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狩場の悲劇

狩場の悲劇

ニ兎社

所沢市民文化センターMUSE マーキーホール(中ホール)(埼玉県)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/01/18 (日) 13:00

東京に続いての観劇でした。チェーホフの他作品などをあいた期間にいくつか観たり読んだりすると、最後のシーンの印象が変わって楽しかったです。編集長が素敵でした!

TOU -REBUILD-

TOU -REBUILD-

劇団アレン座

光が丘IMAホール(東京都)

2026/01/13 (火) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

冒頭の世界観の説明にノレないと、最後までノレない。殺陣などは派手で見事だけど、それ以外の作品全体の内容は薄味だったのではないだろうか

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 学生演劇とは思えない質の高さ、見事だ。華5つ☆。終演前にアップできず申し訳ない。

ネタバレBOX

 開演前には昭和のポップス草創期を飾ったザピーナツの「ふりむかないで」や坂本九の「上を向いて歩こう」等の名曲が流れており、オープニングで主人公の友人でひょうきんなススムがとんでもなくズッコケた調子で「ふりむかないで」を歌い、踊るのでイキナリ惹きこまれた。
この導入部から急転直下、話はススムが練習してきた八百比丘尼伝説の原点へなだれ込む。この導入部の上手さ、格段である。
 板上は奥に、二層構造を為す建築物、二階部分は奥と側壁側に襖が見え、上手側壁の前には箪笥型の収納家具。部屋中央辺りに四角い卓袱台が見える。
 その下、一階部分は観客席側にかなり太い格子で組まれた空間が見える。この格子の上手及び下手には片仮名のハの字を更に開いたような按配で衝立が見えその衝立に覆いかぶさるように天井から観客席側へ斜めに張られた和服のような色調の布が見える。つまり布の下部に大きな衝立が置かれているのだ。この衝立に描かれている線状の絵はこの椿が枯れる時、自分の命が絶える。と言ったとされる伝説の人、八百比丘尼の椿直系の椿を表す。因みに伝説の椿は切られ、為に八百比丘尼は亡くなった。衝立の角には行燈風の灯り。
 この二層構造の建築の手前が通常の板部分となっており、場面、場面で主人公オサム(高校生。3月生まれの魚座・血液AB型)やその友、ススム。地方の資産家の娘シズクらが通う高校の教室になったり、オープニングでは広場になったり。場面によって長方形の和用テーブルや箱馬が用いられて場面に相応しい情景が作られる。
 感心したのは、演劇の基本である小道具に至る迄総て観客の目に入る物は劇中で用いられるという原則が基本的に守られている点にも出ている。その一例が二層構造の建物の二階部分に置かれた箪笥型収納家具の手前に子消しが置かれていることである。(後移動したと見せかけて大型の物に変えられていたような気がする)
 何れにせよ、上に挙げた高校生三人が、資産家の娘、シズクの実家がある日本海と連なる山々に囲まれた村へ卒業旅行に誘われ同道することになった。シズクは資産家の娘であることがそれとなく語られていたが、それは事実であった。オサムの家は母子家庭で問題があると、ススムは母から友達付き合いを責められるシーンが旅行話の前に既に演じられており、そんなことを母が問題視せざるを得ないススムの家とて決して裕福とは言えないことが既に示唆されていた訳だ。而も旅行はシズクが持ち出した話、ロハと突っ込むのはススムのキャラから言って自然である。
 さて、こんな経緯でシズクの実家へ豪勢な車で向かった三人だったが、車が通れる道は実家には繋がっていなかった。幾つもの山を越え漸く辿り着いたシズクの実家は、かつて豪族として栄え、現在も村長(ムラオサ)として頂点に立つ家の格式と実力を具えた家であった。食べ物は今迄味わったことの無い程の旨さ。高校生だから酒宴のもてなしこそ無かったものの、格式を感じさせるものであった。
 だが、信じ難いことが起こった。(ここからがクライマックスなのだ)
評は、こんな調子でいくらでも書けてしまう傑作だが、何れ再演して欲しい作品である。脚本、演出は尾藤 光氏、役者陣の演技も良く舞台美術もグー。照明は物語の展開を更に効果的に魅せる機微を得た素晴らしいものであったし、音響も用いた音源、選曲のセンスが抜群、とても学生演劇とは思えない質の高さを示した。今後の皆さんの活躍に期待したい。
リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

アクションの切れが良く、実写版ゲームのようでかっこよかったです。が主人公に好感が持てず、周りの人のきつい態度も私には合いませんでした。

~火遊び~

~火遊び~

フェアリーテイルシアター

赤坂CHANCEシアター(東京都)

2025/12/24 (水) ~ 2025/12/26 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

持田千妃来さん出演。
12/25公演。持田さんのほかは逢来りんさん、高橋麻里さん、杉咲杏奈さん。
杉咲さんだけは12/24公演もありますが、その他3人は1回のみの公演。

公式には「即興リーディング フラっと vol.3 ~火遊び~」と題されています。実際はいわゆる即興というわけではなく、準備時間が短いことを「即興」と表現したようです。台本を受け取ったのが本番1,2週間前で、4人で合わせるタイミングは1回だけ、というようなことをおっしゃってました。

「トラ横キッズ」の2人が、大人の2人にだまされる、という構図です。持田さんは大人のひとり。椅子に座っての朗読ですが、杉咲さんとともに悪者としての演技を、椅子にいながらも全身を使って表現されてました。「1回しかない、1回で全部出し切る」という演者としての矜持を感じました。

ネタバレBOX

台本は気になる点がいくつか。朗読劇なので演劇よりも言葉の影響がずっと大きいです。
「死刑の宣告を受けました」の12年後に「ようやく死刑宣告を受けました」は「???」です。後者は執行のことでしょうか。エンディング付近の大事なところ、ひっかかってしまいました。
『だくだくと、』No One’s Rite

『だくだくと、』No One’s Rite

果てとチーク

シアター711(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

シアター711で上演された東京公演を観ました。場内は満席で注目度の高さを感じます。劇中に登場する特異な設定(特別な能力を持った超人の存在や、その影響で世界の理が変わる、など)がサラリと語られ、そのSF的現代を生きる人々を描いている。社会構造の問題や人間関係の歪みなどは現代日本そのままなので、時系列は語られないが、過去でも未来でもなく、現代の物語と言える。

ネタバレBOX

劇中の設定で最も印象的だったのは「感覚共有(フレーズは正確じゃないかも、すみません)」という能力・概念。一人の感覚を周囲の他者と共有させることができ、この能力を戦場で発揮して争いを止めた、という逸話が登場する。これにより、例えばAが足をぶつけると、周囲にいたBとCも足の痛みを共有してしまう。そして、この感覚共有が世界中に浸透した…という設定。人々は傷つけ合うことを止め、世界はそれ以前より平和になった、という解釈もできるが、それでも尚、人々は言葉で互いを傷つけ、相変わらず分かり合えない。この強烈な皮肉、あるいは自虐、そして絶望。この団体の描く強い「当事者意識」を感じる一作でした。
口いっぱいの鳥たち

口いっぱいの鳥たち

理性的な変人たち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

上演会場で席につき、当パンを開くと、詳細な公演資料が掲載されていました。原作戯曲が下敷きにしたギリシャ悲劇のあらすじ、演出家コメント、翻訳者コメント、原作の研究者のコメント、配役表、用語解説、etc。それに加えて、有料パンフには更に詳細な資料が掲載されており、印刷版と、安価なデジタル版も用意され、丁寧に「解説する」環境が整備されていました。それらを踏まえても、やはり「難解な戯曲」であることは間違いないと感じます。1986年に英国で書かれた原作戯曲も、かなり実験的、かつ前衛的な創作だったのでは…と想像。複数の登場人物たちの日常が断片的に構成され、そこに多くの身体表現も加わり、いわゆる「目の前の物語を追いかける」形の観劇スタイルだと、なかなかに追いつきづらい戯曲です。ただ、だからと言って、つまらない上演ではありませんでしたし、後半の途中から僕なりに掴めたこともあり、刺激的な観劇体験でした。資料によると「憑依」がテーマにあるそうで、理屈では理解できるものの、僕には「社会集団の狂乱」のようなワードが頭に浮かびました。狂気の源は、人か、社会か。終演後には、登場人物たちの背景に潜む、社会や集団について考える時間が長かったです。

第2回大阪学生演劇祭

第2回大阪学生演劇祭

大阪学生演劇祭実行委員会

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

15時分拝見
11時半分と比べ少しマシだったかな、という程度
書いたこと無いので意味し辛いが、脚本七割で後は演技力 演出は…
頑張れ大学生

第2回大阪学生演劇祭

第2回大阪学生演劇祭

大阪学生演劇祭実行委員会

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

17日11時半分 2作品
既成戯曲ではないんで…
どっちもどっち 演者は自分で作品を観てどう感じるのか聞いてみたいですが…

絶対あいつ宇宙人だけど、りんごは木から落ちる。

絶対あいつ宇宙人だけど、りんごは木から落ちる。

劇団激男-ゲキダン²

ウイングフィールド(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

全くわからんかった🥲
しかしウイングカップは、わからん作品が賞をとるんで…
余りとっても意味が…
他と違って、専門家気取りの評価ばかりだから
意外に…

息をする動物

息をする動物

創造Street

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回で東京に出て行く、大芸系劇団
かなり拝見しているが、小道具大道具も素晴らしく、東京でも成功して欲しいです!
自治会に関する話 自治会が強い所はそれなりの魅力があり、活性化には繋がるが…
難しい課題を見事に表現していただけで無く、タイミングの重要さ等々も上手く表現出来ていたと思います
頑張ってください😊

祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今更ですが、昔見た面白かった芝居にコメント。2つの劇場使うというのもこの劇団で初めてみましたし、これを見てお葬式とか結婚式の芝居が書きたくなった。もうあらすじとかは忘れちゃったけど私にとって印象的な作品です。

熾掻〜トロイアの男たち1868〜

熾掻〜トロイアの男たち1868〜

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日拝見
東北の劇団さん
パワフルだけで無く、内容も伴い良かったです!
前回も拝見してますが、磨きがかかっていたと思います
来年も是非

ダブリンの鐘つきカビ人間

ダブリンの鐘つきカビ人間

総合学園ヒューマンアカデミー大阪心斎橋校 パフォーミングアーツカレッジ

近鉄アート館(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽拝見
脚本が良いと演技は二の次になるが、演技も良かったです!
2回泣きました
何度か観たことある脚本ですが、演技も良かったせいか1番良かったです!

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

説明を読んだ時は、東京の主人公が、海辺の村で人を信じる事を知るストーリー?と思っていましたが、全く違って衝撃でした。
残酷で忌まわしい村の因習、信じていた人の裏切り、殺人等、どんな展開になるのか目が離せませんでした。
役者さん達の熱演も良く、主人公オサムを演じた役者さんは、何だか儚さを感じる魅力があり、演技は勿論、声も良かったです。
とても面白かったです!大満足でした!

ナベ・ストーリー2026

ナベ・ストーリー2026

Project To Do

シアター風姿花伝(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。「すき焼き鍋」観劇。
説明の「人気とプライドをかけた鍋具材合戦…果たしてこの戦いを勝ち残り、人気No1となる具材は如何に。今ここに、鍋の具材たちによる鍋具材戦争が始まる」から展開と結末が予想出来そうで、実際 思った通りなのだが それでも観入ってしまう面白さ。いつの間にか勧善懲悪のようになり大いに盛り上がるラストシーン!そして具材の見た目と特性を表したビジュアルにも拘りを観(魅)せる。

鍋という今の時期に相応しい設定が妙。しかし人間の社会に置き換えても十分通じる内容であり、むしろ人間関係そのものを描いているよう。同じ具材でも1つ1つに名前があるという。例えば 白菜は「風味委員長」と名付けられ、その特長(味)は鍋全体(具材間)の調整する役割を持っていると。もちろん(国産)牛肉の存在は大きく貴重、しかし その具材だけでは鍋の味わいは出せない。鍋は具材の調和で成り立っている。キムチ鍋バージョンでは違う具材が、そう思うと その特長を生かした適材ならぬ配材(料)の面白さを十分に引き出した好公演。
(上演時間1時間30分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は 中央奥にスクリーンとその下に直方体が横倒しになっているだけ。客席寄りは大きな空間になっているが、アクションを大きく見せるためスペースを確保している。そこで鍋の具材を擬人化した役者陣が生き活きと動き回る。衣裳も具材をイメージした柄や色彩という拘りを見せる。例えば 焼き豆腐役は茶系の格子柄、白菜役は白っぽい衣裳などイメージし易い。またスクリーンに文字等を投影し 場景等を説明する丁寧さ。

物語は 白菜が「ここはどこ?」と 訝しがるところから始まる。ここから登場するのは全て冷蔵庫の中で、ラストシーンだけ鍋の中という設定。白菜は冷蔵庫の奥---通称「忘却の淵」という場所にいる。同じ場所には 焼き豆腐など鍋料理でメインにならない具材が置かれている。一方、牛肉とその取り巻き具材の玉葱やうどんは冷蔵庫の入り口---通称「冷淵の園」という目立つ所に置かれている。かくして冷蔵庫内の場所取り、つまり鍋具材の主役を巡っての戦いが始まる。

具材の戦いは、人間の戦いと違いその特性等が武器になる。例えば、国産牛肉であれば その滋養と高価格で他を圧倒する。その具材を腐らせないため冷蔵庫の中でも目立つ所に置かれる。実は 焼き豆腐はキムチ鍋の時に使われず、一緒に買われてきた絹豆腐が使われた。焼き豆腐は 冷蔵庫の奥に忘れられた存在、それが悔しかった。特異な具材としてトマトが登場する。その風味を活かした存在のようだが、謎めいていて面白い(何故か眼帯をしている)。

ラストは悪=灰汁(アク)が登場し、鍋全体の味覚と風味を壊していく。この巨大(多くの黒襞が付いた衣裳)な敵を全具材が一致協力して排除しようとする戦いが面白い。大きな灰汁取を皆で持って救い上げるような仕草、そこに今までの蟠りが嘘のように無くなる。大団円は想像出来たが、まさか灰汁が登場して鍋(具材)の調和を図るとは、見事!なお、暗転の時間が少し長いような気がしたが…。
次回公演も楽しみにしております。
枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

メッサージ性が強く、ドラマチックな展開、面白くて味わい深い劇でした。

景色のよい観光地

景色のよい観光地

劇団た組

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/01/17 (土) ~ 2026/02/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

AIスピーカーSiri(?)をナレーションに使うのが巧い。AIは見ていた、的な余韻。

東京で鍼灸師をしていた平原テツ氏は遠く田舎の山間にある観光地で現代的なお茶屋をオープンさせる。BARのようなカウンターでスタイリッシュな内装。昔からの友人の田村健太郎氏が調合調理を担当。各地から取り寄せ厳選した茶葉をハンドドリップで淹れる。拘り抜いた味と香り、お茶請けにも凝っている。
よく顔を出す近隣の旅館で働く安達祐実さん。
六本木でオーガニックレストランを経営している宮﨑秋人(しゅうと)氏は平原テツ氏の施術じゃないと駄目だとわざわざ東京からやって来る。
台湾人、吳静依(ウー・ジンイー)さんも花を添える。

平原テツ氏はパーマをかけてフジモンに寄せてきた。狙ってるとしか思えない。街を歩いていたら間違えられる筈。
鍼を打たれてトントンされる時の安達祐実さんがSEXY。

ネタバレBOX

田村健太郎氏はゲテモノ料理のある種のマニア。毒があって危険とされる物を中毒症状が起きるギリギリに調理して食すのが趣味。危険で一般的には食べない物を採取して美味しいレシピを研究する。平原テツ氏はその試食にハマってメロメロ。ベニテングタケ、カキシメジ、クサウラベニタケ、ツキヨタケ···と現実に毒キノコを食べる同好会は実在する。ワライタケやミナミシビレタケなどマジックマッシュルームと呼ばれる幻覚成分シロシビンを含んだキノコもある。美味しくてラリれる危険ギリギリの裏メニュー。背徳の旨味。安達祐実さんも宮﨑秋人氏も余りの美味さに陶酔。お茶屋の夜営業の裏メニューとして出す案。雑誌に紹介され段々と知る人ぞ知る隠れ家スポットとして客が押し寄せるように。更なるメニュー開拓を求める平原テツ氏。バイトとして台湾から現地のヤバイ食材を届ける台湾大学生。超ヤバイ料理を調理している時に、その湯気を吸った連中がトリップしてしまう···。

主演3人が喉に指を突っ込んで延々えずいて終わり。暗転後、カウンターにキノコの人形が3体置かれてある。マタンゴか。悪意のあるこの作風は最近の神経を使う作劇で溜まったストレスを過去作のように好き放題やる憂さ晴らしに見えた。

過去作、『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』は藤本かえでさんが包丁で男の指を詰めるのがオチだったような。『心臓が濡れる』も人肉食いがオチだったか?『今日もわからないうちに』は一家全員で祖父を惨殺するのがラスト。ニヤニヤヘラヘラしながらいきなり強烈なヴァイオレンス・シーンで観客をドン引きさせるのも作風。北野武的。

ただ面白いか?と聞かれると···。筒井康隆の『薬菜飯店』ぐらいぶっ飛んで欲しかった。

※プレビュー公演だからここから調整する可能性がある。
KNOCK UP

KNOCK UP

2025年度 一般社団法人 神奈川県演劇連盟合同公演

神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

2025/12/18 (木) ~ 2025/12/21 (日)公演終了

実演鑑賞

神奈川県演劇連盟に加盟する役者が出演し、同じく加盟する作家のホンを、加盟する演出家が演出するというある意味お祭り的な企画公演。 80分。神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホールでの千穐楽を拝見しました。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/01/post-41b15f.html

口いっぱいの鳥たち

口いっぱいの鳥たち

理性的な変人たち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャリル・チャーチルという英国女性の書き手を知ったのは、書物の中で著名劇作家の一人として紹介していた事からであったので、過去の人という認識だったのだが、実は息長く第一線の人であるらしい。昨年漸くその上演を初めて観て、その挑戦的な筆致と筆力を知るに至り、この度は注目の女性ユニットによる舞台という事で楽しみに待った一人である。
もう終わってしまうが、お勧めの舞台。
とは言え、晦渋なテキストである事、そのため、少々狭い客席が苦痛となる時間はあるかも知れない事を、お断りする(休憩はあるので大丈夫・・つってももう公演は終わるけれど)。
難解ではあるが、舞踊をバリエーション豊かに組み込んだり、演出の妙で刺激的な時間となる。以前観たシヅマの「最後の炎」が同程度に厳しいテキストながら演出の妙で最後まで観られた感じに近い。折り重なる言葉が最後には深く心に沈潜して小さく発火する。
トークによれば本作はキャリル氏が別のもう一人の脚本家と振付家、そして俳優たちとのワークショップによって作り上げた舞台で、「その時その場所その俳優たち」との作業によって成立した上演であったらしく、書籍化もされていない(恐らく上演記録だけはあった)作品を翻訳作業から立ち上げようとした企画であった模様。
ここに書いてしまえば、英語版台本の翻訳監修として松岡和子氏に相談した所、以前とある学生二人がキャリル・チャーチル研究の一環として本作を翻訳したものを送って来ていたとの事。これを底本に借用し、難解な本作の台詞の背景や文脈解釈を試み(出演もした岩﨑MARK雄大氏も当初から関わった一人という)、複数のキャリル研究者たちにも質問を投げ、舞台化を模索し、伊藤キム氏の振付の力も借りて上演に辿り着いたという苦労話が、若い研究者である金田迪子氏をゲストに展開。真摯な研究姿勢が窺えるような語り共々興味深く聞いた。
ウエストエンドスタジオも久々確か3度目の訪問で、地下の立方体に近い四角い箱のコンクリの土間へ、幅広めの階段で下り、二面、四段の客席の一角に収まる。ひしめいている。そして開演。豚に恋をするビジネスマンの話、アル中治療中の娘と母のくだり、性的異形の身体を持つ男(女)の二度と訪れない只一つの恋の告白・・また本作がモチーフとしているらしいギリシャ悲劇「バッコスの信女たち」の断片など象徴的な場面たちも織り込まれていたようである。ワークショップから立ち上げた複数の筋から成る作品でも、高度なテキスト構成及び演出手法で一演劇作品に昇華され、東京藝術大学出の変人たちの立ち姿を面白く見る事ができた。

ネタバレBOX

藝大と言えばやはり音楽と、美術が柱となっていそうで、まりの氏は美術系だろう。他の方の専攻は知らないが、演劇に進路変更する者は変人と自称するに値するだけある「変わり種」なのだろう。この共通点が本ユニットの由来と知ったのは最近の事で、肝心な部分を知らずにこの製作体を眺めていた。といって見え方はさほど変わらないが、同じアート志向が演劇へとカーブを描いた経歴はやはりそれなりに興味深い。引き続き活動を望む。

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