
萩咲く頃に
トム・プロジェクト
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2017/03/21 (火) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
父親の期待に応えられず引きこもりになった息子と、常に見守り続ける母親、そしてそんな不甲斐ない兄に強く当たる妹。出演者は5名と少数ながらも一人一人の存在感が非常に大きく、全てにおいてクオリティーの高い素晴らしい作品で2時間があっという間に感じました。東日本大震災を境にバラバラになった家族が再び絆を取り戻して全員集まるという心温まるストーリー。家族全員が集合し、引きこもりから立ち直った兄が将来に向けて明るい話を展開したクライマックスのシーンは特に感動的でした。やはり家族は特別な存在、大切な存在であることを改めて感じさせてくれた素敵な作品。終演後もしばらく余韻に浸りなくなる心から観て良かったと思えた作品でした。大満足です。

R・プロジェクトの学園天国!
喜劇団R・プロジェクト
遊空間がざびぃ(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★
初見の劇団さん。遊空間がざびぃという会場も初めて行きました。ほぼ定刻通りに幕が上がり、いきなりセーラー服を着た役者さんが「学園天国」を歌い出すというド派手なオープニングからスタート。シュールコメディーということで期待が膨らみましたが、全体的にテンポが悪いためか、せっかくの笑いどころもイマイチ笑うことが出来ず。また、ストーリーも中途半端感は否めず、やや消化不良の印象を受けました。とはいえ、ブルマー姿で登場する役者さんがいるなどなかなか身体を張った作品で一生懸命さは伝わりました。

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
東京公演、計4回観劇しました。アホみたいなリピート数ですが何回観てても舞台上のあっちこっちで動き回る/何気なく転がる人や仕掛けが拾いきれない。
劇場に惜しみなく溢れかえるおもちゃみたいに大量の仕掛けや大小のネタ、魅力的な俳優陣がつとめる「難アリだけど好きになっちゃう彼ら」を観たいがための4回戦でした。
公演2週間前に台本がほぼ無い座組が、窮鼠にも程があるよ「未来に行って台本ゲット」…タイムマシンはあるし、出来るでしょうけど、「できることイコールやって良いこと」か否かは誰も知らない―
2014年初演と大筋で通る物語の結びは変わらないけれど、登場人物の邪悪さが大幅アップな上に邪悪なアレコレを無邪気にやってくれるから、潔いにも程が有り過ぎて笑ってしまう。
単なる再演ではなく「2.0」の証。
宇宙へぼろぼろのチャリで急発進するような無謀ドライブ感覚、ひたすらアガる楽しさが全編に盛り込まれているアトラクションみたいだ。
観劇が趣味として根付いてない人と一緒に観るともっと楽しいっすよ、京都方面のかた!!

憂世彼方 -霧の花街宵乃籠釣瓶-
劇団アニマル王子
ブディストホール(東京都)
2017/03/15 (水) ~ 2017/03/19 (日)公演終了

馬琴の手蹟 (ばきんのて)
真紅組
近鉄アート館(大阪府)
2017/03/24 (金) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/25 (土) 14:00
本気で笑って泣いた!
全てが本物!凄い作品だと思いました!
あれだけ楽しそうでカッコいい八犬士はなかなか見られないだろうなぁ(笑)

舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星(プラネット)」
サードステージ
サンシャイン劇場(東京都)
2017/03/26 (日) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
子供ミュージカルというには、もったいなさ過ぎる!大人も子供も楽しめるエンターティメント!さすが鴻上さんと唸るばかり。歌にダンスにフライング、映像使いも魅せれば、アナログな演出もそつがない。観る側を飽きさせない演出の数々。楽しい中に隠れているメッセージを子供達もいつかわかってくれるといいなぁと思います。

まわれ!無敵のマーダーケース
演劇集団イヌッコロ
ザ・ポケット(東京都)
2017/03/21 (火) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★
よく有りと言えばよく有りのストーリーではあるが、会話の面白さ、しっかりした役者
で展開も楽しい。ただどうもセットの作りが引っかかってならない。人の動きで考えると、この造りは不自然かな!?

BANRYU<蟠龍>
世仁下乃一座フェアアート/岡安伸治ユニット
d-倉庫(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★
白装束の7人が飛び跳ね転げるので芝居というよりまるで組体操のよう。3人一役なのも意味がわかりました。エネルギー量が半端ないですものね。そして白装束だからこそ小物をちょっと足して色々な役にかわるアイディアも良かったです。

未亡人の一年
シンクロ少女
ザ・スズナリ(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
打ちのめされた。心をぐちゃぐちゃにされた。花粉症の鼻水が最後は涙混じりの鼻水だらだら。なんというかもう凄い素晴らしかった。凄い好き。
舞台上にはどうにもならない人や他人の気持ちを思う余裕の無い人、生き返れない人と自分勝手な人ばかりなんだけど、COCO'Sとか絶妙なワード選びの台詞やキャラクターで凄い笑えて、バランスが取られつつも感情も揺さぶられて軽妙な世界観に言葉の重さが浮き立つ
上段、下段左、下段右と3つに分かれた舞台や登場人物の呼び名、年齢とか、中盤でつながった時にまさに目に飛び込んできていた情報がリンクして、一気に心だけがトリップする感じで、「あぁ、あぁぁ」としか言えないやや哀しい寄りの感情が押し寄せてきた

ラクエンノミチ/ボディ
日本のラジオ
シアターシャイン(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
初見の劇団だったんだけど、非常に面白かった。人物造形というか登場人物の見せ方が上手くて、必要以上に説明しないんだけど、いつのまにかスルッとそいつがどういうやつか頭にインプットされていて、それが効果的にストーリに使われている感じ
ラクエンノミチは、何もかもどうしようもなくても好きな誰かのためなら道を歩けるという話。北野映画的な淡々なのに容赦のない、救いがない日常とそれでも笑える日常。役者さんたちの上手さもあって、観た後に耳がツーンとなるような感覚
ボディはこれまた凄いもの観た感。得体の知れない気持ちが共有したくないのに入り込んでくるようで、恐ろしさと拒絶感とムズムズとくるエロティックを感じさせられた。

夢見る乙女じゃいられない
たすいち
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
たすいち「夢見る乙女じゃいられない」観劇。とにかくまず、オープニングがカッコ良すぎ。リピートして何回も見たいくらい。「夢」というのがテーマとして強く見えるけど、実際は鏡に写ってしまうくらいの等身大の自分自身というかリアルな自分ってやつが主題として自分に跳ね返ってきた
たすいちの作品は元々コミック的な動きや表現が多いので、今回の漫画世界とを行き交う舞台はまさにドンピシャ。大学同人サークルの先輩後輩役、梁稀純さんと二宮咲さんの破壊力が凄くて、漫画の登場人物や妖怪よりもいっそ現実を飛び越えた存在感だった
夢見てるから儚くて、だけじゃなくて、夢があるから頑張れる、だけでもなくて、夢から逃げても向かっても変わりようのない部分が人の心には有って、そこの部分を誰かに伝えたり話したり表現したりすることでも生きていけるって話だと僕は感じた

「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
cafe食堂BAOBAB(宮城県)
2017/03/28 (火) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
太宰治の人間失格が原作…!?
な~んか気になる!って方は観るべし!
観たら彼等の世界観に引き込まれる!!
笑える♪そしてファンになる♪♪

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
初演から物語として通過するポイントは変わらないんだけど、細かい部分からリビルドされた物語は受ける印象が初演とは全然違うものとなっていた。思うに役者さんたちの成長と言うか、初演以降この世界で経験してきたものが表に出来てた感じ
この劇の面白さの一つに心地良いテンポの台詞の掛け合いがあげられる。最初の坊主ゲームのように次々と爪弾かれる台詞が、時にハモり、時にビシっとしたツッコミとなるのが非常に気持ち良い
津和野さん・コータさん・塩原さんのおふざけトリオは今回も健在どころかパワーアップしていて、物語を進めるのも面白くするのも3人の掌の上。アツシの鉄板具合はもはや城壁ぐらいの分厚さ
この作品何が凄いって、ストーリーの筋やバランスだけでなく、展開の強弱やアクセントやがしっかりと背骨になっていて、観ていて恐ろしいほど引っかかりがなく話が入ってくる上手さが有ること。それを基盤にコメディ的笑いを乗っけてくるんだからそりゃ面白い

「スイートホーム」
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
大千秋楽。南さんは安定(?)のかっこ良さで登場し、最前列から3番目くらいまでのほとんど足立君ファンのリピーターのみなさんの笑いを誘っていました。黙って立っていると本当に素敵なのですが、こころちゃんラブになった時の炸裂ぶりとの落差がすごいです。こんな南さんが見られて楽しい舞台でした。主人公の「家そのものがスイートホームなんじゃない。君のいるとことがスイートホームなんだよ」と言う言葉が良かったです。登場人物の中で唯一普通の人なんじゃ?と思えるたーちゃん役の足立さんは初主演とのことですがとても良かったです。

アラビアの夜
エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/03/18 (土) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★
なんとも不思議な感じの劇でした。
現実と虚像、過去と現代が入り混じりながら、徐々に交差していくものでした。
劇だけでは、なぜ?が残る感じでした。
きっと、本になれば解消されるのかなと、勝手に思ったりw
まあ、でも、面白いテイストでした。

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
笑いました!!面白かったです。「稽古場にて偶然タイムマシンを発見した」と言うのでどんなタイムマシンなんだろう?とサマータイムマシンブルースみたいなものを想像していたのでしたが、なんと・・・。あれならお手軽?家に帰って思わず息子の部屋のドアの前をバミッてしまいました。

炎 アンサンディ
世田谷パブリックシアター
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2017/03/24 (金) ~ 2017/03/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
前評判に惹かれて観てきました。
いやはや、なかなかどんでん返しなどもありながらで、面白い!
色々と時代背景から考えさせられることもありましたが。。。
観る人によって、この時代の中東あたりをどう汲んでみるかで、色々別れそうですが。
なかなかに素晴らしい作品でした。

二月花形歌舞伎
松竹
大阪松竹座(大阪府)
2017/02/01 (水) ~ 2017/02/25 (土)公演終了
満足度★★★
歌舞伎は事前知識なし観るのは、私にとって少し厳しかったです。
内容が分からないわけではないのですが、古典用語が一度脳内変換するのに時間がかかったりして、物語の流れに乗れないのが面白くない。
あと、合いの手などの決まり事も一定知っておいた方がより楽しめるかなと思いました。
っと、自分自身への愚痴はこれまで。
動きなどは一つ一つ溜めたり、間を取ったりして、大きく観えました。
ですので、歌舞伎の中の迫力が伝わってきました。
その点は、楽しむことができました。

ヒーロー
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/02/14 (火) ~ 2017/02/14 (火)公演終了
満足度★★★
前回よかったので、今回も観に行きました。
内容やテンポは前回の方が好きかな。。。
このシリーズ色々な挑戦をしているんだな、と素直に賛辞。
一度劇場からはける時、思わずそのまま第2部観ずに帰ってしまったのは失敗((笑))

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★
脚本が間に合わないシチュエーションにタイムトラベルを組み合わせたアイデアが秀逸。ただ、もっとたくさん伏線をはってしっかり回収させていけば、もっと面白くなったんじゃなかろうか。アイデアを活かしきれてないのは残念。最後の感動させようというシーンはしつこい。もっとカラッとやってほしかった。
いろいろ注文はつけたくなるが、最後まで楽しみました。本公演は初めてでしたが、続けて見たくなりました。