
青の鳥 レテの森
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場入ってすぐに感じたセットの森の感覚、オープニングの映像、ダンス、実にそそられ感があった。この劇団、小劇団としては動きの美しさはなかなかのものだと思う。ストーリーとして、少々無理があるが、出演者に引っ張られて観てしまったように思う。衣装も完成度はそう高くないにもかかわらず(ラストの白い衣装は別物!)、動くことに合わせ、また個人個人ではなく一体として美しいものがあった。しかし、殺陣だけは(殺陣と言っていいものか?)あまりにも稚拙。あれでは相手を倒す前にやられてしまう。もちっとそちらの方も力を入れて欲しいものだ。とは言え、楽しめた作品である。

父母姉僕弟君
キティエンターテインメント
シアターサンモール(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

くるんのぱー
ふくふくや
駅前劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

父母姉僕弟君
キティエンターテインメント
シアターサンモール(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
思い出というもの、心の中の引き出しに入っていく。新しいものが入ってくれば、それはどんどん奥の方に入ってしまい、取り出すのにはきっかけが必要になる。決して消えていくわけではない。などということを思いながら観ていた。基本好きなタイプの脚本ではない事に始まってすぐ気づいたが、出演者の演技に釣られてみ観てしまい、なぜかラストにはじんわり来てしまった。

Mermaid-drop ~マーメイドロップ~
Performing unit colors7~C7
ザムザ阿佐谷(東京都)
2017/09/29 (金) ~ 2017/10/03 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/02 (月) 15:00
価格3,000円
ジュヴナイル+立体絵本という内容を歌や身体表現も交えて見せるいかにもこのユニットらしいファンタジー。
パンチで客席を覆うのは土足で入れるようにする他にザムザ阿佐谷の特徴である木の味わいを隠す効果もあり、舞台も幕で覆われてやはり木材感を消していたのは作品の背景が海系だったからか? 漠然と額縁的な印象を受けたことについて考えた結論がこれ。
第一場で布を取り去るとその後ろに人物が複数いるという時にハケ損ねた舞台監督が紛れているのかと思った。(爆) 現実世界で舞監もやる役者が舞監っぽい衣装で出たら誤解を招きます!(笑)
オープニング場面に遅れたお客さんを入場させる時にストーリーテラー的な人物がそれを芝居に取り込んで違和を感じさせないのはアイデアの勝利。
こっそり入れるよりむしろああやって取り込んだ方が作品世界に響かないというのは逆転の発想がお見事。
開演前諸注意は録音されたもの(あるいは影ナレ?)だが、それに生身の役者がマイムをあてるというスタイルで「声だけにしない」のも妙案。

ミュージカル「魔界王子 devils and realist」 the Second spirit
CLIE
新宿FACE(東京都)
2017/11/04 (土) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
天界=善、魔界=悪と言う単純な世界観ではないようなのですが、今回初めて見たのでよく分かりません。せっかく「今までのあらすじを・・・」みたいな歌があったのでしたが全然聞き取れませんでした。しかし360度八百屋回転舞台は面白かったです。

かたりと和LIVE『奉教人の死』
語りと和楽の芸人衆 かたりと
東京都指定文化財 求同会館(東京都)
2017/11/05 (日) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/05 (日) 15:00
価格3,000円
無題2157(17-161)
15:00の回(晴)。
今年4公演目。観始めてから3年、あっという間。
14:30受付開場。中に入って座り...しばらくの間...「来たことがあるような気も...?」。調べてみると、1回来ていました。
2010/12「吉田隆子生誕100年記念コンサート」、長尾春花さんのヴァイオリンを聴きにYouTubeでチャイコフスキーの協奏曲を演奏するのをときどき観ていたからですね。
ですが、求道会館のサイトでみると正面に「六角堂」があるのにそのときは気がつきませんでした。椅子と柱、配置には覚えがあったのですが、外観もすっかり忘れていました。
その頃は、上野の美術館(美術展など)によく来ていて、近くにある弥生美術館にも。
ということで、今回は芥川龍之介(青空文庫で読めました)ですが、ちゃんと読んだ作品はひとつもありません。
以前「ぱらいそ」というタイトルの公演を観ましたが、「ぱらいそ」というコトバがあることすら知りませんでした。
なにかあるとすると「羅生門(黒澤明監督)」を観たことがあるくらいです。
14:46場内アナウンス(60分)
15:00開演~15:54終演。山田さんの箏をはさみながら憑かれたかのように全身から搾り出された声が会館内に伝わってゆきます。
作品にもっともふさわしい会場(サイトでは「仏教の教会堂」とありました)かもしれません。
1918年の作ということはおよそ100年前。会場の荘厳さ、箏の音(豊かな曲調)、力強く伝わってくる声、客席の静寂さ。一見、なにも起こっていないようで、観客の胸に伝わってくるものが見えるようでした。
wikiってみると、御降誕の祭の夜(クリスマスのことらしい)、安土桃山時代(1573?1603?)の長崎、周囲の誤解と偏見、切支丹物。
なんとなく某アニメの最終回を思い出します。
今日の北原さんは「黒」。

「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演
庭劇団ペニノ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2017/11/04 (土) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

『青いポスト』/『崩れる』
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/06 (月) 19:30
【崩れる・初日】
架空の設定が全くなく一夜の出来事(と言うより論争?)をリアリズムで描くひょっとこ乱舞時代を加えても初のスタイル。時にニヤニヤ、時に共感、時に「それは言っちゃイカンだろ」とヒヤヒヤの100分、面白かった。
ワンシチュエーションのリアリズム芝居、の他にもかつてなかった試みがあり、ひょっとこ乱舞時代も通じてアマヤドリとしての画期的作品、それを「こんなのアマヤドリじゃない」「アマヤドリとしては邪道」と取るか「こんなこともできるんだ」「こういうのも面白い」と取るか、アナタも「アマヤドリ史」の生き証人に!(笑)

アレルギー/日曜日よりの使者
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了
満足度★★★★★
面白さあふれる2本の物語。
【アレルギー】
物語自体は突拍子もないことはないものの、設定と男女2人の織りなす会話劇が絶妙に良い。
あの「楽屋」のように同じ脚本でも役者さんが違えばまったく別の物語にもなるのでは?
特にこの女優さんの演技&表情&セリフが絶妙でした。
良いキャスティングで楽しかったです!
【日曜日よりの使者】
出だしのテンポが緩くどうなるのかと思ったら畳みかけるような展開と物語性に引き込まれる。
観客を巻き込む演出も面白い
ともに小劇場の良さを前面に出した演出で秀逸な出来栄えでした。

坂の上の家
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/10 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/05 (日)
“過去の優れた戯曲に焦点を当て、リメイクして作品を再評価する”というala Collectionシリーズの公演を初観劇。長崎の坂の上に建つ家を舞台とした家族の物語。奥行きのある精巧に創られた家のセットが非常に美しくリアリティーがありました。また、長崎弁はもちろん、被爆二世、長崎大洪水、皿うどん、精霊流しといった長崎ならでは背景や特徴が盛り込まれており、よく研究され創り込まれていると感じました。1982年に起きた長崎大洪水で両親を失った三兄妹と被爆二世の恋人。負の経験・記憶がありながらも再生していく家族の物語はなかなか興味深かったです。笑いを誘うシーンもあったものの、全体的には物静かな印象の作品でした。ストーリー展開、役者さんの演技ともにもう少し抑揚があればより良かったかなと感じました。精霊流しをイメージしたような照明演出は見事でした。

「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演
庭劇団ペニノ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2017/11/04 (土) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
公演中ずっとセピア色の異空間の中に居る感覚に包まれ、見終わった後はずっと震えが止まらりませんでした。タニノクロウ氏の世界は凄すぎました。

しゃぼん玉の欠片を眺めて
TOKYOハンバーグ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/10/25 (水) ~ 2017/11/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/03 (金)
TOKYOハンバーグさんの「しゃぼん玉の欠片を眺めて」を観劇。高齢化が進む現代社会において避けては通ることが出来ない家族の“老い”の問題。どの家族にも起こり得る複雑な問題を独特の切り口で鋭く突いたなかなか見応えのある作品でした。一人ぼっちの年老いた男性とその家族、そしてその一家を取り巻く第三者(清掃業者)。それぞれの立場における複雑な心情が上手く描かれており、共感する部分もあればそうでない部分もあり色々と考えさせられる重みのある内容だったように感じます。どの家にも見た目上の汚れ(水垢など)は当然ありますが、決して見た目だけではない“汚れ”もある。この“汚れ”の意味合いを深く考えさせられました。また、施設職員が登場するエンディングシーンは日本の将来像を見たような気持ちにもなりました。果たしてこのままで良いのか。。 役者さんも皆素晴らしかったですが、主演の三田村周三さんの演技は特に素晴らしく、どんどんと物語の世界に引き込まれました。

最悪の最善策は最低限の最高
こわっぱちゃん家
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/11/05 (日) 17:30
座席1階1列
こわっぱちゃん家『最悪の最善策は最低限の最高』高田馬場ラビネスト
一歩を踏み出す勇気とか友達とか恋愛とか。
色々な大切なものを再認識させてくれるようなハートウォーミングなお話でした。
男子と女子サイドの会話でそれぞれの情報を補完し合うような構成になっていたのが上手いなと思いました。
最前列だとびっくりするくらい近かったです。
あまり高さのないセットだったので、
座り芝居をしている時は2列目以降だとあまり見えなかったのでは…(^^;)

doubt -ダウト-
いいむろなおきマイムカンパニー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/10/31 (火) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/11/01 (水) 19:30
座席1階1列
いいむろなおきマイムカンパニー『doubt -ダウト-』こまばアゴラ劇場
コミカルでスタイリッシュ。とても楽しめました。
数々のパフォーマンスは一見難なくこなしているように見えて相当大変なんだろうなぁ。。。
すごいカッコよいのにコテコテのコメディもやったりして、そのギャップが面白かったです。
前の方の席よりも後ろの方で俯瞰で観た方が良かったかも。
より抽象的に観られたと思うし、
前の方だと静かな場面で息遣いなんかがちょっと気になったので(^^;)

アレルギー/日曜日よりの使者
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了
満足度★★★★
「アレルギー」はちょっとずるい終わり方でしたが、楽しかったです!
「日曜日よりの使者」は、観客参加型とでもいいますか、小さい劇場ならでは、というのを感じるステージでした。
あと、手話ですが、必要な方の座席とする人の位置関係に配慮が必要なように思いました。

くるんのぱー
ふくふくや
駅前劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
まあとにかく役者さんがみな達者。上手すぎて、ちょっとぐらいスキを見せてくれよと言いたくなるほど。楽しかった。

青の鳥 レテの森
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
闘い尽くした、疲れ果てた者のみがたどり着くべき土地、 亡くした心を取り戻し忘レテいた私に還る場所・・・ 残心纏う ”やさしい” 番人たちが誘う迷いの森は、マルチなアラカルトを抱き入れる寛容な魅力に溢れていた。

「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演
庭劇団ペニノ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2017/11/04 (土) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
万人受けはしそうに無いけど・・・・・
強く印象に残る作品でありました
何とも美術力の高い舞台セットには驚かされました
2時間15分の作品

彩‐運命重ナリシ刻‐
Noisy Bloom
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/06 (月)公演終了
満足度★★★★
客席を両側にしての方形舞台配置。客席の裏をキャストが動く大変な舞台。
目当ての池永百花嬢は主役の一人で、全身白。
もう一人の目当ての山本香織嬢はちょっと贅沢な使い方(要するにもっと見たかった)
物語はちょっと長め。も少し削ればもっと良かった。