最新の観てきた!クチコミ一覧

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オトカ

オトカ

ピタパタ

調布市せんがわ劇場(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

会話のやりとり、そこに流れる空気、登場人物一人一人のアイデンティティーと心理描写がとてもリアルでした。
役者陣のお芝居も自然でレベルが高い。
脚本については好みが分かれそうだなと思いました。

HOTSKY『ときのものさしー帰郷ー』

HOTSKY『ときのものさしー帰郷ー』

HOTSKY

シアターシャイン(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きるって何だろう。
老いるってどういうことだろう。
人生というものを見つめ直す大切な機会を与えてもらいました。
長い時間を生きてきた方達にはもちろん、「老い」や「親の介護」という言葉にまだピンときていない、若者世代の方たちにもオススメしたい舞台だと思いました。

THE LAST ALIEN

THE LAST ALIEN

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/13 (月)公演終了

満足度★★★★

日常の中で繰り広げられる出来事と、見た目がおかしな宇宙人という非日常のコントラストに笑ってしまいました。
短い時間の中で、宇宙人がちゃんと愛すべきキャラクターになっていたのが、演出家さんと役者さんの思いのツボという感じがして悔しい。(笑)
劇中に食べ物が出てくるシーンはどれも、本物の食べ物を用意していて、本当に役者さんが食べていたので、見ていてとってもお腹が空く舞台でした!
パートのおばちゃんたちの演技がグーでした ♪

ネタバレBOX

普段劇場ではステージになっていない空間も、板の上として使われていたり、スクリーンで映像を流したりと、いろいろな試みをされていたのが斬新でした。
ただ席によっては見辛い部分があるかもしれません。
家族百景

家族百景

七味の一味

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/16 (日) 16:30

価格4,000円

通常は変化球専門のピッチャーが直球を投げたらとんでもない剛速球だった、的な?(笑)
仕掛けも含めて上手く練り上げられた物語を役者陣が綺麗に編み上げた、ある家族の三代記。
冒頭、客電が落ちる前に上手奥に登場した男性が下手手前の門/玄関とおぼしき所まで懐かしそうにあちこち見回しながら平台で組まれた舞台を半周し「かつて住んでいた家に久しぶりに帰った?」と思わせる演技が絶妙。
また、それに続いて家族集合という状況を見せてから本編たる家族の歴史編に入る時に、当時の教え(?)や標語などをさりげなく入れることで説明や字幕なしにその場面の時代がいつ頃のことか表わすのも巧い。

あと、舞台後方の壁、開演前は薄暗いためクリムトの作品(接吻?)の背景を連想したが、開演して明かりが入った時点で家族写真と判明。劇中、昔の家族写真が出てくる場面もあり、「あー、家族の歴史だねぇ……」とシミジミ。

架空の物語のタイトルや好きな台詞を書く紙片は案の定なかったが…(笑)

もっとも やってみるのだ!

もっとも やってみるのだ!

ちび太ン家

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

初めてのやってみるのだ! 参戦でした。
役者さんの発想力や瞬発力、応用力には本当に驚かされるし勉強になります。おもしろい企画だなぁ〜
客席参加型なのも楽しかったです!
ハマってしまうと、公演中 全日観に行きたくなりますね☆
楽しい時間をありがとうございました!

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

『崩れる』を観劇。
リアリティー抜群な男達のやりとり。
彼らはブチ切れたり反省したり、一連の流れが本当に自然なので、人間ウオッチング・人間観察の視点にて面白く観劇できました。
会話の内容、態度からそれぞれの思惑が透けて見えるので、コメディーでもないのについつい笑ってしまいます。
もめる男達。傍観者だからこそ笑っていられるわけで、同時にそこからは公正な大人でいる事の難しさについて考えさせられ「う~ん」となります。
みんな自分が正しいと思っているのだから実にややこしい!

『崩れる』は的を得たタイトルで、あちらこちら いろんな意味で崩れまくっていました。

『Critical Creation × ユニットまいあがれ』

『Critical Creation × ユニットまいあがれ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/10/17 (火) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★

Critical Creationは、シンと心が鎮まるお芝居。
ユニットまいあがれは、二人の幸せを心から願うお芝居でした。

ネタバレBOX

Critical Creation
脚本がニュートラル大沢さん、それを相内さんが盛り付ける。
相内×演劇といえば、視覚効果。いや~美しかったですねぇ。
劇場内一面に広がる白い光の雪、劇場内そこかしこに設定された死亡現場を照らす真っ赤な灯り。
でもそれは客席後方まで含んだ広範囲に広がっていたので、前方で観ていた人には全く見えておらず、後方に座った人だけのお楽しみとなってしまってましたが。
お話は震災をモチーフにされていたと思います、壊れてしまい以前と姿を変えてしまった街、その街のいたるところに生き物が死んだ場所がある。
その街を二人の女の子が雪の降る夜に共に巡る、ふたりのうち片方は死者、死んでいるのはどっちなのか。
この観劇時、ものすごく場内が寒くて寒くて、雪の降る街を室温からも演出しているのかな、さすが劇場Pやな、と思った思い出。

ユニットまいあがれ
何度か上演されている作品、わたしはおそらく初見でした。
恋人とあまり上手くいっていない女塾講師、子供と接する職業なのに子供が大嫌い。
信望するアニメだかゲームだかの登場人物にそっくりだということで、この女塾講師に異常な懐き方をする教え子の女の子。
その懐き方は、女子高で先輩に恋愛感情を抱くみたいな、疑似恋愛的な、さらに飛び越えて自宅に押し掛けちゃうくらい、一緒に寝ようとするくらい、ちょっと変態入った感じの(笑)
その懐き方が、いちいちツボでした、とてもいい。
女塾講師が中嶋さんで、教え子が米山さんだったのですが、これ教え子は何歳の設定だったのかな??
わたしは小学生か中学生くらいな感覚で観ていたのですが…。
よねまりさん、元気一杯の体育会系なお芝居は真骨頂かなと思うのですが、幼い芝居も可愛くて好きなんですよねぇ。
話逸れますが、チムニースイープラララの映像残ってないのが本当に残念です、それを言ってしまえばシロクロが映像にならないのも残念なのですが。
女塾講師も、教え子も、それぞれに問題を抱えている。
女塾講師は、恋人に言いたいこと何も言えない、どこか余所余所しい関係性で、それってほんとに恋人って言える?っていうかほんとに好き?っていう、微妙な関係。
教え子は、父親から精神的虐待を受けている、親になる覚悟も人生設計もなく親になってしまった父親からいらない子だと、耳元でかかった養育費用をパチパチそろばん弾かれ、お前さえいなければと言われ続け、母親はそんな夫に何も言えず見て見ぬふりする人。
そんな問題を抱えつつラストでは、恋人に言いたいことひとつだけでも言い放つことのできた女塾講師、父親の元から逃げて身の回りのもの持って家出してしてきた教え子。
自分の自宅に逃げ込んできた教え子に対して言葉では出てけといいつつ、どこかその言い方は柔らかく、受け入れてる感じのある女塾講師。
ふたりがそれぞれに心解き放たれて幸せになれればいいなと思えるラストでした。
病院狂騒曲

病院狂騒曲

秘密結社Crymax

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い+衝撃。
医療ミスの話は実際にニュースや本で見聞きした記憶があって、単なるブラックジョークじゃない社会派が何気なく入れられて驚き。介護の現実的な辛さとか、テンポ良く笑える話の中にそういうビターなものが入ってくると余計にハッとさせられる。
泣け泣け芝居じゃないからこそ泣けた。
次回もあったら行きます。

キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

おぼんろ特設劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

終わってしまいました。チケットを買ってテントのために建材を送って、心待ちにしていたのに始まったらあっという間。無事通いきれてほっとしています。主宰が「みんなのテント」と言ってましたが、建材を送った人たちはなおいっそうそう言う気持ちを持てたのではないかと思います。私も思い入れのあるもの、ないもの色々送りましたがそれらを発見するのもテント通いの楽しみのひとつでした。特にマチネの時はテント内が明るいので、発見が容易です。あ、こんなところに使われているんだ。あ、これも私が送った・・・。いろんなところで役に立っているのがうれしかったです。

ネタバレBOX

実は自分もキャガプシーで、その身の上があまりに悲しく、キャガプシー同士の戦闘をやめさせるために見せ物を10年も続けてきたと言うネズミが悲しかったです。
最後に自分に塗った色は水色なのだと脚本を読んで分かりましたが、お芝居を観ただけで分かるような絵の具の色にしてほしかった。
キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

おぼんろ特設劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

10日11日とマチネを観て、2日ぶりのソワレを観ると・・・暗い・・・明るすぎると疲れるとか言っておきながら、語り部の表情がよく見えるマチネも良かったのだと改めて思いました。

THE SPOOKY LAND

THE SPOOKY LAND

劇団ベイビーベイビーベイベー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★

ロビーに入るとハロウィン感満載で楽しかったですが、チラシの雰囲気と実際のお芝居の内容が違い過ぎて残念でした。もっと一緒に怖い体験がしたかったです。

取引

取引

オフィスコットーネ

シアター711(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/20 (月)公演終了

満足度★★★★

j時宜を得た、と言うのにふさわしい芝居だ。森友問題や、加計問題が、話題になっている今まさに、政治家の裏金問題を正面から描いた舞台だ。江戸時代なら、お奉行からお咎め、小屋主は、いやいや、これは異国の話でございますから、などと言い訳しながら大当たり、だったかもしれない。
FBIの潜入捜査官が田舎の州知事の汚職問題で点数を挙げようと二人の捜査官を送り込む。まず、うぶな政治家から始め、次第に大物へと捜査を進めていく、海千山千物語だ。時宜も得ているから、東西どこも同じだろうな、などと思いながら見ているとアクションドラマ並の進行で面白く見られる。
アメリカの20年ほど前の戯曲だそうだが、ほとんど知られていない作家の作品をよく見つけてきたもんだ、と感心するが、では、出来がいいかと言うと、舞台面は十分面白いが、登場人物に、役割以上の色が薄く、数多い台詞をこなした田中壮太郎、小須田康人、福井貴一の主要三役はご苦労様ではあるが、ここから、社会の暗闇はあまり感じられない。それは翻訳劇と言う背景の違いではなくて、多分、戯曲がかけひきの面白さに引きずられたからだろう。そうするには汚職に手を染める側が安いと思う。
しかし、この小屋で補助席がいっぱい出る大入り。それだけの面白さはあるのだが、日本でこの芝居が組めるかと言うと、森友、加計の現状を見ると、複雑怪奇で結末はしりぬけ、とてもドラマとしては成立させられそうにない。

『俺たちの地球空洞説 × カヨコの大発明』

『俺たちの地球空洞説 × カヨコの大発明』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/10/10 (火) ~ 2017/10/10 (火)公演終了

満足度★★★★

俺たちの地球空洞説
トチリが多く、だいぶと稽古不足が目立ってしまっていて、とてももったいなかったです。
脚本のアイデアは、とても面白かった。
でも粗くて、節々に引っかかってしまった。
作品作りの過程で、ここに辿り着きたいというゴールが頭の中にあって、そこに辿り着くまでの過程を強引にこじつけてしまっている感じがしました。
1シーン、1シーン、登場人物の心情、思考に矛盾が発生していないか、丁寧に叩き直したものが、改めて観たい、と思いました、面白いと感じただけに。

カヨコの大発明
相変わらずキャラが濃ゆい、TV&映画の小ネタの宝庫、そして無駄にやたらと歌う(笑)
今回マイクの仕込みがスタバのカップで、妙にデカいカップが有元さんに手渡された時点で、はぁん、これはマイクやな!?と観ててピンとくるっていう。
序盤で是常さんの帽子が吹っ飛んだのは、いいスタートダッシュでした、のっけから心鷲掴み。
小野村さん仕込みのミュージカルパートのクオリティの高さが見事。
くだらないことばっかりやってるのに、そのくだらないことがやたらハイレベルな要素で構成されていて、尚且つ最後にかましてくる辺り。
あんなに売れっ子でとんでもないハイペースで書き下ろしまくっているのに、尽きない泉のような人やな、二朗松田さんは!と思います。

黄金のコメディフェスティバル2017

黄金のコメディフェスティバル2017

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

Cチームを見ました。
どちらも笑わせていただきました!

『創造Street × Micro To Macro』

『創造Street × Micro To Macro』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/10/03 (火) ~ 2017/10/03 (火)公演終了

満足度★★★

創造Street
そうやったな、事前にはっきりコントって書いてたな~と。。。
観て確かに、これは演劇ではなく、コントやなと思いました、なんとなくの感覚ですが。
技術がしっかりされた、演技の上手な若い役者さんたちでした。

Micro To Macro
以前にカフェ公演で観たお芝居の凝縮版。
元が何分くらいだったかは、ちょっと覚えてないのですが…それでも本公演からの短編への改定なので、相当短くなってるわけですが。
なのに無理やりに短くした感触はなく、作品の核を大切に残して自然にぎゅっとされてるような。
短くなろうとも粗さなどまったくない、じんわり染み込むお芝居で、あぁミクマクだなぁと感じ入りました。
そんな中で、極めてナチュラルにアグレッシブにネタを盛り込んでくる泥谷さんがたまりませんでした(笑)

女ばかり

女ばかり

三度目の思春期

東京おかっぱちゃんハウス(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/13 (金) 16:00

価格2,000円

昭和54年の解散総選挙、父の急逝により三女が立候補することになった三姉妹を中心とした物語。基本的にはコミカルながら痛烈な皮肉が込められた台詞があったり、当時はそんな社会であったか(具体的にはネタバレBOXへ)と思ったり。また、会場によく合っていて堪能。
急逝した議員が生前「政見ではなく地元に利をもたらすかどうかで選ぶ」有権者たちに憤っていた、というのは痛烈な皮肉。ニヤニヤしながらドキリとした。

ネタバレBOX

男女の雇用機会均等に関しての話題や消費税の是非を公約に盛り込むかどうかなど。
手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/11/14 (火) 14:00

最初に観たときの衝撃がまた!虐めをこんなに正面から取り上げ、演者さん達が真に迫って演じるとは!この次は違うチームでどう演じられるのか、観てみないと。

THE LAST ALIEN

THE LAST ALIEN

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/13 (月)公演終了

満足度★★★★

この公演は、スーパーマーケット「スリーエー(AAA)」の経営とそこで働く人々の悲喜劇を、タイトル「THE LAST ALIEN」との交わりを通して描いた物語。そして現代の日本、それも現政権を揶揄するようなシーンも...。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台セットは、スーパーの事務室・小池宅・喫茶店の各内部と下手側に別空間(路上イメージ)を、状況に応じて暗転で場面転換する。自分では、その回数が多く集中力を保つのが大変だったのが残念。

スーパー「スリーエー」は、安心・安価・愛情の3Aを標榜した経営を行っているが、近所に大型スーパーが開店し苦戦している。そんな状況下にありながら、従業員(パート)は開店時間間際まで無駄話を続け、また遅刻してくる者までいる。またヤル気があるのかないのか覇気が感じられない中年男・小池信一(ひたたらサン)。極めつけは店長が女性従業員と不倫しているという体たらく。
さて、小池は妻に家出され娘にも愛想を尽かされている。あげく、父親が働いているスーパーで万引きをして警備員に捕まる。それでも娘を叱れず問題をうやむやにしようとする。そんな男に地球にいるエイリアン(野本由布子サン:被りもの姿が愛らしい)が接触してくる。その目的は...。

エイリアンが某所に電話しているが・・・「アベちゃん、先の選挙で大勝したのは」とか「トルーマン、あ!もう死んでいるか、70年前の人」という台詞から安倍首相、トルーマン米大統領を連想するのは容易い。この場面を挿入してくるのは、恣意的いや思惟的なことだろうか。物語は資本主義的な観点からすれば価格の”競”争であるが、電話の相手からは”戦”争のニオイがする。何せ、原爆投下や朝鮮戦争に関係した人物なのだから。先に記した目的とは、エイリアンの話からすると、”人格改造計画”なるプロジェクトがあるような。そんな不気味な様相が垣間見える。

業績不振(大型スーパーの影響)で1カ月後に閉店だ、オーナー(義父)から最後を告げられた店長は、従業員全員を集め起死回生のアイデアを募る。一方、小池は娘との関係修復に苦慮するが...。物語は「小池さんの黄昏メンチカツ」という惣菜が人気を呼び、また娘と和解するというハッピーエンド。

人格改造なる動きは、洗脳という危惧を抱いてしまう。自分自身で考え行動するというのは、人の根幹に関わること。自分の意思が社会風潮に抗い切れなくなった苦い経験があったと思うが...わずか70年余で風化させてはならないことは歴史で学んだこと。

この公演、表層的には喜劇仕立てであるが、エーリアン(狭くは「移民問題」も含むか?)という地球人以外の第三者的立場(姿)の目を通して見た怖い話に思える。地球人からすれば宇宙人=エーリアン、逆に宇宙人からすれば地球人はすべてエーリアンという台詞はエッジが効いている。ここでも意見・見解の相違は重要であると思わせる。悲劇が浮き上がる様な、この感覚は自分の深読みであろうか?

次回公演を楽しみにしております。
風紋 ~青のはて2017~

風紋 ~青のはて2017~

てがみ座

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

 舞台は1933年の岩手県、千人峠にある木造の駅舎兼旅籠。建物も家財道具なども具象で凝っていますが、上手と下手の袖に抜け感をつくって抽象性を確保しているので、嵐で人々が閉じ込められる設定でありながら、風通しも良いです。弦楽器(チェロ演奏・編曲:佐藤翔)の音楽が心地よく、世界観にフィットしていました。
 登場人物たちは風雨によって無理やり社会から隔離されるわけですが、旅籠滞在はふいに訪れた人生の休み時間のようでもあり、見知らぬ人同士がともに支え合うユートピアであるとも受け取りました。
 1933年の昭和三陸地震も題材になっており、2011年の東日本大震災発生時の情景がすぐによみがえりました。ぽっかりと浮かび上がった虚構の空間だから、愛について、死について、率直な言葉で語れるし、観客もそれを素直に受け止められるのだと思います。

ネタバレBOX

東日本大震災から7年になろうとする今だから、書ける、言えることもあるのだろうと思いました。2011年は劇場で波の音を鳴らすことさえはばかられました。
手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

「いじめ」の問題に正面から向かい合った作品。
この問題は解決という出口が見えないまま、どうしようもない気持ちになってしまうことが多い。
この作品はどこに導くのか。。。ネタバレになるのでそこは書けないが
ただ、これだけは言える。観たほうがいい!
そして自分で考えてほしい。これはリアルに、今、学校で起きていることだ。

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