最新の観てきた!クチコミ一覧

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トレーディングライフ

トレーディングライフ

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。でもちょっと脳が疲れました。舞台が変わらない所でずーっと見せることが出来るのは本と役者さんの力なんだろうな、と改めて感じ入った次第。

penalty killing

penalty killing

風琴工房

シアタートラム(東京都)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

4センチメートルで初めて風琴工房さんをを知り、これは次行くしかないでしょ。て、行ってきたペナルティーキリング。 期待を裏切らないこのクオリティ。 2時間15分ノンストップ、舞台というかアリーナに惹きつけられてしまった。 何なんだろう、この感覚。ぼくの中でどこか忘れられた感覚が覚醒した、そんな気がした。

サヨナラノ唄

サヨナラノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/07/13 (木) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★

実はこちらの公演は初めて。チラシから、美男美女が多いみたいなので、役者さん目当て的な公演かと思ったけど、脚本も演出も演技もけっこうしっかりしていた。ただ2時間40分休憩無しは内容量からも少し疲れる。もう少しシンプルにする作業があった方が、作品としても観やすく、より良い出来となるのではないか?

家族百景

家族百景

七味の一味

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇団柿食う客の七味まゆ味演出作品
ポンポンペイン湯口出演

七味さんは時々舞台上で見かけるがまだ面識はない
なぜ観に行くかといえばこれが藤丸脚本だから

この「家族百景」、去年の俺の観劇日記で年間第一位とした集団NO PLANの朗読劇の舞台化なのだ
ちょっとネタバレだが、藤丸の作品でセールスポイントとなっている「ネガティブ・コメディ」、今回はそれではない

家族になる人が出会い、騒動があり、一緒になり、出会い、騒動があり、一緒になりを繰り返し、永久の別れの騒動で幕を下ろす
as ifの名作短編「幸せの刻」や「小さな海」からの流れをつぐ「ハートウォーミング・ホームドラマ」である
去年はえらく泣いた記憶がある

前回との相違点だが、前回は「藤田家4代の物語」
今回に関しては「藤田家3代の物語」 という違いがあった

主役は光郎と紅葉の夫婦だが、主演は男女7人ずつw
戦前から現在に至る7つの時代をそれぞれのペアがリレーしていくのだ

前半はシリアスだが湯口や吉久の時代はかなりコメディにバイアスがかかる
吉久は一瞬だけカプセル兵団主宰としてのお馴染みの演技をw
そして老境に至る

ちゃんと今回も涙腺崩壊しました

革命☆☆☆☆☆未来部

革命☆☆☆☆☆未来部

ピヨピヨレボリューション

浅草九劇(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/17 (月) 13:00

歌とダンスとお芝居、盛りだくさんの舞台で楽しませて頂きました!歌とダンスの後のセリフ、何事もなかったように普通にしゃべてるのがすごいなぁ〜と感じた次第。基礎がしっかりしてるんですね。
楽しい舞台でした!

トレーディングライフ

トレーディングライフ

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★

物語の設定や登場人物のキャラクターは面白いのだが、ゲーム自体がこの物語を支配してしまった感じで少し物足りなかった。

ネタバレBOX

ゲームの前半は自分が参加しているようなワクワク感があるのだが、何回も繰り返されると中だるみした感があり残念。そうなると当然のように予想外の結末なのだが、それも唐突な印象があり濃密感がなかった。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~VOL.7

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~VOL.7

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

新メンバーと新シリーズ。今回も期待を裏切りません。そして笑って笑って笑って・・・・
人情と昭和の風情と「きらきらアイドル」と。40代以上の人には「ああ!そうだ懐かしい」と笑顔になる演出がいっぱい。演出家の素晴らしさで今年はやりのもののテイストも入っていて。これも座長の元ずうとるび江藤博利さんの人柄とこてこてなギャグセンスのおかげ!?だと思います。毎回楽しませてくれます。次の昭和歌謡コメディーがもうすでに楽しみです。

ネタバレBOX

新メンバーの白石まるみさん 昔アイドル歌手でもあったとは初めてしりましたが歌もとっても上手で何より可愛い!!江藤座長が「どんなサプリつかっているの?」といじるほど可愛らしくきれいで。うっとりしました。ほんと可愛かったです。
孤独の観察

孤独の観察

シアターノーチラス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★

それぞれの人間模様と関わりを群像劇を通して描いた作品で、役者さんんも演じる役の個性を引き出していたと思う。
結婚するカップルの描き方にはやや無理を感じる部分もあったが、説得力のある舞台であった。

普通

普通

劇団時間制作

サンモールスタジオ(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間制作さんの舞台。。。本当に圧倒的です!
題材も演出も役者も全てが一つの思いとなって舞台に現れるので、その熱量の凄さに圧倒されました!
そして、終演時には全ての役者さんが愛おしくなる。。。今回もそんな素晴らしい舞台でした!

CHEERS~七夕の奇跡

CHEERS~七夕の奇跡

壱人前企画

ワーサルシアター(東京都)

2017/07/04 (火) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

熱量満点のコメディタッチの舞台!
飽きることなく観れて楽しめました。

SCRAP

SCRAP

公益社団法人日本劇団協議会

Space早稲田(東京都)

2017/07/01 (土) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

リアルな芝居で役者さんの熱量を浴びながらの素晴らしい時間でした。
舞台の作りも役者さんと同じ空間に居る感覚での観劇スタイルがとても刺激的でした!
あるご縁からの急遽観劇でしたが、素晴らしい舞台と役者さんに出会えて本当に良かったと思える観劇でした。

人本のデストピア

人本のデストピア

バカバッドギター

上野ストアハウス(東京都)

2017/07/15 (土) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★

人も動物も植物も一冊の本になってしまうということであったが、実際に本をイメージしたものに変身してほしかったです。
いろんな仕掛けでお客様を楽しませようと努力されていました。
こんな劇団が無くなってしまうのは残念です。

TimE ElevatoR ReseT

TimE ElevatoR ReseT

劇団さかあがり

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2017/07/16 (日) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★

過剰なまでの演劇LOVEが伝わってきた。細部にまで手をかけたセットも楽しい。理解るのだけれど、あとに残る感じがない。更に絞り込んでもらうとキレてくるのでは・・・空白に思いを込めて。

革命☆☆☆☆☆未来部

革命☆☆☆☆☆未来部

ピヨピヨレボリューション

浅草九劇(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/16 (日)

楽しかったよ

ネタバレBOX

macoファンは、レアなロングヘアーmacoが見れます。
おんわたし

おんわたし

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

この劇団、SPIRAL MOONらしい丁寧な作りであるが、描く対象が今まで観た個人または家族とは違い、もっとスケールアップさせたようだ。
また、物語の展開には社会性を潜ませ、実に興味深い作品に仕上げていた。
(上演時間1時間30分、漫才15分)

ネタバレBOX

沖縄県の特定郵便局が舞台。そのセットは、上手側に座敷への上がり間口、座卓、雑貨を収納する棚。下手側には果物、扇風機などが置かれている。正面は窓ガラス、そこにカーテン。出入り口の奥(外)には石垣や南国の花が見える。実に風情豊かな作りである。

梗概…ある夏に日、郵便局長が海辺に流れ着いた瓶を拾ってきた。その中には10年前に中学受験の問題が書かれた手紙が入っていた。そこに書かれた住所に返信したところ、手紙の主の母親が島に来た。娘はj受験に失敗し自殺したと…。
他方、22歳の青年が保護司に連れられ郵便局を訪ねてきた。一定期間働かせてほしいというもの。彼は、10年前に犯罪を犯し少年院に入っていたらしい。それは手伝いに行っていた民宿に来た客が…。
この二つの話に、必然的な繋がりを持たせていない。しかし、母親は元教師ということもあり、青年に色々なことを教える。この交流への導きが実に自然体で見事。

青年の処遇を巡って、人々は喧々諤々。今から10年前(2007年)は犯罪の低年齢化を背景に少年法改正が行われている。そして少年法における10年の有期刑は重犯罪であったことは容易に想像できる。青年の過去が知れたのは、都会から来た旅行者のインターネット情報によるもの。都会での更生が困難ゆえ、沖縄で果そうとしたようだ。

本公演の主人公(対象)は人物ではなく、沖縄という土地(地域)を描いているようだ(上演後、沖縄県出身の芸人の漫才など、始終”沖縄”を感じる)。母親は、自分が娘を自殺するまでに追い詰めた悔悟、青年の罪の償い更生…それらの気持を「なんくるないさ~」など沖縄の言葉が柔らかく包み、緊張する心情を解きほぐす。さらに波風、波音という演出効果でしっかり印象付ける。

「恩渡し」…人から受けた恩をその人ではなく、別の人へ渡すこと。ある意味、心に余裕、ゆとりがないと出来ない様な行為。それをサラッと言って行なう風土。その心温まる人情、この劇団らしい見事なラストでした。

次回公演も楽しみにしております。
孤独の観察

孤独の観察

シアターノーチラス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★★

友情という名の押し売りならぬ押し付けが厭らしく描かれる。このシアターノーチラスという劇団の真骨頂…ざわざわ心が落ち着かない、その心情がしっかり観て取れる秀作。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台は挟み客席、中央が舞台(結婚式場の控え室という設定)通路。そこに丸椅子が数個置かれているのみ。物語は、高校時代の友人が結婚することになり、12年振りに再会するところから始まる。昔話に花が咲かせ、その会話姿は円陣を組むよう。客席からは表情が見え難い。人の性格など、すべてが分かる訳でもなく見える部分、見えない部分があることを暗示しているようだ。円陣を組むような親しさを見せるが、その内心は厭らしさが渦巻いているよう。

梗概…同級生同士(新郎・新婦)が結婚することになり、親しかった女性友達(30歳)が集まる。しかし、高校三年生の時、グループのメンバーだった女性が通り魔に襲われ亡くなった辛い思い出がある。自分たちは仲間…なのにあの時彼女を一人にしたという負い目のような感情。実のところ、高校時代の”友情”は、名ばかりの役割・分担がありグループ内に優劣、優越・迎合があったことを思い出していた。友達がいないこと…孤独と孤立といった恐怖心を煽ったこと等。そんなところに12年前に亡くなった友の姉が現れ…。

女性同士の嫌悪、意地悪といった些細な言動、仕草が心の棘になる。その個々の感情の揺れ、その波紋がぶつかり合うように広がり不穏な雰囲気を醸し出す。女性同士には絶対的な悪人は登場しない。それだけに陰湿さの表現は秀逸であった。

結婚式場の控え室に丸椅子のみはあり得ないだろう。本来はソファーなどを置くところであるが、それでは人物の動きが止まり、表情も一方向から見ることになる。あえて丸椅子で動きやすくすることで、(心)落ち着かない様子を表現させる。また人間の多面性を見る、その”観察”する視点を固定させない演出も見事。帰り際に作・演出の今村氏と話をした時、苦肉の策だと言われていた。

物語に男性2人が登場するが、1人は同級生・新郎である。もう1人は招待した同級生の亭主だという。唯一過去の柵に囚われない。暴力性をチラつかせ場を騒がせる。この第三者的な発言が核心を突いたり外したりし物語を動かす重要な役どころ。
気になるのが、この重要な男をどうして招待したのか(または出来たのか)。この男の登場・存在が不自然なのだが…。

友情…”友達でしょ”という悪魔のような囁き。いつも一緒に行動し、拒絶することも難しい。そんな不自由な友情物語を描いており観応え十分であった。
次回公演も楽しみにしております。
トレーディングライフ

トレーディングライフ

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

未見の団体。その作風はサスペンスで物語の中へグイグイと引っ張っていく力があった。チラシも人の横顔がノイズのように一定しない。その不安定な感じが物語を暗示しているよう。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台セット、その豪華さに驚かされた。中央にゲームをするギャンブル(トレーディング)場。その場所を四方から囲むようにプレイヤーの控え室がある。出入り口のない館で「人生を換金して奪い合う」ゲームを行う。

男は平凡な人生を歩んできた。大学を卒業しそこそこの企業に就職し、真面目に勤めてきた。しかし、男は大学時代の友人に裏切られ多額の借金を負う。さらに会社も解雇され、何もかも失う。自暴自棄になる男に、昔の友人(恋人?)が失った物を取り戻す方法があると…それは「人生で獲得したものなら、何でも相応の金額として賭けることができる」というギャンブルへの招待だ。

当日パンフには、「ゲームの基本的なルール」と「ゲームの流れ」が書かれており、劇中の説明台詞を聞き逃しても後で確認できる。また登場人物はペア(「ベッター」と「プレイヤー」と呼ぶ)で成り立ち、4ペアで勝敗を競う。ゲーム主催は虚会が運営するが、一癖二癖あるような人物である。もっともペアの人々もそれは同様である。

人生を賭けたゲーム、その人生とは「記憶」の消失と刷り込みといったところ。自分の人生において不要な部分(時代)を金に換算し、勝負する。相手が捨てた人生(時代)を買い取ることも出来る。自分の人生とは…アイデンティティを失い、他人の人生に上書きされる。ゲームという進行、その劇中時間制限が緊張感あるテンポを生み出す。
単に賭けゲームだけではなく、裏切り、どんでん返し等、多くの見せ場を用意している。細かいところ(当初は漫然とした不要部分-英検資格等がいつの間にか○○時代へ変化)を突き詰めれば破綻しそうな展開であるが、むしろ劇中の雰囲気に酔いしれた方が面白く観られる。
卑小はさておき、物語の根底に関わるところ…この館での出来事は全て忘れるのではなかったか(「会場」にいる限り、そのトレードの記憶は残っている。逆に言えば「会場=館」を出たら記憶は無くなるのでは)。しかし、ある目的を持って、以前このゲームに参加した者達が集まって来たのはどうしてか?記憶は…

役者の演技力は確かで、夫々のキャラクターをしっかり立ち上げていた。また、都会の雑踏、車の騒音、時を刻む音、雨音など印象的な音響。またペア人物に焦点を当てた照明、ゲーム・ターンが終了した時の記憶の更新時の照明も妖しげ。舞台技術も効果的で物語全体の印象付けは見事であった。

次回公演を楽しみにしております。
孤独の観察

孤独の観察

シアターノーチラス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても面白かったです!人間って一人じゃ生きられない生き物だし、かと言って、人によって自分を使い分けたり。人はほんとの自分を探す為に生きてる、そんなことを感じさせられる内容でした。ひなさんの雰囲気がすごく印象的!また観てみたい。

狐姫

狐姫

BLACK★TIGHTS

近鉄アート館(大阪府)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/16 (日) 18:00

ブラック★タイツ『狐姫』観てきた。
白玉ちゃん純情やったな。
約3時間やったけど本当はもっと盛り込みたかったんだろな。
観て良かった楽しかった!

怪談 牡丹燈籠

怪談 牡丹燈籠

オフィスコットーネ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

扉座、桟敷童子のとは一味違う〈すみだパークスタジオ〉。奥行間口は広いが天井低く、夜の倉庫の四隅や、視界の届かぬ向こうが闇に溶け、入れ替わり立ち替わる光景が幻のようで、現のようで。ある夜の寝物語にみた夢のように判然としない、あの錯覚を瞬き一つで起こす闇を背に、虚実の結界をゆらゆらと辿るような時間であった。
演出は大手プロデュース舞台を多く手掛ける森新太郎、俳優は抜かりない演技を繰り出すが、舞台中央に据えられた縦の軸にゆっくりと回る(時に速度を増し、時に止まる)横広のくすんだ厚布との間合いや位置取りは見た目以上に難事だったのでは・・。
太田緑ロランス、松本紀保、山本亨、西尾友樹、児玉貴志、青山勝、原口健太郎、花王おさむ、松金よね子・・(主賓らしい柳下大は名も顔も初見だったが)、現代の衣裳が次第に違和感なく、むしろ役者の的確な芝居により「牡丹燈籠」を確かな手触りでこの瞬間に存在せしめた。
人間の業に絡め取られ、欲に突き動かされ、あるいは巻き込まれ修羅の場に轟然と立ち尽くす終幕の彼らは血にまみれて立つマクベスのラストの残像に通じ、破滅のカタルシスをめらめらと放射していた。美しい。その場所に立つ事はないと信じて眺め興じる己らだが、自らがそこに立って生きやう(死なう)としたのがミシマであったという事かな、などとふと思う。

ネタバレBOX

森新太郎演出の注目舞台は結構見逃しており、過去観劇したのはコットーネ「民衆の敵」(吉祥寺)、新国立劇場「エドワード2世」のみ。演出的な挑戦が明確にある印象だ。
「民衆の敵」は同時期に見た雷ストレンジャーズのストレートな小空間の舞台のほうが、的確に思えた。森演出は古典作品に「斬り込む」趣向に傾き、考え過ぎに思えたのだった。演出の意欲はビシビシと感じたが。
「エドワード2世」のほうは恐らく、ヒーロー性の欠片もない王の孤独をコミカルに、柄本佑に演じさせたのが演出的作為で、面白かったが、森演出の本領は大型舞台で確かめ得る、という線が見える。
が、今回のすみだパークスタジオはいかにも小劇場。だが使いこなしは完璧だった。もっとも「円」の舞台も小さな場所でやるイメージがあるが。
大竹野正典シリーズでないコットーネ舞台は、3作目になった。若干値が張るのは役者陣が贅沢だからか。その価値あり、と言える舞台。
児玉貴志がThe Shampoohatの休業中見られなかった所、久々に苦虫潰した表情(なぜカーテンコールで?)を見られてプチ満足である。松本紀保の地で行くような芝居と死の直前(とは知らず)見せる艶っぽさ、太田の全身そそのかし女のなり切り振り、主人をも諭す忠義ぶりを演じる西尾、その主人の存在感を最後に見せ付けた青山、欲に身を売り手抜かりなく殺す影の主役・山本、脇できっちり締め、また笑わせる松金、花王。その他名前を把握しない俳優のあの場面この場面。・・・

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