
楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―
オトナの事情≒コドモの二乗
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/27 (火)公演終了
満足度★★★★
【をんなの所為】を観劇。
女優の“執念・情念”を、所々軽妙な表現を交え描かれており、とても楽しめる作品に仕上がっていました。
演出の妙味、役者さん達の好演を以って、改めて戯曲の素晴らしさを感じた70分。

ZASHIKI・WARASHI
A.R.P
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/25 (日)
「笑ってください」のご要望通り、たくさん笑えた劇でした。
絶叫とか、下ネタとかに(あまり)頼ることなく、間合いや会話の妙で、笑わせてくれたことに、まず讃辞を贈りたいと思います。
ただ、笑いの主流が、「場違い」「勘違い」が多く、それは、タカキさんが意識している志村けんと同類のものだったことに、やや独自性、創造性としてどうかなと残念に思えました。そう思って観ていると、やはり「へんなおじさん」の場面も出てきてしまいました。
ここしかない笑いの型、今後はそれを期待しています。
とはいえ、年末の1日を笑いで送らせていただいたことに感謝。
それぞれの役者さんも、それぞれの笑いのパターンを持っていて、そのバラエティさも楽しむことができました。
今年、3番目に良かった劇でした。ありがとうございます。
あ、チョコも。

ツイタモチヨリ、ココロモチ
順風男女
G/Pit(愛知県)
2016/04/23 (土) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/04/24 (日)
全般パワフルでネタも小気味良く、あっと言う間に時間が過ぎた。皆さん、結構ベテランなのか芝居もこなれてて良い。名古屋じゃあまり観れないタイプ。キャスト多いがパンフの役者写真がフルカラーで分かり易くて良かった。若干不満を言えば、本番で各作タイトル言って欲しい&パンフに各作品毎で出演者書いて欲しいってのはある。やや混乱したのと、後から思い返して分からなくなるのが本音。女性は化けるしね~。
以降、ネタバレBOXに個別の感想を書きました。

おとこたち
ハイバイ
三重県文化会館(三重県)
2016/04/23 (土) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/04/23 (土)
2年前の長久手公演を観ているが、老いにリアルに迫る切れ味は相変わらず。今回は席良くって、ス〜って変わってく表情なども間近で堪能し、刺さるチカラ強し。やっぱ自分の頭ん中が何か壊れてんのを認知する… その瞬間を垣間見る話は怖え。そして、同じ場面でほぼ同じ演出の筈なのに、僅か2年でも自分が歳を経て、家族の環境が変わっていくことで "感じた印象が変わっている" 箇所があるのに自分で驚きを感じた。我が身に迫るリアリティの為せる技かな。もう、そんなに遠くない未来だよ(>_<)

ソウサイノチチル
ぐりむの法則
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/04/16 (土)
トンデモ出来事が矢継早に押し寄せる葬祭コメディ。キャストが質・量ともに充実なので2時間絶え間なく楽しめた。まあ価値観色々あるのは分かるけど、終盤アレで帳消しはないわ…って、泣かすシーンではちょっと冷めてましたが、総じてエンタメとしての質は高し

ZASHIKI・WARASHI
A.R.P
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
目一杯わらわせていただきました。ありがとうございました。
オーナーと店員のやり取り、汗びっしょりになっての演技、座敷わらし役の演技とみどころ満載。お客様をどうやって楽しませるかを考えられた作品。

天才シクリッド
劇団夜光鯨
大阪大学豊中キャンパス 21世紀懐徳堂スタジオ(大阪府)
2016/12/02 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
夜光鯨×五重奏。
ギター、ベース、ドラム、ピアノ、バイオリンの生演奏。
視覚だけではなく、耳も楽しませてくれます。
そして夜光鯨さんに加え、園座さん、六風館さん、somethingさん、第2劇場さん、ちゃうかさん、箱庭計画さん、はちの巣座さん、自劇さん等、客演の役者さんが集い、皆さんが上手い。
舞台美術は東洋さんお得意の世界感。
ストーリーは竜宮城伝説を絡めたサスペンス仕立でハラドキの内容。
大満足!
女性記者役、気になってたんですが、castを見ると円井さんですか、なるほど。味がありました。

私のいる、宇宙。
張ち切れパンダ
小劇場B1(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

東京物語
赤星マサノリ×坂口修一
津あけぼの座(三重県)
2016/03/26 (土) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/03/26 (土)
語りとお芝居をミックスした不思議な構成。映画知識があればもっと楽しめたはずだが、そうでなくとも雰囲気は伝わる。何より二人の芝居が味わい深いので満足。特に坂口さんのオカマ演技が好きだ"ぜ"w
ラス前、二人のクライマックスの演技も痺れたな。

SHIKENKAN TOWN
試験管ベビー
千種文化小劇場(愛知県)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
理屈皆無、安定のコミカル作品。これまで観た中では一番後味が良かった。小学生役2人の"おバカな小学生らしさ"がすごく面白かったな。あとタクシー運転手(車込みw)もイカすw でも、パンフ見ても配役と役者名が繋がらないのは困るな・・・

楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―
オトナの事情≒コドモの二乗
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/24 (土)
絶対、男女両方のver.を見比べるべし。
全役者さんの技量は太鼓判なのはもちろんの事、
同じ本でどうしてあれだけ違った空気になるのか、実感してほしい。
個人的推論だが、女性が普段隠している内面を
男性版で剥き出しにしてしまったからなのかと思っている。
お勧めです!

MOON
長久手市劇団 座☆NAGAKUTE
長久手市文化の家 風のホール(愛知県)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2016/03/19 (土)
近そうで遠い現代、微妙な距離感による違和感もまた面白し。されど今を的確に予見している"闇"と人の本質の"毒"をふんだんに振りまくお話が良いな。
碓井さん、身体張ってた。自分の弱さと対峙する演技が面白かった。
ババとララも良かったな

2020
西尾佳織ソロ企画
トーキョーワンダーサイト本郷(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/24 (土)
私戯曲とはいえ、劇作家が自ら70分の一人芝居をするって凄いよね。しかも、めっちゃチャーミング。これが、3月の公演でどう変わるのか俄然、楽しみに。で、3月は鳥公園の公演もあるのよね。

ママチャリ☆ロック -The final-
しむじゃっく
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
鑑賞日2016/12/25 (日)
価格2,900円
シュールな設定をあたかも現実のように描くには、よりリアリティが必要になります。
登場人物たちの言動に納得感が無いと、目の前で繰り広げられる物語に没入しにくくなります。

河童の雨乞い
演劇組織KIMYO
千種文化小劇場(愛知県)
2016/03/10 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台の四面活用のみならず、周回するわ、床面転がるわ、櫓も四塔立てて上も使うわ、暴れることへの執着は見事と言う他はない。ダンスの物量も熱量も見事なもので、かつ心象風景でもあり、宮谷演出の真骨頂だなと思う。
以降、ネタバレBOXへ続く

パラドックス・ジャーニー
劇団あおきりみかん
G/PIT 名古屋市中区栄1丁目23-30 中京ビル(愛知県)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/14 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/03/05 (土)
大運動会!空間を縦横無尽に使い、重力に逆らう演出好きだな。名も知れぬ男女にじわじわと名が付き、行為に意味が与えられていく過程も堪りません。おそらく観客総ツッコミだった花村さんの最後の行為も、すごく"らしさ"があって良い。

too fast to live,too young to die
room16
得三(TOKUZO)(愛知県)
2016/03/09 (水) ~ 2016/03/10 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/03/10 (木)
以下6本のオムニバス公演。
・シチュー
・ビルディング
・妄想族
・公園
・最期の部屋
・ヒーロー
ネタバレBOXに個別の感想を書きました。

三獲関係
劇団道化師
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
鑑賞日2016/12/25 (日)
漫画が原作ということで、舞台化はかなり難しいと思います。漫画では多くの部分が省略されており、演劇にするにはその省略された部分を埋めなければならないからです。
それとともに、役者は漫画の中の登場人物をあたかも実在する人間のように生き生きと演ずる必要があります。
ところで、当日パンフが横書きなのに、なぜか右開きになっていました。シュールです。

ベベコレ2016
笑福亭べ瓶独演会事務所
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/12/24 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

わたしたちは、息をしている
ミエ・ユース演劇ラボ
三重県文化会館(三重県)
2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/02/28 (日)
オープニングの謎ダンスがタイトルに繋がっていく仕掛けがハッとする。
以下、作品、個々に感想。
■小学生は金曜日に上履きを(中略)な話(まねごと:作演出 中村実沙紀・柴幸男)感想】こんな怖いシチュエーションも子供のリアルなんだな。TVを観るシーンで彼女の戦いの狼煙が上がる瞬間がさりげなく、でもしっかり演出されていたのが良かった。ただ最後のオチが流れの中ではやや非合理かな。
■スマホ親父(まねごと:作 村井綾子/演出 半田美樹)感想】個性が光る作・演出コンビ。オムニバスの中ではこういう作風が活きる。スマホ親父と格闘する母娘の怪演に大ウケ。ややブラックで内省的な盛り込みも好みだったが、最後になんか整合を欠いていた気がするんだけど解釈違いかな・・・
■変望(まねごと:作演 森菜摘)感想】変わることと逃避を取り違えるな、といったところか。若者の悩みと葛藤を真正面から捉えた感じで、おそらく自分での解はまだ無いんだろうな。安易な希望で誤魔化さなかったのに好感。演出が色々暗示的でしたね。
■没きんちゃん物語(まねごと:作演 高木友葉)感想】家族のコミュニケーションが良く表現されていて楽しかった。ただ、前説からの流れだと、母のリアクションへの懐疑を何で掘り下げなかったのかな…という気はする。
■おにぎり屋さん(まねごと:作 半田美樹/演出 川瀬雄貴)感想】今回で最もミステリアスな作風でした。現代劇なのに何かブラックな寓話的テイストが味わい深くて好みだなぁ。
■ポリ酢酸ビニル(まねごと:作演出 稲垣陽介・柴幸男) 感想】こういうおバカな笑いのポテンシャルを受講生に示す一作って感じだよね。ただ笑えって感じ。でも、こういうのにもテクニックってあるよなぁ。
■お兄ちゃん(まねごと:作演出 小関加奈)感想】これは圧巻。小関さんは元々好きな役者さんだけど、本作、実話ベースらしく、これまでの目を見張る芝居の数々は、こういう修羅場と感情のぶつかり合いの経験に裏打ちされたものだったのかと勝手に感心。兄妹がお互いに殻を破る芝居にジーンときたよ。
■サプライズで希望者にオプショナル・ツアー劇があったので参加。思い出話…だったかな。うん、こういうの間近で観れるのいいな。内容的には奇をてらったところはないが、ド直球でジワジワくる、若さが眩しい。新しい演劇の形ですね。