最新の観てきた!クチコミ一覧

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星回帰線

星回帰線

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

今更の書き込みですみません。
理由あって集まった数人の人々。
自給自足のごくごく狭い施設内の閉じた濃密な人間関係が生々しく描かれていて凄い。
痛い。
中でも「イケメンの心理」を描くなんて観たの初めてです。
向井理さんの演技が自然で上手い。
小劇場で目の前で見れるのもいい。

エノケソ一代記

エノケソ一代記

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/11/27 (日) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/24 (土)

座席1階B列

エノケンの偽物の半生。
全人生をかけてエノケンを演じエノケンになりきる
「本物のニセモノ」の壮絶な人生。
笑えるのに、泣けてしまう。
役者の三谷さんも、またいい味です。
市川猿之助さんの安定したなりきりぶり、
浅野和之さんの盤石な演技、
何よりも今や超売れっ子の吉田羊さん演じるエノケソの妻、
さっぱりした感じが上手い!さすがです。

ネタバレBOX

三谷さんのフリで、浅野和之さんが、イヴの夜、
カーテンコールでちょっとした芸を披露され
客席も出演者も大爆笑でした。
舞台上と客席の一体感が楽しかった!
モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★★

歴史の暗部をメルヘンや冒険譚の題材に取り込んで装置と見事なアンサンブルで魅せる劇団桟敷童子(とまとめて良いのか自信はないが)。メッセージは、悲しくつらい事、人の醜さ、生きる空しさ・・それでも前を向いて行こう。
が劇団も「体夢」あたりから、新たな物語世界への「挑戦?」の姿勢を何となく感じさせ、今回もその一つの形と見えた。そして私的には十分に満足である。
松本紀保は声が裏返り、どうにか千穐楽を乗り切ったという印象。元々(桟敷童子団員のように)線の太い声の持ち主でない。がその声を駆使して芝居の昂揚に貢献し、満身創痍ながら役目を果たした、と言うような風情も、大いに貢献したのに違いない。
今回の作品、「大陸へ行く」という表現があるから時代は大正か昭和か、不詳だが現代よりは古い。舞台は前時代な生活のある山奥。「今より昔」か、「今より昔」な時代の風が吹く場所、である事が重要。数奇なエピソードや人智を超えた現象、能力が登場する。その一方で、山で採れる植物の効能等の蘊蓄が詳しく語られ、聴く・観る者の目を架空の物語世界へと誘い、惹きつける。時に「素」になる笑いまで挿入して「客」を逃がさぬよう「語る」伝奇小説ならぬ伝奇芝居は、唐十郎のそれに「テンション」においては似ており、純粋娯楽に徹した物語には潔さを感じた。
時間単位での情報量も恐らく普段の桟敷童子の芝居より多く、伏線など関係なく次から次と繰り出される、その密度の高さ。これぞ伝奇譚風冒険活劇たる所以。

愛のおわり

愛のおわり

こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★

初演を観ていたが、それを今回の再演と見比べる「贅沢」を味わいたくアゴラへ。
台詞の殆どは覚えていないが幾つかの要素を思い出しつつ、しかし芝居は初演に比べ詰まっている・・台詞を繰り出す役割を担う者、止まりでなく、そこに存在する者として観ることができた。よくある男女の別れ、それが互いに熟年にずれ込んでいる事により、多弁はむしろ嘘の上塗りとなる(何も言わなければ・・ただ「別れよう」とだけ告げていたなら、そこで終り、芝居にはならないが頭の良い男ならそうしただろう)。
 もっとも台詞にもある通り、二人は全てを曖昧にせず対話してきた関係ゆえ、男は何かを語らねばならなかった。が、その本音を語るに色々と修飾を施さずにはおれず、裏切った側の疚しさを認めては意思(離縁の)を貫徹できないそうにないから「正しい態度」は取れず、その「不適切さ」を女は見事に掬い上げて指摘し、男に突きつけ認めさせたという寸法だ。
平田オリザによる改稿は、明らかにそれと判った部分もあり、どの程度変えたのか知りたくもあるが、いずれにせよ良い具合に台詞は流れていた(一箇所だけ語尾が気になる箇所があり「おや、オリザっぽい」と思ったがどこだったか・・)。
初演と劇場が異なり、今回は二人の表情を近くから見る事ができた。私の目にはっきり認められたのは女の苦しむ表情。男に反駁する姿は痛快だが、その根底には二人の間で言葉を曖昧に(都合良く)使わせないという意志がある。即ち二人の間にいかがわしい言葉を通用させたくない、かつて存在した愛が偽物だった結論には決してしないという意志である。
この女性の態度・・・好悪で人が離別する事はあっても尚言葉を交わし合う関係は続くのだ、と暗に告げる態度は、男に対する女の愛(=代替不能な関係)の告白でありながら、人間として向き合う(尊重し合う)関係を育もうとする意志・願望の表われでもある。それは言い換えれば希望だ。二人のドメスティックな事情を超えて、そう感じ取れるものがある。
 男女の関係である以上、恋愛である以上、好悪が事の次第を決めるに過ぎない。女はただ未練があるのだ、と一蹴することも可だ。男の心はとうに彼女から離れている。男はただ「そうなってしまった」己を恥ずかしく思っているようであり、その疚しさあってこそ、滔々と前半の1時間喋り続けた。が、男を手放す以上、どこまでも女が惨めなのであり、しかし一個の人間として、愛を知った人間として立ち続けようとする「意志」はやはり彼女自身に発するものだ。
女の男に対する舌鋒が束の間溜飲を下げる一方、足場を失ったような脆さは女の孤独を示す。そして「攻撃」でない語りを語り始める女は、「愛」が確かに愛であった証を示し、「気分」などによっては容易に無に帰せられないと、信じようとする、だけでなく相手に向かって断じる。現在と未来を変えようとするのでなく、過去についての認識、共有し得るものについての議論。いかにも虚しい議論にも思えるが、女は「過去」を現在形に引き戻しそこに「愛」が存在した事を確認しようとする。その「過去」は過去ゆえに虚しいものだ、という考えを彼女は意志によって選択しない。
 現実には時間は流れ、やがて状況も変化するだろうが、その瞬間には「終わった」と感じたとしてそれも一つの真実である。希望というものは強い意志を持って、血の滲む思いで引き寄せるものだ、という事だろうか。否、そうせざるを得なかった彼女が居たに過ぎない・・・主客論争(運命論)の滝に流れ込みそうだから引き返す。が、「感動」の理由は間違いなく「意志」にある。

途中に挟まれる絶妙なハプニングといい、憎い芝居である。

妄想の祭り

妄想の祭り

劇団森キリン

アトリエ春風舎(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/28 (水)公演終了

満足度★★★

随所で不覚にもうとうとしてしまったためかラストがラストと判らず、台本を購入。妄想する人物と妄想との関係は判りやすいが、関連し合うエピソードの「謎解き」性が弱く、「妄想」をめぐる思索の結論として、作者の真の動機が滲み出るようなものを期待したが今一つ「そうか」と思わせるドキッとさせる瞬間もなく、部分部分面白さはあるのに深め足りない感が残った。際どいテーマに触れる予感もあるが、「焚き付け方」がうまくないのか熱して行かず、勿体ない。凡そ人間の営みは「幻想」「妄想」の介在無しに為しえない・・人間の本来的使命に属するものでさえも(例えば恋愛・生殖・仕事)。・・そんな自己理解を現代人は既に獲得しており、一般的な形で妄想を語られても「そうかもね」で終わってしまうのではないだろうか。この芝居のエピソードの具体性、リアルさを「一般論」の俎上に戻すのでなく具体性を掘り下げる方へ持って行けばどうだったか・・・そんな感想。(いや、そうしたつもりだと反論されると、そうかも知れないなと思うが。具体から出発すると「妄想」というテーマも確定ではなくなる、という意味。それはさすがに・・だろうか。)

ジュラシックな夜

ジュラシックな夜

円盤ライダー

山野美容学院マイタワー27階(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

初・円盤ライダー。チラシでの認知2回目にして観劇は早い。劇団来歴も役者も知らぬが何となく気になり、村井雄(劇団ペナントレース)作・演出とあるのも後押しして(年頭の主宰劇団公演はインパクト有り)、開演日時も都合よく観劇に至る。此度は会場を山野美容専門学校27階ラウンジ。未知との遭遇に期待、して遭遇叶った事に気をよくして帰路についた。
芝居の方は力の入った、ナンセンスギャグのノリにして実態は男ばかりの体育会系ハイテンション会話劇。奇妙な間合い、テンション、動線も、余韻を引き摺っておかしみを残す。「脱線が成り立つ」スタンダードが提示・維持されていたという事だ。
 バーに既に居る客と、新たに訪れる客。ご都合主義でなく関係が結ばれて行く様が楽しい。他愛ない会話もいい。

ネタバレBOX

ラウンジのバーカウンターの方向をステージに、客席が並べられている。他の三方は高い天井まで届く展望窓から都内の景色を映じており、芝居に入る前段の儀式はこれに巨大なブラインドを引くことである。これが夜なら夜景、晴れた昼なら陰影の趣きと、芝居とは別に副次的な効果があった事だろうがこの日は曇天。始まりも終りも似たくすんだ都内の外貌であった。
合い言葉は「恐竜」。なぜ恐竜なのかは良く判らない。この判らなさが良い。
モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

いつもは可能な限り最前列に座る私が2列目にしたのは今回の舞台には高さがあったから。高さの理由は後で分かるのですが、桟敷童子さんのことだからこれは絶対人力だよなと言うのが心をかすめても、音響だけでなく、役者の演技だけでもなく舞台が揺れると言うのは迫力が違うものですね。「スペクタクル〜」なんて思ってしまいました。
説明の文章がすごく暗いので心配だったのですが、現実に即した物語ではなかった(怪奇ロマン?)ので安心して見ていられましたし、面白かったです。荒唐無稽な物語はこれで終わりなんて言わないでまた面白いお話を創ってください。笑える事には賛否あったようですが、桟敷童子のみなさんは笑いがとれるキャラだと思うので笑いがあってもよいと思います。とは言え「セリフをあげる」とか「この後の転換に便利」とかは、やり過ぎだと思いました。
これで観劇納めにしておけば満足して終われた2016年でしたのに・・・

世界に1人だけの草なぎ

世界に1人だけの草なぎ

宇宙論☆講座

ラ・グロット(東京都)

2016/12/27 (火) ~ 2016/12/30 (金)公演終了

鑑賞日2016/12/29 (木)

虚実ない混ぜ、ではなく、ほとんど全てが嘘の宇宙論★講座。今回も演劇とは言えないような破壊的な演劇で、観る者を裏切り続ける。彼らは一体、どこに行くのだろうか。
今回は音楽劇要素は少なめ。上演中の飲食OK、写真撮影OKは変わらず。

ネタバレBOX

普通の芝居をすれば良いものができそうな気がするのだが、やらないだろうな・・・
麦とクシャミ

麦とクシャミ

ホエイ

四天王寺スクエア(三重県)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/15 (土)

昭和新山誕生が舞台で、何かスペクタルな要素を想像していましたが、それよりも遥かに存在感があったのは、そんな環境下で地道に、逞しく、強かに生きる人間たち。「どっこい、生きてる!」って感じの生々しくも強靭な生命力が印象的。
全般、なんか「生の素材を活かした料理」みたいな芝居で、脚本で技巧に走るのではなく、本当に役者の良さを前面に活かした印象を受けました。彩る徹底的な「方言」が強さと温かさを演出していて、特に中村真生さんの岩手弁は素晴らしい。
普段からアレで生活してるんじゃないかなと思うほど。そして、宮部純子さんの徐々に強かさが現れてくる芝居の感じも良かったな。河村竜也の最後のシーンも、一転、現実・現代に帰ってきているかのような説得力と余韻が印象的でした。観に来て良かった。

嵐になるまで待って

嵐になるまで待って

演劇集団キャラメルボックス

三重県文化会館(三重県)

2016/10/10 (月) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/10 (月)

芝居はさすがの緊張感と情感。ただ、好み的にはこのネタならもっと深くダークに斬り込んでくれた方が現実味を感じられたかな。

ネタバレBOX

作品の狙う客層が違うと言われればそれまでだけど、この生い立ちと実績があるならば、波多野と…さらに言えば雪絵には、積み重ねられたもっと深い闇があるべき。あんなにアッサリ終わっちゃ不自然。むしろ、あの結末が雪絵の意図したところである…なんて策略的なエンディングなら… などと考える私は心が汚れているな;^_^A 

シーンとしては、クライマックスでの雪絵の嗚咽がとても印象的に心に残っています。喋れない人が絞り出す声というのものには、計り知れない魂が乗っかっている。それを表現した岡内美喜子さんに感服至極。
虹色のリリー

虹色のリリー

演劇ニッケル

御浪町ホール(岐阜県)

2016/10/09 (日) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/09 (日)

断片的にばら撒かれ繰り返される言葉のピース達。言葉遊びとしてだけでも、かなり面白い秀でた表現が多々出てきました。独唱感想文とか、ツボすぎ。
そして核心。何に触発され、何を結び付けるかで、観客がこの作品の中に何を見出すかは全く異なるんだろうね。

ネタバレBOX

私はトランスジェンダー(百合や性同一性障害のイメージも感じた)とか、多重人格とか、多様な価値観の中で自己が確立できない状態とか想起したけど、とても一度の観劇では消化できなかったし、それ"だけ"とも思えない。分からないキーワード沢山あった。
きっと、西野さんも一本道で消化させるつもりはないだろう。色んなイメージが渾然と凝縮されている印象です。脚本を数日後にUPするとのことだったので、熟読してみたい。本音言うと、その上で更にもう一度観てみたいと思わせるお芝居でした。
治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/10/02 (日)

皇室を題材にするというタブーに挑んだ…というだけでも興味津々でしたが、その実、なんと愛すべき人間ドラマであったことか。嘉仁のお世辞にも君主然とは言い難い立ち振る舞いの芝居がとても巧みで、生来の気性に合わぬ重責と父からのプレッシャーに翻弄されつつも、一方で懸命に自分の考えの実現に挑む様が対照的に心に響く。その心意気ゆえの頑なさで事態を悪くする展開があまりにも切ない。周りを取り巻く人々も、その各々の想いに一切の私心がなく、清廉の一言に尽きるのも胸を熱くさせます。
どの人も安易に折れず、ブレないのも良かったなぁ。そして悲劇の中、夫婦が通わす一貫した情愛が何とも清々しい後味を残してくれるのが救いでした。
本当に見逃さなくて良かった。140分の長編なのに全くそれを感じさせない吸引力のある作品でした。

トランジット・ルームⅱ

トランジット・ルームⅱ

てんぷくプロ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/01 (土)

なんか色々な人間模様を見せてくれるお話なのかと思いきや!、徐々に異様な雰囲気が展開し、いつしか不条理な夢の中に囚われる感覚に陥る、なんとも不思議な芝居。文字通り"集団トリップ"!
サオリ役・谷内範子さんの癒される笑みがとても印象的。

ハロウザディップ

ハロウザディップ

演劇組織KIMYO

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/10/01 (土)

会社の設定、着想がすごく面白い。客のニーズを更に結び付けようとした段階もなかなかビジネス思考っぽくて良かったが、具体性を持たせる前に有耶無耶になり、割りとテンプレな国絡みの陰謀にシフトしていったトコはちょっと勿体なかったかな。

虎屋社長はもっと深彫りして判断の合理的な裏付けを感じさせて欲しかった。それを単なる命令受諾でなくメンバーにしっかり同調させることで、凶行に及んだ判断の重みと自責の念を表現して欲しかったかな。やっぱテロはやんちゃでは済まされない。

ただ、演出・アクションのド派手さは最早鉄壁で、それだけでも見る価値があるのは確か。ラストの血しぶき演出がとても印象的で、このためにここまでの脚本があったのではと思うほど。役者さんの方では、田口佳名子さんの方言にちょっと萌えたw

頭痛肩こり樋口一葉

頭痛肩こり樋口一葉

こまつ座

シアタークリエ(東京都)

2016/08/05 (金) ~ 2016/08/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

若村麻由美さんがかわいかった。
熊谷真実さんもところによりファニーな感じでよかったです。

この後、たけくらべとか読んでみました(通しで読んだのは多分はじめて)。日本語いいですね。

沈澱タイ

沈澱タイ

room16

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2016/09/29 (木) ~ 2016/09/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/09/29 (木)

1つのテーマで作られたというよりは、ゴロゴロと転がる人生そのものを見せてくれた印象が強い。持ち前の天性と賢さと優しさを兼ね備えた者が陥った悲しい末路があまりにも皮肉。クリエーター主観に強く彩られる展開となる前半は共感半分、反感半分。
room16の創作集団としての如何にもな若さと自負を感じさせつつ・・・ 一転そこで終わらせなかったところが意欲的であり、現実的でもある。そこら辺が「人生」を感じさせてくれたところですね。凡人の反感がもっとドロドロしていても良いかな。
役者。外道を見事演じきった中村さんの印象強し。
藤島さんの色んな感情が綯い交ぜになった表情の先輩役が怖くて良かった、主人公と良い対比。コンタさんのリアルでその台詞吐きそうなスズケン役、廃墟文藝部次回公演は色んな意味で覚悟していかねばと思ったw
鈴木さん、美と暴力が同居する佇まいがズゴイ印象的やった。

僕の居場所

僕の居場所

劇団あおきりみかん

G/PIT 名古屋市中区栄1丁目23-30中京ビル(愛知県)

2016/09/21 (水) ~ 2016/09/27 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/09/25 (日)

まったく想像できなかった舞台○術とか、超斬新な□転技術とか、△△から出てくる○○とか、私が今まで観た中でも屈指の"驚き"が仕込まれていた舞台でした。(←ネタバレ厳禁でワケ分からんことになっとる。)
主人公「ななし」の周りの人たちが、それなりに色々背負った境遇のハズなのに違和感ある程に明るく描かれるのが、最後に合点がいく、じんわり良いお話でした。パンフの鹿目さんの挨拶が全てを語っている気がしました。

【演劇×ジャグリング】シャドウトラフィック 【影×交通】

【演劇×ジャグリング】シャドウトラフィック 【影×交通】

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2016/09/23 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/09/24 (土)

ただのダンスに留まらない多様なパフォーマンス。特に道具を使うところに他劇団に追随を許さないオンリーワンの価値を感じる。そこから伝わってくる異次元感覚はサスペンスにぴったりで、何百の言葉を重ねても中々伝わらない雰囲気をダイレクトに伝えてきた。
元が不条理展開のところを、強引に推理劇に落とし込んだ感もあって、解決の種明しのくだりはやや唐突感が否めなかったけれど、それ自体のテンポはとても良く、特に演劇でリプレイする演出は巧みで面白かった。あと姉妹の「本体と影」表現の演出とか好きだな。

モンタージュ はじまりの記憶

モンタージュ はじまりの記憶

Contondo

common cafe/会ふ afu/阪堺電車/siroiro.(大阪府)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/09/24 (土)

名古屋・大名での紺野演出には「驚き」が付き物なんだけど、さすがコンセプトで「日常の延長線上の非日常の創造」を謳うだけあって、contondoでは、また別の印象。
ありふれた雰囲気を漂わせながらも、実際にはなかなか得られるものではない「日常的非日常空間」をさりげなく、丁寧に表現してて、羨望の眼差しで観てました。
その中に我が身を置けずとも、せめて目と鼻の先でその営みを眺められたことに感謝です。
あぁ、それにしてもお婆ちゃん達はキュート過ぎや。特に土江さんのお婆ちゃんイントネーションは優しく包み込まれる様で大好きだし、浦長さんの悔しがる顔も可愛いくて良かったなぁ。
大阪に住んでたら、他のシチュエーションのも観たものを… 特に本物の運行中の路面電車を舞台にしたバージョンは見逃して惜しいことをした。紺野さんは大名でのブランカもそうだけど、会場を選ぶ嗅覚に優れてるなぁ。

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

PLANT M

アートグラウンドcocoromi(大阪府)

2016/09/22 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/09/24 (土)

ジワジワ染み出てくる異常な設定は掴みとしてとても面白く、その展開を楽しんでいたら… それがあるシチュエーションを作るための口実に過ぎない(と思うんだけど)っていうのが更に大胆。そこから生まれる問答は役者に対しても観客に対しても極めて挑戦的に思える。感情と理性の境はどこにあるのか…、理性にコントロールされた感情表現の是非とは…、感情を失っても行動原理は必ずしも理性に沿っているわけでも無さそうで…、そんな悶々と思考を巡らせる時間が楽しい。

そしてラストシーンは見事と言う他はなかった。役者怖ええ。

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