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第23回かながわ演劇博覧会

第23回かながわ演劇博覧会

神奈川県演劇連盟

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

神奈川演劇連盟の博覧会企画。拝見できたもう一本。草野球ならぬ「草コント」と称して行っているワークショップからの参加者による創作コント集。それぞれの枠は45分ほど。スタジオHIKARI。

ポルノ

ポルノ

ゴーチ・ブラザーズ

本多劇場(東京都)

2026/04/02 (木) ~ 2026/04/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

坂のやたら多い坂上町、町会議員選挙に立候補した国旗耕二(玉置玲央氏)。弱者の為の政治を掲げ、老人や障害者の為の町作りを訴える。全ての坂をエスカレーターにするだの健常者に過度な負担を押し付ける歪んだ公約の数々。その異常さを感じ取った町民は離れて行き、焦る日々。家に閉じ籠もりっきりの妻の美和子(前田敦子さん)はそんなことより子供が欲しくて堪らない。ある日、国旗耕二はより弱者に寄り添う候補者になる為、一つのアイディアを思い付く。

着ぐるみショーで坂上町を盛り上げようとする地元の劇団(?)「坂上町ファンタスティックス」。
エース格の鳥越裕貴氏。
着ぐるみだけでなく、いろんなオーディションを受けて自分の可能性を試そうとしている藤谷理子さん。
鳥越裕貴氏の大ファンの小野寺ずるさん。

玉置玲央氏はカメレオン俳優。前観た時と同じ人間とは思えない。その尻尾を掴ませない。かなりの所まで成り上がるだろう。
前田敦子さんは161cmのスラッとしたスタイルの良さが際立つ。こういうキャラはお似合い。『町田くんの世界』のヤンキー女とか脇を固めるスパイスとして使うと魅力的。漬物石だとコミカルすぎてもっと視覚的に痛い小道具が良かった。
鳥越裕貴氏は風間俊介みたいに見えた。
藤谷理子さんはどの作品観ても最高。
小野寺ずるさんはシム・ウンギョンっぽい。
岩本晟夢(せいむ)氏は大窪人衛っぽく見えた。
うぇるとん東氏はタカアンドトシのタカ寄せ。胸板が厚くてガタイが良い。

ネタバレBOX

全く脚本が好きじゃない。『まぼろしの市街戦』だとか全員キチガイネタはよくある話。その上での面白さなのだが自分とは笑いのセンスが全く合わない。こりゃ失敗した、と思って観てた。が、後半の藤谷理子さんが素晴らしい。(前半もちょこちょこ気になっていた)。この良さは一体何なんだろう?何でこんなに良いと思うのか?よく分からないが何か彼女観れただけでも行って良かったな、と思えた。
うぇるとん東氏演ずる着ぐるみの精。藤谷理子さんが辞めてから倉庫でずっと放って置かれたまま。脚を折った彼女が治ればまた中に入って貰えるかなと願う。突然、彼女の介助の存在として現実世界に実体化する。また元気になった彼女に生を吹き込んで貰いたい。甲斐甲斐しく世話を焼く妙な純情。ちょっと売れてる芸能人気分に酔っている藤谷理子さんとのズレが面白い。「何でそんなに弱いのよ!」など細かい設定がいい。

ポスターの絵が真鍋博や柳原良平の書く小説の表紙っぽいと思っていたが横尾忠則かも知れない。

江戸川乱歩の『孤島の鬼』は奇形として生まれ差別に苦しんできた男が、息子を外科医にし、さらって来た子供達を無理矢理奇形に手術していく話。ゆくゆくは奇形人間の王国を作ろうとしていた。
そのぐらいイカれてないとこっちは興奮しなくなっている。
脱法プードル♡KAWAIIエクスプロージョン

脱法プードル♡KAWAIIエクスプロージョン

名古屋大学劇団新生

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2026/03/28 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/28 (土) 11:00

少子化の原因が、「可愛い」が、世の中から
無くなってしまったからだという独善的視点で描かれた作品。
学生らしい感性でなかなか面白かったです。
皆さん、和気あいあいと楽しみながら作られた芝居だと感じました。
運転シーンの見せ方などもよかったです。

リコリス・夏水仙

リコリス・夏水仙

東京ストーリーテラー

上野ストアハウス(東京都)

2026/04/01 (水) ~ 2026/04/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/02 (木) 19:00

昨夜のAキャストに続き、今夜はBキャストを観劇。演劇集団・東京ストーリーテラー 2026年春公演「リコリス・夏水仙」。上野ストアハウスにて。

昨夜、物販で購入した舞台台本を完読してからの観劇。

同じ舞台台本で、出演キャストが、ほぼ総入れ替えでの物語をあらためて味わう。

今夜は、深田早苗を演じる さかい蜜柑 さんに見入りました。もう、神尾昇ご本人にしか見えなかった。台詞回し、立ち居振る舞いがお見事でした。

昨夜のBキャスト、今夜のBキャスト、双方で演じられた皆さんおひとりお一人、ご自身の味があふれ出ていてとても素晴らしかったです。

ありがとうござます。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作委員会

東急シアターオーブ(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/05/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/02 (木) 18:00

180分。20分の休憩を含む。(85-休20-75)

事故か、事件か、同窓会か

事故か、事件か、同窓会か

メトロンズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

定点カメラじゃない3カメ撮りの有料配信で観劇
メトロンズの配信観てて初めて各々の顔をしっかり確認出来ました
前回で初めて客演迎えて今回も女性二人の客演迎えての芝居でした
ノンクライムサスペンスを目指したとの事で何だかギスギスした感じの事件ありきの話でした
客演ふたりは
川上友里さん風と関西弁ヤンキー風の前回と同じキャラ作りが気になりました
6日まで
興味ある方はぜひ

アンサンブルデイズ

アンサンブルデイズ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

昨年の一期生公演では、松尾氏の本気度に少々当てられた所であった。
今回は演出がノゾエ氏。これで若干、否随分テイストが異なった気がするが、観進める内にストーリーを思い出し、見入った。昨年は上手側、今回は下手側からの観劇という事もあるのか、装置はだいぶ異なって見えた。力点や濃淡、緩急の施し方も異なり、ストーリーが同じでも違う物を観た感覚が残る。同じ山を別コースで登ればそれはもう全く別の体験、というのと同じか。自身のイメージを貫徹し、完結させるのが演出の仕事。批評が好きでその最大の武器であり楽しみが比較。今後アクターズスタジオではこの演目を当面卒業公演で打って行くそうである。

俳優で生きて行く夢を描く若者たち。あぶれた結果はやはりと言おうか、劇団を作る。そこからの悲喜交々、それぞれの敗北と分裂、逸脱が辛辣にリアルに描かれる。予算管理する担当がマルチ商法に取り込まれ、劇団の金を持ってトンズラする一幕ののち、ラスト、それぞれの「その後」がエンディングらしく紹介されるのだが、マルチ女子はその道を捨てるどころか邁進していて、彼女の背中を追って私も自己実現したい、と後輩に願望を語らせている。それも一つの道だと、君は送り出す方ができるか、と問われた気がしてハッとなる。
ルール違反や倫理違反を「裁きたがってる」ネット住民はこの芝居をどう思うだろう。とふと考えた。

誰かひとり/回復する人間

誰かひとり/回復する人間

conSept

ザ・ポケット(東京都)

2026/03/05 (木) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

conSept主催公演を以前観ようとして断念したがこの度の企画に関心あり観に行く事となった。同劇場で他の公演も予定されているが、料金設定が中々高く、感想の中に「その割にどうだった?」の要素が忍び入り、己の中の資本主義的人間のさもしさに忸怩とする。
二作品とも文学性の濃い作品で、舞台もその世界に即したものであった。演劇的工夫は装置などに窺えたがその部分は動的でもベースは静的といった印象。第一部のヨン・フォッセは劇作家だから演劇であるが、メタファーか強い。同じ衣裳を来た二人組が三組、どうやら「あちらの世界」の住人のよう。死に別れた相手が一方からは見え、他方からは見えないのか、無視してるのか・・「感じるが見えてない」らしいと後に判明するが、三番目に登場する組はどう関わるのだったか。。対の二人の関係もそれぞれ謎。対話する場面もある(あったと思う)。メタファーであるが台詞は生々しく、観た感じ一つずつ順序立てて進んでいく秩序のようなものがある。深読みを許容する作品でもある、その風格がある。だが抽象を抽象のまま受け止めて持ち帰らざるを得ない作品。休日の早い時刻でコンディション万全でなく読解に難ありだったか。戯曲を予習して観劇に臨むのが理想かもである。
もう一作がハン・ガン作短編小説の舞台化。ここは西本演出の動的な演出が駆使されていて(戯曲の制約がない..変な言い方だが)、抽象度はやはり高いが、人生に背を向けた「回復したくない」女性のアンビバレントな生への欲求を、最後まで「回復したくない」と本人が言い続けるという中にじんわりと立ち上がらせていた。その女性を豊田エリーが好演。
公演のコンセプトとしての「ノーベル賞作家作品」だが、そこに何らかの必然性(共通の時代性を表してる、といった)が明確という訳でもなく、私がそうであったように「知りたい(どちらも知らないので)」要求に応える「作品紹介」公演の域を、予想外に超えてくるものが無かったのはちょっと淋しかった。作品紹介公演にしては、これを言ってしまうがやはりお値段が高い。

ROOM

ROOM

劇団黒テント

ザ・スズナリ(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

黒テント、というだけで出向いてく客も結構居るだろうが、自分もその客層の一人になってしまっておる。芝居を習い性で観に行く事じゃ既に焼きが回ってるのかもだが、せめて評は厳しくである。
団員総出の舞台は感慨深いものがあるが(今回はプラス龍昇氏)、齢八十になんなんとす佐藤信氏の新作てのも然りで。全てを可能にする演劇という世界に無防備なまでに身を委ね、遊ぶ姿がある。文脈や繋がりが読めない箇所も多々。後々回収される伏線を見過ごすまじとの緊張はやがて手放し、さてこの奇妙な舞台をどう楽しもうか、楽しめるか、に関心が移っている。
既視感がある。昨年亡くなった福田善之氏が老境にしてサルメカンパニーに書下ろした作(上演は一昨年だったか)。中々厳しいシナリオだったが書き手一流の一筆入魂の勢いと詩的台詞で乗り切る技を駆使し、空中分解しかねない作品を繋ぎ止める。思うに、演劇人にとって演劇の価値即ち人生の価値と想定するなら、彼らには最早ストーリーの完結に心血を注ぐだけの意義を感じられず、人生といふものの何たるかを言い残したい欲求が勝るなんて事があるのかしらん、と勝手な想像を膨らませたりする。
ストーリー性の薄味と老境、で思い出すのは黒沢明監督の「夢」とか。我が人生を振り返って見え来る場面は夢の如し。
芝居に戻れば、こちらは演出も秀逸で楽しめたが別役氏が病床で書いたというエッセイのコラージュのような「背骨パキパキ」(名取事務所)もその部類のようにも。が別役氏はその後亡くなる前にガッツリな戯曲を書いている。
さて黒テントatスズナリは、舞台と客席をつないで「所詮作り物」の演劇だと吹聴する狂言回し(内沢氏)を配して、新聞の求人欄を見て応募し、面接に来た男(龍氏)を翻弄する不条理劇。求人欄には「潜水夫募集」とあった。町(村)に到着するなり、ままならないコミュニケーション困難に見舞われ、面接にこぎつけるも役所の発行する証明書が必要、それが届くまで待ちぼうけとなる。住み込みと聞いて身一つでやって来たのに...。カフカの審判みたい。海岸のある村で、、というとつげ義治の短編の一つにあったな。
しかし本作には他の軸もあって、どう絡むのか分からない。複数の着想を無理くりに織り物にしたと思しい。歌まである。意味深である。が断片的。かくして混迷の舞台は終幕を迎える。
黒テントというよりは佐藤信的世界。「メザスヒカリノ・・」が黒テント始めの自分には難渋であるが、何にせよこの集団が元気に何かやってるのは嬉しい。滝本女史も久々に目にした。平岡氏も。服部氏がやはり最後を締め、澱みないソプラノサックスを披露したが、健在振りを何時まで見せてくれるだろう。老獪な立ち姿をもっと観たい人は多いに違いないのだが。。

リコリス・夏水仙

リコリス・夏水仙

東京ストーリーテラー

上野ストアハウス(東京都)

2026/04/01 (水) ~ 2026/04/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/01 (水) 19:00

雨が降る夜に舞台を観劇。演劇集団・東京ストーリーテラー 2026年春公演「リコリス・夏水仙」Aキャスト。上野ストアハウスにて。

物語は、まさに、豪雨の夜、喫茶店リコリスの近くで発生した轢き逃げ事故で動き出す。

今夜は、神尾昇を演じる神山克己さんに見入りました。もう、神尾昇ご本人にしか見えなかった。一挙手一投足、所作、表情、目の動き、科白、佇まい。1時間45分、神尾昇を見ていました。

地下の上野ストアハウスから地上階に上がり、外に出ると、やまずに降り続く雨。

帰宅後、会場でいただいた来場者向けパンフレットを読む。役者と役名。作・演出を手がける久間勝彦さんの寄稿文「物語の種」。そして、物販で販売していた本作「リコリス・夏水仙」の台本を読み、舞台で描かれた物語を文字で再び味わう。

ありがとうござます。

振り込め詐欺撲滅演劇

振り込め詐欺撲滅演劇

B子

イズモギャラリー(東京都)

2026/04/01 (水) ~ 2026/04/01 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

祝満席!!!
私が観た回はなんと満席でした。私が生きているうちにB子が満席になるとは思いもよりませんでした。
そもそも席数が少ない、これまでのイズモギャラリー公演に比しても少ないであろう8席だけだったんですが。

『サボテンの微笑み』

『サボテンの微笑み』

キューブ

シアタートラム(東京都)

2026/03/29 (日) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時は昭和の初め。レトロな口調の緒川たまきと兄の、引きこもりきょうだいが、それぞれの恋が一字稔かに見えるが……
ケラ得意の少しおかしな人々のおかしなブラックコントなのだが、今度は古典的な味わい。妹の話は「ガラスのなかの動物園」のようでもあり、兄妹の姿はチェーホフ「ワーニャ伯父さん」のようでもあった」

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団初見。これは実に面白い。妙齢男女混合旧ドリカム編成の3人芝居で、スピリチュアルなパラレルワールド的サスペンス。笑いとシリアスがいい塩梅ですね。サービスの酎ハイ片手の観劇で、イイ気分でした。ナイス!

新版 娘道成寺/鷺娘

新版 娘道成寺/鷺娘

劇団琥珀

at THEATRE(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

思いもよらぬ狂気の世界。
これが歌舞伎か?と思ってたら、後半、まさかの展開。
役者さんの集中力が凄まじいですね

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

高速道路建設反対闘争は、よそから来た金持ちの趣味的なものでしかないのか、という疑問を見せるところが良かった。
終演後にみかんが食べたくなるお芝居。実話ということに驚く。

カラオケマン さすらいヘルパー

カラオケマン さすらいヘルパー

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/25 (水) 19:00

何年追っかけているのだろうか 笑。いつも楽しく可笑しくこんな感じで生きていけたらな、なんて思わせてくれる。
続けられる限り続けて欲しいです!!

ドライブイン右中間

ドライブイン右中間

ティダ・ラバダ・ヒマヒマ

水性(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/21 (土) 15:30

なんかいいなぁ。と思わせる青春GOGO!!なんだけど立ち止まって振り返ったりと。
この先の行き場の無さを感じる年代だからこその悲壮感とういうかそんなことを感じたり…。
スピード感もあって面白かった。

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 これは面白い。タイゼツベシミル。華5つ☆ 尺は95分。10年活動している劇団というが8作目。初の警察モノだという。

ネタバレBOX

 板奥に段ボール箱を積み重ねた山が 二山。上手の山は下手の山より奥に在り前後にずらしてあるので下手の山の奥が袖の役割を果たす。場面によって上手の山の観客向きの部分がスクリーンとして用いられる。この段ボール山の手前に蓋の空いた段ボール箱が1つ。
下手観客席近くの側壁に沿って机と椅子が前後に並べられている。手前の机上には電気スタンドが載っている。
 基本的設定ではこの空間は新宿警察署の資料保管室である。無論、場面によって街の張り込み場所になったり、演じられるプロットに相応しい空間になったりする。オープニングでは、作品解説に在る通り、新宿の街角で発砲音がしたとの通報が複数あり誰かが誰かを撃ったとの通報もあった為、現場に急遽駆け付けた所轄警察官らは現場捜索をしたが何ら怪しい物証も形跡も発見できなかった。と、雲を掴むような話から始まる。この後の展開が上手い。更にこの展開の中で所轄の刑事2人がこの事件を追い続けることになる。徐々に明らかになってゆく部分はあるものの肝心の犯人に辿り着くことはできず、犯人と関わった可能性のある参考人は中々見付からない。時効迄二月となった頃、雑誌等でこの事件が蒸し返された。事件の核心を掴み何とか解決に導きたいという念に駆られる人情厚く、正義感の強い刑事は、偶々事件当日逃げる犯人とぶつかって階段を転げ落ち半身不随になってしまった当時22歳だった女性にプレゼントを送ったり何かとケアしたりしていたから猶更であった。然し時効1か月前に現れたのは本庁の監察(警察の中の警察と称される部門)からやって来た監査官である。彼女は至急この段ボールの山の中から一月後に時効になる件の件についての書類を探していた。時間は無い。監察のルールではこの仕事は監察官である彼女独りで遂行せねばならない。然し膨大な量の書類を一人っきりで処理するのは難しい。結果、所轄刑事2人にも手伝って貰うことになった。この過程で世の中で実際に起こっている不条理な出来事や、組織と個々人の諸関係に在る普段隠されている諸問題やその隠蔽の不条理など、国民が常々感じている諸組織の嘘、嘘を糊塗する上書きの嘘・・・、圧殺され踏み潰されて粉微塵にされ人々の意識から抹殺された真実等々数え挙げればキリがないという嘘ッパチの上塗り構造はここでも健在だ。更に物語が進みラストでは謎に包まれていた事件の真相が露わになるが、このシーンでは現実と演劇創作との関係がメタモルフォーゼであるより、寧ろメタ化であるということ、少なくとも今作にとってはそうだと解釈したが、一旦メタ化され劇として表象されている脚本は一見した観客から不条理劇として観られることを拒否し更なるメタ化を目指していると捉えた。実に面白い。
かいそう

かいそう

KAEDEN

ひつじ座(東京都)

2026/03/26 (木) ~ 2026/03/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演者もストーリーも良かった。小道具の使い方も良かった。短めのお話だがギュッと詰まっててめっちゃ良かった。

おくらいり

おくらいり

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

新宿眼科画廊スペース地下(東京都)

2026/03/27 (金) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3人の役の名前が少年隊からきているのいいですね^^ できたら錦織さんの髪型だけでもニッキに寄せてくれたらよかったのに…とw 最後、林檎殺人事件の歌が流れましたがあそこで3人で踊ってもらいたかったなーと。さて、内容ですが、未解決問題って、実は解決したくないから未解決問題というか「おくらいり」しているのかもしれませんね。警察とかってかなり闇深いですしね… それと、舞台で役者さんみな等しく噛んでいましたねw 疲れがたまっているのかな…と思いました。ぐっすり眠って好物たっぷり食べて疲れとってください^^

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