
おどる童話『まほうのゆび』
NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
あうるすぽっと(東京都)
2017/08/05 (土) ~ 2017/08/16 (水)公演終了
満足度★★★
舞台の広さの割に観客席が少なくて、楽しんで見れました。ダンスも上手で、映像演出も面白くて凝っていました。音とダンスと映像に知らず知らず引き込まれます。この値段でここまでの舞台見れるのは嬉しいですね。しかし、ちいさな子供が見るにはどうかな、と思いました。ネタバレになるので詳しく書けませんが、怖いと言って泣き出してる子が何人もいました。子供演劇で聞こえるようなクスクスも、子供ならではの役者への声かけもあまり聞こえませんでした。(それだけ熱心に見ているのかもしれませんが)
主題(と言えるものかはわかりませんが)が子供向けでないと思いました。私は子供だからといって幼稚で内容が薄いものにする、というのも嫌いなんですが、子供に伝わりづらいメッセージだと思いました。
大人にはおすすめしたくなりました。不思議です。

サマデーナイトフィーバー
20歳の国
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/08/07 (月) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★
学校という狭く限定的な枠の中で繰り広げられる人間関係の揺れ動きが照明や音楽、ダンスとともに目一杯表現されていた。数多くいる登場人物の中でも、ヤスオとテルの繋がりの淡さが個人的にはすごくツボだった。強がる二人の姿に胸が動かされる。
上述のように、登場人物が多く、それぞれがわりあい重い役でもあったので、それぞれの人物像や関係性を追うのが楽しかったり大変だったり…。
また、登場人物の性格が(演劇なのでしょうがないことではあるが)少し表面的というか単純な印象を受けた。もっと鬱屈としていたり深く悩んでいたり、青春独特の淡くしかし粘っこい感情の波を微細な部分まで描き出す本や演出、演技であればなお良かったのではないかな。

八丁堀怪談百物語
ユーキース・エンタテインメント
STUDIOユーキース(東京都)
2017/08/06 (日) ~ 2017/08/07 (月)公演終了
満足度★★
鑑賞日2017/08/06 (日) 15:00
今年の夏休みは分散型となった関係で、日程的に行けそうな舞台を探して行き当たった一つがユーキースが主催したいた「八丁堀怪談百物語」という催しのチケットプレゼント。応募したところチケットが当たったので、二日間(各日昼夜公演)公演のうち、1日目昼の部に出かけてきた。
当初、八丁堀にまつわる怪談の舞台かと思ったのだが、言っていると舞台上に椅子と机が並べられたトークイベントであった。会場のスタジオ・ユーキースは、普段各種のスクールが行われている場所で、椅子席だと40人くらい入れるスペース。怪談トークというのは、以前自分の知人と企画して新宿で開催(ホラー系漫画家数人呼んで100人以上は入れる会場を確保)したことがあったが、集まってくれた観客はたった7人。出演者も来客も、ただ苦笑するしか無い状況だった記憶がある。この種のイベントは、何か付加価値がないと客が集まらない。自分の出かけたイベントも、開演時間になっても集まったのは招待の自分1人という惨状。結局、出演者の視線は自分に集まり、1話怖い話が終わるたびに「今の話は怖かったですか」と振ってくるのには参った。4公演で怪談100話すところ、自分の出かけた回は19話で時間となった。内容的にはそんなに怖い話とは思えないのもあって、ちょっと消化不良気味なイベントであった。いやぁ、怪談話というのは難しい。ましてや、100話集めるとなるとね・・・・

ファムってる
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても可愛くて愉快な虫さんたちでした♥花ちゃんの「延長する?」が個人的にツボです。トミーさんのお茶会をしてるシーンも好きですね笑笑是非DVD化をお待ちしております笑笑千秋楽おめでとうございます🎊

8人だけ〜
劇団ダブルデック
d-倉庫(東京都)
2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

演劇ユニット燃ゆる塵芥旗揚げプレ公演
燃ゆる塵芥
王子スタジオ1(東京都)
2017/08/12 (土) ~ 2017/08/12 (土)公演終了
満足度★★★★★
主宰の「サワユキ」さんには、人を引き付ける魅力があります、来年2月の旗揚げ本公演、大いに期待しましょうよ! 詳細については、ブログ記事をご覧下さい。→http://idolarayama.seesaa.net/article/452643763.html

おうちにかえる・オブ・ザ・デッド
サムゴーギャットモンテイプ
RAFT(東京都)
2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/22 (木) 14:00
東京で「ある異変」が起こっているニュースが流れる中、とある山あいのペンションでは……な物語にして決定的な場面は伝聞やS.E.にとどめて観客の想像に委ねる「寸止め演劇」。
布で隔てているだけでロピーの音が筒抜けというRAFTの欠点を逆用したのも妙案。そして「暗黙の了解」が成立する題材の選択がナイス。
騒動の現場ではなく、まだ一応は安全であろう所が侵食され始めるあたりの「予感的怖さ」、そして「オブザデッド」にしても「オトナの土ドラ」的なアレにしても「みなまで言わず」でワカってしまう面白さ、さらに時々入る笑いによるアクセントがポイント?
漠然とした表現の台詞にしてもある人物のある部分や動作(?)にしても「あ、そういうコトね」とワカってしまう「あの題材」の知名度たるや!(笑)
タイトルなどから予測される題材は最初はバックグラウンド的に流しておき、それがいつの間やらクローズアップされている……というのもセオリーの1つかもなぁ。

第一話
麻生夢想
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/08/04 (金) ~ 2017/08/07 (月)公演終了

笑い話・別れ話・割り切れない話
笠島企画
アトリエ春風舎(東京都)
2017/08/01 (火) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

ナイゲン(2017年版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/08/11 (金) ~ 2017/08/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
13人の惑える生徒たちがセイゲンをカンゲンしカゲンすることにカイゲンする歓び。 会議の怖さとウラハラの魅力、美醜が次々とウラオモテを返していく興奮と快感がこのナイゲンには仕組まれている。 「祭」のあり方を巡っての戦い、その行く先を見届けた二人の背を見詰める。その胸に去来する思いはいかばかりであるか・・・

ルート64
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/08/05 (土) ~ 2017/08/11 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/08/11 (金) 14:00
座席1階1列
演劇ユニット ハツビロコウ『ルート64』SPACE 梟門
静と動の緩急が凄かった。4人の熱演はビリビリくるような迫力があって圧倒されました。
一部残虐なシーンもありましたが、抽象的な表現で直接は描かれていないことが却って想像力が働いて怖くおぞましく感じられました。
あらすじを読んで「あの人」についてフォーカスを当てたお話かと思っていたのですが、
実行犯の信者4人の内面に迫ったお話だったようです。
どうやってあの教団に傾倒していったか、といった話も語られているのですが
4人ともどこにでもいそうな若者たちで、それがまた怖く感じられました。

幸福は今日もヒトゴミを歩く
劇団5454
ザ・ポケット(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

ナイゲン(2017年版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/08/11 (金) ~ 2017/08/21 (月)公演終了
満足度★★★★
面白かったです。ただこういった討論劇には最高の評価はできない私の精神性です。
12人の怒れる男が面白いのは、映画を観ている人が被告人は犯人ではないと気付き始めたところで、ヘンリーフォンダが理不尽な理屈をならべて有罪にしようとする輩を説き伏せるヒーロー劇だと思っています。

8人だけ〜
劇団ダブルデック
d-倉庫(東京都)
2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
いやいや、相変わらずパワフルなステージを堪能させて頂きました。脚本も大変ロジカルに出来ており、科学的だと感じました。また音楽、衣装、照明の絶妙なコラボも大変面白かったです。「ゴールデン×ウィッグ」のDVD頂きました。ありがとうございます。次回も楽しみに致しております。

ナイゲン(2017年版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/08/11 (金) ~ 2017/08/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
兎に角、シナリオがしっかりしていることと、演出、演技、キャラクター設定などが秀逸である。(追記2017.8.22 )

アラタ~ALATA~
スタジオアルタ
オルタナティブシアター(東京都)
2017/07/07 (金) ~ 2017/12/23 (土)公演終了
満足度★★★★
中々に見事なヴィジュアルとサウンドのエンターテインメント。セリフは殆どなくてもストーリーは伝わってきますね。ワールド仕様ですか。

因習の村にて
カスタムプロジェクト
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/08/11 (金) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
開演から終演まで150分とかなりの長丁場だが、内訳は、推理パートでの劇上演90分、謎解きは、観客自身。観客に与えられた推理パート時間30分、解決パート30分の都合150分。因みに8月11日マチネの正解は108名中3名。ソワレは、観客数の発表はなかったが正解は2名であった。劇場着席時、観客が観てよいのは、フライヤーと兎倉村地図や因習などが記されたリーフレット。入場時に渡される解答用紙入りの袋は指示のあるまで開けてはならない。
今作は、観客参加型の推理劇なのでネタバレはしない。舞台の作りは頗るシンプルで正面奥にスクリーン、スクリーンの手前には平台を横に繋げ一段上げた作り。無論、その手前は舞台床である。この劇場は観客席の段差がかなりあるので、見切れは生じにくい。観劇諸氏の正解を祈る。

Beautiful
東宝
帝国劇場(東京都)
2017/07/26 (水) ~ 2017/08/26 (土)公演終了
満足度★★★★
水樹奈々さんの回観ました。彼女を生で観るのは初めてでしたが、なんとも魅力的。いかにもミュージカルらしいミュージカルで、曲の半分程度は知っていたし、大いに堪能できました。

ワンダフルワールド
甲斐ファクトリー
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
新宿歌舞伎町を舞台にした都会のディープ系童話。
演技力のバラつきを若干感じるものの、どの役者さんも役柄にフィットしており、かなり楽しめました。
シンプルなセットでも華やかなホスト・お客陣が集まれば、もう立派なホストクラブ。
それ以外の様々な場面表現も上手く工夫されて劇場以上の広がりを感じました。
現在、若手俳優を抱える企画団体がこぞって欲しがりそうに思える魅力的なストーリーなので、今回の全7回公演では勿体無い気がします。
前半のホヘッ!?となる遊び心もある流れから後半に向けての落差にはゾクブルッとし、続いてジワジワと哀しみが広がってきます。
出来れば映画のエンドロールタイムの様に終演後しばし惚ける時間が欲しいぞと・・・
その代わりというか帰り道をあえて遠回りの歌舞伎町を散策し、劇中の世界観と実風景をミックスさせるという試みをしてきました。
日本一の歓楽街。撲滅したはずのキャッチが何やら微妙に復活?しており、つくづく法律や規制では押さえつけられない底知れぬ混沌が作品とマッチしているなーと思えたのでした。

二輪草
metro
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
異形の少女の独白劇、グッときましたね。狭い会場に満員の観客で息苦しい中、朦朧としながらも、月船さんの演技に魅了されました。