです
ピンライトで「無」の文字投影
内容は不条理系のコメディかしらね
全席指定1時間45分の作品
アンケートはWebで
開演前BGMはJボーカルもの
「ほほえみの爆弾」は懐かしかった♪

社会の柱
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2026/02/10 (火) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/02/11 (水) 14:00
新国立劇場演劇研修所 第19期生修了公演 『社会の柱』
イプセンの Wikipediaには代表作 8作品が挙げられているがその中に入っていない『社会の柱』、しかしこの作品は新国立劇場演劇研修所 第19期生の修了公演に相応しい作品だった。重厚さが求められる戯曲でそれに応えた12人の修了生の皆さんが素晴らしかった。この期に高校演劇からの繋がりがある中島一茶氏が居られる。主役の在り様が敵役的でそのカウンター パートの役が中島一茶氏だった。彼の持つ雰囲気がこの役にドンピシャ!いや、皆さんがそれぞれの役にドンピシャなんです。イプセンの 1877年の初演作品とのことで、あて書きした訳はないのだけど 笑。皆さんの名前を一人づつ挙げてゆきたいのだけど、皆さんが良かった。
舞台美術の造形が素晴らしい。衣装も素晴らしい。
普遍性があり、現代性を持つ戯曲で、最後はそう来るかという展開で感動を覚える。良い修了公演だった。12人の修了生に祝福と賛辞を!

黒百合
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2026/02/12 (木) 14:00
世田谷パブリックシアター『黒百合』チラシ等を入り口で配布していたのでもらったけど、この公演の配役表等は無く、席に置いてあるのだろうと。でも無い。パンフレットを買わないと役名と配役は判らないんだな。貧乏人は知らなくてもか 笑。それなら知ることなく見ましょうと言う思いで少し斜に構えて観始めた。黒百合のことはネットで検索して、粗筋として物語のおおまかなところは読んでおいた。
と言うことで、役名が判らないって、こんな具合なのだなと。役名を使って感想が書けない。普段は当日席に置いてあるパンフレットを見ながら感想を書くのだけど、判らないので、こうなる。ゆき、ひいさま、若旦那、盲目の元やくざかの跡取り。あと白石加代子さんが演じられたゆきの家の隣の婆さん、あと、ヤクザの爺さん、の皆さん、忘れている役の方も居られると思うけど 笑、この皆さんが良かった。あと、茶屋の二人の客引き娘、一人は鈴木菜々さん、桐朋芸大に在学中から拝見していて、本来、5,000円以上は自主規制をかけていて拝見しないのだけど、彼女が出演者で唯二存じ上げているお二人の白石加代子さんと土居志央梨さんと同じ舞台に立たれると言うことで拝見した次第。まだ卒業して 2年のはず。その彼女と彼(見た目のジェンダーで)に割り振った役でのインパクト!
舞台美術が世田谷パブリックシアターの多分舞台の高さを一杯に使い切ったのだと思う(初めて拝見したので)、それが大きなインパクトを与えていたのだけど、それは良かったが、水を表現するために在った、併存していたビニールたち、あくまで個人的な受け取り方だけど、そこに安っぽさを感じた、見事な舞台美術とのバランスとして。それに替わるものが何か? 観ている時には思い浮かばなかったけど。
演出としての部分が色々 It’s not to my taste だった。見事な舞台美術の裏が洪水のシーンで使われるのだけど、富嶽八景的な絵柄だったこともどうだろうと思った。富嶽八景は海の波であって、物語での陸地の川の洪水とは違う。青くなく、泥の色だろう。
泉鏡花は SPACでしか、だと思うのだけど、拝見していなくて『夜叉ヶ池』と『天守物語』、その2作との比較になる。幻想的な部分や、大正の時代を感じることが少なかった。