最新の観てきた!クチコミ一覧

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サド侯爵夫人

サド侯爵夫人

プロジェクト榮

銕仙会能楽研修所(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

ぜひ全員能楽師が演じるバージョンを見てみたいなあと。
能楽堂って豊かな残響がしますね。深くリバーブをかけたような響きでした。

ネタバレBOX

登場しないサド侯爵について語り、物語が展開していくさまは「桐島、部活やめるってよ」のご先祖ですね。
平坂村事件

平坂村事件

十七戦地

新宿眼科画廊(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/26 (火) 14:00

昭和38年秋、福岡県の農村で起きた投資詐欺(未遂)の顛末。
石炭から石油への「エネルギー革命」が進行中で佐藤栄作や湯川秀樹が「時の人」であった時代を背景に描かれる騙す者と騙される者たちの「攻防」、どちらかと言えば騙す側に感情移入しつつ思いがけないどんでん返しで終わる運びに感服。
また、詐欺師、(その片棒を担がされる)科学者を筆頭にキャラクター設定と配役も的確で説得力があった。

久遠の影

久遠の影

劇団在りが欲し

大阪大学21世紀懐徳堂スタジオ(大阪府)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

公演最終日に観に行きました。

演者の皆さんの演技は繊細かつ迫力がありました。
展開が進むにつれて強くなっていく役の息遣いや感情を間近で感じられて、劇場へ足を運んで本当に良かったと満足しています。
登場人物たちの魅力が台詞や身振りに散りばめられていて時々くすりとさせられ、観ていてとても楽しかったです。

内容と展開が精神的にずっしりと来ますが、これらの理由で約2時間があっという間でした。
とても素敵な作品と時間をありがとうございました。

ネタバレBOX

人の死と遺された人の悲しみ、怒りがガッツリ描かれています。

柏山さんの回想で「美味しいもの食べに行こう」と明るく言った池崎さんを、何の疑いもなく自然な姿だと思えてしまったことに、彼女の悩みを知りながら観た一観客として罪悪感を持ちました。
泰村さんの張り裂けるような怒声にはこのような気持ちも含まれていたのではないかと今は思います。

自殺志願者にとっては救いの一つであったとしても、自殺幇助は、故人と深い関わりがあった人にとって、人間関係と未来を生きたまま切断し耐え難い痛みを与えるものであるわけで、
それでも犯人を目の前にしてなお最後まで理性を保った戸松さんを思うとひどく胸が痛みました。

生きている間に自他へできる優しさについて改めて考えるきっかけになりました。
沖縄戦と琉球泡盛

沖縄戦と琉球泡盛

燐光群

吉祥寺シアター(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/02 (月) 14:00

座席1階

上野俊彦氏の著書「沖縄戦と琉球泡盛――百年古酒の誓い」をベースに組み立てられた戯曲。100年、200年と寝かせることもある古酒を守るには、平和でなければならない、というお話だ。鉄の暴風とも呼ばれた沖縄戦で、100年を超えて守り抜かれてきた古酒は破壊されてしまったからだ。

物語では、戦後焼け跡に残ったわずかなこうじ菌を元に泡盛を再建していくというエピソードも語られるほか、与那国島など沖縄の離島で泡盛を扱う男性の話など、前向きで希望が持てる話がつなぎ合わされている。戦争に「絶望」という文字が似合うとすれば、平和には「希望」がぴったりである。

燐光群のいつものスタイルが貫かれている舞台だ。タイトルにある「沖縄戦」というかつてのできごとよりも、自衛隊の南西展開、日米の軍事協力・一体化という近年の出来事やトレンドに真正面から意義や不安を申し立てるせりふが続く。少し手を広げすぎではないかというくらい、客席に対してのレクチャーが行われる。
冒頭から舞台にしつらえらている、3本の色違いの筒が何を意味するかが劇の後段で明かされる。それ以外にも、泡盛の造り方や、泡盛の元になる長粒米はすべて輸入で、どの酒蔵も分配を受けて同じものを使っているなどというトリビアもあっておもしろい。

長期間寝かせて味わうお酒がテーマなので、酒造りの土台として平和は欠かせないという劇の骨格は最初から明白であり、サプライズという楽しみはない。それも愚直な燐光群らしいと言えるのかもしれない。

ネタバレBOX

少し気になったのは、午後2時の回に空席が目立ったことだ。
いつもながら高齢の客が多い中で比較的若い女性の姿も目立っていたので、そういう面では安心材料なのだが。
ウエストサイドのオペラ座の殺人          

ウエストサイドのオペラ座の殺人          

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
一生懸命考えましたが全く解けず・・正解したのは凶器のみ。
無理矢理感があると思いつつ(それが面白い)説得力もあるし、しっかり伏線が張ってあるのが見事だなぁと思いました。
ミュージカルをテーマにしているので、ストーリーは勿論ですが、衣裳等も楽しめました。
とても楽しい時間を過ごせました!

No.0001

No.0001

劇団108

こった創作空間(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

面白かったです。
笑いと優しさと愛のストーリーで、切ない展開に哀しくもなりました。
観客の想像に委ねるというラストも良いと感じました。
役者さん達の楽しそうに演じる姿や表情も良かったです。
若さ溢れる、素敵な舞台でした。

ゴーギャンおやじ2

ゴーギャンおやじ2

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いかりや長介の声がする。「次、行ってみよ〜!!」

東福生駅、横田基地の街。そこで生まれ育った主人公(山口勝平氏)の一代記。破天荒な親父(西村太佑氏)、安保闘争で丸太ん棒をぶん回して機動隊と戦ったWILDなお袋(上高涼楓〈かみたかすずか〉さん)。貧乏だったが米軍ハウスで暮らした少年時代。(主人公の少年時代役は天野ユウ氏)。あの頃は誰もが『あしたのジョー』に憧れた。父が始めたボクシング・ジムでボクサーへと前のめりで走り出す。

PBB(パーフェクト・ビッグ・ボクシング)にPPP(パーフェクト・プリティ・プロレス)というネーミングセンス。挿入される新興女子プロレス団体のエピソードはつかこうへい風味。園山ひかりさんが凄く良かった。

「この街は軍用機の音でいつも話が遮られる。」
山口勝平氏がやたら格好良すぎる。サム・ペキンパーの苦味。人生って奴は栄光や夢へと駆け登る甘い子供向けのは第一部、序章に過ぎず、本篇は第二部からなんだ。転落して何もかも失って惨めに生き長らえる。誰もが去っていく。もう体面も糞もない。生活していかなくちゃ。払うものを払わなきゃ。

一番好きなシーンは郷里に戻り、かつて住んでいた米軍ハウスに寄ると今ではコーヒーショップになっている。店を経営し画家でもある青井はれる(松浦裕美子さん)との邂逅。ここのシークエンスがまさに映画。作家の込めたものが凝縮してある。

魚建氏の丹下段平も最高。
遠藤純一氏は佐村河内守に見えた。
日替わりゲストのインフルエンサー役、桜咲千依(おうさきちよ)さんも狂っていた。凄くリアル。

ガッチリした脚本、第二部は文学だ。次回は来年5月に朗読劇!勿論これも観たくなる。

ネタバレBOX

『あしたのジョー』(アニメ版)の主人公・矢吹丈は生きる目的、戦うモチベーションの全てであったライバル力石徹を試合で死なせてしまう。半年程放浪し何かに吹っ切れてもう一度ボクシングに帰って来る。そこから始まるのが『あしたのジョー2』。今作もそれに習い人生第二章の意味でこのタイトルを付けている。

ラスト、自分の脳裏に流れてくるのはやはりSION「通報されるくらいに」。

褒められたくて気にして欲しくて解って欲しいことが
見返したくて格好つけたいことが全部力をくれる
同じ景色に蹴躓いてまた無様にコケたとしても
笑われても相手にされなくても···それがどうした⁉
ほら通報されるくらいにYEAHぶっとばすぜ!!
ムッシュー・フューグ

ムッシュー・フューグ

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2024/12/01 (日)

評価が分かれるお芝居では?トラック上の会話と行動は死に向かう出演者たちの悲哀を観客にちゃんと伝えられていたのだろうか?この脚本は、日本人の文化・宗教・価値観に受け入れられる内容だったのだろうか?これらの疑問が観劇後、頭の中で渦巻いた。

婚約者はミニマリストはじめさん!

婚約者はミニマリストはじめさん!

劇団BBF

RAFT(東京都)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
引っ越してきた彼女の荷物が運ばれて来た時、箱に「いろいろ」と書かれていて「私の荷物と一緒じゃん」と笑えてしまいました。
ミニマリストのお話ではありませんと当パンにありましたが、彼と彼女、そして彼女の友達同士での会話でミニマリストについて語られていて、いちいち頷いてしまいました。
彼の職業とか消費動向についてよく分からなかった(聞き逃していたらごめんなさい)ので、もしかしたら大劇場で観劇したりグルメで美味しくて高いものを食べに行ったりしているのかもしれませんが、みんながみんなミニマリストになったら経済が回らないのでは?と思ってしまいました。

ネタバレBOX

ミニマリストになりたいわけでは全然ありませんが、彼女と一緒で物が捨てられない私はさて、今後どうしたものか。
RAFTは久しぶり(コロナ前に行ったきり)に行きましたが、時間が時間(開演が12時30分)だったせいか観客が少なかったです。以前行った時(別の劇団さん)は、観客よりも役者さんが多かったくらいでした。
レットイットビーム

レットイットビーム

コメディアス

OFF OFFシアター(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。

ネタバレBOX

男達がパズルと悪戦苦闘するお話なのですが、なんとも独特。

論理的なパズルを解く過程をあれだけ笑いに繋げられるあたりは作家と役者の力量あってこそなのでしょうね。
Goodbye my work!~退職の流儀~

Goodbye my work!~退職の流儀~

丸福ボンバーズ

APOCシアター(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

完成度高い群像劇。
退職代行という近年新たに現れた業務をネタにしつつ、上手くまとめられている。

たくさんの人に観てもらいたいと思いました。

青春にはまだはやい

青春にはまだはやい

プテラノドン

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/12/01 (日) 13:00

ユニットとしては初見だが、見慣れた役者陣も多い座組。作・演出の笠浦は頭おかしいんじゃないか(誉めています)、と思わせる傑作。笑わせてくれるが、考えさせてくれる部分もある。とにかく面白い。(3分押し)107分。
 とある事情で独りぼっちになったワカナの前に、高校生が次々に現われるが…、の物語。いろいろな年代の役者を集めたことに意味があり、時代背景をしっかりと捉え、その時代ならではの話題を扱い、それらの関わりをも確実に描く、笠浦の筆力が、まず素晴らしい。また、ある意味難しい役割を演じる役者陣も凄くて、豪華で笑って考えて、だった。
 今年、笠浦の書いた『フィクショナル香港IBM』『ベラスケスとルーベンス』本作、と観たが、どれも「頭おかしい(誉めています)」としか言いようのない凄い作品群。大当たりだったなぁ、と思う。

Illya and Roy

Illya and Roy

アユカプロジェクト

シアターシャイン(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

良かったです。

No.0001

No.0001

劇団108

こった創作空間(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

LifeとWork

LifeとWork

ぺぺぺの会

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「生きることを考える一人芝居」

 ぺぺぺの会といいへんじによる全6作の一人芝居である。私はCプログラムを鑑賞した。

ネタバレBOX

「play myself by myself」は中島梓織が精神的な疾患を抱えながら演劇にアルバイトに精を出す俳優を演じる。舞台奥には映像で中島が演劇の稽古をしている場面が投射され、舞台上にいる本物の中島がそれにダメ出しをしたり、バイトのしすぎで芝居が荒くなっている映像の中島を叱るという構成になっている。映像と現実の掛け合いが面白いことにくわえ、絶妙な間での台詞の応酬は見応えがった。

 つづく「すべての、ひとりである人の」は舞台上の女性(佐藤鈴奈)が夜にカップラーメンを食べようとして、恋人のことや両親、そして生きるとはいかようかとひとりで問い続ける数分間を描いている。彼女の語りに脈絡があるわけではないが静謐でときに空気を張り裂くかのような大声をあげる様子に思わず惹きつけられる。印象的だったのは客席に背中を向け手で反対の肩を抱きしめるときに垣間見えた語り手の孤独な姿であった。

 二作に共通していたのは日々の暮らしのなかで誰しも感じる生きることの不条理と、それでも生きていかなければならないという達観であったように思う。
脳-BRAIN-

脳-BRAIN-

大駱駝艦

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「静謐で荒々しい舞が描く脳内」


 麿赤兒率いる大駱駝艦の新作は、脳の活動を描くことで人間を、そして現実社会で起きている様々な事象を照射する意欲に満ちている。

ネタバレBOX

 幕が開くと舞台床に人型の線が引かれ、その線に沿って十数本の透明な棒が立っている。棒の先端にある火花のような意匠は脳内の電気信号であろうか。奥に並ぶ17名の白塗り舞踏家が前方へ静かに、のっそりと向かってくると、やがて4組に分かれて棒をひっぱったりして戯れる。麿以外の舞踏家が奥の方にまとまり動く様子は心臓のようにも脳のようにも見えて面白い。

 このつぎに舞踏家がボールを転がして戯れる場面では照明が紫色に変わり、それまでの静的な空間が急に場末のキャバレーのように妖しく映る。ボールを巻いていた紙を剥がすと紐を取り出し首にくくってのたうちまわる。けだし倒錯の美である。

 そのあといきなりの銃声で倒れたダンサーたちはやがて立ち上がり、ボールから剥がした紙を数か所にまとめる。それがまるで瓦礫のように見えて、現在海の向こうで起きている戦争を否が応でも想起した。

 印象的だったのは人型の美術の頭の部分に麿が立ち、指示を仰いで扇や書籍、明かりを持つ舞踏家が動き回っては他の舞踏家に接触するくだりである。この三人は芸道や知識の獲得、そして日々の生活を指し示す灯火の象徴に見えて、麿の人間観がよく出ている場面であった。
「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

リーディングを観劇。1日しかやらないのがもったいないほど面白い作品ばかりでした。
1作品15分と短いからか星新一のようなオチが以外なものが多くてよかったです。

Illya and Roy

Illya and Roy

アユカプロジェクト

シアターシャイン(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めましての劇団でしたが、しっかりとしたストーリーと切ないくらいの感情を4名の役者さんが表現した良い舞台でした。
時間は短いのに長編を見たような感じがしました。
脚本演出の港谷さんが開演前の説明や席の案内をしていたのですが、とても柔らかな対応で良かったです。
次の舞台が気になります。

ロケット・マン

ロケット・マン

劇団鋼鉄村松

劇場MOMO(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/01 (日)

観てきました☆ 笑えて感動もありで とても良かったです☆ 

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