
学園恋愛バトル×3!
劇団だるめしあん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
3本の作品とも脚本も良いし、演出が特に面白く、役者さんたちの動きを見て楽しむことができるエンタな作品。
文学的なテキストが言葉という音になり、それぞれの立場を示し、舞台に表示される律となって美しい振動で心を揺らされた。満足度の高い作品
特に3本目の「絶対恋愛王政」が好きで、中盤からなぜだか涙がこみ上げてきてた。
小劇場作品によくある、オタクや2次元VS3次元といったテーマにおいてやっとブレイクスルーした作品を観た気がする。
そうなんだよその土台に立った話であるべきなんだよ!と思わず叫びそうになった。
能澤佑佳さんの思わず同調させられる多彩な表情が好きなんだけど、今回の作品でも充分魅力を発揮しており、さらに今回はそのスタイルの良さと顔の小ささがさながら2.5次元な感じで、3次元VS2次元の作品中に存在する2.5次元な存在にくすぐられた

弟兄
ゆうめい
STスポット(神奈川県)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/12 (火)公演終了
満足度★★★★
事前知識無く行ったが、こ、これは岩井秀人メソッド!池田亮さんって、ワレワレのモロモロとかもよおすにも出てたあの池田亮さんか!と、岩井秀人作品に演劇のイロハを教わった岩井秀人大好きっ子として、青天の霹靂がSTスポットを直撃
岩井秀人さんと同じく、作者の痛みや過去を咀嚼して時に口噛み酒として、時に消毒液として観客に振る舞う作品。
観客に乾いた現実を投げつけて、剥がれ落ちるかさぶたをめくり流れ出る感情を僕らは一緒に嗤う。
僕は演劇をこういうものだとして育成されたんだから好きに決まってる作品

くちびるぱんつ/愛はタンパク質で育ってる
ぬいぐるみハンター
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★
「愛はタンパク質で育ってる」
ファンシーな衝動で疾る疾る疾る。場面場面、グループの持つ事情や感度は違えども、時に入り混じって走る走る走る。
結論はいつだって単純で、この世に生を受けて続く営みは永遠で、若く未来ある役者たちが回り目指すのは結局、光の差す未来
ナイゲンでおばか屋敷やってた足立さんとか、壱劇屋に出てた高安さんとか、遠吠え出てた永田さんとか、魅力的な役者さんたちがあんなキャラやこんなキャラ、あの人との組合せこの人との組合せと、なんか確かに楽しく学芸会に参加させてもらった感があった
「くちびるパンツ」
特別を生み出してロマンで包んだ物語。知っていたぬいぐるみハンターっぽさ、色も動きも役者のキラキラもそういえばこうだった。
時間感覚のぐんにゃりとした感じがそのまま視覚にもゴリゴリ来んのが不思議な劇後感に繋がる。ガリガリくん買って帰ろうってなる
役者さんだとべろべろガンキュウ女にも出てた小島あすみさんが良い感じだった。ああいうテンポの早い群像的な人の入れ替わりの有る展開での若くて飛んでしまいそうな、でも明るい存在感のキャラが上手くハマっていた。
尾崎さんはやっぱあの声、ローレライのように惹き込まれて巻き込まれてしまう。時間空間が覚束ない作品に凄い適役だなと。
大田さんはラクエンノミチとかしあわせ学級崩壊とかでもそうだけど、強烈さとかアクの強さが皆無で逆に稀有な存在感。観客の視覚に優しい

かわいいチャージ
人間嫌い
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/11 (月)公演終了
満足度★★★★
女の子という存在が持つアビリティを主軸に据え、「かわいい」を内包したこの世界の哲学に触れる作品。
女の子たちの会話から生み出されるパンチラインが含まれた掛け合いはまさにキラーチューン。
「かわいい」のゲシュタルト崩壊から自己再生を紡ぐ物語
かわいいを含有していない自分から見るとかわいいは空を飛ぶ翼や岩を砕く筋肉と一緒、憧れ。
BeautyPlusやSnowでは作れない覚悟や生き方を舞台上で拾う。
かわいいタンクの容量が小さい自分は土橋さんのメイド姿だけで容器が壊れて心身ともにかわいいまみれ
土橋さんは去年の「(戦場に)行けたら、行くね」の時のような雰囲気。イノセントなキャラの立ち位置が持たざるものを踊らせる。
星澤さんの綺麗で可愛い場末感(褒め言葉)が今回の役にハマってた。
土橋さん、岩崎さん、星澤さんで三位一体のかわいいのブラフマンだなと思った

めいろめいろめいろ
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2017/09/05 (火) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★
馬鹿馬鹿しくもしっかりと出口の有る物語、僕は好きで笑った。誰でも心に惑星を持っていて、星の王子さまのように物語を巡る内に自分に有る物無い物を迷路の中で探してく。効果的に使われる「まよえまよえまよえ」ってフレーズが凄い好き
袖山さんの前回作品からの振り幅とか、青木さんの動き全般とか、ラブシャトル4名の歌の上手さが、どれくらいとかは言えないけど好き。彼女ってやつはいつだって面倒くさい存在だけど、その迷路の中に自分は居るし、彼女の中の物語の一部の自分ってのが一番面倒くさい

涙は雨に
空想実現集団TOY'sBOX
シアター風姿花伝(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
満足度★★★★
青春コメディとしてとても面白く役者のキャラも濃くて凄い笑わされた。ご都合主義的な部分も有ったが、それまでのパートですっかり登場人物たちを好きにさせられてたので、何でもいいから彼らを幸せにしてくれって感じで気にならなかった
演者と登場人物のキャラのハマりっぷりが、舞台に笑いと楽しさとずっと見ていたいと感じさせる空気を生み出していた。三好さんのヒロインっぷりとか、門倉さん、百日さん、風巻さん、武田さんと脇を固める癖の強いキャラたちの憎めなさが心地良い

お祭りやってるらしいよ
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/04 (月)公演終了
満足度★★★★
ここ最近で一番の爆笑。条理に反する人達の言動にキチッとツッコミ役が機能しているのでしっかりと笑える。宮本さんに笑いつつもキュンときてしまった。堀靖明さんは相変わらず全身全霊が面白くて大好き。MCRやシンクロ少女好きな人はきっと好き

スターターピストル!
さひがしジュンペイのゲイジュツ茶飯
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2017/08/25 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★
実質4つの短編集。古典戯曲にはさまれた2,3番目の銃声の鳴る街の話は、内容が同じなのにそれぞれが持つ未来の余力によって見え方が異なる。銃声=死を暗示すると考えると日常における死との距離によって受ける印象も変わるのかなと
あとやっぱり舞台上の言語ってのは、発声や抑揚を含めて普通の日常会話の日本語とは違うのだなと。観客としては登場人物に場に合った舞台言語で話してもらうと安心するし、それ以外の言語だとそこに意味があるのかと思ってしまい、ノイズにもなってしまう。古典戯曲の会話が物語以外のノイズを発生させてしまっていて、物語が滞ってしまっていたのが残念
洗面器と銃声の話はエチュードのお題っぽさもあるけど、日常における違和感を膨らましてかき混ぜて焼き焦がすのは嫌いじゃない。ポエムとか歌でしか発散できない感情はたしかにある。

15 Minutes Made Anniversary
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
10周年ということでキャラメルボックスや柿喰う客から地蔵中毒まで、フーコーの振り子的な振り幅の豪華なラインナップ。
・柿喰う客「フランダースの負け犬」。膨大なテキストを独特のリズム・話し方でギュッと握り固めて塊にして投げかけてくる感じ。流石の観せ方だし流石の力量。モニター映えする場面場面と陰影が印象的だった
・吉祥寺シアター演劇部「ハルマチスミレ」。我々大人が懐かしむエモい時代をまさに今生きている高校生たちの中にも有る、過ぎていった時間。彼らの時代の跳び方を今ならわかる気がするけど、彼らにその跳び方は教えられないんだろうと感じた。直情的な面白さだった
・梅棒「BBW」。踊りと音楽と演劇と、って絶対自分の好みだけど、底のない沼にハマるのが怖すぎてあえて避けていたのに、ついについに観てしまった、、、やっぱり凄まじく好きなタイプの激楽しい作品だった、、
距離を置いてお付き合いしないと地獄まで落ちるタイプの面白さ
・劇団「地蔵中毒」。いつもの地蔵中毒だった。吉祥寺シアターという場所に、インスタ映えする舞台装置の中に置かれて観る地蔵中毒は、なんか超高級ホテルで観るペイチャンネルのような感じだった。まぁでもラジオリスナー同士の妙な連帯感的なノリのいつもの雰囲気もやっぱり好き
・

劇王XIアジア大会 関東ブロック代表決定戦
劇王関東制作部
山手ゲーテ座ホール(神奈川県)
2017/08/26 (土) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★
Aブロックを観劇
チームがらくた、たすいち、チリアクターズの3団体はどれもそれぞれの個性が出ている作品で楽しめた
劇場の椅子の配置がちょっと見にくい感じだったのが残念

JOE MEEK
ピストンズ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了

犬神家の反則
演劇ユニットちょもらんま
北池袋 新生館シアター(東京都)
2017/09/28 (木) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
満足度★★★
題名で気になり観てきました。謎が多い中、ワクワクして拝見しました。
意外な人物が良い人だったりと予想を裏切る展開が楽しめました♪
コミカルな感じもありとても観やすい舞台でした。

The Phantom Cowboy
FunIQ
スタジオ空洞(東京都)
2017/09/18 (月) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/19 (火) 19:30
価格2,500円
見た者の願いを叶えるというファントムの言い伝えがあるアメリカの農村を舞台とした物語、終盤でファントムについて明らかになって以降は怪談風味にσ(^-^)の好きなメタフィクションも加えてワクワク。
「あの書物」がある場面では某ノートに思えたりもして。また、芝居においては台本が「あの書物」に当たるのか?とも。
あと、照明も二灯(?)による西陽的な明かり、白夜のイメージな間接照明、天井から下がるたくさんの電球などあれこれ凝っていて、ホントに今年は照明さん大活躍の年。
【ツッコミ】それ、ショットガンじゃなくてアサルトライフルじゃん!

aster
創作集団Alea
劇場HOPE(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
かなりシュールだけど引き込まれる青春群像劇。ただ終盤でのあの設定はいかがなものか。笑えない犯罪ですよね。ここで一気に興醒めしてしまいました。

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

Hello World
ソテツトンネル
RAFT(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

Short Cuts 5
劇団ガソリーナ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
A公演観ました。どの演目もクオリティーが高く、大いに楽しめました。特に一人芝居でやられたウルトラマンガイアのウラ話は子供達とリアルタイムでTV放送観てたので、感慨深かったです。

魄の淵-はくのふち-
桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ<OPAL>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2017/10/23 (月) ~ 2017/10/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/23 (月) 19:00
価格1,200円
無題2153(17-157)
19:00の回(晴)。
初日ですが、超大型台風が来るというので諦めて予約していませんでした。ので、当日券(開演60分前から受付)です。
18:15会場着(電車遅延なし)、18:33開場。
チケットには番号がありますが、この番号順ではありません(少なくともこの日までは)。
当パンの記載をみると、初めて此処にきた「ピュア魂2」が2013/7、次が「PUPAⅡ」2015/11。
前回が「NEWS」2017/1、で今回は1年経たずに公演。ただ、当時の4年生は卒業(天満星南さん、牧野つくしさんは卒業公演を観ました)、本公演では1年生5名出演。
18:58前説(音楽は音量を落とし、話者に照明をあてている、スモークマシンを使うのでマスクの用意あり、80分)、19:05開演の挨拶~20:28終演。
プロローグ、scene1~11、エピローグ、カーテンコール。
正方形の光跡、3辺に並んだ精鋭たちが淵を超える。いつもの低音、リズム、鋭いまなざし、襲いかかるかのような眼。いつ観ても、なんど観ても身震いするほどでなぜか背中に「ピュア魂」「ケダゴロ」の文字もあり...(はじめのほうだけ)。コミカルなシーンもあり、これも(表情を含めて)うまいな~と思いました。
客席には最近ダンス公演を観たダンサー(卒業生)の方も。
淵野辺は会社からも自宅からも遠いけどリピートできれば。

リチャード三世
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2017/10/17 (火) ~ 2017/10/30 (月)公演終了
満足度★★★★
力作である。休憩を入れて2時間半。リチャード三世は悪党が主人公の難しい芝居で、その在り方をどう描くかで勝負が決まる。中年を迎えた大型主演役者(言えば、仲代達矢タイプ)が役者の大きさで観客を納得させるという形が多いのだが、今回は佐々木蔵之助、演出はシルヴィル・ブルカレーテ。新しいリチャード三世を見せてくれた。
周辺から行くと、まず舞台装置がいい。中間色を混ぜ合わせたような壁に四角に囲まれた空間が舞台になる。ことにグリーン系の色が日本にはない色遣いで入っていて魅力的だ。その空間の出入りにこれもあまり日本の道具にはないドアが使ってある。もちろん照明との息もあってつい舞台に見ほれてしまう。
衣裳も、これは演出者側のスタッフでイギリスの階級社会をうまう表現している(しかし、イギリスでは歴史的に有名な話で登場人物にもなじみがあるだろうが、これだけで解れ、と言われると日本の観客には辛い。)
音楽と音響効果。ナマ音、生音楽、録音音源をミックスしているのだが、この塩梅がいい。歌うシーンや踊るシーンもあるのだがそれがだれず、舞台の進行内容とあって舞台を引き締めている。ふりつけは素晴らしい。ことに幕開きはオオッツと思わせる。
だが、これらの舞台効果が非常にうまくいったために,2時間半、観客はテンションの高い舞台から目を離せない。空間が閉鎖的であることもあってかなり疲れる。
肝心の中身だ。リチャードをどう演じるか。今までに何千ものリチャード像が演じられてきたが、乱暴に分類すると、大悪党で行くか、小悪党で行くか、と言うことになろう。デモーニッシュな悪を基本に据えるか、市民的なリアリズムで理解できる悪か。どちらも上演の時の世間に合わせていくつも名演があるが、今回はどちらでもないところで勝負している。そこが新しい。佐々木蔵之助の年齢と柄を考えると小劇場系リアリズムだが、今回は違う。演出家は人間性から考え直す、と言う方向で抽象的な善悪の倫理や現実性を前提に置かず、役を作り直している。その結果、今まで日本になかった生々しいリチャードが出来た。佐々木蔵之介もよく頑張った。好演である。
キャストはオールメールキャストで、女性をやらせればうまい植本潤(どういうわけか純米と言う芸名になっている、よせばいいのに)や手塚とおるが女性の役をやる。衣裳が白を基調にした同じ衣裳にちょっとしたアクセントや小道具で役を表現することになっているので、どの役かつかみにくいところがある。ことに一幕は、当時のイギリスの貴族の力関係、それぞれの家の家族関係がなかなか頭に入りにくい。
しかし、二幕になって、リチャードが政権を奪取してからは、芝居も締まってきて面白い。唯一、女優ではベテラン渡辺美佐子が出ているが、これが男の役。役そのものも解りにくく、このキャスティングは疑問。もったいない。
この東欧の演出家はかつて、「ルル」を自国の劇団で持ってきたときに見て面白かった。世界的にも評判がいい(大衆性もある)新しい演出家と言う事はこの公演でもよくわかった。向こうの蜷川幸雄、と言った感じではないだろうか、古典を現代に生かすいい舞台だった。

限りなく死に近い睡り、数話
楽園王
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2017/07/20 (木) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/20 (木) 19:30
価格2,500円
前半2話は心霊系ではないホラー(夏らしくて可)、休憩(そりゃああの転換……ってか片付けには必要だよね(笑))を挟んでの3話目は楽園王流昼メロ。1話目は基本コミカルながら一部に大好きなある文学作品の薫りも……。