最新の観てきた!クチコミ一覧

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楽園にピス

楽園にピス

無限のネコ定理

小劇場 楽園(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 面白い、お勧め。

ネタバレBOX

 舞台美術が極めてユニークだ。この小屋の太い柱は観劇の際かなり目障りになるのだがその難点をも上手く利用して脇にスロープを作って車椅子が楽に行き来できるようにしてある他、鏡を取り付けて必要なシーンで通常の用い方をするのみならず、対面での動きが反映することも巧みに利用できることを利用するので描かれている世界のどことなく不安定な感じもそれとなく映り込んで面白い。柱の足元からスペース中央方向にはベッドが置かれている。この部屋は渋谷道玄坂から百軒だな方向に入ったラブホ・マグリットの一室という設定で出捌け側壁の中ほどにある上半分にカーテンの掛かった扉の奥は隣室にもなれば、地域ラジオ放送のスタジオにも、或いはホテル外壁の外にもなる。太い柱の対角線上のコーナーに始点から延びたタクシーのハンドル(着脱可)があり座席用の椅子が適宜用意される。また先に述べておいたドアの観客席側には劇作家が仕事で用いる机と椅子、資料の入った箱も見える。
 物語は集団の中に必ず存在する異質な存在達が紡ぎ出すアートという名の表現が出来する諸条件とその生き方を生成して来た個人史が齎した各々の個人史とその類似性及び差異、そのような個人史が紡ぎ出す作品の独自性と類似性、近縁性とこのような表現者を駒として用いることに因って利潤を追求する企業と経済性の論理がぶつかり合いヒートアップする様を描く。表現する者達が独自に抱える魂の闇と生い立ちの中で負わされた深い魂の傷。トラウマから生ずる作品こそ、表現そのものの源泉であるという事実。従って才能ある者とは、トラウマと闘っている人間であるという事実が、表現者を表現者たらしめるし、そのことだけが彼ら・彼女らに作者という地位を与えるのだから、表現する者達は、其処から逸脱することを精神的自殺と考える。然し、そのような人々を商品を生み出す手段としか捉えない資本家と企業は、飽くまで儲けだ。この相反する利害に係わる者達の凌ぎを削る争闘の模様を描く。
朗読劇『シロノオト』

朗読劇『シロノオト』

m sel.プロデュース

アトレノワ(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

スゴく雰囲気のある連作朗読劇ですね。グッときました。

遠津川の両雄

遠津川の両雄

祭文庫

シアター711(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いいとか悪いとかでなく、自分の気持ちは譲れない。秘境での内ゲバ時代劇、なかなかに考えさせられました。前回の公演よりも分かりやすかったです。

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

実話をも元にした、お芝居でインパクトが有りました。面白ろかったです!

塵芥屍

塵芥屍

舞台芸術創造機関SAI

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/04/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

㊗20周年記念劇場本公演。
混沌とした世界観、自分の中で想像が膨らみ 色々な物語を創っている。表層的には幻想・幻覚・迷宮そして夢オチなど あやふやな概念ばかりが浮かぶ。しかし観(魅)入ってしまう中毒性のある公演、それが最大の魅力かもしれない。

メイクが異様で、そのビジュアルから この世のモノ 出来事ではないよう。しかし 世の中の不条理がリアルな光景として浮かび上がってくることも否定できない。この虚実に思える不思議な感情を抱いたまま 疾走するように駆け抜ける。
(上演時間2時間15分 休憩なし)追記予定

遠津川の両雄

遠津川の両雄

祭文庫

シアター711(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歴史に「もし」 や「仮に」といったことがあったらと思わせる、事実と虚構の境界線にある物語。その想像させるところが舞台らしくて面白い。タイトル「遠津川」は現在の奈良県にある十津川、そして両雄とは そこに居る郷士(下層武士)の指導者2人。時は戦国時代、その時代を生きる2人の考え方、生き様--鉾/盾といった関係を描いている。内容は、内輪揉めや矛盾とも違う、謂わば矜持のようなもの。

少しネタバレするが、物語の中に出てくる「擬死再生(ギシサイセイ)」という台詞 これが肝。初めて聞く言葉で 当日パンフには「山岳信仰や修験道において山や霊地を他界と見なし、そこを巡歴する厳しい修行を通じて、一度死んでから新たに生まれ変わるという概念や宗教的行い」とある。客席の中段まで傾斜した花道を設えているが、これによって山深さ 古(山)道を表しているよう。公演は、小劇場にもかかわらず 客席数を減らした花道で分かり易く、小道具や衣裳(和装)等のディテールに拘り 丁寧に観せるところが魅力。ただ 殺陣が窮屈に観えたのが惜しい。
(上演時間1時間45分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、大木を模し こも巻らしきものが見える。天井から端布を垂らし木の葉に覆われ奥深い山といったイメージ。下手に物見(櫓)的な木が1本。

幼馴染の信貴(シギ)と北(キタ)が遠津川の両雄、山奥で平穏な日々を送っていたが、或る日 賊の集団が攻め入ってきた。なんとか撃退したが負傷者も多く出した。たんなる盗賊ではなく武士集団であることが分かった。その正体は三好党、台詞に足利幕府とあることから 戦国史でも有名な三好政権らしい。史実と舞台(虚構)という境界線を背景とし、今の状況に如何に対処するか、そこに指導者としての2人の資質と考え方を描く。

信貴は守りを固め 今まで通りの暮らしを主張、一方 北は これを機に相手方へ攻め込み政権に取って代わろうと主張、文字通り 盾と矛で相容れない。信貴は北の説得は無理と判断し、仲間(郷士)の犠牲は最小限に止めるため北を斬ることにした。それぞれの指導者に付き従う者との闘い。そこには2人の性格の違い、冒頭 北は遠眼鏡で海を見ており、いずれ行ってみたいと。そこに見知らぬ土地への好奇が窺える。もし、北が三好党を攻め滅ぼしていたら 歴史は変わっていただろう。どんな世界になったかな。

殺傷とは反対に念仏を唱え安寧を、そんな土地柄を表す場面を入れる。それが護摩行で煩悩を焼き払う火が妖しく燃える。果心居士の読経、そして修験者達が花道を下ってくる姿が厳粛にみえる。斬り合いという行為、その裏で安寧を願うという対極の行為に浪漫を感じる。これが「擬死再生」かな。この靜的な場面は良かったが、動的な場面は 劇場(舞台)が小さいこともあり、殺陣は1対1にならざるを得ない。また太刀筋が 小さく(窮屈に)感じられたのが惜しい。

暗転時の時間が少し長いような気がする。小道具などの出し入れといった手配があるのだろうが、工夫の余地があるのではないか。ただ暗転時の音楽(邦楽)は、その時々でメインとなる楽器(笛⇒尺八⇒三味線などの順)が異なるようで、状況における高鳴りが違って聞こえた。全体的に丁寧な創作といった印象を受けた。
次回公演も楽しみにしております。
藤田嗣治〜白い暗闇〜

藤田嗣治〜白い暗闇〜

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

藤田嗣治(つぐはる)は名前しか知らなかった。藤田進のイメージからTHE日本男児みたいな勝手な先入観。実はおかっぱ頭にロイド眼鏡にちょび髭。ジョニ男にイッセー尾形を彷彿とさせる。赤塚不二夫のイヤミのモデルはトニー谷らしいが「おフランス帰り」の台詞は藤田嗣治のイメージもあるのかも知れない。いとうせいこうの髪型もここから来ているのかも。石橋徹郎氏大熱演。ちなみに現在公開中のアニメ映画『パリに咲くエトワール』の主人公・継田フジコのモデルにもなっている。1913年(大正2年)、学業が振るわず官費での留学の道が閉ざされた藤田嗣治は陸軍軍医の父親にお金を出して貰い渡仏。巨大な額縁のセットがカッコイイ。

ネタバレBOX

第2場、1914年9月、娼婦ナタリア(後東ようこさん)の部屋。かなりの美脚。ここの会話の間から妙な空気になる。わざと狙ってやっているのか?この辺から居眠りする人が目に付いた。ナタリアはポーランド移民の設定。絵のモデルから恋人に。

第3場、1914年12月、藤田嗣治の弟分的な画家だと言う村中青次(斉藤悠氏)の登場。

第5場、1920年5月、結婚してアメリカに行くことを告げに来たナタリア、赤ん坊を連れて。汗もで泣く赤ん坊にベビーパウダーのシッカロールを塗るナタリア。それを凝視した藤田嗣治はおもむろにキャンバスに塗ってみる。墨汁の線が崩れない。到頭見付けた!探し続けていた画材を!

第6場、1929年8月、村中青次は藤田嗣治の名を騙り、モデル志望の中国人娘ユーリャン(笹野美由紀さん)を抱いていた。ココリコ田中直樹っぽい。

第一幕は演出がちぐはぐで違和感。劇場の大きさを気にし過ぎたのか空回りしている。どうもずれているような。ホンと噛み合っていない。こまつ座をやりたいんだろうなと思った。栗山民也や鵜山仁に演出を頼んだらどんな作品になっただろうか?

第二幕からは安心して観られたがラストら辺がグチャグチャで台無しに。

南米旅行でお金を使い果たした藤田嗣治は日本に帰国。
第7場、1938年7月佐乃美千子さん演ずる奥さんの登場から作品にリズム感が生まれる。朝日新聞社の男、二條正士氏が戦争画の制作を依頼しに来る。安定した日常と人間関係を観客に共有させてから一気に崩すのが作劇の基本。

木山廉彬(ゆきあき)氏の演じた文筆家見習い多門土郎は写真家・土門拳がモデルだろう。1941年、31歳の土門拳を気に入った藤田嗣治は誰にも見せなかったアトリエでの制作風景ですら撮らせた。1949年、日本を去るまで二人の交流は続いた。

自分的には作家の駄目なところの詰め合わせのような作品に見えた。自分の体調のせいなのかも知れないのでもう一回観たいとも思う。何でだろう?ラストの方は嫌いな展開のオンパレード。役者の熱演は魅力的なだけに辛い。巨大な額縁が前方に倒れていくのが見せ場。後東ようこさん演ずる人形を持った戦火の少女も伝わり辛い。良心の呵責なのだろうが。

村中青次の正体が『ビューティフル・マインド』的存在(自分の妄想が作り出したイマジナリーフレンド)だったことが発覚するがそれも効果的ではない。もっと自分の美学に反する軽蔑すべき存在として描き込むべき。それが自分自身そのものだったことを知ることこそが衝撃。

この作品の駄目な部分は「戦争=悪」とハナから決め付けているところ。戦争に協力したんだから「悪」だと。もっと大きな価値観で俯瞰的に見るべき。藤田嗣治は「画家は本来、自由愛好家であり、自分は国民的義務を果たしたに過ぎない」と戦争画批判に反論した。実は彼の戦争画を見ると歴史的な大事件に遭遇した画家の興奮と高揚が伝わってくる。そんな場面で絵筆を託された選ばれし者の震え。芸術家として表現者として最高の場面。神から絵筆を手渡された者の震え出すような栄誉。そこに善悪の入る余地はない。

戦争は一つの外交手段でもある。日清日露で領土を手に入れた日本はわざと揉め事起こして弱い国から領土を分捕ろうと企んだ。ヤクザの遣り口。調子に乗って意気がって好き放題やっていたら世界中から袋叩きに遭う。そこで目が覚めた。二度とこんなみっともないことをやる国にしてはいけないと。謙虚でおとなしい国へと。だが周りからは舐められる。中国は散々挑発してくる。イライライライラ、鬱憤は募る。筋のある戦争なら出来る所を見せてやりたくなる。一番のプライドだった経済も中国に追い抜かれた。アメリカ頼みの弱い国。もしアメリカが見捨てたら?
墓場、女子高生

墓場、女子高生

あるいはエナメルの目をもつ乙女

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

なるほど怪作。

ネタバレBOX

日野ちゃんが生き還ってからの流れはイトウシンタロウ的だなあと感じました。

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ミカンの花がいつか咲くのか、待ちどおしでかったです。

ネタバレBOX

村がなくなるという立ち退きという切実なる背景でした。しかし、人の心の温かさ、人情の切なさがストーリーをぐいぐいと引っ張っていく展開は、見ごたえがありました。
遠津川の両雄

遠津川の両雄

祭文庫

シアター711(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

客席中央に花道があり、その横の席に座っていたので演者さんが近い近い!時々村人気分も味わえて楽しかった。
肝心のストーリーは故郷を守るために攻めて戦うか、現状温存か・・・どちらも欲ではなく大切だからこそというのか切なかったです。

アンサンブルデイズ

アンサンブルデイズ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/22 (日) 18:00

玄武チームを観劇。
去年と演出の違いを楽しめました。
テーマに惹かれる部分が多く、心動かされました。

トランス

トランス

劇団異邦人

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前日が役者体調不良で中止発表で…
しかし、役者復活🐦‍🔥で拝見できました✨
過去観のトランスの中でもNO1
これだけの熱量だったら、役者の体調不良も理解できる内容
めっちゃ楽しめました✨

ドライブイン右中間

ドライブイン右中間

ティダ・ラバダ・ヒマヒマ

水性(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/21 (土) 19:00

価格3,000円

かつて高校野球部で一緒だった3人が、8年ぶりに再会します。
ピッチャーだった男子。マネージャーだった女の子。補欠だった男子。

白球を追いかけていた彼らは、卒業後それぞれの道に進みます。
教員の夢を叶えた補欠男子。
イルカ調教師の夢を諦めOL生活をおくるマネージャー。
野球の道を捨て、ラーメン店で働くピッチャー。

社会の荒波は例外なく彼らも呑み込みます。
モンスターペアレントで悩む補欠男子。
キザな不動産屋に突然プロポーズされ、自暴自棄に陥るマネージャー。
甘い言葉に誘われて、犯罪にも手を染めたピッチャー。

再会した8人は、深夜、車で市民球場を目指します。
そこは高校3年生の夏、最後の試合が行われた球場。

あの夏、ピッチャーが投げた渾身の一球は右中間へと返され、
3年生部員の夏が終わりました。

車は進みます。あの球場に向かって…
*********************************
旗揚げ公演にふさわしい、みずみずしい物語です。
演出が上手で、ベタな感じはなく、テンポ良く展開していきます。

舞台はもともとクリーニング屋さんだったお店跡で、
古い機械が置いてありました。
それに服をたくさん吊るし、シーンが変わる毎に役者3人がさっと着替えて
別の役を演じるというスタイル。素晴らしい発想です。

樋口双葉さんのキャラが際立っていました。
少し天然で、おっちょこちょいな、いまどきの女の子を演じきっていました。
観に行ってよかったです。
ありがとうございました。

桜×心中

桜×心中

BLACK★TIGHTS

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

12年ぶりの再炎 前回のが好きすぎて
新しく生まれ変わる桜×心中を楽しめるのか
複雑な思いも有りましたが
良かったです。行って良かった。
木内さんの源内は安定の格好良さ
まりえさんの金子もサイコー
女郎蜘蛛すてらさんの台詞の言い回しが好き
桜&外道丸も良かったです
また見たい

遠津川の両雄

遠津川の両雄

祭文庫

シアター711(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

シアター711に入ってまずはびっくりです。シアター711で何度も観劇していますがシアター711に花道を見たのははじめてかも…です。シアター711もここまで改築というか改造できるんですね… お隣のザ・スズナリさんは劇団によっては劇的にビフォア・アフター並みに変わりますが… さて、舞台がはじまって速攻でびっくりでした。意外なところから役者さんが登場して「えっ?どこから声がするかと思ったらそこですか…」でした。とにかくいろいろ演出が凝っていてすごいなーと思いました。衣装も小物もすごいお金かけているな…と思いました。お坊さん役の人、この舞台のためにスキンヘッドにされたのでしょうか… あと、ちょっと気になったことがあったのですが、舞台の最中5−6回暗転シーンがあるのですが、暗転の時間が長かったり間延びしちゃってるところもありそのときに眠気に襲われちゃったかな…と。意外と暗転って観ている側に眠気を引き起こすので。

KOYAMASONIC

KOYAMASONIC

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これは、面白い!私達世代に刺さる懐かしさあり。役者同士の掛け合い、間の取り方が天才的で気が付くと笑ってました。お互いに信頼があってこその名舞台だと思いました。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

あるいはエナメルの目をもつ乙女

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

役のキャラが立っていて観ていて飽きず。ただ自死の理由がいまいち腑に落ちず。残された者の思いを踏み躙る発言には少しイラッと。逆説的に、死に意味を持たせるな、生きろ!ってことなのか?
色々考えさせられる作品だった。

××××オンリーカインドトゥミー

××××オンリーカインドトゥミー

日本のラジオ

RAFT(東京都)

2026/02/21 (土) ~ 2026/02/23 (月)公演終了

実演鑑賞

日本のラジオの新作はだいぶ久々の劇団員だけ55分。2月23日までRAFT。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/03/post-af3903.html

誰かひとり/回復する人間

誰かひとり/回復する人間

conSept

ザ・ポケット(東京都)

2026/03/05 (木) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/03/22 (日) 12:30

座席1階

それぞれ1時間程度の舞台で、10分程度の休憩を挟んで上演される。

「誰かひとり」は2人の青年を巡って展開する。母とおぼしき女性2人と父と見られる男性2人が絡んでいくが、これらの人たちと青年は言葉を交わさずまじわることがない。客席がそれぞれ受け止める心の動きがこの舞台の妙味だと思うが、会話劇大好きの自分にはとても合わない。俳優の胸の内を読んで心象を楽しめる人ならよいのだが。

もう一つ、「回復する人間」はタイトルに反して、けがからの回復を拒むような女性の物語。同じ会話がループのように繰り返されていくが、ループを重ねて主人公の心が少しずつ動いていく。別役実の不条理劇のような印象もある。

日曜日の午後、大きな劇場ではないが空席が目立ったのが気になった。リピーターチケットを売っていたので、特定の人には深く刺さるものがあるのだと思うが、自分には受け止めきれなかった。

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
パンフに「農地を分断された九州のミカン農家の実話を元に社会を見つめ、今を生きる人々の姿を描いた舞台」とある。高速道路建設に伴う猿ケ実村の立ち退き問題を描いた群像劇。何でもかんでも国-行政の施策を反対ばかりしていては発展は望めない、しかし それを無批判に受け入れるばかりでは当事者の生活や環境は成り立たない。この公演、表層的には立場や思惑といった違い 二項対立のような展開になりそうだが、少し観点をズラしたところが巧い。それがチラシにしっかり書かれている。「考えてるんだ。どうすればみんなが悲しくない未来が来るのか、考えてる」、この台詞を言った人物の背景(経歴)と思いが重しとなっている。

2015年秋。母 野枝の十三回忌に出席するため、長女の拓未を伴って訪れた美羽。共に生きていくことはできないかと模索する村の人々の姿が、美羽や拓未に変化をもたらしていく と。村の当事者の立場から距離を置いた2人の心情、しかし 拓未の中に燻っていた自立心に繋がる。物語は 社会的な問題を描きつつ、人間ドラマ しかも夫々の成長譚も浮き彫りにする。

少しネタバレするが、物語は現在と過去を交錯させ、さらにラストは未来をも描く。時の変化は、登場人物とその衣裳 そして喋り方に特徴がある。冒頭は方言(台詞)が聞き取れないところもあるが、取るに足りないこと。

少し気になったのが、2015年という設定。タイトルにもなっているミカンの木がある山の崩れ、山腹にあった奉納神楽の神社が崩壊した。その災害の根本原因は何か?神社は避難場所に指定されていた と。何となく東日本大震災を連想したが…。
(上演時間1時間50分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は昔ながらの古い家 その大きな居間(畳)と縁側。屋根は瓦でほぼ対称の作り。現在の時は 上手に始まりのミカンの木と供物台、過去は それらがない。客席(上手側)から舞台へスロープ状の傾斜、これによって山腹にある家ということが分かる。

物語は説明にある通り、高速道路建設に伴う立ち退きに揺れる村民たちの人間模様。そこに母の十三回忌に出席するため帰ってきた美羽、空港からの交通の便が悪くタクシーを使った。その冒頭の台詞が物語の核心を突く。美羽曰く「途中で高速道路がなく一般道を走り、再び高速道路を走る。あの中断した部分(道)が開通すれば、早くて安くて便利なのに」と文句を言う。これが家族であっても、その地に住んでいるか否かで思いは違う。合理化/効率化によって故郷が無くなる。村民以外の第三者的な思い(意見)を美羽に言わせる。まさしく あの中断した部分が舞台(物語)の村。

一方、村民の思いも一枚岩ではなく、それぞれの事情や思惑に揺れる。小さな集落のため耕せる田畑は少なく、高齢化も進み暮らしに支障が出始めている。一方 先祖代々この土地で生まれ育った人たちは立ち退きに断固反対。舞台になっている佐伯家、源治(源ジイと呼ばれている)は大手ゼネコンに勤めていたことから全国各地を転々とし開発を手掛けてきた。この地で何の血縁も地縁も無いもの同士に芽生えた絆を大切にしたいと考え退職した。そして村の出身者で県庁に勤めている者 陣山太一に「国(行政)が決めたことは何でも従わなければいけないのか?不本意だと言い続けないと、黙っていたら上が決めたことにすべて従うことになる」、この抗う気持が肝。

美羽の長女 拓未は、既に大学への推薦入学が決まっている。ずっと私立学校でエスカレーター式に親が言うとおり歩んできた。自分のことを考えてくれている とは思うが…。思春期の揺れる心と同時に自立心が確かになった。行政による強制(代)執行が始まり学校が取り壊され、思い出が次から次に壊されていく。ブルドーザーによる破砕音が近くで聞こえる。その様子を拓未が撮影しSNSで拡散する。立ち退きという社会的な問題、そこに過疎化や高齢化の問題を点描し、さらに 拓未という少女を通して自立や思いという心情を巧みに描く。終盤、伝統芸能である神楽の祭礼で盛り上げ、その様子を情緒的に観(魅)せている。数年後、拓未は自ら決めた報道通信社に就職した。
次回公演も楽しみにしております。

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