最新の観てきた!クチコミ一覧

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や喪めぐらし

や喪めぐらし

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

目黒区駒場住区センター(東京都)

2017/05/07 (日) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

(12:00-13:27 /.../ 13:33-14:33 /.../ 15:12-17:05)
最中、青木祥子、大倉マヤ、石黒麻衣。......はじめ一人づつ登場。徐々に加わる。退場する。2人、3人になることもある。どちらかといえば最中さんが全体をリード。大倉さんがカラッと明るく。
うどんは、エノキダケと玉葱と醤油の黒い温いツユ。黒ゴマいり味噌と芽タデの冷や汁。タデ酢。
枝豆の苗、ハイライト(煙草)、映画『家族ゲーム』みたいに並べたテーブルに電気スタンド、真ん中の秤。入れたものはペン、スマホ、カーディガン?
和室。障子。カーテンと風。風が立てる音。カラス。行き交う人の騒音。一箇所、フェリーニ《道》の音楽流す。

ネタバレBOX

実物が出てこなかったもの。沼(大池)。コーヒー。百科事典。傘。大学ノート。花屋。水風船。豆大福。お茶。電熱ストーブ。黒電話。オート三輪。
前回の、沖積世から目の前の風景をつなげるという、スーパーな劇の内容から一転。静かな地方都市の、現在から、高度成長の始め頃の時期を行ったりきたり。
一冊の本を時間内に読み上げてしまう。長い中篇小説といった規模の。
劇が演じられている空間に、外の世界が干渉してくる、その在り方が、都内では固い。カラス、おしゃべり、街宣、風が雨戸を鳴らす音など。埼玉だと、まだまだ、やたら小鳥の雛がさえずっていたり、葉ずれの音が強かったり、雲が陽をさえぎったり、非常に気持ちのいい風がはいってきたり。

恥ずかしげもなく、テーマは愛。(再)

恥ずかしげもなく、テーマは愛。(再)

冗談だからね。

RAFT(東京都)

2017/05/02 (火) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

。無限ループのように折り重なる虚構と現実。
何処まで本気で、何処までフェイクなのか・・・団体名の通り「冗談だからね。」と
観る者を煙に巻く姿勢は、本心をさらけ出せない照れ隠しのよう。
それらを含めて活動全体を観るのも(面倒くさい)面白さの一つ。そんな気がする。


ネタバレBOX

試行錯誤も芸のうち?
赤字は解消されたのか?でも好評の様なのできっと大丈夫。
主宰&代表の舞台も観てみたかったけど
くわのくんとの絡みは、心地よい感じで面白かった。
じゃがたらお春/四谷邂談 ほか

じゃがたらお春/四谷邂談 ほか

アシメとロージー

at THEATRE(東京都)

2017/05/06 (土) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★

それぞれテイストの違う四作品。何れも面白い作品ですが、公演のタイトルにもなっている「じゃがたらお春」「四谷邂談」の二作は格別でした。私のお気に入りは「四谷邂談」。これを“短編(語り)”ではなく“長編”で観てみたい。
“1回限りの小劇場公演”とありますが、“小劇場公演”以外に何か画策があるのでしょうか・・・。何れにしても1回限りでは実に勿体無い。。。

熱狂パンク

熱狂パンク

ソラカメ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

高校をテーマにした作品ということではちゃめちゃに騒ぐのかなと思っていましたが、そんなことは全然なく、すごくまじめな作品、本当にありそうなストーリー。演技もしっかりしていてとてもよかったです。役者達が役になりきっての演技で見ごたえ十分。
あっという間の2時間でした。

60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/05/06 (土) 14:00

価格3,200円

最初のもろもろの設定や時代背景から凡そ話の流れは読めるし、けっきょく、それ以上でもそれ以下でもないというか。。
役者さんや演出も良く、最後まで引き込まれて観はするものの、
さすがに、こういうステレオタイプの話で感動したり泣いたりは無理です。

ネタバレBOX

劇チョコってはじめてだったけど新劇だったんですかね。
これも三丁目の夕日症候群だ。。
1999の恋人

1999の恋人

NICE STALKER

駅前劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了

満足度★★★★

最初はお題が同じショートコントかと・・・テンポが良く、ぼっともらす台詞が効果的!同じところをぐるぐる廻っていたような印象を受けたが、話はしっかり進んでいて、ちぐはぐなものがひとつラインの上に乗った時にはあぁそうなんだ!と思いもした。大きなお題がライトに描かれていた。ここならではの持ち味があって良かったんではないかと思う。

それから

それから

CLIE

俳優座劇場(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリー的には好きにはなれない。終始イライラしっぱなし。しかし、セットの良さ・照明・音楽のドラマチックな雰囲気はなかなか良かった。

河童村ブルース

河童村ブルース

ものづくり計画

赤羽会館(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

「河童」がでてくる話…?というとSFやファンタジー要素の強いストーリーの様に感じられるが、このストーリーは日本のどこかで現実に起きているような現代に目が向けられている。
村の再生だけでなく、人の成長やつながりを感じられた。
蓮城まことさんと池田努さんの醸す、かっこいい雰囲気はさすがです。

1999の恋人

1999の恋人

NICE STALKER

駅前劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

判り易い物語と軽快な台詞回し、脚本と演出が冴える秀逸な作品。
人間が内に秘める性癖をソフトに晒し、役者自身の持てるポテンシャルを
面白ベクトルに引き出す感じが心地よい。
GW公演だけに中高生が多くみられたが、やっぱり料金100円効果か?
若い世代に拡散させる試みは素晴らしい。

ネタバレBOX

妹役の山本さんの微妙に揺れる感情表現と、ストレートにパンチを繰り出す友達の帯金さん、表裏一体自分に忠実な幼馴染の池田さん。
個性的な女優陣をさらに魅力たっぷりに見せつける演出手腕は素晴らしい。
今回は特に妹の山本さんが引き立っていたように感じる。
個性際立つ役者陣の中でも、飛び抜けた感じのイグロヒデアキさんと藤本紗也香さん、
今回は抑えた感じで、少々もったいない気もしたけど、
全体がまとまってる感じがあって良かったのかも。
出役が10人っていう少数なのも要因か。
りゅう君のベイビー産んじゃってゴメンね…。でもうちアンタのことメッチャ好っきゃねん。

りゅう君のベイビー産んじゃってゴメンね…。でもうちアンタのことメッチャ好っきゃねん。

がっかりアバター

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しむっていう点では、面白かった。
人間の本質に迫ったお芝居やったかな。
演劇って凄いなあと改めて感じました。
ありがとう♪♪♪♪

60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

1960年代のエレジーだったのですね。本当に素晴らしかったです。

ネタバレBOX

1960年代の町工場。高度経済成長に乗っかり、現在不況に苦しむ中小企業の話かとつい勘違いしていました。蚊帳を製造する町工場。時代の流れに乗れず、没落していく産業に従事していた人々の話でした。

昭和40年頃が私の蚊帳体験の最後のような気がします。東京で言えばアパートに網戸ということでしたが、電子ベープも出回り始めましたね。

地主の立場からすると、蚊帳工場、アパート、そして今度はマンションという流れになります。親の心子知らず、かつての金の卵の少年が安藤さんのアパートに住んでいたことで、工場のおかみさんはずっと見守っていたいたというラストシーンは感動物でした。空襲の影響も描くところなど、作品作りの素晴らしさが光りました。

土地を地主に返すに当たり、借地権割合のことが全く話題になっていなかったことは見落としだったのではないかと思いました。
新世界ロマンスオーケストラ

新世界ロマンスオーケストラ

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2017/04/30 (日) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/06 (土)

 根本宗子さん、ジャニーズ演劇、そしてその聖地・東京グローブ座
進出第1作になったこの「新世界ロマンスオーケストラ」。
 ジャニーズ演劇は過去何作か見た事がありますが、演出が岩松了さんだったり、
鴻上尚史さんだったり一流の演劇人の作品ばかりだったので、根本さんも
ついにその中に加わったのかと思うとシミジミしてしまいました。まあ、
根本さん本人はまだまだそこには達していないと思っているでしょうが。
 ジャニーズ演劇という事で、根本さんらしさを少し引っ込めるのではと
少し危惧していたのですが、杞憂でした。開演前に会場に流れていた曲の中に
女性アイドルの曲が。どのグループの何という曲かわかりませんでしたが、
それを聞いて、いつも通りだと安堵した訳です。
 パンフレットによると、この演劇の企画が持ち上がったのは1年ほど前との事。
1年ほど前?まさかバー公演の「K・U・N」がこの作品の布石だったのではと邪推
してしまいました。ちなみに、僕はKAT-TUNの知識のほとんどを
この「K・U・N」から教わりました。これがあったからこそ、楽しめた、
面白がれたのは事実です。
 ぶっ飛んだ個性を持つ登場人物たち、ちょっとした会話や小道具に隠された伏線、
目まぐるしく変わる人間関係、毒がたっぷり盛られた台詞、予想できない展開とラスト、
それらが巻き起こす笑いとカタルシス。僕が考えている根本さんらしさも
この作品にも存分に盛り込まれていて、またまた安堵。主演の上田君に自虐ギャクを言わせた時、
「きたー。これぞ根本さん」と思ったと同時に、上田君のファンの人たちはどういう反応を
するのだろうと一瞬考えましたが、ファンの人たちも笑っていたので「よっしゃー」と
叫びたい気持ちになりました。ほんまに、ジャニーズ演劇を見てる人は懐が深い。
そして目が肥えている。
 過去の根本作品に出てきた「絵本作家」等も出てきて、再びニヤリ。

 登場人物の中で特筆すべきは、何と言っても、主演の上田竜也君。2時間ほどの舞台を
出ずっぱり。その中には当然の如く、ダンスや歌あり。そして、清水くるみちゃん、早織さん、
青山美郷ちゃん、長井短さん(いつも通りの変な役で、変な役のままグローブ座に
立っているのがシミジミとした部分でもあり、面白い部分でもあったりした訳です)、
根本宗子さん、西田尚美さんが演じる、性格も
年齢も国籍も全く違う、チョー個性的で一筋縄ではいかない女性たちをそれぞれ全力で
相手をしなきゃいけない。忘れちゃいけない宮崎吐夢さんも。(パンフレットについていた
恋愛心理テストによると、僕は宮崎さんタイプとの事。でも僕はそっち系には興味はないので)
第一、上田君演じる主人公も彼女たちに負けず劣らず変わり者で、常識外れしている。
相当体力も必要だし、演技の幅も試されるし、自分の役や相手役を理解するのも大変で
凄くやりづらいはずなのに、最後まで主人公を全うする姿、とても好感が持てました。

 その次に注目したのが、ヒロイン役の清水くるみちゃん。彼女が演じた玲奈は、今までの
根本さんの作品には出てこなかったタイプの人だと感じました。周りの常識からは全然受け入れ
られなくても、一途に自分勝手な理論を貫き通す人は何人か出てきましたが、玲奈は、
ほとんどの人が最もだと思う正論を、何の迷いもまくズバズバ言う人間。それが新鮮だと感じました。
が、玲奈を見て僕はある映画のとある人物を連想しました。映画「ヒミズ」に登場する
二階堂ふみちゃんが演じる茶沢。彼女も正論をズバズバ言う人間でした。
「新世界ロマンスオーケストラ」と「ヒミズ」似てるなあと感じた訳です。どっちも好きだからの
こじつけですが。どちらも、一途に相手のためを思って正論をずばずば言う人間(玲奈と茶沢)が
いて、それを拒む主人公がいる(上田君演じる拓翔と染谷将太演じる住田)。言う人間、言われる人間
どちらも溺れかけてるのに、正論を吐く人間が自分の事を放っておいてもう一方を励まし応援している。
登場人物が生きるか死ぬかのギリギリのところで真剣勝負している
(玲奈も拓翔との恋に命かけてる)こういうヒリヒリした演劇や映画、
僕は大好きです。この感覚、「今、出来る、精一杯。」でも
感じました。だから、今までの根本作品の中で「今、出来る、精一杯。」が一番好きです。
この作品は「今、出来る、精一杯。」と並んで僕の中では、好きな根本作品同率1位です。
そう言えば、僕が劇場で生まれて初めてみた演劇、鴻上さんの「パレード旅団」もヒリヒリしてたなあ。

 根本さんは意図してたのか、意図してなかったのか分かりませんが、この玲奈が拓翔に言う台詞、
KAT-TUNファンの女性が彼らに伝えたい気持ちを代弁させている部分もあるのかなあと
感じました。そう受け取った人もいるんじゃないでしょうか。そう感じた人は、きっと
泣いていただろうと思います。根本さん自身がKAT-TUN好きだからなあ。さて、どっちなので
しょうか。
 
 さて話を戻して清水くるみちゃんです。なぜヒロインは清水くるみちゃんなのか。本人やファンの
人には失礼なのを承知の上で言いますが、各登場人物の性格を全然告げずに、男性に好きな
女性は?とアンケートをしたとしたら、1位をとるのは難しいんじゃないかなあと。
(ちなみに1位は早織さんかなあ)それが返って、同性から親近感を覚えてもらって
感情移入されやすくなる。それが大きな理由の一つなんじゃないかと。
 根本さんはパンフレットで、清水くるみちゃんについて「彼女は悔しさとかを隠しがちな人だと
思うので、演出でそれをどこまで見せられるか」(パンフレットより抜粋)と述べてます。
これって、映画「桐島、部活やめるってよ」で彼女が演じた実果じゃん。
根本さんがこの映画を見たかどうか確認してませんが、この舞台からでも「桐島~」からでも
周りの人間に、そして自分の不器用さに悔しがり、それを隠そうと必死にもがく演技で観る人の
共感を得られるのは彼女の魅力の一つなんだろうと思います。
 なぜ、拓翔は玲奈に魅かれたのか?それは、玲奈に自分と同じ、自分の不器用さを悔しがっている
臭いを感じたからかもしれないと僕は考えます。そう考えると、同性だけでなく、
異性からも感情移入されやすくなります。そこもヒロイン決定の理由かな?
「桐島~」でも、見た目が可愛い橋本愛や山本美月のリア充たちよりも、男性から好感を持たれたのは
実果でしたから。

 さて、「これはちょっと物足りなかった」という点があったのも事実。それはセット。
いつもの根本さんの舞台だと女性が主人公なので、主人公の部屋だとか女性が集まる場所が多く、
それがリアルに再現されているのですが、今回は男性が主人公だからなのか、
リアルさがあまり感じられなかった。
まあ、主人公が金持ちというリア充の設定だからなのか、物語には関係ないので省略されたのか、
男性のお客さんはごく少数派だからそこまで気にしなくていいと思われたのか、
逆に男性からは同性としてとっつきにくい存在にしたかったのか、
理由は分かりません。若い男性の部屋だから、平成ウルトラマンや仮面ライダーのフィギュアとか
週刊少年ジャンプ、ミュージシャンなのだから神として崇めるアーティスト等のポスターとか
貼ってて欲しかった。そうすると心理的に虐げられている男性のお客さんにも、同性として共感の余地が
なかったどうしようもない性格の拓翔にも、親近感が持てるところもあるじゃん!と感じてもらえるのにと
思ったわけです。
 あと、拓翔は打ち込みで作曲するミュージシャンなのに、部屋に機材少なすぎ。本物を借りるのが
難しいなら、ちゃちくてもぽいものを作って置いて欲しかった。大森靖子さんに、音楽だけでなく
セットの監修もしてもらえば良かったのにと思いました。逆に「ミュージシャンの家なのに
機材や楽器少なすぎだろ」と笑うところだったのか?!そして、女性達がその機材を勝手に
触っても、拓翔が怒らないところ。「怒れよ!ミュージシャンなら命の次に大切なものなんじゃ
ないのか!?」と。「そこから新たな笑いが取れるのに!」と。いや、それはベタだから、
わざと外したのかな?

 つべこべと書いてきましたが、大好きな作品がまた一つ増えた喜びに浸っている僕なのでした。

Rは決して爪を噛まない

Rは決して爪を噛まない

かーんず企画

千本桜ホール(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★

一言でいうとシュールな作品で、明るい気持ちにはなれないですが(笑)、おじいちゃんRとか、笑いどころはあり、結構楽しめました♪
ロボットが進歩したらどうなるか?を描いた近未来の作品ですが、通常の人間vsロボットという図式でなく、人間になりたいロボット、ロボットに全てを任せる人間、それが進むとこんな状況に!?と、いろいろ考えさせられる興味深い作品でもありました!
ちょっと怖いけど、ココアちゃん欲しいですね(笑)。

熱狂パンク

熱狂パンク

ソラカメ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/09 (火)公演終了

満足度★★★

自然な演技でリアルな感じ、とてもよかった。クライマックスの後のさりげないエンディング、余韻があってよかった。

青い春には恋をせよ

青い春には恋をせよ

夢幻舞台

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

マンガチックでとてもおもしろかった。

60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きた昭和の歴史を見た。
演劇という概念を超え、当時の生活者のエネルギーと将来への不安を目の当たりにし、何故だかまだ序盤だというのに目頭が熱くなってきました。
口が悪いながらも思いやりに満ち、裕福でなくとも精神的豊かさを持った人々の心情に触れたからだろうか、それともその先を生きる者として、この家族の行く末をおぼろげながら予見してしまうからだろうか、どうしようもなく心が小刻みに震えてきてしまいます。

「もっと時代を読んでこうした方がいいのに」とか何度も主人に対してお節介にも助言したくなる部分が多々ありました。が、しかし観終わった後、要領がいいとか悪いとか関係無く、その激動の時代を信念を持って生き抜いてきた人々の生き様に対して尊敬の念を抱くしかありません。
そして、ただただ無防備に感動の渦に巻き込まれるしかありませんでした。

「蝉の詩」

「蝉の詩」

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/04/25 (火) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

今まで10作品ほど見た中で桟敷童子のベスト。佐藤誓のうまさが際立っていたが、それに呼応するようにすべての役者がよくなっていた。体言止めがなくなって、台詞がより自然になったのも好ましい。

空焚き

空焚き

劇団カツコ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★

 全面黒の板上にやや右肩上がりに組まれた平台や箱馬。観客席側はマンションのベランダ。この窓辺からは、近隣の工場の高い煙突が見え、風下に当たることが多いこのマンションには、臭気が漂ってくると、さくらは言う。

ネタバレBOX

臭いがあるから原発関連ではないが、人間が作り上げた技術の齎す害という意味では共通項がある。而も空焚きというタイトルや締め切った部屋で暮らす「主婦」、さくらの精神的崩壊をも考慮に入れるなら、原発人災の検証として創造的に構築し、且つ想像力的にマッチングさせた方が、更に刺激的且つ風刺の効いた作品に仕上がったであろう。
 何れにせよ、結婚詐偽師、さくら(かな)の虚ろな心象に映りこむもの・ことが本当にあるのか否かについて、劇団の傾向もよく分からないまま今作だけで即断することはできないが、原発人災や人間の作り上げた技術の齎した虚ろの抱える退廃だけは確かなものであるように思われる。
オープニングのケンジの独白にリアリティーが無いと感じたが、物語の進行につれて、これはこれで良いのではないかと考えるに至った。何故ならここではケンジの受け身の姿勢を強調する今回の演出で良いと思えるからだ。ところで、随所に挿入されるボレロの使い方もユニークである。通常、ボレロが掛かるシーンでは感情を最大限盛り上げてその高揚と共に音響も高鳴ってゆくのだが、今作では掛かる度にその意味合いが異なる。而も総てに共通しているのは、通常の用い方の箍を外すという方向性である。即ち、空虚に飲み込まれてゆく総ての人間的努力の空しさを補完するような形で用いられているのである。考えさせる作品である。
熱狂パンク

熱狂パンク

ソラカメ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

 死んだフリをしているつもりか、多くの者が死の彷徨しかしていないこの植民地で、久しぶりに高校生ものらしい健全な精神の作品に出合った。花5つ星 断固観るべし!

ネタバレBOX

大人たちは矛盾だらけだということは、三歳の子供の目からもハッキリ見て取れる。寧ろ三歳は遅い位だ。それでも大人が自分の犯している矛盾に気付き、精神的な葛藤をしているのなら未だ救いもあろうが、大抵の大人は、そんなことに関わって思い悩むことは「大人げない」ことだとして一切向き合おうともしない。その結果が、現在、この植民地の体たらくである。無能で冒険主義的而も無責任この上もない安倍某とかいう嘘吐きキ印を頂点に置き、恬として恥じることすらない。こんな芸当ができるのも、彼らが本当はその精神に於いて死んでいるからにほかなるまい。そして、多くの思春期の少年・少女たちが、この悪しき影響を受け、謂わばゾンビの檻の中で生かされているのだが、今作は、この生きながらの死を打開すべく立ち上がった高校生を描いて秀逸である。実に良く高校生の雰囲気が出ており、教師たちの対応もそれらしい。何より所謂秀才と謂われる者達の本質が、社会の歯車として行儀よく・合理的に生活し、協調力に富み且つ上意下達に都合の良い人間でしかないこと、そしてそれが唯一の正解であるかのように押し付けてくる社会に対する異議申し立てこそ、若者が最初に為すべきことであり、若者のそのように健全な反発が失われると社会は急激に老い停滞する。掛かるが故に造反有理なのである。このような若者精神を見事に造形化した。
60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/07 (日)

高度経済成長期の高揚感と、その波に乗れない人々の悲哀が“日々のことば”で語られる。
上手く転身できない、あるいはしようとしない人々の、焦燥感と苛立ちが痛いほど切ない。
集団就職の少年役、足立英さんの初々しさと瑞々しさに感嘆。
脚本がいいなあ。台詞がいいなあ。
歴史物の格調高いのも好きだが、普通の会話でこんなにボロ泣きしたのは久しぶりだ。


ネタバレBOX

舞台は昭和35年、東京オリンピックを前に、東京下町の小さな蚊帳工場が
一人の集団就職の少年を迎える。
下手にはガラガラッと外から入れば広がる三和土、奥には作業場がある。
上手は神棚が祭られた居間である。
会津から来た少年修三(足立英)は、ベテランの職人(林竜三)に仕事を仕込まれ
社長夫妻(西尾友樹、佐藤みゆき)の愛情に包まれて成長する。
だが高度成長期の日本はその生活様式までもが変化、蚊帳の需要は次第に減っていく…。

昭和30年代の推進力ともなった、時代の高揚感が伝わってくる。
劇中の台詞にもあったが、戦中戦後の物の無い時代の反動にも見える物欲と拝金主義。
それを享受する人がいる一方で、変化する社会について行けない人も多かったはずだ。
商品開発などという器用さを持たない職人気質と、
商売替えを考えるより、人としての義理を優先する社長の心情は、
時代へのささやかな抵抗にも見える。

その不器用で一途な社長の思いがほとばしるような西尾友樹さんの演技だった。
冒頭テンションの高さにちょっとびっくりしたが、それが彼の“照れ”の裏返しと判ると
妻役の佐藤みゆきさんとの相性も良く、バランスの良さは物語の要となる。
古いタイプと言われるのだろうが、いい夫婦だなと思う。
正しい選択ではないのかもしれない。
だが常にベストの選択をしたのだ、この夫婦は。

岡本篤さん演じる社長の弟の、軽妙だが繊細なキャラが素晴らしい。
頑固な兄の選択を受け容れて、自分が口減らしのために転職する。
ふと、岡本さんが社長、西尾さんが弟、という配役もあったかもしれないと思ったりしたが、
この弟の鷹揚さは、やはり岡本さんだろう。

ベテラン蚊帳職人役の林竜三さんが秀逸。
その佇まい、風呂敷包みを持って帰る仕草、潔さなどすべてが年季と実直さを表している。

兄弟の幼馴染で隣に住む実役の日比谷線さん、軽いだけの紙芝居屋かと思いきや
「引き際を誤るなよ」と忠告し、自身も不動産屋に就職する男がとても良かった。
時代を冷静に見て家族のために身を処するが、どこか一抹の寂しさをたたえている。

先代のときから蚊帳を仕入れてくれた寝具店の営業マンを演じた浅井伸治さん、
相変わらず隙の無いなりきりぶりが見事だった。
会社の方針との板挟みに悩みながらも、蚊帳工場に冷静なアドバイスをする、
その反面、面倒見が良く、修三の次の就職先を世話したりする人情派。
嫌な話をしに来た時の、緊張感が伝わって来るような姿勢や歩き方が素晴らしい。

集団就職で状況してきた少年から、夫婦の元で夜間高校、大学と進学する修三の
刻々と変化する様を演じた足立英さん、
瑞々しい少年期から、理想に燃えて学生運動に身を投じる青年期まで演じきった。
彼が72歳(確か…)でこういう最期を遂げるのかと思うと、誠に寂しい。
修三が一番輝いていたのは、蚊帳工場で過ごした10年間だったのだろう。

新しい職場へ移る修三に妻が、困ったときにはいつでもおいでとかけた言葉
「必ずあんたの味方になるから」という台詞にボロ泣きした。
ラスト、修三が大学に合格した日のシーン、
西尾さんの「合格です」という小さな台詞に、笑いながらボロ泣きした。
何度ボロ泣きしただろう、どれも市井の人々の日常のことばに。

「何かを成し遂げた」人も素晴らしいが
「何も成し遂げずに終わった」人も素晴らしい。
チョコレートケーキは、そのどちらにも光を当てることが出来る。
再びの「東京オリンピック」を前に、私たちはまた何かを喪うのだろうか。
そんなことを考えさせてくれる作品、ありがとうございました。






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