最新の観てきた!クチコミ一覧

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ツイスト・アンド・対話

ツイスト・アンド・対話

南京豆NAMENAME

シアター風姿花伝(東京都)

2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

風姿花伝にて観劇。私の風姿花伝史上最も面白かった舞台でした。ゲネプロレポートの写真が ここか!と思う素晴らしいアイキャッチでした。焼き芋にはホットミルクがベストマッチ派 また別の会も観てみたいです。

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/07 (土) 19:00

商店街の中の小さな劇場での演劇公演。客席は満員。
ホームレスになった架空の渋沢栄一が登場する奇想天外なコメディ。1時間の芝居を楽しめた。それぞれの出演者の個性が際立ち、小劇場ならではの距離の近さが演劇を身近に感じさせてくれた。こういうアットホームな演劇公演が、全国の地方都市に広がることで、新しい身近な表現手段としての演劇のすそ野が広がってくれることに期待したい。

ギルガメッシュ

ギルガメッシュ

カプセル兵団

三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)

2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

説明通りで
紀元前数千年の物語を楽しめました♪
個性的で自己中的で勝手気ままな
神々の物語はいろいろと派生して
各宗教に影響与えてるんだなぁと
感心しきりな2時間超えの作品

ネタバレBOX

演者をV字型に配した席に座らせて
朗読時は中央や各席での起立にて
朗読するスタイルです
アドリブ一発芸大会は
病に伏した王子を回復させる慰め芸で
とのシュチエーションで披露でしたわ
下ネタ風が やや多め〜♫
効果音も盛り上げてくれたなー
アカペラも混じってましたが

先のゾロアスターに比べると
今作演者さんらは真面目
優等生タイプな感じがしたかしらね
プライマ・フェイシィ

プライマ・フェイシィ

シス・カンパニー

ザ・スズナリ(東京都)

2026/07/01 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Prima facieはラテン語で法律用語、「一見して明らかな」こと。
オーストラリアの劇作家、スージー・ミラーによる2019年の作品。彼女は弁護士として働きながら戯曲を発表して来た。今作を小説化したものが現在映画製作中。

灰色の壁に囲まれたステージ背面、カーテンやドアの隙間のように縦に一条の光が差す。この演出が効果的。照明のおざわあつし氏にRESPECT。

何の話か全く知らずに観ていて、役者は魅力的だが話は単調だなと思っていたら、「あの日」から一気に持って行かれた。観る方もキツイ描写、これを演る方も相当辛いだろう。トラウマとの対峙、凝視、恐怖と屈辱と惨めさで心が張り裂ける。

三浦透子さんのことは全く知らず驚いた。このレヴェルの一人芝居を難なくこなせるとは。田畑智子さんっぽい演技派。前半のノリノリの遣り手弁護士振りは海外ドラマ調。

今作を観れたことは運が良い。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

裁判をゲームであると描く前半。被害者の発言の些細な不一致を突いての印象操作、陪審員へのアピールがレースの決め手。そこに真実は要らない。着順しかない。毎日行われているゲームに過ぎない。

今作の巧いのが加害者が法律事務所の同僚弁護士で恋愛感情さえ抱いていたところ。一度、オフィスでセックスもしている。そんな男をレイプで訴えることへの葛藤。自分が我慢すれば終わる話。主人公が突き付けられるのは正しさについて。自分が何度も拒絶した性行為を強行された時に感じた自らの不在。自分がいなくなってしまった。夜明けのタクシーでの老運転手との遣り取りが文学的。

レイプされてから782日、到頭裁判に臨む。
一人芝居だがワンシーン、録音された声との対話があった。

性被害に遭った伊藤詩織が被害者である自身を曝け出して撮ったドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』と重なる作品。映画ではその裁判の過程が辛すぎて何度も自殺を考える姿も刻まれる。今作の主人公の目的は加害者の告発だけではない。もっと根源的な問題、今の司法制度では性被害者は泣き寝入りで終わる現実。男社会が作った法律では性被害は本質的に裁けない。女性が訴えるに値する信用に足る法律の改正へと。

日本だと渡邊渚なんかがアフタートーク・ゲストだと盛り上がったろう。現実世界の司法制度さえ男社会の価値観であることを知らしめる良い機会になったと思う。
マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観る前は、近未来SFコメディ+少し家族愛ドラマかと勝手に想像していたのですが、観ている間も観た後もいろいろ考えさせられる舞台でした。
脚本も演技も素晴らしく会話が自然で、またクローン技術が人に実用化されている以外は現代と変わらない喫茶店兼住居で話が進み、感情移入したままあっと言う間の90分でした。

ネタバレBOX

美生も・・・だったのか、その後、祖母はどうするのか、最後の涙の意味は? 匂わせておいて直接は答えに触れず、気になって仕方ない
モーツァルト:歌劇 『魔笛』

モーツァルト:歌劇 『魔笛』

朝日新聞社/コンサート・ドアーズ

東京国際フォーラム ホールA(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

なぜか武蔵野がないのでこちらにコメント書きます。

ちなみに武蔵野は席数がこちらの1/3以下で、ハンガリーの本拠地の会場にかなり席数同じくらい。

しかしなぜかこちらのほうが安い…発売日に購入したので最前列でした。魔笛大好きッス!


という感じで感想。

この作品は神話と喜劇と哲学が同居する構造を持ちながら、その中心には夜の女王と娘パミーナの対照的な存在がある。圧倒的な声の暴力と静かな意志、その落差が作品全体の輪郭を決定していた。

ドイツ語オペラというと、ワーグナーのような神話性や思想性が前景化されがちだが、《魔笛》はむしろその小型モデルでありながら、より複雑な軽さを持っているように思える。

パミーナの静かな重心、夜の女王の超絶的アリア、そしてパパゲーノの日常性がそれぞれ異なる重力を持ち、それらが拮抗することで作品全体に独特の“無重力的な軽やかさ”が生まれている。その構造自体が驚くほど現代的に感じられた。

今回のハンガリー国立劇場の演出はそのあたりを非常に上手く描写していた。

ちなみに
🎭 《魔笛》ハンガリー国立歌劇場:配役まとめ【武蔵野】

🌙 夜の女王
テチアナ・ジュラベル
・超絶技巧アリア担当

☀️ ザラストロ
イシュトヴァーン・コヴァーチェ
・理性・秩序側の中心人物
・重厚なバス役

🐦 パパゲーノ
Zsolt Haja
・コメディ&日常担当
・体力・声ともに安定して元気との評価

👑 タミーノ
イシュトヴァーン・ホルヴァート
・主役テノール
・物語の軸だが、印象はやや控えめになりがち

🌙 パミーナ
ラウラ・トポランスキィ
・夜の女王の娘
・静かな重心・感情の核

🎬 演出
ミクローシュ・シネタール
・大規模ツアー型プロダクション
・伝統寄りの舞台構成との印象

補足として、この魔笛というドイツ語オペラの奇妙な美しさ…

・構造はある(試練の物語)
・でも要素はバラバラ
・…なのに最後に“なぜか成立している”

🌙 一言でまとめると

《魔笛》は「設計図を持ったまま即興で建てられた建築物」

🪶 もう少し詩的に言うと

骨格は神殿なのに、部屋ごとに別の夢が住んでいる

観客みなが感じている「構造的なのに自由」という違和感は、まさにこの作品の正体そのもの

むしろその“ズレ”があるからこそ、200年以上残っているとも言えます🎭

あと実は《魔笛》は“分析が難しいタイプの作品”…

この作品は普通の分析に向きません。

理由:

・神話構造(イシス・オシリス的)
・フリーメイソン的象徴
・民衆喜劇(パパゲーノ)
・イタリア風アリア(夜の女王)
・ドイツ語会話劇

👉 学問ジャンルをまたぎすぎている

でも実は「一番危険な作品」

《魔笛》は本当は:

・童話に見える
・でも哲学劇
・でも宗教象徴劇
・でも喜劇

なので、
“簡単そうに見えて一番説明しづらい”

もし魔笛を日本人にもわかるように端的に説明するならば…

🎬 ①「ジャンル混線オペラ」である

・神話なのにコメディ
・哲学なのにギャグ
・主役より鳥刺しが目立つ
👉 “カオス構造”を前面に出す

🎭 ② キャラを「役割」として説明

タミーノ=試練を受ける人
夜の女王=感情の暴走
ザラストロ=理性
パパゲーノ=生活欲
👉 ストーリーじゃなく「機能」で見せる

🧨 ③ バラエティ化する

・神話とギャグの同居
・重いのに軽い
・なのに音楽はガチ
👉 これ、現代的にはかなり“ミーム向き”

🌍 ④ 実は海外ではすでに起きていること

欧米だと《魔笛》はもう:
・子ども向け演出
・ポップアート演出
・SF化
・コメディ強化版
👉 「再解釈の素材」として消費されている

🎭 ⑤ 日本でまだ弱いポイント

日本ではまだ:
“名作オペラ”
“格式ある古典”
として扱われがちで、
👉 構造の面白さが前に出ていない

🌙 ⑥ でも実際の強みはそこじゃない

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの《魔笛》は
「意味のジャンル崩壊がそのまま成立している作品」

🧠 ⑦ 一番うまく伝えるなら…(結論)

「神話とギャグと哲学とバディコメディが同時進行する、世界で一番構造が壊れているのに成立しているオペラ」🎭

🌙 ⑧ 一言でまとめると…

魔笛は“高尚な作品”ではなく、
“ジャンルが同居している奇跡そのもの”

モーツァルトの時代の竹下パラダイスかハイスクール奇面組みたいなもの。違うか。

「筋肉少女26」「筋肉少年・改」

「筋肉少女26」「筋肉少年・改」

石原正一ショー

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/07/01 (水) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しませる、満足、お芝居最高‼️
友情、勇気、そして愛
ありがとうございました🤟

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ

絵本の劇場カメレオン(香川県)

2026/03/07 (土) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

渋沢栄一のエピソードや人柄が子供にもわかりやすく描かれており、「もっと知りたい」と思わせてくれる内容でした。
この劇をきっかけに、彼の功績に興味を持つ人がさらに増えるような素晴らしい構成だったと思います。

ツイスト・アンド・対話

ツイスト・アンド・対話

南京豆NAMENAME

シアター風姿花伝(東京都)

2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/29 (金) 14:00

リビングルームでの同棲カップル+1のエピソードを舞台下手で、ロングラン公演終盤、あれこれトラブルに見舞われる劇団のエピソードを舞台上手で併行して描く「南京豆版小劇場讃歌」。
2つのエピソードの接点がなかなか見出せないのがもどかしいが、終盤でそれが示されてラストシーンで見事に結実するので許そう。(←何様?(笑))
また、トラブルの解決がチカラ技だが一種のファンタジーとして愉快♪

ギルガメッシュ

ギルガメッシュ

カプセル兵団

三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)

2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ライブ感ありの朗読劇で、役者さん達、声だけでなく顔の熱演も凄かったです。
より神話に興味を持ち、楽しみながら勉強になりました。
面白かったです!

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2026/07/03 (金) ~ 2026/07/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/07/05 (日) 13:00

座席1階

在籍10年未満の若手劇団員中心のシェークスピア劇。ジュリエット役もロミオ役も在籍2年目の抜擢だ。ラップ調のセリフなど斬新なロミジュリで、現代風にアレンジしてあるのが特徴。若々しくてフレッシュな印象だったのはよいのだが、裏返すと粗削りが過ぎた感じもする。

パンフレットによると、昴は1976年以来、福田恒存翻訳のシェークスピアを上演し続けてきた。今回の「ロミオとジュリエット」は10年ぶりのシェークスピア劇。前回の「ヴェニスの商人」は今回の劇場pit昴のこけら落とし公演で、鵜山仁の演出で行われたという。ここ10年間の舞台を見てきた自分としては、これほどのシェークスピア劇の歴史があるとは知らなかったし、こけら落とし公演以来の再演とは感慨深い。
映画にもなり、各劇団が取り組むロミジュリだが、今作は演出がとてもシンプルで切れが良かった。若手俳優の熱量を十分に活かしていたし、テンポもよかった。特によかったのは、有名なクライマックスシーン。ロミオが毒をあおる場面で、仮死状態の眠りから覚めようとするジュリエットの手がもうかなり動いていて、もう少しロミオが毒を飲むのが遅かったら、悲劇は起きなかったのではと思わせる舞台づくり。意図的ではないのかもしれないが、他のロミジュリよりも悲劇性が高まって感動を招いたと思う。
前段部分はかなりあっさりしていて、ロミオとジュリエットがあっという間に恋に落ちてしまったのは少し拍子抜けだった。テンポがよいと言っても上演時間は2時間、冷房が効きすぎて辛かった人も多かったのではないか。

ネタバレBOX

ジュリエット役はかわいらしいお嬢さん。対するロミオ役はぽっちゃり体形の若者で、イメージ的にどうだったのか。体形で批評をしてはいけないとは思うのだが。二人とも演技は荒っぽいが若々しさを前面に押し出していた。おじさんのファンとしては、昴の将来を背負ってくれる俳優に育ってほしい。
真ッ逆様

真ッ逆様

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2026/06/12 (金) ~ 2026/06/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一言目から怒涛の柿世界に連れて行かれる!と思いきやまさかのスタート。そこから全員参加で猛スピードのハイエースに乗り込み真っ逆様に。アフタートークの堀越さんの思い出トークも時間足りないくらい楽しい観劇でした。

rabbit on ラビトン

rabbit on ラビトン

株式会社時速246

紀伊國屋ホール(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

朗読劇とは思えない盛り上がりでした。初日に来る人は投資家だ!と言われてなんだか嬉しい気持ちで手拍子、コールアンドレスポンスしてました!

ハムレット

ハムレット

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2026/06/22 (月) ~ 2026/07/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

わたしのような初心者を置いていかない、でも突出した演技と演出で置いていかれる。凄く面白くて観劇後のトークに花が咲き続ける作品でした。チラシの再生マークはそういうことなのかなぁ。パンフレット販売して欲しかったなぁ。ハムレット読んでみよう。

たとえばあの日のこと

たとえばあの日のこと

演劇プロデュース『螺旋階段』

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最近足を運ぶようになった緑氏作舞台、HIKARIでは三度目だったか。最も心を開かれた舞台であった。
少し捻りを効かせた家族の物語が今回も展開。実家の母の様子を見に娘が通っている現在、認知症の母との交わりそうで交わらない会話が簡素で静かな台所に響く。ガヤガヤと賑やかに展開するのがその15年前、母には姉がおり、危うい橋を渡っての商売に妹を利用しもするが、妹は独自な性格、人を放っておけない、頼まれれば断れない。一方の主人公である漫画家の青年(家賃を貯め借金で後がないが辛うじて連載の話が出ている)が、粗野だが人情に厚い(とは最初は判らないが)大家を通じて「姉」からの漫画のオファーを受ける、という形でこのファミリーと接点を持つ。一話完結のヒーロー物風な漫画の場面がいきなり挿入、度肝を抜くが、これに青年の高校の同級生や編集担当らもキャラを担って登場し、同じパターンで毎回終結。ここでの「妹」のキャラが実際のデフォルメである筋が徐々に見えて来る。過去を意表を突く形で再現し、苦労を舐めた娘と、認知症の母との和解の予感へと繋がる。
神奈川界隈の個性的役者も目に馴染んで、役を体現する様相を見て取る事もできた。

マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

近未来の不思議な物語、しかしその奥には人の複雑な思いが見え隠れする。本人とクローン、<記憶>まで受け継いだら そんな複雑で微妙な思いが静かに揺れる。捉え方によっては、クローンを通じて記憶の中にある思(想)い=確執の氷解どころを探しているようだ。案外それが〈マクガフィン〉だったりして。

人の心は得てして多面的で、時々の心境の変化で異なった思いをする。本作は、記憶に謎を絡ませており、登場人物の繋がりに深みを持たせている。この謎が分かったようで分からない、そんな曖昧さが記憶に重なる。

現実には、まだクローンを身近に受け入れていないが、物語では日常の延長として描いている。書類上の手続き等も描かれているが、あくまで〈心情〉を抱きしめた公演。観応えあり。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

舞台美術は、会場の特徴である正面のカウンターを活かしたカフェ。カウンターの上にあるミニ本箱に置かれている絵本。中央にテーブルと椅子、上手に机と椅子。下手に飾り棚。シンプルな作りだが物語を紡ぐには十分。時間の流れは、照明の諧調や衣裳替えで表現する。

カホ(祖母)、里佳子(母)、美生(孫)の三世代の女性が紡ぐ記憶の話。カホの葬儀のため実家に戻ってきた里佳子と美生の親子。そこへクローンを扱う団体の若林が訪ねてくる。カホはクローンを嫌っており、何かの間違いではと訝る2人。そんな2人の前にカホを名乗る若い女がやってくる。今度は戸惑う2人を尻目にカホと名乗る女が居つく。女の正体を探るため思い出話をするが、いつの間にか懐かしさがこみあげ 親近感を抱き始める。

カホは人が亡くなっても クローンによって それまでと変わらぬ日々が耐えられない。不遜のように思え、人のアイデンティファイはどうなるのか、といった素朴な疑問を持っている。一方この店の常連客 大塚広大は亡くなって 今は彼のクローンがやってくる。大塚は死ぬのが怖くクローン生成を行ったと。人の思いや考え方は千差万別、もちろん記憶もそうなのだがクローンによって記憶まで共有できてしまう。カホと里佳子の長い間の確執はクローンを巡っての対立。里佳子はクローン生成に携わっており、若林との会話から それとなく分かる。何故 カホがクローンを受け入れたのか、そしてカホと里佳子がいずれ美生にも話さなければ といった意味深な会話が関心を引く。

里佳子と美生は既に亡く、今いるのは彼女たちのクローンでは?と想像した。大切な人にもう一度会いたい。カホは今までの考えを翻し2人のクローンを望んだ。人としてのカホと里佳子はクローンの在り方で対立したが、クローンの2体は記憶の中での対立はあるが、今の在り様から受容は早い。曖昧な感情は、その時々で変容する そんなシュールさを思わせる公演。
次回公演も楽しみにしております。
「筋肉少女26」「筋肉少年・改」

「筋肉少女26」「筋肉少年・改」

石原正一ショー

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/07/01 (水) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。とにかく元気いっぱい、キン肉マン知ってると分かりやすい。無条件に楽しめました。ゲストの方のアドリブ感も、良かったですね。熱演とはまさにこの舞台のことですね。本当に力を抜いてただただ楽しめました。

HUG!!!

HUG!!!

ギギ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観る者に媚びを売らず、それでいて飽きさせない 力 のある公演。一瞬 パンクロックのような印象を受けたが、描かれているのは 時の流れに身をゆだねながらも 懸命に生きている若者像。若気の中にチラッと見える気恥ずかしさ、真っ直ぐな情熱の迸りが綯交ぜになったよう。会場に入ると、そこはクラブ(自分世代だとディスコ)の空間、天井には大きなミラーボール、演奏ブースにはDJらしき人物が円盤を回す(ターンテーブル)。重低音が響き、会場が振動しているような錯覚。スモークの中に照明の強烈な明滅、その光景は幻想的でもある。

登場人物は2人、若い俳優の瑞々しさが 観ていて気持ち良い。色々な話を断片的に繋ぎ脈絡があるのか否か、そんな不思議な物語を展開していく。妙なリアリズムが観客の心を捉え、観終わってみればエッジの効いた物語だ。よく動き回るかと思えば、並んで立って接客しているだけ。メリハリのある動/静演技、そしてモノローグ的な表現によって伝える。もう病みつきになる公演。
(上演時間1時間15分 途中休憩3分)

ネタバレBOX

舞台は正面奥にスクリーン、真ん中に演奏ブース。その前に学校のスチール机と椅子1つ。客席は半円形にして囲むような配置。ここは東京の渋谷 道玄坂にあるクラブという設定。出演は川合凛さん、笹川幹太さんの2人、狭い空間だがワイヤレスマイクを使う。

●このクラブでボーイをやっている幹太サン、卓球界では知られた存在。場転して後景にスクリーンに真っすぐな道の映像。そして凛サンは二卵性双生児の幹太サンを探していると。2人は交わらず それぞれモノローグで話は進む。
●上から制服(上着)が投げ入れられ、着替える2人。今度は2人並んでコンビニで接客している。そのうち名前を始め、自分自身のことが分からなくなって戸惑う。何者にもなっていない若者の不安や焦燥といった気持を表しているよう。
●突然 舞台中央に円形を組み 2人+他のメンバーを加え合奏。優しく心地良い音色、そのしっかり聴かせる上手さ。

色々な観せ方、パフォーマンスは試行錯誤の実験的な公演といった印象。ジャンル問わずの表現、そこに怖いもの知らずといった若者の特権を見るよう。実にアグレッシブな。チラシにある「月面に行きたい」は未知への挑戦であり、公演の表現そのもの。
次回公演も楽しみにしております。
マクガフィンを待ちながら

マクガフィンを待ちながら

ゴセキカク

水性(東京都)

2026/06/30 (火) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

三世代の女性たちを中心の少しフシギな会話劇でした。

プライマ・フェイシィ

プライマ・フェイシィ

シス・カンパニー

ザ・スズナリ(東京都)

2026/07/01 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/07/04 (土) 17:00

三浦透子渾身の一人芝居はシビアでタイトで緊張感ある舞台。凄い。110分。
 2019年にイギリスで書かれた作品が日本に初上陸、舞台・映像で活躍する三浦透子が初めて一人芝居に挑戦した。女性弁護士が被害者になり、立場が変わったことで…、の物語。個人の物語であると同時に、男性優位的な制度への問いかけという気がした。一人芝居なので、全てを一人で背負うので、シビアでタイトなセリフに心を削られるんじゃないかと心配するほどの熱演だった。トリプルコールも当然か。

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