最新の観てきた!クチコミ一覧

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オルゴール

オルゴール

劇団Birth

上野ストアハウス(東京都)

2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

大学入学から15年間にわたる友情と愛情を描いた青春群像劇。1980年代にTVで流行した元祖トレンディドラマ「男女7人夏(秋)物語」を連想したが、こちらの公演の場面は冬(12月)が多いことから”冬物語”といったところ。一人ひとりの生い立ち、性格などが描き込まれるが、それは自分の周囲にいる人々、その等身大の人物像に親近感を持たせ感情移入がしやすい。
【メロディ チーム】

ネタバレBOX

舞台セットは素舞台に近く、描かれる内容と異なり演技力による”力”公演という印象である。
梗概は、売れっ子漫画家の戸上真希。彼女の心の中には、いつも“智美”がいる15年前、真希と智美は大学のキャンパスで出会う。天真爛漫な真希に対し、内気で気弱な智美。そんな二人が、旅を目的としたサークル「旅倶楽部」を発足させ7人が集まった。苦楽を共に時間を過ごすうち、真の友へ。

いつまでも続くと思っていた学生時代だが、現実は容赦なく時を刻む。就職活動、妊娠・退学…それぞれの夢へ向かう。卒業後、現実の時間に流される日々が始まる。“今”を生きることに汲々とし出していた。そんな数年後のある日、突然智美から「皆に会いたい」という手紙が。満を持して旅クラ同窓会決定した。その頃、智美は…。

人間関係を丁寧に描きつつ、どこにでもいる普通の男・女が抱える不安、悩み、喜びを緊張感溢れ、抒情豊かに謳い上げた物語。目の前にいる自分の大切な人々をもっと愛おしみたくなる。何よりも二度とこない人生を悔いなく生きていく、そんな勇気付してくれる公演であった。

役者陣は総じて若い。その演技は、若い大学生時代に似合う瑞々しさ、卒業後の若さとは距離が出てきた人物を繊細な演技力で魅了する。

次回公演を楽しみにしております。
全段通し 仮名手本忠臣蔵

全段通し 仮名手本忠臣蔵

遊戯空間

シアターX(東京都)

2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジグソーパズルのように11個(段)のピースをはめ込むことによって物語全体(主筋)が観えてくる。もっとも一つ一つのピースが大きいこともあり、その一片(脇筋)だけでも楽しめる内容になっている。
この仮名手本忠臣蔵は江戸・元禄14年に起きた赤穂事件の史実を基に、それから47年後に注意しながら著されたもの。当時は幕府批判になることから、事件の場所、人物名などを変えて上演している。本公演はその魅力を余すことなく全段を観せる。
(上演時間3時間 途中休憩10分)

ネタバレBOX

舞台セットは、可動式(キャスター付)衝立6枚を自在に動かし、その並びや色合い(衝立に単色の布を掛け)を変えることで情景・状況を描き出す。また小物(扇子など)は、脇差、文などをイメージさせるなど、状況をわかり易くしている。

この道具に対して、衣装はその状況下にある登場人物は皆同じような物を着ている。赤穂浪士という装束による「制服時代劇」は、その制服に象徴される帰属意識こそ、和合と結束を尊ぶ日本人の心をつかむ。また敗者(弱き者)を美化することを好む日本社会特有の精神的傾向を最も顕著に表している物語。その外見ではなく、役者の体現を通して人物像を表現している。(浄瑠璃)形式なのか、その歩き方や所作はある型のように思える。しかし伝統的な芸能を模しているが、そこには自由度、創意工夫を凝らした面白さを観ることが出来る。

一段ごとは個々の人物状況、例えば早野勘平・お軽という浪士とその女の挿話という視点で観て取れるが、全段を通して観ると、そこには当時の武家社会という視座に変わってくる。至誠を全うする死生観、そこにある武家社会の理不尽さが江戸町民の好奇によって支えられている。

大序から討入りまで、エピソードを割愛することなく全ての段を網羅して主要人物を漏らさず登場させた、という。浅草の舞台ではリーディングであったが、本公演は”聴く”という魅力に”観る”という視覚の刺激を加え、より物語を分かり易くしていた。もっとも視覚に訴えることは、その観たことが全てで、物語の情景なりを想像するという楽しみは少なくなるが...。それでも初めて「仮名手本忠臣蔵」を堪能するのであれば、本公演の試みは素晴らしいと思う。

次回公演を楽しみにしております。
オペレッタ「天国と地獄」

オペレッタ「天国と地獄」

東京オペレッタ劇場

内幸町ホール(東京都)

2017/02/17 (金) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

オペレッタであるが、その音楽の素晴らしさに加え、(現代)演劇の物語性を少しコミカルにしっかり観せる。その絶妙なバランスが巧み。天国または地獄の世界観であるが、そこにいる神々などは人間よりも自由奔放な行いをしている。
また日本の郷土色豊かで、秋田県の”だまこ鍋”というのが出てくるのには笑った。
(上演時間2時間30分)

ネタバレBOX

舞台セットは、舞台奥に稲穂、客席側の上手には丸テーブルに籐椅子。物語はラジオ局の新任プロデューサー・世論(里中トヨコ サン)がこの音楽家夫婦を取材するところから始まる。この取材の成否がプロデューサーの今後の仕事に影響する。このプロデューサーをストリーテラーに仕立て、劇中劇のようにして描く。2幕目は、上部から張りぼての大きな仮面が降りてくる、業火の後景、何故かマッタリした鍋光景、フランス国旗(作曲:オッフェンバックが第一回パリ万博で賑わうシャンゼリゼ通りにオペラハウスを作り、オペレッタというジャンルを始めたことに関係か)に地獄行きと書かれたものが出てくる。この品々に脈絡があるのかどうか、その雑然とした演出が、神々の人間らしい振る舞い、自由奔放さを表現していたようだ。

1幕目
バイオリニストのオルフェ(小貫岩夫サン)と妻のユリディス(針生美智子サン)は倦怠期、お互い飽き飽きして妻は浮気をしている。オルフェは、ユリディスの恋人で羊飼いのアリステ=実は地獄の王ブリュトン(島田道生サン)を懲らしめようと罠を仕掛けるが...。
2幕目
地獄の王に連れ去られてしまう妻ユリディスに、うるさい妻が消えてくれて自由になったと喜ぶ夫オルフェ。しかし、それを「世論」が許さない。
「世論」に責められ渋々あの世へ妻を迎えに出かけるオルフェだが、そこには人間界以上に人間らしい神・ジュピター(小栗純一サン)がいた。神々とともに妻探しの“地獄めぐり”がはじまる。

下手側にはピアノ、バイオリンの演奏者がおり情景、状況に合わせて見事な演奏を行う。その生演奏が物語の情感を豊かにする。

次回公演を楽しみにしております。
「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

タイトルからシェイクスピア「ロミオとジュリエット」(邦題)を連想するのは容易い。原作ではジュリエットは13歳、ロミオは18歳で、国た時代は違うがティーンエイジの恋愛は拙いようで、ラストは死ぬところまで振り切っていく。永遠のテーマ”愛と死”にしっぽりと浸れる公演である。
この「シン・浅草ロミオとジュリエッタ」は、舞台を日本・江戸時代(元禄14年頃」の浅草界隈、吉原遊郭へ案内される。こちらはシェイクスピア劇と違って大人の妖艶な変容が観てとれる。
(上演時間2時間20分 途中休憩10分)

ネタバレBOX

舞台セットは、日本の伝統的建築様式・唐破風(からはふ)が中央にある館出入り口、横塀はこの劇団の定番造作。掲げられた提灯が風情を醸し出す。

『ロミオとジュリエット』は恋愛悲劇であるが、若い恋人たちが社会によって課された障壁をはねのけて愛を成就させようとする話は、むしろ伝統的な恋愛喜劇に近いものである。しかし全体的に悲劇と言うよりは、敢えて喜劇的に見える表現、ジャンルの境界を曖昧にするようにして、別の魅力付けをしていたように思う。

原作の家同士の確執(憎悪)に対し、吉原の亡八者、六道の外れ、川原者に一目置かれている犬神弾左衛門の一人娘・樹里恵(古野あきほサン)と武士、それも当時最も注目されていた赤穂浪士の一人・毛利小平太(丸山正吾サン)という身分違いの悲恋。死出の旅路が運命(さだめ)の男との添い遂げられない仲。そう思えば思うほど短くも儚い恋に燃える男女の仲がよく表現されていた。内なる情念と外の肢体・姿態を見事に演出し体現させていた。そのダイナミックかつ壮麗な演出が見事であった。

物語の底流には武家社会における理不尽、不条理、さらには階級社会という大きな問題が横たわっているが、それでも中心は男女の恋物語。時代劇にすることで情緒が漂う。現代劇にすると価値観が多様化していることもあり、共有の倫理観を持ちにくいし、無言により深く伝わるという関係性が成りたたないような気がする。しかし時代劇は、顔を合わせただけで情感が漂う。その男女の機微が激しい動きの中にもしっかり観てとれる。この劇団ならではの少しエロチックな場面さえ叙情に浸れる秀作。

この公演は、恋愛という普遍的なテーマ、その人間ドラマを固くならず観て楽しむ。そんな演技・ダンスパフォーマンスが魅力の一つ。外見的には異様な化粧、威容な衣装などビジュアル面も見事で、観客を楽しませることに長けている。和と洋、時代を固有しないような混在した衣装を通して明色が見えてくる。登場人物の個性が身に付けたものによって一段と強調されてくる。
大勢のキャストが登場するが、それぞれ役割がありキャラクターも立ち上げていた。

次回公演を楽しみにしております。
SUBLIMATION-水の記憶-

SUBLIMATION-水の記憶-

護送撃団方式

萬劇場(東京都)

2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台セットは見事でした。でも、役者さん達のほうが更に凄かったです。
とても見応えがありました。

冥途遊山

冥途遊山

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/01/03 (火) ~ 2017/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/09 (月)

旅がテーマの3館同時公演。
人が死んだらどうなるのか。
どのような旅をしてどのような来世に生まれ変わるのか。
そんな冥途への旅の道中を面白く暖かく描いたお話し。

主人公のあきはコミカルで可愛らしく、とても一途で純情なキャラ。
そんな彼女が悪人に騙されて人生のどん底に落ちて、そして死んでいく。
とても客の心を惹きつける健気な演技をしていた。
声が楽しそうに転がる女優さんを久しぶりに見たなという印象。

そしてその悲しみを倍増させる善六さんの不器用な生き方。
お嬢様(あき)の幸せを願いもがき、そして自ら地獄への道を落ちてゆく。
その不器用な生き様がとてもかっこ良かった。

軽辺るかさんは冥途の旅を案内する鬼に変身。
ピンクの鬼子可愛かった。
ロックな役が初めてで役作りにはかなり苦労されたようですが、
とても元気で豪快でロックな鬼を作り上げてて見ていて気持ちが良かった。

そしてステージ上での生歌。生ライブ。
特にしっとりと歌い上げるバラードがとても心に響いた。
あの気持ちが籠った歌声は何度見ても泣いたな。
CD化はまだですか?w
青鬼との恋の行方も気になりましたが、あの後どうなったのかな?

舞台上では強い意志の力を感じる力強い目。
しかし舞台が終わると普段のふんわりと優しい目に戻ってた。
そんな見た目にも分かるほどの切り替えができる鬼子スイッチ。
さすが女優さんだなぁと思った。


他に印象に残ったのは赤池紗也加さん
前に見た時は猫でしたが、今回は声の出し方も変えて最高級花魁を演じてた。
全く違った役だがとても貫禄があって似合っていました。

平松可奈子さん
お名前は良く聞きますが初めて拝見した。
とっても可愛らしい声で、ダジャレを連発するキャラがすっかり印象に残った。
オヤジギャグでも憎めない可愛い猫ちゃんw


千秋楽の日はちょうど成人の日。
成人式には出られないと覚悟しながらも決意して臨み、
そして素晴らしい舞台を作り上げてくれた主演の井上理香子さん。
ともうお一人(お名前忘れたw)
カーテンコールでは共演者からの寄せ書きを送られてのここだけの成人式。
心温まる時間を共有させてもらいました。
人生の貴重な時間を使って心に残る素敵な舞台を魅せてくれてありがとうございました。

ウズベキスタンにムラムラする

ウズベキスタンにムラムラする

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

アトリエ春風舎(東京都)

2017/02/17 (金) ~ 2017/02/20 (月)公演終了

満足度★★

くだらない。本当に久し振りで席を立ちたくなりました。

ネタバレBOX

同棲し始めてすぐ男に捨てられた劇作家が、慰めてもらおうと二人のお姉ちゃんに会ってうだうだしたり次回作のアイデアを話したりする話。

初っ端のファミレスの呼び鈴を押す押さないで、いきなり呪いが掛かるなどと言い出してドン引きしました。呪いなんてないし、この日サンジャポでデーブ・スペクターが守護霊なんて存在しないと断言してスッキリしていたのが台無しになるとともに、インチキ宗教やインチキ占い師の活動を結果的に助長するような行動が軽い気持ちで日常行われている現実を深刻に受け止めました。

見えないものが見えたら病気だし、見えないのに見えると言ったら嘘つきです。

日常にお面を使った非日常を取り入れるところなどは先生の教え通りのような感じ、さらには即興やメタフィクションを無意味に織り交ぜ工夫を演じていました。博物館の中庭を見て、こんなの見て何が面白いのというシーンでは、こんなの観て何が面白いのかと思い、久し振りに席を立って帰りたくなりました。
皆、シンデレラがやりたい。

皆、シンデレラがやりたい。

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2017/02/16 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

演技巧者達が繰り広げる会話の妙と、イタさや苦さも含んだ笑いを大いに楽しんだ。後半に向けてどんどん加速していき、ラストシーンにはカタルシスも感じさせる。根本宗子さんの勢いを感じた。これだけ突き抜けていると気持ちイイ。キャスティングもぴったりで、それぞれの魅力が十分発揮されていたと思う。

「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★

江戸時代の芝居小屋を舞台に、伝説や史実、現実と空想が“ことば”を媒介に重層的に展開する物語。入り組んだ展開の中から、芸術と権力、肉体とともに消えてしまう芸のはかなさや観た者の心に残る強さ、中村勘三郎さんへのあふれる想いなどを読み取った。
俳優さん達の演技も衣裳もあでやかで、目にも楽しい舞台だった。

ゴールデンブラフ

ゴールデンブラフ

ホチキス

劇場MOMO(東京都)

2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!
まず第一に、舞台の演出に惹きつけられました。それから、始めはなにがなんだか一体どうなっているのかという目で舞台を見ていたのですけれど、理解をした後の全体のストーリーの構成に驚きました。
多々、話のノリについていけないところもあったのですが、(苦笑)
繋がる話のストーリーに、またそこに度々に出てくる盛り込まれた時事ネタに脚本の内容の濃さを感じました。
そして堂々たる役者さんたちの立ち姿、演技にその背景にある練習量を思い知らされて、すごいな!と圧巻しました。
みんな堂々と舞台に立っていて、演技が素晴らしいと思いました、みなさんとても素敵に思いました。
素敵な舞台をありがとうございました!

淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について

淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について

カムヰヤッセン

ワテラスコモンホール(東京都)

2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/18 (土)

この種のテーマはまま取り上げられるので、悲しいかな帰結までなんとなく見えてしまい、テーマだけではもう泣けないし、そこを掘られるとさらに冷めてしまう。
自分が年取ったことを感じる瞬間です。
とはいえ、まだまだお若い作者がこのテーマに挑戦したことに、敬意を表します。
そして、独白のリリシズムが違和感なく楽しめる美しい舞台でした。
何よりの収穫は、役者としての北川さんを堪能できたこと。ここに五つ星。過去の北川さん出演作を物販でさがしたが、なくて残念でした。


ネタバレBOX

90分とは思えない充実ぶり。会話主体の前半と独白が比率を高める後半がいささか分断した印象。
「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/20 (月)

座席1階3列

「ロミオとジュリエット」の翻案ではありません。歌舞伎ですね。「ロミオとジュリェット」のハイブリッドでキッチュでハイパーな「傾奇」。もしかしたら、タイトルにある「ロミオとジュリエッタ」は、個人名と恋愛悲劇との掛詞に過ぎないのかもしれない。それくらい、本来の話との共通性はない。

世話物でありながら、まさに荒事。歌う躍る、殺陣あり艶事あり、駈けづり回る飛び跳ねる、修羅場もあれば見得も切る。目に焼き付くのは、胸の谷間と網タイツ、粋な漢の着崩し姿。セリフのケレン味は抜群。

舞台で起きるあらゆることが、向島の戯作者(登場人物の1人)の作った戯作のメタ芝居のようにも思えてきます。つまり、舞台で起きることが、彼に芝居を書かせているのだけれど、実は彼自身も戯作に登場する1役に過ぎない、というような、胡蝶の夢みたいな芝居です。

浅草を根城とする同劇団、この演目を東洋館でやることの意義を深く感じます。
すぐ手の先にある吉原と隅田川。そして勝手知ったる劇場を隅々まで使いこなす巧緻性。土地柄なのか、贔屓筋(ファンではない、親族や友達でもない)も多そうですし。

飲食禁止ではないこともよいです(芝居の邪魔にならない範囲ですよ)。大衆娯楽で飲食禁止はないよ。

樹里恵の服装はナコルルですよね、赤バージョンの。
客席通路に立つ樹里恵こと古野あきほさん、横で観ていて凛としてカッコよかったな。
「狼眼男」こと毛利小平太の丸山 正吾の客席を駆け抜ける横の速さと、舞台に飛び乗る時の縦の軽快さにも目を見張った。

また拝見に伺うと思います。そのせつも宜しくお願い致します。




棒が歩いて犬に当たるくらい納得できない事件の顛末 バツイチ探偵・興呂木参次郎の事件簿

棒が歩いて犬に当たるくらい納得できない事件の顛末 バツイチ探偵・興呂木参次郎の事件簿

東京ストーリーテラー

ブディストホール(東京都)

2017/02/15 (水) ~ 2017/02/20 (月)公演終了

満足度★★★

Bチームを観劇。
全体的に“よく出来ている”という印象ですが、サブストーリーが多く、それぞれを作り込み過ぎている故か物語の根幹がぼやけてしまった感がありました。
まあ、作り手としては難しいところではあるかもしれませんが、「過ぎたるは猶・・・」なんていうのがありますしね・・・。
シリーズ第三弾はどんなお話になるのか楽しみです。。。

水棲のアリア s.v.

水棲のアリア s.v.

salty rock

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/05 (日)

5、6日の両日、阿佐ヶ谷で「体験」してきました。

この作品についての団体さんからのコメント、目を通してみましたが…よく訳わからん(汗)!
実際の舞台も、おはなしの背景に関する具体的説明セリフは無し。そのセリフ自身も散文詩的色彩の濃いもの。合わせて、コンテンポラリーダンスな豊かな身体表現と、女性5名・男性1名の出演者によるハミングやウィスパーボイスに近い重唱…といった感じ。
今回、他の方の感想にも目を通してみましたが、解釈は(好みも含めて)人それぞれ。
でぇ、ワタシはというとぉ…自殺を図ったヒロインの薄れゆく意識が、人間が誕生した源である水の中に漂い・浮遊している感覚で、過去の自分や恋人との出来事を追慕していくうちに…ってな風に理解しました。

saltyrockさんの舞台、ここ最近は「随分とわかり易くなったなぁ」と安堵?する反面、初期の頃の難解な作風の魅力、薄れてきたことを残念にも思っていました。
しかし、今回、作品世界の魅力をより芳醇に具現化することの出来る演出家(立夏さん)・主演女優(きえるさん)を迎えたことで、セリフの一つ一つがブクブクと息を「放出」し、ヒカリさえ帯びたように感じました。
まあ、二度も観ちまったんで、この舞台、もっとより高みまで行けるんじゃ?という我儘な欲求も出て来ましたが(笑)それは詮無き事…といいつつも、この座組での新たな作品、観てみたいな♪と8カ月経った今でも求めてやみません。

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/20 (月)

座席1階

3公演目の観劇
殺陣が迫力、単なる殺陣ではなく、
木刀と木刀、刀と刀、
そして、心と心のぶつかり合い、それを役者が巧みに演じている。

赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/03/04 (金)

作者が英国ウェールズで取材した、ウェールズ国旗のデザインにもなっている、赤い竜の伝説
当地で建設が進められている原発プラント(日立や東芝が関係しています)への反対・推進両派の対立
を基に作られた寓話的音楽劇。

赤い竜は「大地の意思=自然」を、黒い竜は「原発に代表される、人々の暮らしに大いなる利便を与えつつも、一つ間違えればカタストロフィを招く人類の英知」を、象徴したもののようです。

最後、赤い竜・黒い竜は、もみ合いながら消滅していくのですが、(うがちすぎかもしれませんが)その姿は、大地の意思と、人類の英知とが、まるで手を合わせて未来のために祈っている…ように、私の目には映りました。

社会的に様々な意見のある問題ですが、対立ではなく、互いの意見を昇華した先の、未来への希望…勝手ながら、作者の意図をそのように解しました。

作品自体への感想。
メロディアスでノスタルジックでもある出演者たちの唄
荒波や放牧された牛などを表現していく、白い椅子を用いての巧みな描写
イギリス南部の貧しい住民そのものの衣装
2時間強の上演時間を感じさせない、テンポの良いストーリー展開
そして何よりも、活き活きと舞台で演じ・唄う出演者たち
2016年の個人的ベスト5にカウントさせて頂いた、素晴らしい舞台でした。

月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2016/09/23 (金) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/09/25 (日)

人々が命がけで生き抜いた激動の「過去」【散華パート】と、「怒り」という観念を放棄し、緊迫感皆無な、のどかな時代【授業パート】のシーンを行き来しながら、学校・家庭・戦争・平和・宗教・憲法などの社会的な主題を等身大の人々の、ささやかな暮らしから描き出す一大絵巻(2幕・2時間40分)。

なお、本作品は、政治的色彩を感じさせるメッセージが内在していますが、プロパガンダな演劇では決してありません。ですんで、ワタシ個人の政治的意見の開陳などという野暮もやりません。純粋に観劇レビューとして、以下、続けていきますね。

作品上の「現在」である【授業パート】と、その授業で「過去の出来事」として語られる【散華パート】、二つの世界を行き来する白い衣の女性(演・田中美甫さん)…平和の象徴・ハトをイメージしているのかなぁ?

【授業パート】に出て来る、何処か人物設定が曖昧な転校生(毛利悟巳さん)に、独りだけチマチョゴリ?巫女装束?を身にまとったクラス委員長(池田優香さん)

その時代を生きている、というリアル感を帯びた【散華パート】の登場人物たち

過去の歴史を遠目から眺めている、ゴルフ場のギャラリーのような【授業パート】の生徒たちと教師

(決して堅苦しくはなく、むしろ笑いも交えてですけど)虚実錯綜する人物たちの群像劇を通して、「命」とか「生きていることの意義」に関して、観客は自然と考えさせられていきます。
そして、私たちが「平和」というコトバから連想する最もポピュラーな文章、日本国憲法第9条第一項を模した「怒りの放棄」を【授業パート】の教師に語らせることで、作者のメッセージが明確に提示されます(とワタシは感じたんですがぁ…)。

ラストは、舞台上に伏していた演者たちが一人・また一人と起き上がって、『ボレロ』の各演奏楽器のごとく加わっていく群舞の波・波・波。その観客に訴えかけてくる迫力というかカタルシス! …ココロ震えました。

「平和がどうした・こうした」に、特段、関心のない方でも、胸に迫る思いを体感できる作品だと思います。

艶情☆夏の夜の夢

艶情☆夏の夜の夢

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2016/08/04 (木) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/08/14 (日)

舞台セット・音楽・照明・振付・衣装・台詞回し…まさしく盆踊り大会の趣き♪
8人の女優さんが魅せる底抜けに明るい「ニッポンの夏」的シェークスピア喜劇には(おそらく、ですけど)観客の誰もが腹の底から笑い・愉しめた90分だっただろうと推察します。
とっても偏見なんですけど、エエカッコしいな観劇スタンスの方を多く目にする東京(注.弊社調べ)よりも、祝祭事を素直に受け入れる関西のお客さんの方が評価が高いのも頷ける、個人的にも、喜劇・悲劇のジャンルを問わず、2016年に観た中でイチバンの作品でした。

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/19 (日)

価格4,000円

劇団ドガドガプラスさん第23回公演『シン・浅草ロミオとジュリエッタ』(「ぐっち」こと田口夏帆さん出演)。
2日目に観てきました!
ドガドガさんの舞台は今回で2回目。
前回公演『追憶のタキシーダンサー』は田口夏帆さん目当てで行ったのですが、すごく面白かったので今回は田口さん5割・ドガさん5割目的で行きました。(ぐっち、堪忍)
やっぱ面白かったです!
これが芝居だ!ってな感じで10分休憩があるものの、約2時間半が短く感じました。
一段と成長した田口夏帆さんも観れたし、安い木戸賃でした。
明日21日・明後日22日は休演日ですが、皆様も是非。

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

この劇団はとにかく登場人物が多い。メインのロミ・ジュリのストーリーに相まって、色んな人たちの生きざまや思いが描かれている。脚本がいいのでしょうが、役者たちがそれに応えて進化していく。最初はよくわからなかった端役的な人物も息が吹き込まれ生き生きと見える。もはや、浅草とロミ&ジュリの組合せに違和感を全く感じないです。楽し♪

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