
テンペスト
劇団つばめ組
シアター風姿花伝(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

ヒッキー・ソトニデテミターノ
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
ヒッキー・カンクーン・トルネード再演を遠方まで観に行きホクホクだったのを思い出しつつ、必見枠の本作(これも再演)を観る。俳優に恵まれた、とのパンフでの言に同感。古館寛治も楽しみだったが体調不良でこの日まで降板、代わりに登板した松井周について岩井氏が冒頭で説明し、2日で台詞を覚えるなど「我々のレベルになれば」訳ない、が、敢えて逆に「台本をもってやる」という風にしてみた、と言う。いきなりドッと笑いを取っていたが、実際そうなのではないか、と疑ってしまう瞬間があった程、「台本持ち」が芝居上邪魔になる事は凡そ無く、最終的にキーとなる役を「彼の方がハマり役だったかも」と思えるまでに松井氏は演じていた。という一事も感動に拍車をかけたかも知れない。
岩井秀人らしい、繊細な問題の中に人間の公平や共生や互酬や、関係の根源を問い、それが人間が「今存在する」ための全てと言って過言でないのではないかと考え始めさせる芝居。役者それぞれの演技の面白さを追求した方向性が部分を担って全体を魅力的に仕上げている。
岩井演じる引きこもり支援施設で働き始めた男性の物語上の位置取りがズルい(「ある女」に通じる)感もあるが、フェリーニ「道」以来普遍的なテーゼでもある。
笑いと深刻、情緒が別々に存在せず互いが表裏に密着している。

虚構の劇団 第13回公演「もうひとつの地球の歩き方 〜How to walk on another Earth.〜」
虚構の劇団
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★
ALの会いに行くよが、流れた瞬間から、つまんなそう、って思ったけどやっぱり。
メッセージはわかりやすいけど、面白みがない。入り込めない。そのメッセージを受け取ることはできませんでした。プロジェクションマッピングぽいのもおしゃれでしたが、それだけ。期待して楽しみにしていった分だけがっくり。俳優も最初の方早口で何言ってるかわかりませんでした。シンギュラリティ、って聞こえなかった。ダンス、音楽、映像でおしゃれな演出で、時々笑えて、若い俳優さん達が楽しそうにやってれば楽しめる人にはいいと思います。私には時間とお金の無駄でした。

喜歌劇『天国と地獄』
オペラシアターこんにゃく座
俳優座劇場(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
「天国と地獄」はオッフェンバックによるオペラで、スタッフ欄をよく見れば「編曲」寺嶋陸生・萩京子とあった。
原曲のある作品。音楽が作品性を決定する、と言って間違いでない芝居(こんにゃく座も)があるが、これはこんにゃく座のでなくオッフェンバックのオペラにこんにゃく座スパイスをふったもの、と言うべきもの。
山田うん振付、杉山至美術と、先鋭的な舞台を期待させるスタッフ陣が目を引いたが、私の目では、この振付、美術、こんにゃく座従来の色、その他の(加藤直の?)色が主張しあってツゴツとぶつかっている。新作に久々に取り組んだ構成演出の加藤直は原作の「何でもあり」の徹底した喜劇力を頼みに包み込もうと考えたのか。ドリフの寸劇の混乱のラストや、滑稽も極まれりのタイミングで終える落語のような、ダイナミックなオチのない場合の「着地」が最大の課題で、そこがうまく行かなかったために心からの拍手にならなかったように思った。
色々引っ掛かる事の多い舞台だったが、無時代のありきたりなドタバタに終らせないための手を尽くした実験舞台と言えるか。ただ「現代」に響かせたかったとしたら何がポイントだったか。楽曲は既にある。勝手気儘な意見を許されるなら・・、知られた楽曲以外は脚色でなく新たに詞・曲を付ける。また杉山至の地獄の美術はどう曲げてもデスメタルを誘引する。パロディ的にでも挿入する手は無かったものか。
天国地獄に共通するのが意匠としての巨大な額縁で、天国では正面に「絵に描いたような」清潔さ、悪く言えば四角四面で面白みがない・・(もっとも前半の現世場面でもこの額縁はズデンとあるのだが)、休憩中に組み替えた地獄の装置は、この額縁がひん曲がった状態で横たわっている。そして最後には地獄からの道行に使うための台状の橋が、額縁の反りあがった部分を潜って、下手奥から上手手前と置かれる。凡そ50cm位か、低ければ置く意味がなく、高すぎると額縁が歩行の邪魔をするので已む無くその間を取った寸法と見える。この装置が色んな面で失敗に思えてならなかったが、橋を「上を歩く」と「下を歩く」という物理的機能に狭めず、この台が地獄を象徴する大事なアイテム、くらいに祀り上げる効果、役者の動きとしては装置と絡めたムーブなりが欲しかった気がした。「後ろを振り向いてはならぬ」の道行きに至って、ああそのためのものかと理解するが、途中で切れた道では結果バレバレ(「後ろを振り向かずに」渡りきれるかどうかを見守る場面は「夫婦とは添い遂げるもの」かどうか、即ち芝居のテーマに関わる趣向であるのに、渡り切れない事が判ってしまうのは興ざめ)。
オペラ楽曲を歌うユリディス役のハイトーンボイス(ベルカント唱法?)を聴くに及び、この一座が基礎力に裏付けられた人間の集団である事を思い出す。普段のこんにゃく座の舞台では中々披露されないこの声が響けば一芸披露の趣き、拍手もので、お得感あり、となる。祝祭性と皮肉と、後者を狙ったが前者のベースが堅固で、完成には一歩届かず。もっとも「完成」とは何か、という話もあるが・・

見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
最初に戯曲を読み、後に青年座公演を観、そして今回。三つの体験の差異について考えてしまうのも、秀作戯曲である故か。青年座のは男の演出家、今回は酒井若菜という名からすれば女性に思われるが、性差のためかどうかは分からないが実は随分違う所があった。
青年座は広い舞台で喜劇タッチに描き、ベルエポックと呼ばれる大正の「良き時代」を振り返るノスタルジーの背景の上に、暗鬱な時代の予兆という色の線が引かれる感じがあった。二兎社じたい大人の喜劇色がある。
だが今回の小劇場での上演には、台詞の一つの活かし方としての日常性が相対的に減退し、全寮制女学校の生徒にむしろ相応しい緊張感が漂う。逼迫した物言いが「劇的」を増すありがちな様態とも言えるが、それぞれのエピソードがそのドラマ性を凝縮して提示されている印象だ。それは「時代」の色彩にも及び、女教師が芝居後半で取る行動がそれを余す事なく伝える。(大逆事件とその時代背景が脳裏をかすめる自分特有の見え方なのか、歴史をそれほど知らない者にも届いたのかは、判らないが。)
喜劇タッチは経験を重ねた役者が演じるのに力量的にも合致するとすれば、この作品の中心である女学生を演じるに相応しいのは彼ら年輩ではない。一々、激情の迸るのがこの作品に相応しい光景で、私は今回最も戯曲世界を具現した舞台に最後には思われた。
初見の劇団だが、秀作戯曲をきちんと舞台化する、という自分の中の予想に違わず。
プロデュース公演の常、来歴異なる人らが集う人間交差点の様相を終演後のロビーは呈しており、良い舞台なればこそ。だが一期一会の淋しさも。

『タバコの害について』ほか1篇
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2018/02/13 (火) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
決して難解な内容ではないし、むしろアトラクション的な要素まであったりするのですが、何となく演劇通の方々が好んで集まってきそうなテイスト。
何故だか間違って、変な人の講演会に紛れ込んでしまった様な感覚が楽しい。
時々、自身のトークに熱が入り前へ前へと出てくる度にドキッとしてしまうのがスリリングで楽しい。
もう人生の巻き返しに出る事も叶わなそうな「こんなはずじゃなかった」感が哀しい。
柄本明氏が何度も再演されている演目だという事は知っていましたが、なるほど!と大きく頷ける作品。(いかにも狡猾な感じで演じられていそう)
加藤健一氏も演っていそうなイメージだけれど、どうなんでしょう。
益田喜晴氏のバージョンは、情緒不安定で滑稽に病んだ感じが強く出ていたのではないかと想像(見比べたわけでは無いですが)
入場時、前回公演「あぁ、自殺生活。」では秘密クラブの様な怪しげな雰囲気(もしや今回も無人受付?)だったので、恐る恐る受付けをのぞいたら180度イメージが変わってすごくアットホームな 雰囲気でした。

袋とじ「根本宗子」
東葛スポーツ
3331アーツ千代田/スーパーデラックス(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/27 (火)公演終了

ダニーと紺碧の海【フルムーンリリー】
フルムーンリリー
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 19:00
価格3,500円
男と女の二人芝居。不器用な二人が分かりすぎるし理解されにくいことも分かりすぎる。嘘と暴力と傷と欲と罪と罰と告白と許しと愛!内に響いてくるように自分自身との対話が深くなるような舞台でした。ありがとうございました。

葵上~源氏物語より~
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 14:00
座席H列5番
価格3,800円
源氏物語の「葵上」に「野宮」のエピソードも加味した「カジュアル古典」。
光源氏は自業自得どころか殺人罪ではないか?とまで思ってしまう内容は、昭和の昼のメロドラマかイマの金曜ナイトドラマか?はたまた昭和の婦人雑誌の連載小説か?みたいな。(笑)
そんな風に感じてしまうほどワカり易くそれでいて古典のオモムキを失わない……どころか古典情緒も満載なのはいつもながら、それに去年あたりから顕著な照明の技(影を使った効果と牛車の表現が良かった)も光り満足。
また、基本は笛と鼓ながらピアノ(あれはいわば「光源氏・愛のテーマ」では?(笑))を使った場も良かった。

ダンス30s!!! シアターコレクション
モモンガ・コンプレックス プロジェクト大山 MOKK
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/02/01 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

タマシイ
晩餐ヒロックス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
常日頃演劇部は文化部ではない体育会系だと思っているので、オリンピック種目になってもいいと思うのですが採点はフィギュアスケートより難しそうです。
新種目「タマシイ」の全容はよく分かりませんでしたが(それこそ某主宰の言うように“想像力”が必要なのかも・・・)演劇に対する熱さは伝わって来ました。
今度渡部氏に会えたら「タマシイ」のルールについて詳しく聞いてみたいものです。

近松心中物語
シス・カンパニー
新国立劇場 中劇場(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 18:30
セットの豪華さにびっくり。2階席だったのでセリフはよく聞こえないし(でも徐々に耳は慣れる)、役者の表情は見えないしという点を差し引いても、巨大なセットにびっくり。大プロダクションの作品は違う! たまにはこういうのもいいか。

ダニーと紺碧の海【フルムーンリリー】
フルムーンリリー
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 19:00
男と女が拒絶しながらも一方で強く求め合う姿を観ていて、その根底に流れるものに救いを感じました。
全然自分とは全く関係の無い話であるはずなのに、自分の中にある何かが涙を流した感覚がある。
二人の世界観にどっぷりと浸かった濃密な舞台でした。
観て良かった。

見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
以前からこの芝居のことは気になっていましたが、やっと観ることができました。2時間30分良い時間を過ごしました。女学生たちの声が少し聴き取りずらいところがありましたが、後半はこの芝居に引き込まれました。

流れんな
NPO法人大阪現代舞台芸術協会-DIVE-
ウイングフィールド(大阪府)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金)
ずっと気になってた作品です♪こんなにドロドロして激しく深く感情をぶつけ合うお芝居やとは思わなかったです☆【陰】な世界観なのにそれでいてずっと笑顔で観れるのが凄いなーと感じました♪それは出演者の華やかさによる所が大きいと思うんでまさにキャスティングの勝利と言えるんじゃないでしょうか☆

沈黙の音
演劇企画アクタージュ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
チラシの説明…ある地下室で起こった男の事故死 はたして男の死は本当に事故死だったのか。彼らを待ち受ける真相とは…とミステリー風であったが、内容的にはサスペンス劇に近い。彼らとは、実際に登場しない”死体”を含め6名であるが、”沈黙”の死体によって崩壊していく人間関係の”音”が聞こえてくるようだ。
(上演時間1時間20分)【Bチーム】

私信/来信、ユートピア
青色遊船まもなく出航
シアター風姿花伝(東京都)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
それぞれの抱えた痛みやコンプレックスを繊細なタッチで表現された作品で、
その痛みが観ている此方にも伝わってきて胸が締め付けられる思いでした。

見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
2015年6月の初演を観させていただき、素晴らしい作品(舞台)であったことは憶えているのですが、
この再演を観て思ったのは、2年8ヶ月も経つと歳のせいか(笑)結構忘れてしまうものなんですね。
そんなこんなで、初めて観る作品のようなワクワク感もあり楽しめました。
戯曲の素晴らしさは勿論ですが、演者の好演を以ってとても満足できた舞台でした。

髑髏城の七人 Season月
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2017/11/23 (木) ~ 2018/02/21 (水)公演終了

ミュージカル『アラジン』
劇団四季
電通四季劇場[海](東京都)
2015/05/24 (日) ~ 2023/01/09 (月)公演終了