最新の観てきた!クチコミ一覧

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Maria

Maria

牡丹茶房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/22 (日)

22日マチネ(2時間15分)を拝見。

ネタバレBOX

ヒロイン百子と、彼女の内心の仮託であろう、飼い猫マリアや茜との対話のシーンを核に、百子が招き寄せた運命に弄ばれる、彼女を初めとする登場人物たちの様相…かなり味つけの濃い作品です。

しかし、胃もたれ、しませんでした。

下手をすれば「劇画調」になりがちなストーリーに、「リアル」を保ち続けてくれたのは、沈ゆうこさん(百子役)、奥野亮子さん(飼い猫のマリア役)、赤猫座ちこさん(茜役)のお三方はもちろんのこと、演技陣の力量によるところが大きかったと思われます。

それから舞台セット。
茜の死体が横たわるバスタブを中心に据え、舞台の上段・下段、上手(かみて)・下手(しもて)で何があっても、最後には茜のいるバスタブに戻っていく…ストーリーの進行において、実に「機能的」な配置でした。

という訳で、台風も何のその! 観に行ってヨカッタ! な作品でした、とさ♪

【追記】
自分の記録用でもあるんですが、好演の役者陣に敬意を表して、上記で触れられなかった配役に関しても記しておきます。

一見常識人にみえるバンドマン伊織…岸田大地さん
感情の起伏の激しいバンドマン成吾…田中健介さん
百子の恋人である劇団主宰…ホリユウキさん
劇団員(無意識な小悪魔?!)…小畑はづきさん 
百子の父親・治…藤田雄気さん
治の婚約者…加藤なぎささん
茜とバンドマン達のマネージャー…野村亮太さん
茜のストーカー的ファン…榊原美鳳さん
ドラマ制作のプロデューサー…萩原達郎さん
ドラマ制作の監督…小島明之さん
百子を指名する風俗店の客…山田健太郎さん
猫好きだが得体のしれない、アパートの隣人…浅見臣樹さん
パンクドランカー

パンクドランカー

ラゾーナ川崎プラザソル

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

評判の良かった舞台の再演と聞いて観に行きました。
とにかく熱量が凄い!笑える!じーんとくる!お芝居でした。
再演になった面白さがよくわかりました。

playroom〜硝子の中の金魚〜

playroom〜硝子の中の金魚〜

ひまじん企画

GALLERY LIPP(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★

何だろう。言葉で現すと陳腐な感じだけど
雑多にやりたい事を思う存分に見せつける感覚。
決して斬新でも革新でもないけれど漂う時間と空間は心地よい。
一歩間違えば中学生の学芸会。一線を画すような水と金魚の競演は楽しかった。

ネタバレBOX

視点を変えて移動してのアナウンスもあったが、あの状況ではちょっと厳しい。
席を作らず演者を取り巻くような立ち見にした方が移動しやすかった気がする。
硝子の中から覚め、終演後のまったり感が残念。
お友達同士の懇談会になるのはチョット興ざめ。
勇者タカトシとどきどきメモリアル

勇者タカトシとどきどきメモリアル

乱痴気STARTER

Geki地下Liberty(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白過ぎ!ちょっと過剰なくらいに。
水を得た魚とはこのことか!エクストリームなヲタクさんたちがヲタクを演じてるんだもん。役者さんたちの生き生きとしてること!それが内輪ウケになってない。ひいき目はあるかもしれないけど、存分に笑わせてもらいました。
プログラムが欲しかった。あと、主役の豊嶋さんの声が心配。最後まで頑張って欲しい。と、思ってましたが、最終日行きましたが、杞憂でした。元気に叫んでました。

鼻

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/10/21 (土) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

故・杉村春子さんの“声の出演”が、80周年の歴史を体感させてくれました。将軍と呼ばれる老人(江守徹)の最後のセリフを聞きながら、虚構(嘘)の中に自分の真実があり、虚構という枠組みがあるおかげで、真実を他者と共有できるのかもしれないと思いました。

見果てぬ月

見果てぬ月

文月堂

劇場MOMO(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

文月堂さんの公演を観るのは初めてでしたが、始まってすぐ物語の世界にはまり、あっという間に時間が過ぎていきました。
もう一度観たいと思わせる作品です。

ネタバレBOX

詐欺に遭った人のだまされたと思いたくない心と詐欺師の心の動きの表現が面白かった。
「SHOW BY ROCK!!」―深淵のCrossAmbivalence―

「SHOW BY ROCK!!」―深淵のCrossAmbivalence―

SHOWBYROCK!!製作委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/24 (火) 19:00

ド派手で、見ていて眩しいくらいのステージ。登場人物がかわいく、楽しかった。

Maria

Maria

牡丹茶房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

僕たちが過ごす日常でさえ、こんなにも面倒くさくて複雑で時々面白かったりするのに、
虚構の世界で作品で自らを投影したり、面白さを追い求め内なる世界を表現しようとしたりする、
作家という生き物の強欲で罪深くて哀しい物語。それが汚くて綺麗で、嫌悪して愛おしかった
登場人物それぞれのエゴでラッピングされた物語で、純粋に好きだけじゃ満たされない、与えるだけでも満たされない、
誰かに自分自身の生存証明をしてもらいたい物語
「特別」が身に降り掛かって、特別な景色を見られる場所に立てたとしても、光がなければそこから何も見えない
悲しいとかじゃなく、自分自身にもあるエゴや立場や人に対する感情を揺さぶられて、久々に涙腺を刺激された作品
もう一度観たいと思わされたし、登場人物の感情や台詞を反芻して、しばらく口の中でもぐもぐしたい作品だった

浅見さんの使い方がわかってるなぁという配役だった

JOE MEEK

JOE MEEK

ピストンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了

満足度★★★

ホール公演が似合いそうな骨太な作品。ロックンロールと一人の男に光を当て、転がる石のようなその人生が描かれる
主人公の栄光と転落をみせる場合は、その主人公を魅力的にみせる必要があると思うんだけど、序盤中盤であまり魅力的にみせることが出来ておらず、結果ただ転落していくところを見せられても、、、、という気分になってしまった
また、主人公が明らかに精神をやられてしまうと、こういった人生を綴った物語はその時点で物語でなくなってしまう

荒ぶる主人公に気持ちを乗せるというより、一人称として観ず、物語のBGMとして終わりに向かっていく物語のビートを感じるのがこの作品の正解かな

「7UP」「順風ジャンボ」

「7UP」「順風ジャンボ」

順風男女

OFF OFFシアター(東京都)

2017/10/14 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

順風男女のコントは球種的にはストレートが主体なんだけど、豪速球がズバンッと決まった時の馬鹿笑い感は笑い殺される感じ。
7UPはベストコント集だったんだけど、パワーで押してくるタイプのコントが好きだった。「Tomorrow」が最高だった
順風ジャンボはもうひたすらゲラゲラ笑ってしまった
ベスト集よりさらに面白い新作公演とか凄いなぁ
緑川さんのイケメンを余すこと無く使ってたり、役者さんの使い方が絶妙
陳兄妹、プリズンボーイズが特にお気に入り
今回も今井さんが控えめに言って最強に面白かった

MTF

MTF

トランス☆プロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了

良かったですよお。
心に沁みたあ。

ベチャロンドン

ベチャロンドン

くによし組

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★

得体の知れない面白さだった。役者から出るえぐ味が舞台を柔らかく煮詰めていて、何が起きても丸かじりで口に入れ、あるがままに笑ってしまった。
自分を決めて作り出すものは、自分なのか他者なのか。劇場の魔物が空気を支配してパラパラを踊っているような作品
とにかく役者さんたちのアクが良い意味で半端なかった

しあわせの砂時計

しあわせの砂時計

とろろ企画

サブテレニアン(東京都)

2017/10/14 (土) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★

漫画のアニメ化が良くも悪くもなるように、本が演劇という形で立体化した時に演技や演出によって、特別じゃないものが特別になったり、
そのまま平らな物語になったりする。3本の短編は総じて文字よりも感情を隆起させるものだった。世にも奇妙な物語って感じ
女性同士の百合がテーマの作品集だが、舞台上には女子が居て、女の子が居て、ただ人が居て、ヘテロの僕から見ても別に普通の感情、
普通の行為がそこに示されているだけ。一捻りした部分の可笑しみが作品の本質で、文庫の短編小説集のような軽やかな味わいが残った

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/16 (月)公演終了

満足度★★★

コメディかと思ったら悲喜劇だった。
扱う題材や作演の経歴から、思想的に偏ってみられそうだけど、作品に通る筋は完全にネット世論などに普遍する現代常識のど真ん中な考え方。
吐く言葉全てがSNSでは炎上案件になりうる主人公を嗤い、それを作り上げる社会を嗤う
ポリコレが社会に浸透し棒を振るうくらいになっている現代社会。
村社会という土壌でそれに逆行する主人公の滑稽さよりも、言葉として吐かれるヘイトな空気が笑いよりも重くなっててちょっとモヤッとが残ったかな。
それにしても作演の高間さんの雰囲気が凄い好き
僕の年代で東京で観た、この作品の主人公の頭はおかしいんだけど、現実では地方であったり年配の方とかは主人公の骨格を全てではなくとも
局所に持っていて、その比率とか考えると滑稽な喜劇じゃなくて、
やっぱり終末感漂う悲劇だよなと、まぁそれをひっくるめて笑うのか

Short Cuts 5

Short Cuts 5

劇団ガソリーナ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

B公演を観劇。ShortCutsシリーズは気を張らずに楽しめる短編集で、心が凄い楽に観られる観劇生活の中のマッサージチェア的存在。
今回のは、これまでの中では一番気軽に笑える作品が多かった気がする。下ネタでも下品にならないのは何気に凄いな
「焼き肉へ行こう2」は佐瀬さんの異次元感が爆発。二宮さんとの掛け合いの不思議な間とふわふわ感からのパワー系朗読が一種の感動を覚えた。「ごめんね」は残間さんのキャラがハマって面白かった。

夢遊トリップ

夢遊トリップ

フィグス

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

2年後の東京が舞台であり、架空の教団など、細かい設定部分の作り込みが深度と粘り気を持っていて好感
出てくるネタや言葉のチョイスが、しっかりと作者の持ち物であり、作者の作品になっていて感心した
性癖というより文化であり、その世界を表す言語だなと
友達と「もしも○○だったら」みたいな話を細部まで掘り下げて話す時の面白さのような、フィクションが嘘である事を笑いにも叫びにも上手く消化した作品
劇場のキャパとかという意味じゃなくて、もっと大きな器の作品でも山田さんは作れそう。世界観や展開、人物造形とか
大田さんの何者でもない何者感は小劇場世界のど真ん中って感じで特筆すべき存在感
あと、岡戸さんの貫禄というか無敵感ってのはなんだろう。面白い作品には何故かいる人的な存在感が育っている
男優陣も三浦さん、國府田さんと初見だったけど、ひと目でわかる曲者感

君が決めてよ明日のことは

君が決めてよ明日のことは

Moratorium Pants(モラパン)

ARTON(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/11/08 (水)公演終了

満足度★★★★★

MUの「GIRLS」で見て気になっていた、橋本昭博さんの劇団。
青春のあの夜と大人になった僕たち、という珍しくはない題材だけど、服と音楽と時間軸を踊らせる巧みな演出でとても面白かった。
橋本さんと篠原さんの兄妹みのある愛おしさ
今日にしがみつきたい気持ち、今日を否定したい気持ちはよくわかる
今僕が生きている今日が、あるあの日、自分で決めた明日なのか、誰かに決めてもらった明日なのか
そんな、自分が踏んで立つ月日が感情に覆いかぶさってくる感じの良い作品だった

万年床

万年床

制作「山口ちはる」プロデュース

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★

岩井秀人さんから演劇に入った僕は、なんだかんだいって演劇を作る人の中身を知ることができるタイプの劇が好きなよう。
観せ方も色々工夫していてなかなか面白かった。
てかPAPALUWAを観に行きたくなるダイレクトマーケティングな作品の気が、、

ヒラエス

ヒラエス

たすいち

シアター711(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

脚本、演出、役者の力が折り重なって、ミステリー仕立ての展開を最後まで飽きさせない。
舞台上にはずっと月が在って、登場人物たちの心を照らしていた。地球にとって月は、兄弟であり恋人であり友達であり、もし月が無くなったら広い宇宙にひとりぼっちの星。それでも、それでも地球は回る、回れる
本当の自分の居場所とか。多分僕も思春期に探してて。ふわふわと宙を漂う種のように探してて。いつしか今の場所に根を張り生きてて。きっと僕はもう動けないから、虚構に、演劇に、その登場人物に、居場所を探してもらっている。そう思わされた作品。

コラプサー

コラプサー

あひるなんちゃら関村個人企画

live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)

2017/09/30 (土) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

どんなシチュも役者も関村さんの手にかかると醸し出されるなんちゃら感。
ゆったりと浸かっていたい面白さ。
後藤さんの小愛らしさと渡辺さんの活断層のような地すべり感が超マッチ。
客席前列部にMCR系役者さんが並ぶ風景が個人的にツボだった

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