
五十嵐先生
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2026/05/26 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
物語は あらすじの通りだが、話の構成というか構造が秀逸。「スーパー学園コメディ」と謳っているがサスペンス的な要素もあり笑いと緊張といった硬軟ある描き方が上手い。また教師それぞれの立場や人物像を個性豊かに立ち上げ、会議劇の醍醐味を味わわせる。この公演、あらすじ以外を記すると すべてネタバレになりそう。
敢えて記すとすれば 「五十嵐先生」は登場しない。映画「桐島、部活やめるってよ」のように 先生方の会話から五十嵐先生の人物像を連想させる。同時に 不在が謎を深め観客の関心を誘う。また会話を通して先生方の思考ー教職とは といったことが浮き彫りになる。例えば 教頭の個人(男性)的な趣味/趣向と教員としての信条ー生徒の夢を叶える手伝いをすることーのギャップも可笑しさを誘う。ぜひ劇場で…。
(上演時間1時間45分)追記予定

帰還不能点
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2021年2月の初演、2022年8月の再演に続き、観るのは3回目。再演時、浅井伸治氏に代わり吉良孝一役を務めていた伊藤白馬氏(=旧芸名・照井健仁氏)が今回、村上誠基氏に代わり木藤芳男役をやる。登場しない山崎進次郎の声は近藤フク氏が担当していたが、今回は村上誠基氏に。
MVPは黒沢あすかさんだろう。話を知った上で観ているので、進行と共にふと変わる彼女の表情が今作の骨子となる。にこやかに店を切り盛りしつつ、不意に見せる素の顔。一般庶民の知らない所で国は戦争のシミュレーションをしていた。結果は必敗、どう足掻いても勝ち目はない。だが戦争に突き進んだ。国民には「日本は神の国である。歴史上、一度たりとも負けたことはない。現人神である天皇陛下の統治する神国日本は必ず勝つ」と鼓舞。その全てが嘘だった。国に騙されて散々な目に遭い、焼け野原に呆然と立ち尽くす亡霊のような国民達。負けるって分かっていたのか?こうなるって知っていたのか?
この劇団を観たことがない人に一作勧めるならば、やはり今作となるだろう。脚本が面白い。戦後に戦前日本政府の馬鹿馬鹿しさを酒席であげつらう設定も巧い。故人を偲ぶ会というシチュエーションにも何重にも意味が掛かっている。“最後の”再演と謳っているのが残念。今こそ日本人はこの作品を観るべき。必見。

ツイスト・アンド・対話
南京豆NAMENAME
シアター風姿花伝(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

五十嵐先生
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2026/05/26 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
先生たちの会議の中で展開するコメディ。各々のキャラクターも強烈で楽しい。後半、ミステリアスな方向に入って話自体は面白くなるのだが、その分やや笑いが停滞してしまうので、それが勿体ないような気も。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
重厚なテーマに圧倒されますね。レトロ感ありますが、実に今現在の問題を扱っていて、エンタメとしても楽しめました。

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
序盤はミステリーっぽい空気感で、「これどういう話なんだろう?」と少しずつ引き込まれていくタイプの舞台。
会話の中に違和感や空白が自然に混ざっていて、それが後半に向けて繋がっていく構成が上手いです。
登場人物同士の会話もかなり自然で、やり取りが心地良い。
同じシーンでも感情や立場によって見え方が変わる演出も面白く、“記憶”や“受け取り方”によって景色が変わる感じが印象的でした。
重たいテーマもありつつ、全体としてはかなり観やすく、どこか温かさの残る物語。
キャスト陣の熱演も印象的で、感情のぶつかり合いのシーンは特に見応えあり。
ラストの余韻が心地良く、観劇後もしばらくタイトルを思い返してしまいました。

帰還不能点
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/28 (木) 19:00
劇団の代表作の一つ。心地好いが笑ってはいられぬ緊張感がある。130分。
2021年に初演、その後、好評で2回再演され、今回が四演だが初めて観る。太平洋戦争前、優秀な若手官僚等で作られた総力戦研究所のメンバーが、戦後5年を経過して、1人の死を機会に未亡人の居酒屋に集まり、回想する戦争突入時の出来事・・・、の物語。どうして戻れなくなったのか、という問いへの答えを探る。見慣れた役者陣が熱演を奮い見応えがあるが、未亡人を演じた紅一点の黒沢あすかの終盤が特に光る。
「戦争をしてはダメだ、と分かったから日本は大丈夫だ」みたいなセリフがあったが、80年経って、それが空しく響く昨今の状況が苦しい。

夕顔
日穏-bion-
赤坂RED/THEATER(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/05/28 (木) 14:00
丁寧に書かれ丁寧に演じられるいい話。(5分押し)109分。
2017年に初演された作品の再演で、初演は観てない。栃木の干瓢(夕顔)農家の納屋が舞台。久々に復活した「ふくべ音楽祭」の事務局も兼ねているが、そこで展開されるいくつかの家族の再生と別れの物語。緻密な脚本に特徴のあるユニットだが、本作も丁寧に書かれている。3人姉妹の物語が軸だが、それを取り巻く人々にもいろいろな背景があり、徐々に明らかになりつつ、姉妹の三女の展開にちょっと驚くが、最後はホッとして終わるあたりはいつもの日穏だった。夕顔の儚さを軸にした物語だが、そのことがピンと来ないと分かりにくい面はあるかと思う。三女役の菊池友華が若々しく華がある。
終演後に音楽の林ゆうきを交えてのアフタートーク。20分くらい。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この時代(かの戦争の戦時下)を描いた物語の定型と共に思いもかけない角度での展開、表現、結果的に椿組の持つエネルギーと中身とで最後まで目を開いて見せてもらった(この所観劇中に「眠り」は付きものであるにも関わらず)。団員の鳥越氏による作・演出。発見である。次回公演は同じく団員による創作劇との事。椿組の新たな(意外な)展開。

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台セットは奥に白の衝立風の壁を模した
シンプルなセットで
手前には 50cm四方の正方形ボックスを
6個程置いていた=茶色の木製=
女性主人公を中心とした丁寧な人物描写で
心に来るものを感じた約1時間40分の作品
全席指定でした
アンケート等は無く客層はチョイ
年齢層高めかなぁって

『ZOO』
ウテン結構
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

ツイスト・アンド・対話
南京豆NAMENAME
シアター風姿花伝(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

五十嵐先生
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2026/05/26 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

ツイスト・アンド・対話
南京豆NAMENAME
シアター風姿花伝(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
広い意味での劇中劇でしたね。終始客席から笑い声が聞こえてきましたが、ちょっと私と笑いのツボが違うのか私だけ取り残された感じの舞台でした。私の笑いのセンサーが鈍いのかと…^^; セリフが聞き取れないところがあったり、劇中の音楽にセリフがかき消されたりして話がフォローしずらかったというのもあるのかも…です。これまで観てきた南京豆NAMENAMEさんの作風とちょっと違っていたのもあるかも…ですが。あと、蛇足ですが、粟野日奈子さんの演技めっちゃ光っていました。注目株の若手女優さんですね^^

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
市民目線で戦争というものを感じられました。戦争している国でも、人々は本当に戦争をしたいわけではなく、生きていくために受け入れていかざるを得ないものなのだと思いました。戦争の中でも生きていかなければならない、色々な思いで色々な選択をする人々。そんな人間達をじべたは何も言わず黙って見ている。最後に一花咲かせたのが救いでした。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小劇場B1を目いっぱい使った舞台で、地べたにもなり工場にもなり家にもなる。そのつくり、すばらしかったです。そこで営まれる一人ひとりの生活がスピーディーに重なり合い、進行し、幅と奥行きのある作品になっていると感じました。

RAKU 歌舞伎☆十二夜
流山児★事務所
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2026/05/23 (土) ~ 2026/06/04 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
最高齢82歳、平均70歳以上という役者の皆さんが、歌うし踊るし楽器も弾くし…。舞台と花道(客席通路)を走り回り、自分たちが楽しみながらお客さんを楽しませようとしている。
楽しみました。こちらも「負けてられるか」と気合が入りました。
観劇の日にあった流山児祥さんの前説、シェークスピア学者の河合祥一郎さんとのアフタートークがまたすこぶる面白く、流山児さんのRAKU、そして芝居に対する思いを感じた一夜でもありました。

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ストーリーは奇抜なのですが、俳優陣の自然な演技が作品に奥行きを出していました。個人的には舞台に出てくる友達グループに惹き込まれました。総て込み込みで受け入れてくれる友達は忘れたくないですね。

『無課金勇者はこだわらない』
道楽息子
アルネ543(東京都)
2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/03/29 (日) 13:00
友人と共にRPGのような異世界に転生した主人公……な王道娯楽作品に排外主義やルッキズムなど世相を押しつけがましくなくごく自然に取り込んで巧み。
脚本・演出・演技はもちろんのこと、メイク・衣装や舞台美術、台詞回しなども含めて世界観を表現していたのも見事。
なお、ある設定に中島かずき「TIMESLIP 黄金丸」を連想、ってかかなり早いタイミングで読んでしまった(笑)。
そんなこんなも含めてとても面白かった。