
フェイス
リーディングドラマ『フェイス』製作委員会
よみうり大手町ホール(東京都)
2024/12/16 (月) ~ 2024/12/18 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ランズベリー・アーサー&坂元健児の回を観劇
大劇場仕様のリーディング公演は大体クオリティーが安定しているので、楽しめるか否かは脚本にかかっている…というイメージ
二人芝居でありながら二人芝居じゃあない
引き出しの多さや瞬発力を遺憾なく発揮できる内容なので役者さんもやりがいがありそう
今時のリーディング公演は単なる朗読ではなく、動きのある(演じる)見せ方、客席に迫ってくる様な迫力まであって充実しているなぁと思う

昭和歌謡コメディVol.20
昭和歌謡コメディ事務局
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「江藤博利プロデュース『昭和歌謡コメディVol.20』笑い続けて丸10年!遂に最終回」…観てきた。いつも通り 1部は芝居、2部は歌謡ショーという二部構成で、最終回だからと言って気負うところはない。観(魅)せて笑わせる いつものスタイルにホッとする。
これも いつもの光景であるが、コアなファンが熱心に応援している。お揃いの法被もしくはTシャツを着込んで 声援を送り、紙テープを投げ サイリウムライトスティックを振る。自分も2014年3月の旗揚げ公演から断続的(今回含め12公演)に観ており、ずいぶんと楽しませてもらい 癒されたものである。理屈ではなく 如何に楽しむか、そして演者と観客が一体となって会場を盛り上げる。そんな公演が見納めになるとは残念だ。
感謝を込めて★5つ。
(上演時間2時間20分 途中休憩15分含む)

BACK FIRE WARS
KOTH
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

イヨネスコ『授業』
楽園王
サブテレニアン(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/21 (土)公演終了

穏やかな人と機
劇団青年座
新宿シアタートップス(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/12/17 (火) 19:00
小劇場系の作家の戯曲を青年座が上演。シビアな内容の、企業モノと呼ぶべき作品。120分。
介護用品会社を舞台に、開発と営業の狭間で悩む男と取り巻く人々…、の物語。劇団「かわいいコンビニ店員飯田さん」の主宰・作・演出の池内風が書いたのだけれど、青年座が新たなものを求めているのだと思うと、面白い。事象を淡々と、膨大なセリフで提示するスタイルで、独特の感触を生み出してはいる。ちょっと過剰に見えるし、エンディングにはいろいろ意見があるとは思うが(私はアリだと思うが)、これも池内のスタイルということか。役者陣の巧さは流石、だが、セリフを噛む場面がいくつかあったのは残念。

桜の園
シス・カンパニー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2024/12/08 (日) ~ 2024/12/27 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チケットの抽選に次々と落選。最後に立ち見席に辛うじて当選。85分、休憩15分、75分。計3時間の立ち見の「桜の園」である。
世の中の動きに目を瞑り、異郷の大都市で放埒に生きてきた女性が、一族共々時代の流れの中で故郷から放逐されるふるさと物語り。19世紀から20世紀にかけて世界の各地でさまざまな形で起きた近代から現代への社会変動を背景にした20世紀演劇で最も広く上演された作品の一つだ。だが、その「桜の園」も随分変わった。それが如実に現われたのがラネーフスカヤを演じる女優の年齢である。今は東山千栄子のラネーフスカヤを実際に見た人は少なくなっているだろうが、見た世代では、この女主人公は60才過ぎの老人としてすり込まれている。かつて新劇の代表作とされたこの作品の女主人公を演じた名優たち、細川ちか子、杉村春子も老年になってからの主役であった。
昨年パルコ劇場での上演では原田美枝子(演出はイギリス人)、今回は天海祐希。ちょっと昔になるが、2003年の蜷川演出では麻美れい。一つ。いのちある俳優によってしか表現できない演劇では、俳優も又同時代の顔になる。観客も又共に時代を生きなければならない。
今回の演出はケラリーノサンドロヴィッチ。彼の舞台としては静かな舞台だが、今の時代と併走する円熟の舞台だった。ケラも歳をとる。コロナで上演寸前に上演中止になってから5年。多作のKERAの作品のなかでもあまり本をいじらず「演出」の代表作のひとつだ。
ラネーフスカヤを演じる女優が若くなったのに従って、戯曲の読み方が大きく変わった。
二つ。没落貴族の哀切のドラマから、新時代を拓く若者の解放のドラマへ。戯曲の中で重点の置き方が創る側でも見る側でもほとんど180度変わった。それが、ドラマの構造から各登場人物のキャラ作りにも及んでいる。KERAの演出は細部にまで細かく手がはいっている。中止になった舞台からはキャストが替わった役もあるが、みな過去に見なかった役の演じ方をしている。しかも、理に落ちた芝居をしていない。荒川良々、山崎一、緒川たまき、さらに藤田秀世(ピーシチク)、鈴木浩介。だからこそ、役者たちもラストの名台詞も生きている、ケラはかつて「若者は常に正しい」と言い切ったことがある。ここが三つ。
故郷へ帰る汽車の汽笛から始まり、全く意外にも軽かった幕切れの時代が変わる音で締めた音響設計。さらに保守的だがまとまりの良い美術をも良かった。ここが四つ。
年末に「ヴェニス」と共に「桜」も本年屈指の作品だった。

BACK FIRE WARS
KOTH
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

リフレクション
レイジーボーンズ
小劇場 楽園(東京都)
2024/12/03 (火) ~ 2024/12/11 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/10 (火) 14:00
【内容に具体的に触れています】
劇作家と演出家の「道学兄弟」とあらすじにあるドラマ脚本家と原作小説家の話が併走して入れ子構造かと思うがどちらが本筋でどちらが劇中劇か尻尾を掴ませないのは胡蝶の夢かウロボロスの二匹版か?
そうしてしばらく経って思い当たったのはM.C.エッシャーの作品群。エッシャーがお好きな方はこれもお気に召すのでは?
さらにメタ部分もありまさに「迷宮演劇」?(笑) タマラン!

ガラ版 エデンの花
ガラ劇
シアター風姿花伝(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Aチーム観劇
火の鳥はよく知らないけど、3つの世界が自然に繋がり1つの世界観を構築していく展開に美しさを感じた。
素舞台、小道具は傘のみ、役者の演技だけで情景を変化させるところが凄い。
これからも注目していきたい団体。
面白かった!

十二人の怒れる男
日本の劇団
駅前劇場(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
安定、安心の戯曲。
映画は何度も見ているが舞台では2度目。展開は分かっていても理性とエゴと論理の交錯を楽しんだ。
ただ何となく綺麗過ぎた、と言うか落ち着いた印象がある。
3号はもっともっと感情ぐじゅぐじゅな姿が見たかったかな。
とは言え、面白かった。

蒲田行進曲
“STRAYDOG”
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
遅くなりましたがとても、良かったです。みなさんの声の張り方は、素晴らしかったですしなにより情熱が伝わって来ました。涙しました。

蒲田行進曲
“STRAYDOG”
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

こんばんは、父さん
ニ兎社
俳優座劇場(東京都)
2024/12/06 (金) ~ 2024/12/26 (木)公演終了

病室
劇団普通
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2024/12/06 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

ぬけがらの街
ハコトバコ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

ぬけがらの街
ハコトバコ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
相変わらずの掘建て小屋の会場、久々に行ってきました。
会場は小さいながもま、うまいこと映像も使って、なかなか面白い作品になってました。
ちょっと考えさせられるところもあったかな?

荒野に咲け
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/12/15 (日) ~ 2024/12/24 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い。
或る事件や伝承的な出来事といった題材ではなく、身近な家族・親戚 いや人間の心に蠢く羨望や嫉妬といった思いを描く。それを家族崩壊と街の衰退を重ねるように紡いだ群像劇。本作は劇団創立25周年記念ということもあり、あえて劇団員のみの公演にしたと。
この劇団の特長である仕掛けのある舞台装置、本作でも その迫力と印象付けといった効果は十分に発揮している。それが 新作公演とはなっているが、過去公演からの繋がりのようで 地続きの光景を思わせる。物語の中心人物 篠塚香苗役を大手忍さんが演じているから、なおさら その思いを強くした。話としては、ありふれた と言っては語弊があるかもしれないが、桟敷童子公演としては実にリアルだ。当日パンフに「オリジナルの物語であるが、モデルはある」と。ただ、話の肝になるであろう父親の行為、その動機なり理由の描き方が足りないような気がする。
ちなみに 少しネタバレするが、タイトル「荒野に咲け」の「荒野」とは「この世」の意、まさに地に足をつけたような公演。社会(派)的なダイナミックさはないが、人それぞれの感情が弾け飛ぶ。観応え十分。
(上演時間1時間55分 休憩なし) 12.20追記

『人間狩り』+『改札口』
T-PROJECT
赤坂RED/THEATER(東京都)
2023/05/16 (火) ~ 2023/05/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/16 (火) 18:30
戯曲を読んだときはあまりの展開に「え?これをやるの?」と思いましたが、舞台で観るとその緊張感と息遣いに飲まれました。それぞれ1時間程度のショートでしたが、満足度は高かったです。不条理劇というジャンルを堪能しました。

穏やかな人と機
劇団青年座
新宿シアタートップス(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/16 (月) 14:00
座席1階
青年座創立70周年記念公演の一つ。ユニット「かわいいコンビニ店員飯田さん」主宰の池内風が青年座に書き下ろすのは初めて。劇団に書いてくれる新たな作家を発掘する取り組みだと思う。
舞台は介護用品製造販売会社という一風変わった設定だ。褥瘡の発生を抑える介護ベッドの開発を担当していた技術者が、ある出来事の責任を取らされた形で営業部に異動となる。技術者は、販売が好調のAI画像分析を搭載したベッドの動作不良を感じて再検査を求めているが、同期の営業部員は検査に後ろ向きで販売促進を続ける。「何かあったら命に関わる」と、技術者の良心にかけて検査を求めるが、部内では孤立していく。
会社の中の群像劇。掃除のおばあちゃんも含めてユニークなキャラクターがたくさん登場し、それぞれに脚光を当てるという面白い筋立てだ。物語のメーンは、機器の不良にほおかむりして新バージョンの製品の開発を急ぎ、仮に不良だったとしてもそれをなかったことにしてしまうというもくろみとの戦い。AI画像分析というのも今風でいい。
機器の不良を疑わせる事例は、施設でこのベッドを使っている利用者の離床をセンサーが感知できなかったというできごとだ。離床が感知できないと、徘徊傾向がある認知症の人が勝手に施設の外に出て行ってしまう危険性がある、とのことだった。
自分が感じたのは、施設側もこうしたハイテク機器に頼らず、離床が感知できなくても利用者に危険が及ばないような対策を取るべきだと思ったのだが、そのような点には言及はなし。また、今作で登場する離床センサーがどのような形のものなのかははっきり示されないが、アナログ的なものだと、センサーマットを利用者の足がつくところに敷いておけば、マットのセンサーが壊れない限りは離床を覚知できる。こんな細かいところが気になってしまった。
群像劇として、会話劇としては抜群に面白い。だが、ラストの幕切れがいけない。このような終わり方はとても欲求不満だ。まるで、続編がありますよといわんばかりの終わり方に、私は拍子抜けと感じたし、周囲の拍手の状況から、私と同じように感じた人も少なからずいたと思われる。

S(さりげなく)F(fiction)~知る由もない彼らの人生~
藤一色
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/12/14 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
白つくもと夢の中で〜を観劇
60分と30分でしたね
どちらも一人芝居であり
被った感あったかなぁ
夢の方を先に短めで
白の方を後にして長めの方が
よい感じがしました