満足度★★★★
鑑賞日2016/06/05 (日)
5、6日の両日、阿佐ヶ谷で「体験」してきました。
この作品についての団体さんからのコメント、目を通してみましたが…よく訳わからん(汗)!
実際の舞台も、おはなしの背景に関する具体的説明セリフは無し。そのセリフ自身も散文詩的色彩の濃いもの。合わせて、コンテンポラリーダンスな豊かな身体表現と、女性5名・男性1名の出演者によるハミングやウィスパーボイスに近い重唱…といった感じ。
今回、他の方の感想にも目を通してみましたが、解釈は(好みも含めて)人それぞれ。
でぇ、ワタシはというとぉ…自殺を図ったヒロインの薄れゆく意識が、人間が誕生した源である水の中に漂い・浮遊している感覚で、過去の自分や恋人との出来事を追慕していくうちに…ってな風に理解しました。
saltyrockさんの舞台、ここ最近は「随分とわかり易くなったなぁ」と安堵?する反面、初期の頃の難解な作風の魅力、薄れてきたことを残念にも思っていました。
しかし、今回、作品世界の魅力をより芳醇に具現化することの出来る演出家(立夏さん)・主演女優(きえるさん)を迎えたことで、セリフの一つ一つがブクブクと息を「放出」し、ヒカリさえ帯びたように感じました。
まあ、二度も観ちまったんで、この舞台、もっとより高みまで行けるんじゃ?という我儘な欲求も出て来ましたが(笑)それは詮無き事…といいつつも、この座組での新たな作品、観てみたいな♪と8カ月経った今でも求めてやみません。