最新の観てきた!クチコミ一覧

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しあわせの砂時計

しあわせの砂時計

とろろ企画

サブテレニアン(東京都)

2017/10/14 (土) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/10/15 (日)

15日マチネ(75分)を拝見。

ネタバレBOX

3篇の短編をつないだオムニバス形式。

第一話『抜けた』。
最後になって、クラスメイトのみか(演・多岐さん)を監禁していること、その監禁の理由を、夏(サガワアンさん)が説明ゼリフで観客に伝えるのだが、出逢いから監禁までの経緯を簡略化し過ぎで、行動を裏付ける説得力に欠けるように思われた。

第二話『胸の奥』。
実際に友人関係にある、菜月役の杏奈さん、くみ役の出口昌美さんの息はピッタシ。ただ、菜月が感情を爆発させる場面で、気持ちなら負けないはずのくみが棒立ちになっているのは頂けなかった。脚本上、セリフの応酬にするシーンだったのでは?

第三話『頂戴致します』。
突っ込み役の凛(羽倉望美さん)とウケ役の鈴(橙田かすみさん)との関係性、3話中で一番バランスが取れていたし、ストーリーとしてのまとまりも良かった。
ただし、この話を「百合」とするのは、怒り出すヒトも出てくるんじゃないかなぁと。

あと、3話通しての登場人物(☜恐らく難役! 演・阿久津千尋さん)の役割が、最後までわからなかったことも追記しておきたい。

個人的には「おどろおどろしい愛憎ドラマ」が苦手なヒトなんだが、本作に関しては、各ペアの人間関係の描き方があまりにもライト過ぎて、炭酸の抜けた三ツ矢サイダーな印象がぬぐえなかった。
さらに言うと、阿久津千尋さん、杏奈さんのお二方、彼女たちのポテンシャルをもっと引き出す起用の仕方もあったのではと、舞台を観ていて、勿体なく思えた。
Re:quest!on

Re:quest!on

妖精大図鑑

シアターシャイン(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ポップなコントの短編集、テンポがよくて大いに楽しめました。ダンスもよかったです。

Regulation'sHigh

Regulation'sHigh

BLACK JAM

萬劇場(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

ブラック企業の社員研修みたいじゃないですか、まるで。

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

OM-2

d-倉庫(東京都)

2017/10/10 (火) ~ 2017/10/11 (水)公演終了

鑑賞日2017/10/11 (水) 19:30

価格2,500円

無題2149(17-153)

19:30の回(曇)。

18:40会場着、受付、19:00開場。

佐々木さん→川村さんの順。

佐々木さんは2015/2016と近くのサニーホールでOM-2の公演で。

一見荒々しいのですが、自分とつながっている感じがしなくて、予定された展開のようにみえてしまいました。

川村さんは「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'11」が初めてで「お題、「白鳥の湖」。」「Piano Pieces(2015/3@black A」など。六行会でも観たような気がします。特に「白鳥の湖」の水や鉄パイプとポリバケツが異色。本作では2つのキャラクター(文字と文体)入れ替わる展開。文字を揺らしたのはなんでだろう。

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

OM-2

d-倉庫(東京都)

2017/10/10 (火) ~ 2017/10/11 (水)公演終了

「或る女」は「オーロラの彼方」を思い起こさせるような内容。
太宰治が「オーロラ~」的なストーリーを書くとこんな感じになるのか?坂口安吾っぽくもあり。

「或る女」の方が演劇的だったのは意外。

だんじり囃子

だんじり囃子

だんじり囃子実行委員会

YES THEATER(大阪府)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★

一幕目は、とても良かったです!!二幕目は、大衆演劇の良さがわからない私にはよく分かりませんでしたが、周囲のお客さまはノリノリでした。始めての経験ありがとうございました!!

劇団山の手事情社『傾城反魂香』

劇団山の手事情社『傾城反魂香』

劇団山の手事情社

大田区民プラザ(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/13 (金) 19:30

価格3,000円

無題2148(17-151)

19:30の回(雨)。

早く着いたのでマックで少し待機、19:10会場へ、受付。

舞台には3つのすだれカーテン(?)。それ以外は空間。

19:30演出の安田さん前説&解説。セリフと動き(止め)のお話があり、そのおかげでしょう、劇中、実に
生き生きとした「動き」を実感することができました。

「傾城反魂香」は初めてで、近松の作品ということすら知りませんでした。

「山の手事情社(1984結成)」という名前は随分前から知っていましたが観に行こうと思ったことは一度もありませんでした。

ところが「燦燦と淡淡と」でも書いたように、松永明子さんがその2015年度研修プログラム修了公演に出るということを知り、そこには一度だけ観たことがある菅原有紗さんもいらっしゃったので、というのがきっかけです。

その後は若手公演「オイディプス@Tokyo(2017/2@すみだ)」、本作。

よく観に行くコンテンポラリーダンスのように振付(身体のうごき)が徹底して新鮮、一瞬たりとも目を離すことができない舞台。

なんというか野生の動物的な印象を受けました。

関数ドミノ

関数ドミノ

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/14 (土)

良かった

関数ドミノ

関数ドミノ

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/14 (土)

良かった

Re:quest!on

Re:quest!on

妖精大図鑑

シアターシャイン(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/12 (木) 19:00

価格3,000円

無題2147(17-150)

19:00の回(曇~雨)

18:40会場着、受付..多摩美の湯川さん(今月末、江本純子さん※の作品に出演とのことです)※なつかしや、毛皮族は怪作「小さな恋のエロジー(2010/12@駅前)」を観ました(DVD買った)。

ここは舞台が高いのとさらに上手と下手にお立ち台が乗っていたので3列目に。

「初夢 -hatsuyume-(2017/1@花やしき座)」からもう9ケ月。やはり油断していたら初日完売、土日はほとんど終日高校演劇を観るので行けないかも、と思っていたら増席で復活。

妖精大図鑑との出会いは「シアター21フェス vol.96 "春編"」@セッションハウスの1演目「喉元何かが行き来。耳元爽快」(2014/5)。
演劇(?)としては下北沢での卒業制作展「めっけ」で「空飛ぶ帽子(2015/1)」からになりますが、それ以前に「ぬちょぉ…(2014/7@眼科画廊)」という奇奇怪怪作品がありました。
すでに飯塚さん、永野さん、嶋野さん、今泉さんが出演、妖怪しか出てこない作品でした。
ここに出ていた古澤さんから案内を頂き「めっけ」で妖精大図鑑、古澤さんは「議題:ギタイ(@711)」を...今でもこの作品のチラシの強引さが一番好き、そして「言風景」のなかのサラ・ケイン「4.48サイコシス」朗読に行きました。
「言風景」のスタッフとしてボディートレーナー齊藤コン、とあったのに気づいたのは相当後になってからでした。

10公演目くらいだと思います。

19:05開演~20:24終演。

小林菜々さん「キャベツむろん ぐるぐる中かもね(2017/5@セッションハウス」。
住玲衣奈さん「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS」「ダンスがみたい! 新人シリーズ15(2017/1@d-倉庫))」「ダンス専科2017(2017/4@セッションハウス」。
安部萌さん「大工(2017/1@多摩美)」、平山犬さん「マウント(2017/4@王子)」。
変り種としては絶区シアター「水神の森 眞夏の夜の夢(2016/9@東白髭公園)」での野外公園、飯塚さんが照明をやるので観にいきました。

いつもですが、今作もなんと贅沢な出演者たちでしょう。子どものような大人たち、わがまま三昧の妖精たち。

手作り感いっぱいの衣装。舞台の仕掛けとおとぼけ小道具、被り物、歌に芝居にダンスの短編集的構成。

今後の活動も
安部さん、小林さん、永野さんは横浜「ダンコレ」、安部さんキャンパス公演で観た「大工」再演、住さん「ダンスがみたい!」d-倉庫他たくさん。みんな行けるか?





どつぼ

どつぼ

ぽんず単独企画

こった創作空間(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/14 (土) 19:00

おじさんの生着替えには萌えませんでしたが、火傷をするほど熱いステージでした。アーティストとしての苦悩やトラブル、シノギでやってるバイト等の私の知らない世界を、大胆に笑い飛ばしながら「ドキュメンタリー」タッチ(←私にはかなりそう見えた)で熱演。キャリアを積んでないと作れない作品。

夢遊トリップ

夢遊トリップ

フィグス

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/14 (土) 19:00

価格1,700円

無題2146(17-149)

19:00の回(小雨)。

18:15開場、受付、1ドリンク、入って右(カウンターと向き合う位置)に座席(3列)。

この位置は初めて、ずっとそう思いながらみているとこの構図はどこかでみたことがあるなぁ~、という気持ちになってくるのでちょっと思い出してみる。と、蜂谷さんの佇まい、マネの「フォーリー・ベルジュールのバー(1882)」でした。

フィグスの公演は初めてですが、役者さんの中には観たことがある方も。

三浦仁さん「戦禍の華(2017/5@ゴールデン街)」。
井本みくにさん「降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」「混淆公演;アリスの条件/ラブへの答え(2017/7@シャイン)」。
大田彩寧さん「チル、幻滅。(2017/5@上野小)」「月面歩行(2017/1@上智11号館:制作)」。
岡戸祐子さんは「りんぷん手帖(2017/5@王子)」の岡戸さん?

スタッフ欄にある「背傳館」は「家族計略(2016/7@RAFT)」を観ました。

また学生さんらしき方、高校生でしょうか。こちらの公演の前、相模原市立青少年学習センター(実に遠い)で高校演劇「平成29年度 北相地区大会」5校を観ていたので。もちろんのこと内容は全く違っています。

ハプニングバー「ローズ」があったとされる渋谷円山町というとちょうど20年前の「東電OL殺人事件(1997)」を思い出します。佐野眞一さんの本も読みました。「歌舞伎町浄化作戦」は2004年。「歌舞伎町、閉館、映画館」で検索すると新宿プラザ、ミラノ座なども次々と閉館。そんなイメージを持ちながら開演を待ちます。

19:05開演(ここでは暗転せず)~20:18終演、物販あり。

性風俗と新宗教、それはカラダとセイシンが求める原初的な欲求なのではないかと思うのですが、登場人物たちの深く固定された記憶からの離脱したいという意志とその欲求とは相反し自我は崩壊に至るようにみえました。

数人と組織(自己再生力で勝る)、ほぼ100%敗退ではないかと思うのでした。

当パンによると井本さん「COMBO X COMBO 2nd」とありました。「1st」はいつなのかと思いますが、井草さんは「SQUAREは待っていた(2013/9@セッションハウス」「くろいの×しろいの(2013/12@カノン)」の頃からよく観に行っています。会場はd-倉庫、楽しみ。

発光体

発光体

きっとろんどん

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2017/04/14 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

奇抜なストーリー、ひとりひとりの
キャラクターもとてもよかった。

〜探偵写楽弥太郎シリーズ〜 kidnapping the rice ball

〜探偵写楽弥太郎シリーズ〜 kidnapping the rice ball

きっとろんどん

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2016/08/20 (土) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

みた!
超絶笑えてドキドキした!

Short Cuts 5

Short Cuts 5

劇団ガソリーナ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★

お話がふわぁ〜っと終わるものが多く、その感覚になんかもやもやしてしまって(汗)
全体的に私にはハマらなかったです。
シチュエーションはどれも面白いなと思いました。
短いからこそ成り立つ設定というか、そこに短編ならではのよさがあるなと感じました。
「エステのお姉さん」の”エステのお姉さん”っぷりは見事ですね。名人芸だと思います。
最後にひとり芝居というのが正直きつかったです。役者さんがこちらに必死で語りかけてきてくれているのは伝わりますが、女性の私には内容もイマイチ興味をそそられませんでした。
せめて順番を、前半か中盤にしてほしかった。
全体的に舞台というより、お笑いライブのコントを観に行った感覚でした。

死神と9月のベランダ

死神と9月のベランダ

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見の劇団で普段は会話劇が好きな私には少々テンション高めな演技についていけるかと思っていたが・・・いつの間にか話のとりこに。
漫画にありそうなストーリーなので女性のほうが好きかもしれません。
軸となっている家族以外の周りの人達のストーリーもあり、飽きさせないつくりでした。
途中何度も泣きそうになり堪えるのが大変。涙あり笑いありエンドも好きな終わり方だったのでとっても満足!

aster

aster

創作集団Alea

劇場HOPE(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

私は楽しめました。
インパクトのある演出が多く、演出家の方の色というか、世界観がちゃんと表現されてる感じがしたのが良かったと思いました。
ただ物語のテイストと、その演出の世界観がマッチしているかは、少し微妙でした。
でもしかし、少々重ためのお話なので、箸休め的に奇抜な演出が間に入ることで、集中力のない私でも、最後まで物語を飽きずに観ることができた気はします。
登場人物が一人ひとりキャラ立ちしていたのはよかったのですが、
ミステリー要素があり、やはり一番はその真相が気になってしまうので、
本線とは関係ない人々のやりとりのシーンが、少し長いというか、くどいように感じてしまう部分がありました。
設定はいいと思うので、もっとギュッと凝縮してコンパクトにしてほしいというか。
すごくいいなと思うお芝居をされてた役者さんがいたので、たしかに話の流れに「?」と思う方がいるのもわかりますが、私は観れて満足です。

死神と9月のベランダ

死神と9月のベランダ

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

少年少女たちの成長が微笑ましく、応援したくなりました。
大人になって、試練もあって、悲しくて。
人とのふれあいがよかったです。
大阪泉州地方の話のわりには、標準語が多かったように思いました。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鰹→栄螺の順に見てきました!面白かったです!!
鰹ver.は男性が主演、栄螺ver.は女性が主演。話の主軸は同じなのに、印象がまったく違う。。凄いなぁ。そして、登場人物・妖怪たちのキャラが全員濃い!!!
日替わりゲストも多才な方たちばかりで楽しかったです♪
前説で仰っていたように、毎回少しずつ変化していく生き物のような舞台を堪能いたしました☆

素劇 楢山節考

素劇 楢山節考

劇団1980

シアターX(東京都)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

「素劇」の正体みたく観劇す。「すげき」と読むらしい。

ネタバレBOX

濃紺の作務衣っぽい衣裳で統一、簡素な道具を使って家やら山道やらを表現、唄もあり。昔話を聴かせるような語り口調で始まる。
序盤にして台詞が迷走する老俳優同士のやり取りに冷や汗をかき、他にも危うい瞬間を散見。頼みの綱のはずの若い娘が一度噛んでも、「大変だね」と言う感想が出てしまった。四苦八苦振りがこの日の状態だったのか、いつもの事なのかは判らないが・・

藤田傳亡き後の1980しか知らないが(新宿梁山泊との合同公演のみ観劇していた)、若手を抱えて劇団の船はともかくも航行中、という雰囲気だ。

今回の「楢山節考」は、「素劇」スタイルを継続するレパの一つであり、これでなくてならない必然性をあまり感じないが、それも一つのあり方ではあるだろう。舞台での「語り」には地の文が多く、素劇は「朗読」の発展形と理解した。原作が読まれたのかどうかは(原作を読んでいないので)判らないが、それに近い形態だと言って誤りでない。

おりん(婆さん)が山頂に着いた時に雪が降った・・「運がいい」のであるらしい。死地へ赴く当人にとっての「運」を言っているのだから、身震いするような冷厳な共通了解だと言わねばならない。
負ぶっていった息子の辰平が帰ってから聞いたその話に、家族皆「婆様は運がええ」と何度も何度も繰り返すことで「楢山=殺しのしきたり」の苦味を甘味に包んで飲み込もうとする(同時にそれはおりんへの祝福でもある)。この人間の「しぐさ」を美しく印象づけながら深い問いを投げかける原作(恐らく)の物語の輪郭に触れることができた。ただ、芝居としては婆様の「凛とした姿」を称揚し、姥捨てというしきたりは所与のものとされている。
食うものが無い貧しさを天災と理解するも、人災と捉えるも、その貧しさそれ自体は所与のものではない、と思うのは現代人の思考だろうか。
おりん婆さんの潔さと息子の母思い、そして彼女の死への家族の感謝、つまり互いの思い合いは涙を誘う。だが、「あのおりん婆さんに倣いたいものだ」というメッセージは「有り」なのか・・私としては否だ。美への憧憬は、その対極の実態あってこそ、と思う。

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