
ひとくず/大阪公演
映像劇団テンアンツ
ABCホール (大阪府)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

スヴァルトフィヨルドの幽霊事件
劇団ショウダウン
難波サザンシアター(大阪府)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりのショウダウンに来て良かった。
現代を軸にした物語も理解しやすく、前作ともガッツリ繋がって!
こういうミステリーホラーのナツメ作品は一級品です。
役者では竹内敦子さんの美少女と魔女のギャップが同一人物とは思えない凄さ!

『ペリクリーズ』
メグロコミュニティシアター
ウッディシアター中目黒(東京都)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シェイクスピアの未見の作品。説明によれば彼の最初のロマンス劇とある。
物語は、荒唐無稽で現実離れしているが、素朴で味わい深さもあって楽しめる。戯曲通りなのか判然としないが、詩人・語り手(説明役)であるガワーが幕間に現れて、場転換を告げる。そして場面と場面を繋ぐ経過や状況を簡潔に説明するため、物語の内容は分かり易い。何となく勧善懲悪のよう、そう思わせるのは ガワーが冒頭「良きもの、古きこそ良き」といった旨の口上があるため。
壮大なスケールと長い時間軸の物語だが、端的に言えば主人公 ペリクリーズの愛と波乱万丈の旅、そして家族の話。誤解、勘違いや早合点が招いた過酷な運命、それが いつの間にか荒唐無稽でご都合主義によって奇跡へ転じる。多くの人物が登場するが、役者によっては 1人が複数役を演じる。その演技力に差があり、特に台詞回しが ぎこちない。シェイクスピア戯曲の台詞(原文/古典の翻訳)通りに演じているのだろうが、役者が それを十分取り込めていないため、台詞を読んでいるといった印象だ。逆に現代語訳のような自然な台詞回しのほうが聞きやすく 親しみが持てると思うが。
(上演時間2時間20分 途中休憩10分 計2時間30分)

人のいぬ山
発条ロールシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

『眼球綺譚/再生』
idenshi195
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

レ-ガデラ
來來尸來
FRAME in VOX(京都府)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
日曜日拝見です。近未来の世界での出来事。生活様式が代わりでも。最後は人はあって話すことが必要。そんなメッセージだったように感じました。昨今のオンライン会議とかどうもしっくり来ない私としては、勝手に共感しつつ、やっぱり人は、人間同士はそうあってほしいなと思った、そんな時間でした。

樫の木坂四姉妹【大阪公演】
夏の川企画
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。とても良くできた作品だったと思います。原爆のお話は広島が多いように思いますが、長崎であることも私には新鮮でした。姉妹それぞれの思いや葛藤をとてもよく、深く表現されており、今だからこそ特に見るべき作品な気がしました。とても素晴らしかったです。ありがとうございました。

ひとくず/大阪公演
映像劇団テンアンツ
ABCホール (大阪府)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
日曜日夜拝見しました。満席の観客の中映画とはまたひと味違った感動でした。とても面白かったです。構成も照明と音楽で過去と現在見事に表していて素晴らしかったです。上西さんをはじめとするお芝居も最高でした。クスッとした笑いのセンスも完璧です。とても優しくいい時間を過ごしました。ありがとうございました。

かもめ
OuBaiTo-Ri
目黒CLEOスタジオ(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/24 (金) 14:00
オクムラ宅(2011年:ゆうど)、アロッタファジャイナ(2014年:ギャラリーLE DECO) に次いで3度目。古参劇団がお堅く上演するイメージの作品だが、σ(^-^) が観た3団体はいずれも工夫を凝らしていて小劇場の意気を見せつける、的な?
今回は登場人物のややこしい関係性を解りやすくすべく相関図を当日パンフレットに載せ冒頭で改めて説明することに加えて序盤での会話で(その場にいない)登場人物について話す時に演技エリアを囲む椅子に待機している出演者に目をむける演出により「それって誰?」になるリスクを減らすという。こういう観客寄りの心遣いがありがたい。
そんなこんなを経て迎えた最終場、アロッタファジャイナ版で気付いた「ある解釈(ネタバレBOXへ)」の証明を試みたがやはり無理があった。いやまぁ、そういう見方もできないことはないのだけれど(笑)。
最後に世代限定ネタを。
「かもめ」と言えばテレシコワ。
「ニーナ」と言えば沢田研二。

かえる
近藤芳正
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/01 (土) 18:00
とても良かった。
京都で観るというのが、また良かった。
近藤氏は京都E9で上演するのが初めてだという。
でも、そんなことは感じられなかった。開演時間は京阪の遅延で5分遅れた。自分が移動する時も、そういえば東海道線が遅延していたかもしれない。三連休というのに関西は遅延ラッシュだった。自分は奈良から正倉院をみたあとで外国人だらけの奈良線に揺られてきたから京阪の遅れに気付かなかったが…。奈良線は、まほろばの郷から富士山を見るために、奈良から京都で、新幹線に乗る外国人、特に欧米人で溢れかえっていた。自分の家の周りも、欧米の雑誌でしばらく前に、世界でおしゃれな世界の町50に選出されて外国人だらけだったから、他人事ではない…。普通のどこにでもある町なのに…。渋谷から近い下町というだけで。…そんなことはさておき、舞台だ。
でも、この舞台、京都で見れて良かった。とても親近感がある。まるでコロナ前のアバンギルドで見るみたいな舞台が、生まれ育ったわけでもないがどこか懐かしい京都の街角の劇場で上演されたのだから。それも近藤氏の人生とも積み重なっているようだが、そのことはネタバレにもなりそうなので書かない。
京都は誰にとっても懐かしいかもしれないが、風化していない。これは実は驚異的なことなのだ。
…それにしてもこの舞台、なんで三連休の京都で上演されたのだろう?劇場で上演する舞台には不幸なことだが、この三連休の上演期間中は晴天に恵まれているのだ。ただ、それが京都の異邦人の僕にとっては良かった。
鴨川は不思議な川だ。E9の少し上流にアバンギルドがある。その上流には、一乗寺や植物園など。はなれてはいるが、川の水で繋がっている。
東京のどの川とも違うと思う。多摩川とも荒川とも神田川とも目黒川とも。いつか大阪まで旅してみたいと思いつつ、まだ果たせていない。

『眼球綺譚/再生』
idenshi195
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『眼球綺譚』望を観劇。ストーリー的にグロ要素ありですが、すっと入ってくる聞きやすい朗読なので怖いというより続きを聞きたいとなりました。余計なBGM等が無い真の朗読でしたが、凄く良かったです。

Once
東宝
博多座(福岡県)
2025/10/20 (月) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
価格15,500円
観終わった後、思わず金返せと呟いた。好みに合わないのは仕方ないけど、何よりも嫌だったのは演出家の自意識が鼻につくこと。敢えて観客の視点をブレるようにしたり、芝居のリズムや呼吸をぶった切ったり。もう少し小さいハコでの上演ならそれでも良いかもしれないけど、博多座レベルの劇場で15000円以上のチケット代を取ってあの作品では、観客に対して不誠実だと思う。あれを斬新な演出だと捉える人もいるけど(それ自体は否定しないけど)、少なくとも観客への配慮が全く足りてない。地方の劇場なんて、京本ファンと意識高い系だけが観に来るわけでも無いのだから、もっと商業演劇としてのあり方を考えて欲しい。私の中では、今年30本以上観た中で一番の駄作。主役の人気のおかげで興行的には成功したけど、作品的には失敗してる。今後よほどのことが無い限り、この演出家の作品にお金を払うことはしないと心に誓う。
キャストはイマイチな人も好演してた人もいたけど、そもそも演出がアレなので、基本的にキャストの責任では無いと感じた。京本大我君の歌はいつも少しズレていて、それが魅力に感じる人もいるとは思うけど、私には全く刺さらなかった。斉藤由貴さんと鶴見辰吾さんの存在としての安定感が、この作品の唯一の良心だと思った。
その後、原作である映画を配信で観た。舞台とは似て非なる作品の素晴らしさに衝撃を受けた。映画は荒削りで完成度は低いけど、確かに心に響く音楽と生の呼吸がある。作品のテーマとも言うべきFalling Slowlyは舞台版と同じ曲とは思えないくらい違っていて、映画の中でキラキラ輝いていた曲が、舞台では単調で退屈なものに成り下がっていた。それに映画のキャストに較べたら、舞台版のキャストは何だか妙な息苦しさを感じた。演出家の自意識とそれが目指す形式美の制約の中で、役者は自由な呼吸を止められ、音楽は魂を失ってしまったのでは?京本君もギターの弾き語りを頑張っていたけど、技術的にいっぱいっぱいで歌に魂を込められなかったように思う。モーツァルト!の時は歌は拙かったけど魂はあった。でも今回は仏作って魂入れず状態。これはもはや、原作映画への冒涜では?この素晴らしい原作映画を、あの息苦しい舞台作品に改悪してしまった演出家の罪は、決して軽く無いと感じる。
較べるのは酷だけど、その数日後に観たKERA作演出の「最後のドン・キホーテ」は、音楽劇的な作りは同じなのに、観客への訴求力が雲泥の差だった。KERA自身は、「歪なものを歪なまま提出することが許されるのは、演劇にしかできないとことだとは思っている(最後のドン・キホーテのパンフレットより)」と言っているけど、歪でナンセンスで意味が分からない部分があっても、きちんと観客に届くように設計されている。そして当たり前だけど、俳優の自由な呼吸が妨げられることは決して無い。ふたりの演出家には才能やキャリアの違いが大いにあるとしても、やはりいかに観客に届けようとしているかの違いが如実に現れていると強く思った。
さらに言うなら娘が小さかった頃、市民センターのイベントで高校生がする子供向けに童話の劇を観たことがあった。衣装もセットも(雑な)手作り感満載で、お世辞にも芝居が上手いとは言えず荒削りではあったけど、彼らの伝えようとする心意気だけは嫌というほど感じた。その熱に巻き込まれて私も娘も何だか良く分からないけど楽しかったと思えた。これはまさにOnceで感じたのと真逆の体験だったと思う。彼らは荒削りでもきちんと観客に向き合っていて、そこに魂があったから。それを味わう幸せな瞬間を求めて私は劇場に通うのだと思う。でもその願いは今回、果たされなかった。形式としては美しいが魂の無い芝居を観せられても、ただ虚しさが募るだけ。

『眼球綺譚/再生』
idenshi195
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、『眼球綺譚』望 観劇。
小説家 綾辻行人の名前は知っていたが、その作品は読んだことがなかった。本作で綾辻ワールドを高橋郁子さんの脚色・演出で一気読みするような感覚。これを<朗読キネマ>というのであろうか。事前(フライヤー)にトリガーアラートの案内があり、さらに前説で 一般的な留意事項以外に「気分が悪くなった方は椅子の前に蹲ってもらえれば、メディカルスタッフが対応する」とあり、一気に緊張感が走る。たしかにホラー・グロテスク・性的な描写があり、そのジャンルの名手である綾辻世界の雰囲気を十分に漂わせていた。この朗読劇を機に、小説(原作)を読んでみようかと思っている。
朗読劇のため ほぼ素舞台。中央に丸椅子が等間隔に4つと譜面台が1つ、後ろの壁に珠簾屏風のようなもの。その微かに揺れるところへの淡い照明が幻想的であり神秘的で妖しい。演者は女優4人、デザインは違うが黒衣裳で統一。会場内は薄暗く、その雰囲気と相まって 咳(しわぶき)一つなく緊張感に包まれる。役者は 始めから全員登場しているわけではなく、物語の進行に合わせて順次現れる。この公演では音響/音楽効果はなく、オノパトペもない。そこにも物語の世界観を大切にする拘りがある。
(上演時間1時間35分 休憩なし)

光るまで
ほろびて/horobite
浅草九劇(東京都)
2025/10/30 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
ほろびての新作公演。会場は浅草の九劇。コンパクトにまとめられたシンプルな舞台セットで上演する、夫、妻、義理の母、義理の兄、の4人芝居(モノローグは夫目線で語られる)。妻曰く「母と兄の様子が、私の知っている昔の様子と全く異なる」とのこと。久々に同じ食卓を囲み、ゆっくりとコミュニケーションを重ねる家族たち。しばらくすると、妻は実家での暮らしに順応し始めるのだが……。

地球クライシスSOS
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
サンシャイン劇場(東京都)
2025/10/23 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/01 (土) 17:00
座席1階
スーパーエキセントリックシアターの本公演だが、今回は劇団員だけで恒例のゲスト出演はなし。もうすぐ結成50年とのことで、劇団員若手作家が三宅裕司や小倉久寛ら「高齢者」団員をリスペクトして書いた本という。
三宅と小倉が元気な限りは続くSETだとは思うが、この劇団もこの2人がいなくなった後の将来を考える時期にきている。SETのテイストをうまく受け継いでいけるかがカギで、今回はその試金石と言えるのかもしれない。
物語は、中山間地の過疎の農村の住民たちを、宇宙人との交渉役に選んだという筋立て。三宅は宇宙人対策というとんでもない事態に右往左往する政府の官房長官役。小倉は、生き物と対話できるという特技を持って無農薬野菜を作る農家のおじさん役だ。今回も時の政府(高市政権)や政治家たちを茶化す場面があるなど、時事問題に即したお笑いがあってよかった。ギャグの切れ味が今一つだと感じていたら、「爆笑を取るな」という謎の指示があったとか。本当だろうか、思い切り笑わせてくれたらよかったのに。
タイトルに「ロウジンジャーズ」とあるのは、現代日本の世代間対立を皮肉っているようであり、劇団内のヒエラルヒーが笑いのネタになったのかも。SETのような激しい歌アリ踊りアリの舞台は、高齢者にはきついと思うが俳優には定年はない。殺陣のシーンなどは思わず応援してしまう。
今回、逆の切れがいつもより鈍いと書いたが、お約束のカーテンコールでのトークも千秋楽近しでは少しネタ切れ? 満点ではないけれど、十分に楽しめた。

人のいぬ山
発条ロールシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
明るい印象はありつつ、独特の不思議な空間でした。
ストーリー展開と役者さん達の熱演に、どんどん惹き込まれました。
怖いシーンというか、違う意味での怖さを感じ、良く出来た脚本でした。
面白かったです!

かもめ
劇団 新人会
上野ストアハウス(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
実力ある俳優陣の優秀でオーソドックスな演技で安心して鑑賞できる。衣装はいささか違和感があるが、細かいところは気にしないほうがいいのだろう。生演奏が良い具合に視聴空間を埋める。本作品のクライマックス、ニーナがトレープレフに再会するシーンは、ふたりの内面を照らし出すかのような蝋燭ランプの明かりが効果的で印象に残る。

ハンテン!
カンムリプロデュース
イズモギャラリー(東京都)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/01 (土) 18:00
開演前からの雰囲気が良く、世界観に没頭しました。
時代を感じる芝居だった。

地味な労働者三部作
Ahwooo
新宿眼科画廊(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Ahwooo 「すぐやるか すぐにやるなよ かんがえろ(上の句)」
わたしとともに現前×mooncuproof 「キャッチャー・イン・ザ・フトン」
排気口 「海につながる湯船のほうへ」
約30分の短編 3本立て。

スヴァルトフィヨルドの幽霊事件
劇団ショウダウン
難波サザンシアター(大阪府)
2025/11/01 (土) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
傑作でした✴️洋物ミステリー、サスペンス好きは絶対ハマる‼️ナツメ作品はハリウッドが映画化してもおかしくない魅力と世界観があり今回も正にそれ👍真相を知るまで二転三転するんで観客はずっと釘付けになりながら展開を追うのに必死‼️でもそれが心地良いんです☆役者さんがみんな二役以上演じるんやけど素晴らしいパフォーマンスで観る者を魅了してくれました🎵ありがとー\(^o^)/