小鳥たちのプロポーズ
劇団しゃれこうべ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2018/02/02 (金) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★
登場人物に合っている声の雰囲気役者さんが多かったです!
ただ私自身舞台を観るのが初めてだったので詳しいことは分からないですが、悲しむような場面でもハキハキと話しすぎていたように感じました。もう少し気分が落ち込んでる様子を表現できるといいのではないかと思いました。
ヒッキー・ソトニデテミターノ
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
115分。
ネタバレBOX
カンクーントルネードで引きこもりからプロレス見たさに外に出られた富美男(岩井秀人)が勤める引きこもり支援NPOが舞台。20歳くらいの内弁慶な引きこもりの太郎(田村健太郎)や40超の引きこもりの和夫(松井周)らを説得しNPOの宿舎に住まわせる富美男や先輩の黒木(チャンリーメイ)。色々ありながらも就職を決める太郎と和夫だったが、和夫は初出勤のその日自殺してしまう…。
カンクーントルネードは未見。古舘寛治が体調不良で松井周が台本片手に代役してた。
合間合間にカンクーントルネードのシーンを挟んで進行するスタイル。それだけでカンクーントルネードも面白そうだなと感じた。
太郎の母のいかにも引きこもりの母っぽさが気に入った。太郎は人をイラっとさせるのが上手い。
チャンリーメイの中国語語りからの送別会あいさつは超自然で上手い。過去シーンの際の表情もよい。
和夫死亡後の父(猪股俊明)の「最期に人生的になった」がズンときた。和夫の笑顔の裏の表情を想うとちょい怖い。聞かれるかどうかも不明な道案内を完璧にしないとという強迫観念のあった和夫だからこそ、仕事への想いが強すぎた死なんだろうなとシンプルに受け取ったけど、富美男の姿をみていい加減でいいんだと思った時の感覚が、結構大事なんじゃないかなと、生きるためには。父は悲しむような演技はなかったけど、逆に響くものがあった。
ラスト、引きこもり現場で話す黒木の後ろから、ちょっと外しますと言って退席する富美男で幕となるが、その場から退く姿勢が現代人的な生き方でもいいんじゃないかと思えてきた。まあ、実際退いて好転するのかどうかは、やってみないとわかんないから、なんか頑張ろうってなんちゃうんだけど。
ヴェニスの商人
JAM SESSION
求道会館(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
東京都指定有形文化財の求道会館で上演されることも楽しみでこのお芝居を観に出かけました。会場も歴史を感じさせ、芝居も素晴らしかったです。シャイロックを女性の方が演じられていましたが、少し無理があった気がします。この役を男性が演じればまた違ったヴェニスの商人の芝居になったことでしょう。会場を上手く使っていて楽しめた時間でした。
めいめい
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
ポップでリズミカルな舞台、ヒューマンなストーリー。涙をこらえることができない場面もありました。これがステージタイガーさんのお芝居なのですね。とっても楽しかったです。
いずこをはかと
PocketSheepS
TACCS1179(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★
先ず、タイトルから解説しておく方が親切だろう。劇中でも神父がキチンとした説明をしてくれるが、元々10世紀前半に書かれたといわれる「伊勢物語」の一節“いづかたに求め行かむと門に出でてと見かう見けれどいづこをはか(り)とも覚えざりければ”から採られている。古い本なので()で示したようにヴァリアントがある。句読点は当時用いられなかったから、そのままにしてある。脚本と演技は☆5つ、舞台美術にもう少し工夫が欲しい。花4つ☆(追記2018.2.14)
ネタバレBOX
閑話休題、内容の要約は、不如意な生まれと感じざるを得ない家に生まれてしまった令嬢・瑠璃は、中堅の武士であった先祖が何とか出世したいと望み、殿に宝物を献上したことが原因で、生涯座敷牢同然の部屋住みを強いられる宿命から自由を強く望む娘に育った。武士が入手した宝とは、金色に光る蛙であった。献上された殿はこの宝物をいたく気に入り、家宝として大切にするよう家臣に命じ、命を請けた家臣は、生きたまま蛙を桐箱に収め、宝物殿の奥にしまい込んでしまった。当然、金色に光輝く蛙は死に、齢三百歳を超え、妖術を用いるまでになったその母の大ガマガエルは、復讐の念に燃え、娘である金色の蛙を生け捕り出世の為に殿に献上することで命を奪うことになった令嬢の先祖に呪いを掛けた。もし、娘が外に出れば、この世で最も酷い呪いを彼女は周囲にふりまくことになる、という呪いであった。以降、この家の当主は長女を屋敷内に閉じ込め一生飼い殺しにするという家訓を守ってきた。この話が原点である。
要は子は生まれる時代、家、両親を選べないという不如意を背負って誕生するという事実に迄敷衍できる。そして、幽閉が自由を命懸けで求める契機となることも。更にこの呪いをパンドラの函に掛けたことが、今作をより普遍的なものに繋げる縁となって居ることにも注意を向けたい。
さて、この物語のもう一つの動力、それは互いに生まれて初の親友を持つに至った女掏り・珊瑚である。彼女は仲間2人と共に子供の頃、女掏りの親分・銀子に拾われ育てられた。つまり孤児と考えてよかろう。(捨て子かも知れないし、両親共に亡くなっているのかも知れない、その辺りはこちらで解釈する他ない。何れにせよ育ててくれる大人は居なかったから今流に言えばストリートチルドレンである)幸か不幸か、銀子は彼ら3人(珊瑚、鷹彦、虎次)を一人前の掏りに育て上げることで将来独立させる他、生きてゆく為の方法を教えることができなかったせいで厳しい管理体制を敷き、3人の自由を奪っていた。無論、上納金も含めてである。その所為で珊瑚も自由に対する強い憧れを持っていたのである。
偶々、縄張りで荒稼ぎをし過ぎたせいで、取り締まりが厳しくなり上がりが乏しくなっていたこともあり、大店を襲って大金をせしめ、銀子に上納金を払って尚自分達3人が生きてゆけるだけの金を稼いで自由になろうと三人が衆議一決した時、忍び込んだのが、今では財閥となった瑠璃の実家であった。宝とは金銀財宝と思っていたのに、この家第一の宝とは瑠璃であった。その財宝自身が「自分を奪ってくれ」と言い出したからたまらない。自由を望む強い気持ちで相通じた二人は、座敷を飛び出し、冒険の旅に出るが、既に年頃となっていた瑠璃には父が決めた婚約者が在り、倒産寸前の会社を助ける為の政略結婚をさせられることになる彼は、瑠璃の夫になることでこの家の資産総てを乗っ取ろうと企んでいたのである。彼は、無論この計画を最後の最後まで明かさないので、この話に纏わる展開も一波乱あって実に面白いのだ。瑠璃の父も単に家を護る為の鉄面皮ではなく、実に人間味のある男であることもキチンと描き込まれている。
一方、舞台美術には、もう少し工夫が欲しかった。脚本、演技は高いレベルであったが、舞台美術及び舞台監督、演出には、もう少し物語と美術の相関を詰めて欲しかった。教会は祭壇を設けてもっと小さいスペースで済ますとか、下手奥に2階を設けそこを掏りたちの溜まり場にするとか、費用的にきつければ幕や布で書割を工夫するとか。そうすれば、観客はもっと自由に想像力の翼を広げられるように思う。脚本と演技が良いだけに、この点は残念であった。
おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】
劇団鹿殺し
座・高円寺1(東京都)
2018/02/01 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
前回よりも前の方の席でしたが、舞台に描かれた間取りがちゃんと見える後方席の方がいいかもしれません。観る場所が違うと演者さんの表情がより分かったりするのでいろんな席で観てみたいものです。不器用だけど息子を思うお父さんがいい。関西人のアフタートークも面白かったです。「もんじゃ」○○説は同感です。
ネタバレBOX
黒いロックな服装で3人が並ぶラストシーン。あれはどの時代なのか、観客におまかせ?
Like A
CLIE
新宿FACE(東京都)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
歌が良かった人もいましたが、謎をたくさん広げておいてそこで終わり?「つづく」ということなんでしょうか?せっかくのFACEなのでセンターステージにしてほしいです。
鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』
鵺的(ぬえてき)
コフレリオ新宿シアター(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/13 (火)公演終了
ファミリィゲーム
劇潜サブマリン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
圧倒的なセリフの量とキャストの熱気と迫力。いつものことながら、劇潜サブマリンの舞台には、人間の狂気を感じます。
舞台のつくりも変化があって面白く、キャストも魅力的でした。感動とも違う、しかし目が離せない、異空間に紛れ込んだような不思議な感覚でした。
ダンス30s!!! シアターコレクション
モモンガ・コンプレックス プロジェクト大山 MOKK
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/02/01 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
次々と展開し、すばらしい身体能力と表現力で踊りを見せてくれた。
『LOVE』Chapter2
シンクロ少女
OFF OFFシアター(東京都)
2018/01/29 (月) ~ 2018/01/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/30 (火) 15:00
価格2,800円
それなりの歳のオトナのラブコメ、甘酸っぱさ・初々しさ(?)がどこか懐かしい。
しかしあの健全さは「小学舘級」ではないかしら? ほら、「オトナのあだち充」か「平成めぞん一刻」か、みたいな。(笑)
で、Chapter3も楽しみ♪
焦げる前に_
Re:Duh!
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
実直な演劇。前半は説明台詞が気になった。わかりやすくて安らぐ舞台だ。
Like A
CLIE
新宿FACE(東京都)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
素敵な歌とダンスとストーリー。CLUB SLEAZYのスタッフが作っただけあって、スタイリッシュなステージでした。歌に聞き惚れた箇所多数。
「マーニ ~その隠された人生~」再演
SPPTテエイパーズハウス
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
カジュアルなレベルの映画ファンの知らないことばっか。勉強になりました。映画作りへの夢と理念と情熱と、その裏の汚く醜く危険なドロドロが表裏一体となってる様相を多面的に描いた力作ステージでした。今後は映画(名作は名作だけどさ)の見方が変わる作品。
焦げる前に_
Re:Duh!
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
中途半端
ネタバレBOX
宇宙ゴミを捕獲処理するロケット内に入り込んだどのような形態にもなれるゲル状生物を助けるクルーたちの心温まる群像劇。
説明されて初めて一人紛れ込んでいることを知りました。それまでに不思議さや違和感を感じさせてくれないと話になりません。分かった後で生まれ年を言ってもしょうがありません。
イヤリング型音楽発生装置を片方返し忘れたことが何か重大な事件につながるのかと思いましたが、何の伏線にもなっていませんでした。
クルーの任務であるゴミ処理についても説明台詞ばかりでした。彼らの日常を描きながら不思議な出来事を織り交ぜていかなければ中途半端なものにしかならないと思いました。
かんかんじいちゃん、
green flowers
シアター711(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
細かい作りこみがいい感じのセットにホッとさせられる銭湯の人々。
見ているこちらまでくつろげる雰囲気にさせてもらえた。
ネタバレBOX
すぐ近くの扉が開いたとき、かんかんじいちゃんがいるっ!と思い、見つめていたのだが・・・
出てこないのがちょっと残念。でもこれがいいのかも。
「マーニ ~その隠された人生~」再演
SPPTテエイパーズハウス
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵でした!!!
もっと大きなキャパの劇場で、
生の演奏と豪華なセット、
アンサンブルキャストも沢山いて、
往年の映画シーンを再現しながら
歌とダンスを交え
物語が展開していく、
みたいなスケールで観てみたいと思いました!
いい意味で、商業演劇な世界観が良かったです!
肝心なところで台詞を噛んじゃう場面が
何度かあったのが惜しかった!
ネタバレBOX
オープニング
サラ役の人が語るプロローグ、
物語の導入部分なので、
もっと声が張れるとよいですよねー
声が繊細で細いので、
観客をグッと、
物語の世界へ誘うことが出来ていない気がしました。
冒頭なので、
すごく大事な部分だと思います。
ヴェニスの商人
JAM SESSION
求道会館(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
2/9マチネで観てきました。
もちろんお芝居も素晴らしかったけれど求道会館という舞台もまた素晴らしかった!内容と劇場のコラボが秀逸でした。観てよかった☺︎
鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』
鵺的(ぬえてき)
コフレリオ新宿シアター(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/13 (火)公演終了
満足度★★★★
8日のソワレ(2時間)を拝見。
ネタバレBOX
救いようがないほどの酷い話です。ただ、人間、恐らく誰しも、こうした他人の不幸やら暴力やらがまぶされた話に、下世話な興味が行きがちなもの。作者はその辺を踏まえて脚本を書かれたようです。
それから、会場のコフレリオ新宿シアターの構造なのか、ストーカーたちの怒号、被害者の女性たちの悲鳴、迫真の演技、どころでない臨場感を持って、観客に押し寄せてきました。気の弱い方・心の澄み切った方には、とてもお勧めできない舞台でした。
さて、劇の終盤、ストーカーの各々には「残酷な最期」や「制裁」が下され、あるいは、それが示唆されます。そうしないと、正義感の強い観客、終演後に暴れちゃうからかなぁ(苦笑)?
ただ、ただねっ! 個人的には、観客受けは最悪であろうとも、突き離したままのエンディングでも良かったかなぁ、と。
現代の闇をいろいろと考えさせられる、オトナの鑑賞に充分に耐え得る2時間でした。
【追記】
小劇場演劇の女優である志穂に片想いな、劇団の主宰・小山クンが喋る、小劇場演劇界・あるあるバナシ。緊張した空気が漂う会場の空気を、適宜、和らげてくれました。もし、この「息抜き」がなければ、本当に、具合を悪くされた観客が出てきたかもしれません。それくらい酷い話(注.誉めてマス)だったんですよ、本作品。
最後に、皆さん熱のこもった演技だった、役者さん達の配役をご紹介しておきますね。
河野(彩香への一方的な想いを募らせるストーカー)…酒巻誉洋(さかまき・たかひろ)さん
彩香…奥野亮子さん(☜ヒロインさんです)
武藤吉乃(弁護士、彩香の大学時代の同期であり、恋人?)…小崎愛美理さん
志多みどり(河野が依頼した興信所の人間、どんな依頼もカネで動く)…湯舟すぴかさん
河野の妻…井神沙恵さん(☜困り眉で有名な女優さん。耐える妻がピッタリ!)
和田(志穂のストーカー、己の欲望しか頭にない野獣のような男、殺人鬼)…江原大介さん(☜一部の観客にマジで怖がられていました、笑)
志穂(小劇場演劇の女優)…堤千穂さん(最期に床に倒れ込む際のカラダの線が綺麗!)
小山(劇団主宰、密かに志穂のスマホに盗聴アプリをDL)…小西耕一さん
馨子(終始、強気を装うも、精神的な限界が近づいて…)…川添美和(かわそえ・みわ)さん
仲元(馨子の会社の同僚でもあるストーカー、サディスト)…小平伸一郎さん
ファミリィゲーム
劇潜サブマリン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
ほどよく効いてる毒気と狂気が好きだ。
惜しむらくは序盤から中盤にかけて冗長な感じがしたことかなあ。