
ミシンとこうもり傘が解剖台の上で偶然に出会ったように美しい
Alice Theatre Laboratory
あかいくつ劇場(神奈川県)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
開演の20分ほど前から謎のパントマイムが始まるので早めの入場をお勧めします。本編は大小のプロローグとエピローグに挟まれた3つの場面からなる休憩無し約1時間50分、ストーリーのないシュールな不条理劇かと思いきや、ちゃんと筋のある内容だったので驚きました。<以下ネタバレにて>

はんなま砦は夜更けまで
大統領師匠
駅前劇場(東京都)
2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
RPG内世界?な状況から始まるがそれに続くガラリと変わった場で「あ、そういうことか」と明かされるSF(?)系ファンタジックアクションコメディ。
1960年代の「あの映画」や日藝出身の「あの団体」の作風を思い出して懐かしさに囚われるとともに「大統領師匠、ここまで来たか」な感慨も。
2019年までのコント集を上演していたのが「第一期」とすれば2022年以降の長編作品群が「第二期」であり、本作は第二期の(現時点での)代表作と成り得るのではないか?
また、劇中の「二つの世界」を簡単な換装で表現する装置も「いかにも舞台演劇」で、「舞台芸術」たる所以だな、とも思った。

お婆ちゃんの詩的な生活
shelf
THE HALL YOKOHAMA(神奈川県)
2024/12/14 (土) ~ 2024/12/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
世界中の孫達から世界中のお婆ちゃん達に贈るLOVE SONG。
冒頭、主演の女性がお婆ちゃんの想い出を語りながら衣装をまとっていく。「小さい頃はいつもお婆ちゃんの背中に乗っかっていた。ある日気が付くとそれはとても小さな背中だった。そして小さい頃はいつも後ろを追っ掛けていたがいつの日か自分が道の先を急ぐようになっていた。お婆ちゃんは夜空の星を捕まえて瓶に詰め戸棚に隠した。その戸棚の開け方は私とお婆ちゃんだけの秘密だった」。女性はいつのまにかお婆ちゃんの扮装になっている。
お婆ちゃんは田舎の村で一人暮らし、息子一家は飛行機を使わないと会えない都会に。大好きな可愛い孫の男の子。ついその子の事ばかり考えてしまう。孫の為に手作りで人形を作っている。まだ未完成の彼はコピーロボットのような顔。早く遊びにおいで。
人形は後頭部と背中に棒が付いており、頭と左手を操作、胴体と右手を操作、両足を操作の三人遣い。非常に滑らかな動きを表現。お婆ちゃんがいない、もしくは眠っている時だけ自由に動くことが出来る。孫への愛情を代わりに受けてきた人形は自分が孫の代替物だと認識しており、何とか本物の孫がお婆ちゃんに会いに来るよう企む。アンサンブルの子供達がボール状の光る星を上下にバウンドさせる。星は願いを受け止めて必ず地上に降りてくる。
中国語に下手のスクリーンに英語と日本語の字幕が投影される。お婆ちゃん以外に役者として登場する人間はいない。後は人形と星の球を揺らす子供達だけ。
好きな世界。思わず、帰りに小さなコピーロボット風人形を買ってしまった。そんな気持ちになる舞台だってこと。

『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』
あやめ十八番
澤田写真館(東京都文京区本郷4-39-9)(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観てきました☆ 役者さんとの距離がとても近くてドキドキでした☆ 自分はあらすじなど知らずに観たのですが、あとから知ってなるほどって感じでした☆ 蓮見さんがとても素晴らしかったです☆

S(さりげなく)F(fiction)~知る由もない彼らの人生~
藤一色
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/12/14 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。まず『ちぐうはぐう』ですが、わかりやすいクリストファー・ノーランぽい舞台でなかなかよかったです。『Fujimattyu.』は夢野久作ぽいというか意味不明なところがグッドです。よく1人で演じきったなーです。『Fujimattyu.』は観る側の演劇鑑賞能力が問われるもので観劇偏差値が65は必要ですね^^

S(さりげなく)F(fiction)~知る由もない彼らの人生~
藤一色
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/12/14 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

ミュージカル『翼の創世記』
Theatre Polyphonic
ブルースクエア四谷(東京都)
2024/11/29 (金) ~ 2024/12/25 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
小劇場空間での最高級ミュージカル、という超贅沢な舞台は、石丸さんの本当に素晴らしい脚本演出、ハイレベルな役者陣の心震わす歌声と演技にて、創り出される没入感と感動が半端なく、まさに圧巻でした!!
人間の生き様、家族の思い、人間社会と人生観。深く心に響くシーンと歌の数々、そして私たちへの考えさせられるメッセージ。。想像を超えての深い感動に、50代の演劇好きオジサンの私でさえ終始、涙と感動が止まらず。。今年観た舞台の中で断トツで最高、大満足の1本でした!
ミュージカル好きだけでなく、演劇、小演劇好きの方々にも、たくさん観て欲しい、本当にオススメの舞台でした!

熱帯夜
カラ/フル
ウイングフィールド(大阪府)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
世界観はミステリー★だけど登場人生達が皆一癖も二癖もあるキャラばかりなので一筋縄では行かない物語☆とにかく谷屋俊輔さんの表現の振り幅が凄くて谷屋さんのリアクションによりコメディになったりミステリアスになったりする印象で色んな顔を魅せてくれるお芝居でした♪面白かった☆
正直お話自体は分かりにくくモヤモヤする後味やったけど終演後谷屋俊輔さんに「結局どうやったの?」の答えを聞いて衝撃受けた🤯「コレは結末知った上でもう一度観ると改めて面白さに気付くやつやん‼️」僕は夜🌃チーム観たんで熱🔥チームも観たかったなーと思わずにはいられない作品でした🤔

イエス、たぶん
池の下
劇場MOMO(東京都)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/14 (土) 14:00
座席1階
難解な戯曲だ。もちろん、主題は理解できるし、役者たちが織りなすせりふのキャッチボールも分かる。考えれば考えるほど理解が遠のく戯曲はあると思うが、この作品は自分にとってそういうタイプなのかも。だから、感じるままに受け止めればいいと思う。
冒頭は衝撃だ。暗転が解けると天井から大きな球体がぶら下がっている。さまざまな原色に照らされて光る球体。そして大音響。戦争を表している。
そこに、女性二人が男の兵士を背負うようにして登場する。兵士は生きているのか。少なくとも瀕死のようだ。この兵士を囲むようにして二人の女性の掛け合いのような会話で進行していく。
どうやら戦争はかたづいている世界のようで、戦いをやりたがりの男たちのために戦場として使う砂漠があるとのことだ。とすると、この兵士はそこから運び込まれてきたのか。
戯曲の中心をなすのはこの二人の女性の言葉だ。発言が切れるところで「イエス」という言葉が挟み込まれる。イエスという言葉でそれぞれの発言をそしゃくし、理解しようとしているようにも見える。客席はこれらの言葉のキャッチボールを体に取り込んでいかねばならない。
寺山修司の戯曲を演じ続けている池の下だが、こうした海外作品も取り上げているようだ。いつもわかりやすい会話劇ばかり求めていた自分には、結構新鮮な体験となった。

黙れ、子宮
KAAT神奈川芸術劇場、韓国国立現代舞踊団
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
未来人に「未来ではどんなお笑いが流行っているのか」と訊ねたらこの作品を見せられそう。未来のドリフ。曲に合わせて集団で踊るシーンは未来のダンスシーン最前線を見ているよう。まるで『時計じかけのオレンジ』。全く訳が分からないがきっと未来の若者には大受けなのだろう。
韓国国立現代舞踊団からの三人は子宮(支援)班。
上は銀色の宇宙服のようなへそ出しトップス、背中に小さな赤いマント。下はステンレスたわしのような銀色ゴワゴワのオムツみたいなパンツ。
刺青筋肉質の父親(イ・デホ氏)が「ムクゲの花が咲きました」とだるまさんが転んだを始める。母親(ユン・ヘジンさん)は手足が長く人形のような肢体。三つ編みツインお団子の娘(イム・ソジョンさん)はコミカル。(右膝を桜庭和志のようにガチガチにテーピングしている)。御約束の寄り目。振り向く父親にバレないように動いていく笑い。突然マネキンのように倒れていく二人を慌てて抱きとめる父親。未来型ドリフ。寄り目、振り向く、硬直、倒れる、抱きかかえる、寄り目・・・。延々と続く謎のだるまさんが転んだ。
両腕を鳥の翼のように斜め上に掲げる功夫の鷹爪拳に近い型が子宮のポーズ。一発ギャグとして秀逸。
迎え撃つ日本人ダンサー達は金玉隊。
赤と黄のデザインが入った青い宇宙服のようなつなぎ、腹のあたりがポッコリ膨らんでいる。金玉のポーズもある。
「鹿児島おはら節」、福岡の「黒田節」などが使われる。
「金玉のテーマ」は圧巻。
令和の暗黒舞踏。
是非観に行って頂きたい。

『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』
あやめ十八番
澤田写真館(東京都文京区本郷4-39-9)(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/14 (土) 13:00
吉田さんの生演奏と4人の女優さんの相乗効果が良かった。
写真館での上演なので仕方ないのだが、エレベーションの問題で舞台上で見えない場所があり、残念でした。

蒲田行進曲
“STRAYDOG”
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
【朋組】バージョンを拝見。正直なところ、序盤はあれ?と思う部分もあったのだが、あんな間近であの熱量を観ているうちに、細かいことはどうでもよくなってきた。やっぱりグッとくるなあ。

その男ホーネット加藤
映像劇団テンアンツ
「劇」小劇場(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ドラゴン孤独の鉄拳を拝見しました。前半、後半の後半部分とのことでしたが、内容はわかりました。時々、観客参加も交えながら、笑いあり涙アリの楽しいお芝居。泣かせるところは見事に感情入ってうるうるしてしまいました。上西さんの映画は拝見したことかありましたが、その方が近くでお芝居してるのは少し不思議な感じでした。笑いで心ほぐれてそして熱くなるいい時間を過ごせました。ありがとうございました。

蒲田行進曲
“STRAYDOG”
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨日朋組を拝見。とても面白かったです。内容は皆さんよく知っている蒲田行進曲ですが、殺陣も素晴らしかったし、役者の皆さんの演技最高でした。熱量マックスで笑いあり涙ありの文字通り体当たりのお芝居、本当に見ごたえのある楽しい時間でした。アフタートークもなかのよさが出ていてほのぼのしましたよ。

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2024/12/07 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/13 (金) 15:00
いい話だったので2度目の観劇。心がほっこりする。(6分押し)59分。
吉田小夏らしさ溢れるファンタジーを、手慣れた役者陣が演じる作品。効果音を口で演じる仕掛けも面白い。

その男ホーネット加藤
映像劇団テンアンツ
「劇」小劇場(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
期待を裏切らず面白かったです。笑いも有り涙も有り、あっと言う間でした。2部作見ないと損な気がします!ホーネットさんの独特なキャラが素晴らしく前説をいつまでもいつまでも聞いていていていたくなりました。

太鼓たたいて笛ふいて
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2024/11/01 (金) ~ 2024/11/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大竹しのぶ以外はキャストを一新した舞台。歌える俳優が目立つ。音楽プロデューサー(福井晶一)のバリトンが印象的。母親役の高田聖子が娘役の大竹しのぶより10歳若いと知ってびっくりした。こま子役の天野はなも薄幸を見せつつ凛としていてよかった。文学座あたりの出身かと思ったら、イキウメで、意外だった。
「ひとりじゃない」「ハレルヤ」などカギとなる、口ずさみやすい曲は宇野誠一郎の「ひょっこりひょうたん島」挿入歌だとわかった。今回は、宇野誠一郎の劇中歌が大変気にいって、「ひょうたん島」のCDを入手して聞き直した。
同じく宇野作曲の「滅びるにはこの日本、あまりに素晴しすぎるから」の大竹しのぶの切々たる歌唱が圧巻だった。

諸国を遍歴する二人の騎士の物語
劇団青年座
吉祥寺シアター(東京都)
2024/09/28 (土) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
最初はなんてことない話なのだが、途中からどんどん人が死んでゆく(殺されていく)。その殺し方がクールでブラック。

ピローマン
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/10/03 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了

竜
TinT!
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/13 (金) 14:00
ナチスの親衛隊SSだった2人の幼なじみ。今は認知症となり介護施設で暮らしている。そこに、一人の青年が訪ねてくる。やはり2人と幼なじみだった自分の父親の消息を尋ねるためだ。かつての記憶を呼び起こすように話し出す元SS。衝撃的な内容が語られる。
主宰の染谷歩の創作なのだが、すこぶる興味深い内容だ。何の疑いもなくヒトラーの民族浄化に加担した男たち。認知症となっても過去の記憶は残っているため、今もかつてのSS時代を夢遊病のように思い出して動く場面がまず、登場する。その姿はきわめて醜悪だ。この場面からして衝撃的である。
物語が進行し、見せ場はやはり、かつての幼なじみとのかかわりを語る場面。腕章、ピストルなど小道具を効果的に使い、強烈な独白場面を描き出した。これを迫力満点にきっちり演じきる俳優の実力もさることながら、このような物語を作り上げた劇作家の勝利と言って間違いない。客席の若い女性が何度も涙をぬぐっていた。
俳優はわずか5人。中央に小さな舞台を配置し、そこには小さな箱があるだけのシンプルな演出だ。シンプルなだけに余計なものがそぎ落とされ、役者の演技が迫力を伴って展開されるという小劇場ならではの魅力を創出するのに成功している。
客席はわずか20人程度。これで公演が成り立つのだろうかと余計な心配もしたくなるが、客側からすると実にゆったりしていて、ぜいたくな鑑賞体験となった。