最新の観てきた!クチコミ一覧

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ポーの一族

ポーの一族

宝塚歌劇団

宝塚大劇場(兵庫県)

2018/01/01 (月) ~ 2018/02/05 (月)公演終了

満足度★★★★

奥様が観劇!

「1985年からオファーし続け30年余り、上演を断り続けた幻の舞台が遂に実現。」
この言葉に魅了され、奥様が観劇!

バンパネラである「ポーの一族」と人の男友達…、永遠の憂鬱…

奥様曰く、美男美女の恋愛を中心に描いてきた宝塚らしからぬ内容。
でも良かったとの事でした。

ダメ人間GO!

ダメ人間GO!

Arco iris

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての小劇場でしたが、素晴らしかった。
チラシやタイトルからは想像できなかった、
心を打つ作品です。

巧みでしかも熱い芝居をされる役者さんたち。
5人が演じる魅力的な登場人物に、
「いるいる、こんなヤツ」とうなずいたり、
「自分みたいだ」と凹んだり。
感情をぐいぐい揺さぶられました!

小劇場デビューがこの作品で良かった!

この方たちのお芝居、また観たいです!!

舞台「ハンドシェイカー」

舞台「ハンドシェイカー」

ILLUMINUS

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

秋葉原系のノリだと思ったが、なかなか見ごたえありよかった。ダンスがとくに楽しかった。

ネタバレBOX

ハンドシェーカーとは,何だ。そういう研究を大学の教授はやっていた。だいたいが,大学とか,研究とかいうものは,人の興味を持たない,あるいは,研究の価値があるかないか,そのあたりが良くわからない,世間の常識を破った奇行からスタートするようなことが結構ある世界だと思う。だとすると,その雰囲気をびっくりするほどつかんでいた作品。

主役の2人が非常に魅力的だった。ダンスも,料理の場面などもあっておしゃれ。音楽も,照明ほか演出もすごくさえていたと思う。

結局,バトルは向こうからやって来る。それに,あれこれ反論し,不満を現わしても,標的になったらそれでオシマイなのだ。だいたい人間の争いとか,もめごとは不合理なものだ。また,人間には,何か自分が原因で誰かが不幸になったとか,そんな後悔を引っ張ることがある。それはそれで仕方ないが,ぶち破って,すこし展開を変えたいと思うものだ。

きれいな劇場で,非常に若いエネルギーを感じた楽しい演劇だった。また,いつかこういう企画に会いたいものだ。楽しかった。
帰ってきたイーグルマン

帰ってきたイーグルマン

劇団日曜座

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★

前作『Mr.イーグルマン』を拝見し、
その続編『帰ってきたイーグルマン』

ヒーロー物が好きで、気付けば日曜座さん3回目の観劇!

にしても…、好き勝手な進行、ゴチャゴチャのぶっ混み、。
なのにヒーローがヒーロー然してるので、しっかりヒーロー物に仕上がってました。

そしてスフィンクスさん含め女性陣の歌、上手っ!

追伸、前作同様、台詞『お芝居ですから』が多様されてましたが…、そんなエクスキューズ要りません。
無い方が好み。

寝盗られ宗介

寝盗られ宗介

Gフォース

Gフォース アトリエ(東京都)

2018/01/21 (日) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても、おもしろい演劇だった。大衆演劇が、はさみこまれて意外と引き締まったつか作品だった。見てよかった。過去同じ場所で、幕末純情伝はややわからん内容だったが、今回は楽しかった。

ネタバレBOX

つかこうへい『寝盗られ宗介』は,非常におもしろい演劇だ。

つかの作品は,結構屈折している。最下層になった人間をあつかうことが多い。たしかに,浮上しようにも,もともとハンディがあまりにひどいならば短い人生でそう簡単には楽な場所に移動できない。今回は,そういう作品の中でも少し異色であり,かつつかのはちゃめちゃの,ぶっ飛びの特徴はやや抑えていて良かった。

Gフォースという劇場は,雑居ビルの屋根裏にでも作ったのかもしれない。裏の駐車場に回って入口で,トイレはないのでご承知おきくださいとかある。屋上にでも登るようにらせん型の著しく急な鉄骨の枠で階段がある。帰るときはずり落ちないようにとの注意も出る。しかし,そのとんでもない狭い舞台が一度始まると,良くある普通のシアターかというと,あれれ,床がフカフカし始まるのである。気のせいかというと,実際役者が跳ねると地震かと思うほど揺れる。そのために,初めて観劇したときは床が抜け落ちるのでないか,と不安になったものだ。

このような数ある小劇場の中でも抜群にユニークなところだが,それでも花やしき駐車場で極寒の中で観た演劇とか,新宿花園で蒸し暑い中で経験したものに比べてみればいいことも多い。だいたい,おぼんろでジョウキゲンを観たときは,段ボールを敷いただけのざぶとんで尻が痛くなったことを思い出すと,パイプ椅子とはいえイスがあるのだし,まあいい方かもしれない。かくて,入場料がほかよりやや低くなっていてくれるのだから,得だったりもするわけだ。

さて,今回は,大衆演劇を観にいったと思った方がいい。浅草に近い場所で,浅草橋の駅からもさほど遠くない。非常に質の高い,味のある大衆演劇を観たような感じだった。だからといって,そこは,つか作品によって格調高い現代劇が挿入されていて見事だった。つかの作品を論理的に,あるいはつじつまがあっているか,なんていう観点からあれこれいうのは相当無理もあるから,それは今回も望まない。むしろ,ギャグと,シリアスが,シームレスで繰り返されていた。そういうやり方もあるものなんだろう。

宗介は,親が裕福なぼっちゃんで,大学でチェーホフのなんたるかを卒論にでもした過去があるから,今回も,大衆演劇中に,突然三姉妹がモスクワを口にする場面にひっかける。これは,おしゃれで知らない人にはつまらない,わからないシーンだ。でも,少しあちこち演劇を回ったひとにはごく常識的アピールなんだろうか。

熱海殺人事件でのあいちゃんは,風俗の悲しさを良く出していたが,今回もややそれに似たところがあった。つかはそういう点で他の追随を許さない。上から目線で見てるやつらは,本当に恥ずかしいところだ。つか作品の良さは,つぶされた人間とか,虐げられた人生を引きずった人がみると少し癒されたりする。自分とにたような,もっとひどいことがあるものだ,といった感覚だろうか。
私のホストちゃんREBORN

私のホストちゃんREBORN

舞台「私のホストちゃん」製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2018/01/19 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/25 (木) 13:30

時事ネタの量が減ったぶん歌が多くなり(SF度は下がってない)ちょっとミュージカル風に。毎年後ろの方の席を取って後悔しているのだが、来年こそはホストにいじってもらえるVIPシートに座るべきか。

屋根の上のヴァイオリン弾き

屋根の上のヴァイオリン弾き

東宝

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2018/01/03 (水) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

奥様の鞄持ちで「屋根の上のヴァイオリン弾き」を前知識なく拝見。

森繁久彌さんの時から、超有名な演目ですが…
旦那さんがバイオリン弾きのお話だとずっと思っていましたら、違ったんですね(勉強不足)。

歳を感じさせない音量と演技、市村正親さん流石です!

実咲凛音さん、神田沙也加さん、唯月ふうかさん三姉妹、可憐でした。
占い談義など、アフタートークも楽しめました。

ユダヤの方の不屈の力強さ、感じた。

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/27 (土) 14:00

《Aブロック》シャカ力(高知)、亀二藤(島根)、戯曲選抜チーム、チリアクターズ(神奈川)見ました。戯曲選抜チームは選考委員に戯曲が選ばれただけあって台本の構成力の点で他を圧倒。

ネタバレBOX

舞台上でオカマが肉を焼いてものすごい匂いを発生させていたシャカ力が破壊力大。こういう劇団との出会いが楽しい。
ボーイズトーク。

ボーイズトーク。

continues

ウイングフィールド(大阪府)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/07 (日)公演終了

満足度★★★★

今年の初観劇は…これ!

高校演劇部の仲間達のその後。
成人式、同窓会…。

演劇を続ける者、パチンコ屋の息子、住職、サラリーマン、社〇…?

男性のあるある話に共感しつつも、ちょっと切ない。
男の子は強く生きねば!

追伸、何故、石が割れた?のか気になる!

【再演】銭湯ぐらし

【再演】銭湯ぐらし

藏下右京×渕上夏帆 二人芝居

小杉湯横の湯パート 101号室(東京都)

2018/01/27 (土) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

ふたり芝居っていうと、ふたりが会話のやりとりなんかをして、それに反応してすったもんだが起こって、あれがああなって、これがこうなって収拾つかなくなりそうなのを、はらはらしながら見ているうちに、不思議と逆転の発想があって収拾してちゃんちゃん、みたいなイメージなんですけどね。そういうのがまったくなかったのが、逆にびっくりしました。ふたりがそれぞれ順番にひとり芝居をやってるって感じだったので。
ごはんの匂いがよかった。せっかくちっちゃい部屋でやってるんだから、そういうディテールをもっと出して欲しかった。

ネタバレBOX

観劇中に考えたこと。たこうかん?いま、たこうかんって言った?なに?たこうかんって。ひょっとして多幸感かな。いままで聞いたことない言葉。野田秀樹ばりに、蛸感ってのもあるかもな。いや、ないな。幸せな感じで使ってるんだから、多幸感なんだろうな。
家に帰ってから検索しました。多幸感って言葉やっぱりあるのか。でも検索リストには、幸せを「多幸感」と表現すると危ない人だと思われますよ、なんて書いてあったりも。ふうん、そうなの?
ま、滅多に使わないというか、いままで使ったことも、(たぶん)聞いたこともなかった言葉なので、過剰に反応してしまったかも。ゴメンナサイ。

「準備できた?」
最後、妊婦が登場して、旦那らしき人と短い会話をして庭に出て行く。旦那らしき人もすぐに出て行く。なんの準備だよー。あ、出産の準備か。病院に行ったのね?
演劇的クライマックスは男が冷蔵庫に入っていっちゃうとこ。女性のほうがコンセント(というか電源ケーブル?)を探して、つないで冷蔵庫のドアを開ける。冷蔵庫に電源いれると最初にすごい音がでるんですね。びっくりしました。コンセント、コンセントって探していたのは、へそのおの象徴ということですか。男がモニターと交わしていた会話は、お母さんとの会話なんですかね。
通路には誰もいなくて、プラットホームがどうのこうのっていってたような気がするけど。線路や電車のビデオ、あれはなんだったんだろう?(五分後)あ、わかった。あれは精子が膣のなかを移動するのを表現してるんですかね。牛のビデオは、乳で。
ふう。謎が徐々に解けてきた。でもまだわからないことはたくさん。男がさいごに最初の台詞を繰り返すのはなんだったんだろう。最初の台詞が出てきて、あ、もう終わりかとは思ったけど。それだけの意味なんだろうか。グラノラ食べてたのはなんだったんだろう。らっきょのほうがよくない?とか。男が不自然なポーズでいたのは、子宮のなかで暴れているということ?未来と過去が出てきたけど、あれは?

観劇中はわけがわからなくて、ちょっと辛かったけど、パズルみたいになってて後からあれはなんの象徴だったのかとか考えるのも面白いですね。でも観劇中に、もうすこしヒントが欲しかったです。見てるあいだは、なにをやってるのかさっぱりだったので。

なんか書きすぎちゃいましたね、ゴメンナサイ。



源八橋西詰

源八橋西詰

T-works

テアトルBONBON(東京都)

2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

元々私が観劇にハマったのは、後藤作品との出会いが大きかったような気がする。

ダブリンの鐘つきカビ人間や、人間風車を初めて観た時は、まさに頭の後からガーンと殴られたようなショックを受けた。

今回の作品は3つのショートストーリーからなっているお話だった。
後藤さん以外は全員初見の方々だったが、唯一坂田さんはテレビではよく見る俳優さんだった。

またラストで頭を殴られた気分になった。

俺を縛れ!

俺を縛れ!

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★

前から柿喰う客には興味はあった。
でも観たことは1度も無かった。
15minutesで初めて観たが、その独特の世界観と役者のキャラクターの濃さに驚いた。
気になる役者さんは数名いたが、前から1度この人の舞台を観てみたいと思っていた永島敬三さんが主役ということで観に行くことにした。

果たしてアドリブなのか?
それとも凄く計算されたアドリブのようにみせている舞台なのか?
謎は残るが面白かった。
特に永島敬三さんは本当に凄かった。
全部持って行ったと思った。

ご無沙汰してますKYです。

ご無沙汰してますKYです。

KY brothers

ART THEATER かもめ座(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

二人芝居。お二人とも声質と滑舌がメチャクチャ良い!
全編を通してこの武器はかなり有効。
3年ぶりの大放出、いろいろ楽しめる盛り沢山な公演でした。

前半の一連は正統ともいえるコントな作品陣、後半からは更にグ~ンとオリジナル性がUPし「これがKY brothersかッ!」と思わせる力強い三連発。
一般のコント公演とは一線を画すモノで、観てきたぞーッ感が満たされました。
特にラストパートは役者の強みが前面に出た内容で見応えアリ。

ネタバレBOX

一番笑えたのは何といってもラストから2番目「リターンズスター」
このパートの為にスタート時からの伏線もバッチリで、ファンタジー界の某クマさんを肖像権侵害で問い詰める某相棒刑事 杉下〇京がもう最高!!
照明のタイミングもまさに神!
エピメテウスの眼鏡

エピメテウスの眼鏡

劇団レトルト内閣

HEP HALL(大阪府)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

レトルト内閣特有の重厚なストーリーは今回も期待を裏切らず健在でした♪ラストの謎解きは全ての予想を裏切られて感動までさせられるという圧巻の敗北感でした☆それだけに前半~中盤はやや盛り上がりに欠けた印象やったのが残念でした☆ラーメン屋の設定が【浮いた】感じに映ってしまったのでイタリアンとかモダンな店にした方が馴染んだと思います★いつもながら生演奏と歌声は素晴らしくて得した気分にさせてくれるのが嬉しいですネ♪

近松心中物語

近松心中物語

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/01/10 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台セットの演出が素晴らしかった。身を切られる思いで見るつもりだったが、面白すぎて笑いが止まらなかった。

np tempo(ナップテンポ)

np tempo(ナップテンポ)

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

劇場に入ってびっくり。舞台はピンク一色。クリスマスツリーが7台。少し段差のある舞台。これからどんな芝居が展開されるのかワクワク。でも前半はこの芝居の面白さについていけず、気持ちが苛立ちます。しかし後半この芝居の核心になるとがぜん面白さが伝わります。頷きながら涙が出そうで困りました。良い芝居を観て寒い一日でしたが心は温かくなっていました。

島

東京×こふく劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

105分。

ネタバレBOX

島を南北に二分する川のある島に住む二組の夫婦の日常とかの話。片上夫妻の妻は盲目で家出してしまったり、向江夫妻は子供授かるが、川の氾濫で妻は溺れ死ぬ。そうして島は完全に二分される…。

前情報でストーリー的な舞台ではないとのことだったので、寝ないで見ていられた。照明暗いので確かに眠くなるかも。
語り的な舞台運びは好みとは言えないけど、興味をもって見ていられたのは役者のおかげかな。片上妻(福寿奈央)の家出して家に戻されるシーンはなんかグッきた。向江妻(大池容子)の色艶な演技は見ものだった。序盤のマイム部分?のスローで流れるサマとか上手い。向江夫(日高啓介)のSEXシーン?の無情感のような表情が哀愁を感じさせつつも、ちょっとコメディさも感じた。なぜかな。

もう20分くらい短めでも良かったかな。あと舞台手前の座り演技は見にくいので残念。
浅草★ロ・ロ・ロック

浅草★ロ・ロ・ロック

劇団 演劇らぼ・狼たちの教室

雷5656会館・ときわホール(東京都)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/29 (月)公演終了

満足度★★★★

ゆっくりと仲見世通りをひやかし、浅草寺エリアを通り抜けて雷5656会館へ。
駅を降りてから本作のテイストまで全てが浅草尽くしでやたら楽しい!

スタートからしばらくは、その世界観に入り込む為の努力を少々要しましたが、入り込んでしまえばレトロ風味の荒唐無稽ワールドがやたら楽しい。
(スタートしばらくのハードルは周りの観客の様子からもチラホラ)
芝居にはまだ充分慣れていない役者さんが多いのかも。と思えましたが、それを込みでの面白味!
“熱さ”と“いかがわしさ”を足して2で割ったような独特の雰囲気が漂っていました。
特に印象的だったのは作・演出の方が、そこそこのご年齢にも関わらず、他の役者さんと同じ土俵で同じ汗をかき頑張っていた姿でしょうか。
観劇で心暖まった帰り道で見た浅草寺や五重塔が、来た時よりもずっと美しく見えました。

明智小六郎が出ていたからという訳ではないですが(イヤそれもありますが)狼たちの教室さんには是非、江戸川乱歩の少年探偵団VS怪人二十面相シリーズの『電人M』『魔人ゴング』『宇宙怪人』あたりをモチーフにした作品を創って欲しいと思いました。場所はもちろん浅草で!
(私が一番乱歩作品で浅草っぽいと思うのは『一寸法師』・・・しかし二十面相ではない)
狼たちの教室さんの世界観に妖しさ増量、絶対ハマると思うのだけれど。

ダメ人間GO!

ダメ人間GO!

Arco iris

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!
登場人物が少ないので、
じっくりと物語が描かれていて良かった。
若い頃は
「ただいるだけで居心地の良い空間」というのが、
あんなにも沢山あったのに、
歳を取るごとに
どんどん消えてなくなって。
みんな、どこに行っちゃったんだろう?
なので、
観ていて何だかうらやましくなりました(笑)
次回作も楽しみにしております!

近松心中物語

近松心中物語

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/01/10 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★


再演はこうでなくちゃぁ、と言う出来である。
数ある蜷川演出の中でも、とびぬけた大ヒット作品。それまでは洋物ばかりだった蜷川が初めて取り組んだ歌舞伎だね、しかも作者はほぼ忘れられていた戦前の女性劇作家・秋元松代。これを帝劇で平幹・太地喜和子の新劇俳優でやるという東宝演劇部の決断が生んだ傑作を、新感線のいのうえひでのりの演出で再演する。しかも、掛け声ばかりでほとんど成功作のない使い勝手の悪そうな新国立劇場の中ホールで一月半の長期公演。製作は独立の制作会社のシスカンパニー。まぁ、芝居見物衆にとってはその首尾いかに、と物見高さも一段と掻き立てられる挑発的大興業なのである。
既に興行も半ばを越えていて、勝敗の帰路は明らかで、昭和の名作が、平成の名作ともなって甦った。ほめ言葉も、多岐にわたっていて、目にしたものは殆ど同意である。改めて言葉を重ねることもないだろうが、この再演の一番の成果は、蜷川をなぞらなかったことである。蜷川の初演が、森進一の歌に象徴されるように、歌舞伎にある伝統日本のモダナイズとして成功したことを引きずらず、男女の愛の形として、ドラマを徹底させている。
端的に例を言えば、二組の男女の重要なシーンは、すべて、中央の突き出したステージで演じられる。セットが抽象的だと言う事もあるが、そういう説明にとらわれず、ダイアローグが交わされる。蜷川にあった情緒的な「シーン」でなく、男と女の情念の激突が表現される。秋元松代の科白にある力強さの新しい発見である。理知的でありながら強い情念がある。劇場中に雪をふりまかずとも観客を引っ張っていける。この劇場の舞台の奇妙な形が初めて生かされたとも見えた。
俳優は主役が、いずれも、小商売、色街でも二流、と言う役柄をよく心得ていてスター芝居にならなかった。庶民劇と言う状況の把握で、蜷川演出の持っていた情緒性を填補した。脇もいい。小池栄子、市川猿弥(★5つ)、立石涼子、色街の女たち。
音楽もあえて、立てなかったところもよかった。森進一に対抗するように音楽が作られていたらきっと白けただろう。
再演はこのように新しく作品を時代の環境に合わせて、再生させることにある。平成の観客に向けた見事な再演である。蛇足を二つ加えれば、一つ、公費でやっている新国立劇場は、戯曲の再発見と言いながら、古脚本を並べるだけだ。この再演には遠く及ばず、ケラの岸田戯曲ほどのこともできていないではないか。だらしない。二つ、この興業が一番いい席で9千円。私はものすごく得をしたと思った。見物衆にこういう幸福感を味わあせえくれるのが興行主の役割である。以上二点を含め今回はシスカンパニーの完勝だった。、

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