満足度★★★
コメディかと思ったら悲喜劇だった。
扱う題材や作演の経歴から、思想的に偏ってみられそうだけど、作品に通る筋は完全にネット世論などに普遍する現代常識のど真ん中な考え方。
吐く言葉全てがSNSでは炎上案件になりうる主人公を嗤い、それを作り上げる社会を嗤う
ポリコレが社会に浸透し棒を振るうくらいになっている現代社会。
村社会という土壌でそれに逆行する主人公の滑稽さよりも、言葉として吐かれるヘイトな空気が笑いよりも重くなっててちょっとモヤッとが残ったかな。
それにしても作演の高間さんの雰囲気が凄い好き
僕の年代で東京で観た、この作品の主人公の頭はおかしいんだけど、現実では地方であったり年配の方とかは主人公の骨格を全てではなくとも
局所に持っていて、その比率とか考えると滑稽な喜劇じゃなくて、
やっぱり終末感漂う悲劇だよなと、まぁそれをひっくるめて笑うのか