最新の観てきた!クチコミ一覧

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川影と半月に、

川影と半月に、

つぁつぁ

おぐセンター2階(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初見の団体でしたが、僕はとても好きな作品でした。会場はおぐセンター2F。古民家をリノベーションした建物で、1Fは食堂兼コミュニティスペース、2Fがアトリエ利用可のスペースになっています(多分)。上演時間約1時間。出演者4名。窓の外は心地良い天気で、観劇環境も良好でした。

ネタバレBOX

登場人物は4人の女性。うち3名は20代前半(おそらく大学生)、1名は70代後半。各々が各々の事情を抱えていて、特に行くべき場所もなく、偶然も重なり、同じ時間を過ごすようになる。70代の女性「まきちゃん」は、普段は面倒見の良い朗らかな女性だが、時折軽度の認知症の症状が見受けられるようになっていた。一緒にお茶を飲んだり、ゆっくりお喋りをしたり、穏やかな時間を過ごす女性たち。だが、あるシーンを境にまきちゃんの姿は登場しなくなり、3人はまきちゃんの故郷を一目見ようと、ヒッチハイクで長崎へ向かうのだがーー。

タイトルにも含まれている「川」が重要なモチーフになっており、忙しい日常や他者とのすれ違い、葛藤、孤独など、私たちの生活・時間の象徴になっている(と思う)。全編を通して、丁寧かつ等身大の表現が多く、作り手たちの日常を感じさせつつ、上手くフィクションに昇華している印象を受けました。僕は、自分たちの小さな日常と正対し、等身大の感情や問題意識を提示してくれる、当人たちの「大切なこと」が丁寧に描かれた作品が大好物で、この作品に感じたのは、まさにそういう感想。そうそう、東京には意外と川が多く、川を見たくなったり、川岸に座り込みたくなったりするよね、などと考えたり。また、僕の父親(故人)も認知症でとても苦しんだので、そういう想いも重ね合わせて観劇しました。

4人の出演俳優は皆さん良い表情をしていて、それをコンパクトなアトリエ空間で観られたことも良かったです。おぐセンターの空間にマッチする存在感でした。

また、団体主宰のときちとせさんが当パンに書かれていたことに深く共感できるので、色々な苦労があるのだろうと想像しつつ、ぜひ創作活動を継続して欲しいと感じています。シンプルに応援したくなる団体や俳優と出会えた機会に感謝。
墓場、女子高生

墓場、女子高生

あるいはエナメルの目をもつ乙女

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

完璧!すばらしかったです。最後、うかつにも泣いてしまいました。いやー、脚本がしっかりしているのもあるでしょうけど、演出と演技がすばらしかったです。「勝手に責任感じてんじゃねぇよ」とか「お前ごときが原因なんかになれねぇよ」的なセリフに痺れました。ほんとすばらしい時間をありがとうございました。最高でした。

遠津川の両雄

遠津川の両雄

祭文庫

シアター711(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

メヤグダ

メヤグダ

ホエイ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/02/19 (木) ~ 2026/02/25 (水)公演終了

実演鑑賞

ホエイの新作。津軽弁を駆使する作風だけれど、東京を舞台にするという新しいスタイルの90分。2月25日までシアター風姿花伝。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/03/post-78d5ca.html

狼少女

狼少女

劇団駒落

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです😊
旗揚げとは思えない出来
ちゃうかのダンスも健在
人間の女優上手上手
内容も良かったです😊

退屈忍者

退屈忍者

MONO

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

安定感有る面白さ
運を味方につけた忍び🥷の長と配下の忍びのやり取りが絶妙に良かった
あれでは確かに離縁は…

ワタクシ、そして韻・ザ・ワールド

ワタクシ、そして韻・ザ・ワールド

MAO WORKS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/21 (土) 18:00

95分。休憩なし。

KOYAMASONIC

KOYAMASONIC

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

短編「FORTYLOVE」と「三(四)者面談」の2本とトークショーでしたが、面白かったです。
特に1本目、小山めぐみさんが全力で演じる姿が、可笑しくて可愛くて、涙が出ました。
2本とも話が面白く、役者さん達は良い味を出していました。
あっという間の楽しい時間でした!

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 基本的には三里塚闘争と同じだ。何時迄経っても日本という国は自らの民を大切にし得ない。矢鱈騒がれる熊の「害」も人間が彼らの棲み処を荒らした結果であり、対応の仕方も殺害が前面に出ている。もう少し知恵を絞ったらどうか? カナダのように。

ネタバレBOX

 ト明天直前「強制執行を行います」のアナウンスと共にブルドーザーらしき音と共に建物が壊される音を伴い・・・、三里塚での思い出が即座に蘇って幕が開いた。このシーンに重なるように子供たちが歌う、村に伝わる伝承歌と共に下手手前で踊るシーンが輻輳的に演じられる。物語は実際に起こった高速道路建設で立ち退きを強制され、賛成派反対派が対立するよう仕向けられ村を出る者らが相次ぎ唯でさえ過疎傾向を示していた村の人口減少を理由に小学校、中学校(今作で描かれるのは小学校のみ)も廃止され遂には強制執行で故郷を失った歴史をベースに作られた作品である。
 明転直後正面センターに広い濡れ縁を持つ農家の一室と蜜柑の木が浮かび上がる。場転で件の農家に人が訪ねてきた。母(美羽)と娘(拓未)で下手玄関の方から幾度も声を掛けている。返事が無いので正面に見える広い濡れ縁のある部屋の方へ回り込んだ美羽が更に声を上げると上手奥から、この家の妻(実果)が漸く出てくる。
この後、場転で出てくるのは学校帰りの子供たち、と子供たちにお握りを振舞うこの家の妻(野枝:実果・美羽の母、拓未の祖母)である。
 可成り特殊な時系列で構成されているのが今作の特徴のようだ。我々の過ごす生活空間の中に流れる時間は、必ず不可逆だからこの点に気付くことが遅れると可成り分かり難い作品になろう。この後に続く物語の構成も時系列が幾度も組み替えられ輻輳してゆくのに、その度に服装が変わることは殆ど無いばかりではなく、化粧とて同様であるから視覚的に時系列を普段の生活同様に受け取ることが出来ない以上、その構造をキチンと腑分けし認識せねばならぬが観客の認識に合点がいく迄にコンマ何秒かタイムラグが生ずる。自分は基本、作品を観て初めて解釈するという観劇方法を採っているので予め当パンを読む率は0.08%程だ。観もしないで判断することを避ける為である。要は先入観で事象を歪めることを避けたいのだ。(帰宅してこの文章を書く為、当パンを開いてみたが時系列に関する説明などは載っていないから、他の観客もこの解釈には苦労したに違いない、上に挙げたような方法での示し方は時間的に無理である以上、映写文字で示す等の配慮は欲しい。
 さて、物語は、この館に住みそれ迄の開発という仕事に疑問を感じ大手ゼネコンを自主退職し近所の山を買い農民となった夫婦(源爺とその妻野枝)が、この地に根を下ろし元々の村民と持ちつ持たれつの暮らしをするようになって地域に本当に溶け込み、子供たちから大変好かれ、当然子供たちの親からも好かれて、自然豊かで村に在る小さな神社の祭りと、催事、伝承が今なお残り旨い水にも恵まれ山からの渓流に蛍の舞うこの地を本当に愛していたが、7年前村の領域を双方から挟み込むように既に高速道路工事が為された為に山の一部が削られてしまった結果大雨の時に起きた山崩れで村人、村の子供が亡くなった。神社も崩れた山の土砂に流され完全崩壊の憂き目を見たのであった。その縁(よすが)を辛うじて残すのが、この物語の紡がれる広い濡れ縁の家、そして神社の神木であった初めの樹の種から育ったこのみかんの木だった。野枝の亡くなった12年前、その葬式にも表れなかった次女の美羽が娘を連れて訪れたのは十三回忌法要の為であった。初めの樹直系の種が根付き小さな芽をつけこのように木として成長するまでには人々の念とたゆまざる世話が必要であったのは、栽培の難しさもあった。然し木はこのように成長し、近いうちに実をつけると思われる。
 時系列が輻輳する今作は以上で説明したように十年以上前の村の生活と反対闘争を始めて以降、子供たちも大きくなって各々が社会人となり在る者は役場に勤めて高速道路建設の為の折衝役を振られて交渉の直接担当者として子供の頃から世話になり恩のある最愛の妻を亡くした源爺と敵対的交渉の矢面に立たされて苦悩せざるを得ず、貧しい近隣農家の人々は切迫する経済事情から村を捨てることでしか生きてゆけぬ状況に追い込まれて苦汁の決断をせざるを得ない。一方、源爺は、上訴し続けても敗訴の確立は圧倒的に高いが、山崩れの理不尽や地域の人々がただ幸せに助け合いつつ暮らしてゆける豊かな自然を破壊して保証金を受け取り今迄縁もゆかりも無い地へ実質的には強制移住させられることが意味する処をキチンと診切って反対した住民が居たという事実を残す為に戦う。例え負けると分かっていても筋を通す。そんな“信”が描かれた作品だ。この源爺の念は孫で大学への推薦入学が決まっていたが、自分が本当にやりたいこと、やるべきことが何か分からず迷っていた祖母の十三回忌にこの地を訪れ、村民たちと祖父らとの軋みを直に体験したことでジャーナリストの道を自ら選びこの強制執行の有様を撮影に放映する道を選んだ。
ミッキーアイランド

ミッキーアイランド

滋企画

アトリエ春風舎(東京都)

2026/03/09 (月) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初観劇の劇場でした
キャパ80人くらいで満席でした
独り暮らしのアパートの中でミュージカルの説明文にそそられて観に行きました
ミッキーアイランドってオチは想像できませんでした

小竹向原での観劇は超超久しぶり・・どこだったっけ?
地図見て)
ん?駅のこっちだったか?で
コモネスタジオと勘違いしてました
てかあの子まだ役者やってるのかなあ・・

『BGM』

『BGM』

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい。完璧に近い仕上がり。
ところどころ世界の「空白」「隙間」がある作りがまたいい。
役者も粒立っていて、個性とアンサンブルのバランス感覚が良い。特に女優陣がうますぎる。

トランス

トランス

劇団異邦人

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

以前観た事ある作品なんで拝見しました♪改めて面白い本やなーと思ったし、役者の皆さんの技量が素晴らしく見応え十分のお芝居でした\(^o^)/

新版 夢の肉弾三勇士

新版 夢の肉弾三勇士

流山児★事務所

Space早稲田(東京都)

2026/03/12 (木) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

流山児祥が半世紀以上前に書いた作品をあおきりみかんの鹿目由紀が新版に手直し。
歌って踊って、時代も設定も縦横無尽に変化を繰り広げて、失われた国への「夢」に収束していく展開は見事。日本国とは何か。役者陣からいい味がダダ漏れなのです。

るつぼ The Crucible

るつぼ The Crucible

フジテレビジョン/サンライズプロモーション

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2026/03/14 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

作品のベースになっている「セイラム魔女裁判」、いつのことなんだろうと思って調べると
アメリカ独立からほんの100年前、もうそろそろ近代に入るか入らないかの話で愕然としたのと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%AD%94%E5%A5%B3%E8%A3%81%E5%88%A4

作中で大勢の犠牲が生じることへの理屈として“新しい時代”だからという言葉が多用されたの、
フランス革命にしろ(ちょうどアメリカ独立と同時期)、赤狩りにしろ結局は同じような流れに
なるんだなと「歴史の恐ろしさと学ばなさ」をひしひし感じてしまった。

事件後から数年して、主たる登場人物は現実の歴史の中でだいたい不幸に終わったのも示唆的
だな。パットナム夫妻(裁判後にそろって病死して、告訴人だった娘は裁判を謝罪して最後は
親と一緒に墓標なしで葬られたらしい)とか。

ネタバレBOX

現代医学だとひきつけ、幻覚、集団ヒステリー、無気力などなど、作中で起こったことは全部
精神的な原因で説明がつくし、鑑賞している人のほとんどはそれに気付いているだろうと
思われるだけに、あからさますぎる「魔女の呪い」を大勢が疑いもなく信じちゃうことにすごい
ストレスすら感じると思うんですよね。結果的に19人が無実の罪で処刑されているわけだし。

この作品で恐ろしいのは、ジョン・プロクターと密通し切り捨てられる形で叩き出された
元使用人アビゲイルの「復讐」が一応の動機ということになっているけど、実際のところは
どうなのか分かんないところなんですよね。

俺に対する復讐だろう!というのはあくまでジョンの言い分に過ぎないわけで、本当は
みんなで夜遊びしてたのがバレて糾弾されるのが怖くてウソついたのが後戻りできなく
なっていって……かもしれないし、なにか心の奥底で差別や偏見があったのかもしれない。

一番最初に訴えられたサラ・グッドがなんか周囲と違うから疎ましくて消したいと、少女
たちは願っていたのかもしれない。でも、アビゲイルの口からその本当の考えが聴ける
機会って(敢えてなんだろうけど)一番最初にジョンと痴話喧嘩したときくらいなんですよね。

決まって歴史が動いたときって、ちょっとした事件とか誰かの言動みたいなものが発端で、
それに伴って大勢の人生がおかしくなったり犠牲が出たりしてるんだけどすごく嫌なことだなと。

そしてラスト、アビゲイルの「側近」の少女たちが逃げ出し始めたことが語られていたけど、
「独裁官」に持ち上げられるようになったアビゲイルの時代がもうすぐ(あまり良くはなさそうな
形で)終わりを迎えて、魔女と取引したという罪で死ぬことになったジョンが復権するだろうこと、
これも歴史の残酷さを描いてて、

陰謀論など形を変えた「魔女狩り」が実はSNSを通じて簡単に蔓延しやすくなった2020年代に
リアルな作品だなと、劇場側の狙いを強く感じたわけでした。現に、登場人物の性格付けが
非常に上手くて「ああこういう立場の人とか、こういうムーブする人とかこれから出てきそう
だし、なんなら今まさにいるだろうね」と頷いちゃうわけだし……。
牡丹の花は匂えども

牡丹の花は匂えども

遊戯空間

上野ストアハウス(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

偉大な落語家とその放蕩息子の愛憎劇、グッときますね。父子の思惑のすれ違いは、自分も3人息子がいるので、色々と考えちゃうな。

KOYAMASONIC

KOYAMASONIC

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ちょいレトロ感のあるコント風の短編2編と出演者たちのトークショー。小1時間の楽しい時間でした。

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

過疎地域での高速道路建設に翻弄される住民たちの群像劇、それぞれの立場があり、色々と考えさせられます。社会問題提起とエンタメがいい塩梅でした。

ガクヤ

ガクヤ

人形町劇場 rabbit(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

建(TATERU)バージョン観劇。かの「楽屋」へのオマージュですね。現代の売れない女優たちの残酷物語、グッときました。これも「楽屋」みたいに色んなバージョンで観てみたいと思わせるものでした。

朗読劇『シロノオト』

朗読劇『シロノオト』

m sel.プロデュース

アトレノワ(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。心を強く揺さぶる物語。
舞台は 冬の東京、路地裏にあるバーでの或る夜の話。客の愚痴とも嘆きともいえる独り言、それを聞かされる いや聞く店員との滋味溢れるお話。物語は5話から成っており、訪れた客には見知った者もいるが 常連客ではない。フラッと立ち寄り酒を飲んで思いを吐露する。顔なじみではない店員だからこそ愚痴がこぼせる。静かに淡々と話す姿、そこに内面を滲ます巧さ。照明の諧調とピアノの音色が優しく包み込むような演出。ちなみに5話にサブタイトルが付いていたのか聞きそびれた。

話に共通しているのは「決別」といった悲しみ、胸に去来する想いを振り切るかのように酒を飲む。客によって酒の嗜好や種類が異なる。その酒に纏わる話が物語の内容に深く関わっており印象深い。キャスト(全員 女優)はデザイン違いであるが皆 白色衣裳で統一。椅子が2脚あるがそれにもシルクの布。台詞の中に 雪がちらつくと…。全体的に白をイメージさせ、そこに浮遊感と透明感を表す。同時に抒情的な印象。
(上演時間1時間25分 休憩なし)

ネタバレBOX

Barを舞台にした5連作短編。ドア・チャイムが鳴り 客が中に入る。(女)店員が席へ案内し話は始まる。

第1話(酒:ビール)
客はビールを注文した直後、Barに来てビールを注文するなんてと自嘲する。好きでやってきた歌手も今日でやめ 地元へ帰るまでの小一時間。女はライブハウスで歌っていたが売れない、一方 同僚で歌手をやめ女優へ転身した女は 今や売れっ子。女優として成功し、しかも結婚し幸せ。好きだが成功するとは限らない と自分に言い訳して諦念を飲み込む辛さ 侘しさ。

第2話(マリブミルク=カクテル言葉は「純粋・純心」)
大学の時 憧れていた先輩が海外転勤し 思いは潰えた。そんな時 交際を申し込んでくれた彼とそろそろ結婚かと思っていたが、半年前に別れを告げられた。そして 今日 元カレから「結婚する」とメール。この店は元カレが連れてきてくれた。飲めない彼女に勧めたのがマリブミルク。その白色カクテルの中に元カレの優しさが隠されていた。先輩が帰国し、彼女の思いを知り身を引いた。

第3話(濃いウィスキー)
父親の葬儀帰り。父が亡くなっても泣けなかった。2人姉妹の姉、幼い頃から厳しく躾けられ 妹は甘やかされて育った。その妬み嫉み 愚痴をこぼし飲むが酔えない。一度だけ父に逆らった。大学進学時に自宅を出て一人暮らしをしたい。その時にくれた紙を財布の奥にしまい込み、今日も父が残した(手)紙を受け取った。どちらの紙にも千円札が包まれていた。実家迄の片道交通費。遠くない距離、辛くなったら帰っておいで と。

第4話(ビール)
第1話で女優になった女が離婚して、自分が本当に望んでいることは何なのかといった迷い。女優として売れ 結婚もして と順風満帆だったはずが夫とのすれ違い(生活や気持など)。手っ取り早く売れたいがために好きな歌をやめてしまった後悔。売れなくても好きな歌を続けている友人(第1話)が羨ましく思える。自分に素直になること。友人にビールの味と一気飲みを教えたのは自分だった。

第5話(ウイスキー)
この店の店員の話 といってもマスターは父親。父は自由人で店を放っといて旅に出たと思っていたが、父と離婚した母がフラッとやってきた。実は(父は)入院していると言う。Barという営業形態から幼い頃から娘とはすれ違いの生活。それでも店の窓から見える小学校へ向かう娘の姿を見ていた と母は教えてくれた。自分が知らないところで見守ってくれていた父--早く退院できればと願うばかり。

全体的に白っぽい舞台(衣裳も含め)、話の情況に応じて照明色を変え それらしい雰囲気を漂わせる。そんなの中で紡がれる朗読劇、とても観(聞き)応えがあった。
次回公演も楽しみにしております。
KOYAMASONIC

KOYAMASONIC

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

前回のSF眼鏡公演とはかなり違うテイスト。

ネタバレBOX

軽めの喜劇2本立て。

今回も須藤元気さんの喜劇俳優としての適性に感嘆しました。

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