ボイルド・シュリンプ&クラブ season3
劇団6番シード
新宿シアタートップス(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ジャンルが好きなのでそれだけであとはセリフが聞こえてテンポが良ければ満足しますが。さらにドラマがギュッと詰まった台本で満足。
ネタバレBOX
設備の問題ではあるけどもスピーカーの特性なのか音に「圧」がなくただでかいだけでちょっと耳触りが悪かった。舞台装置はギミックが多く特に床から生えるリングコーナーポストは初め生えてくる瞬間が分からずいつのまにか生えていて驚き。上から地下まですごい作り。
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
図書館を舞台にして、若者の悩み揺れる気持を繊細かつ大胆に描いた青春物語。
図書館が舞台というところが妙。居場所がない若者たちの背景、そこにある事情に優しく寄り添った話。同時に今 深刻になっている社会問題を潜ませ、中盤以降 サスペンス風にして興味を惹く。
気になるのは、主人公2人の心情 その強い思いが描き切れていない。また無言 その間合いが長いこともあってテンポがあまり良くないところ。自分が観逃した 又は聞き逃したかもしれないが、いくつか説明不足というか伏線回収したのか分からなかった。しかし、全体的には優しく温かい感じの公演。
(上演時間1時間30分 休憩なし)
ネタバレBOX
舞台美術は、中央に横長の本棚で上部に何冊もの本が並んでいる。上手/下手にも縦長の本棚があり、そこにも本がある。舞台になるのは図書館と近所にある喫茶店。図書館の場面はシンメトリー、喫茶店は 中央の本棚がカウンターになり、上手にテーブル席を設える。シンプルなセットだが、雰囲気は伝わる。
物語は、雨の日に傘もささずに歩いていた高校生(3年) 馬淵碧に、図書館勤務(司書?)の白石知栄が「行くところがないなら、図書館においで」と声をかけるところから始まる。それから彼女が薦める本を読みだし…。図書館で 中学生の木崎明日香、明日香に勉強を教えている美大生の不破捺己と知り合う。また、知栄から近くにある喫茶店を紹介してもらい、そこでの談話。何気ない光景が 淡々と描かれる。
ここに居る若者たちは、何らかの悩みや葛藤を抱えている。碧は春休み以降学校へ行っていない。その理由は、はっきり分からない。一方 明日香は学校で苛めにあっており登校しない。それでも勉強するため図書館に通い、解らない所を捺己に教えてもらっている。捺己は美大受験を失敗し続け3浪。親との確執にも苦しんでいる。そして 知栄も過去の苦しみを抱え…。碧は、知栄を慕い だんだん好きになっていく、そんな揺れる心が切ない。
或る日、碧は図書館の本の中に拳銃を見つけてしまう。そこには暗号のようなメモが挟まれていた。ここから 突然サスペンス風になり、どう展開していくのか興味を惹く。実は、不破が アルバイトで使用するため隠していた。碧と明日香が協力して 暗号を読み解いて、事件に深く関わっていく。不破は、親からの自立や得体の知れない不安・不満を解消するかのよう。そこに闇バイトといった知らず知らずに犯罪に手を染める といった怖さを垣間見る。ちなみに、喫茶店マスター 畔一茂の正体は謎(医療的処置やあの場所へタイミングよく現れる等)。
主宰 山野莉緒さんが当日パンフに「図書館は時間が止まっている。ただ止まっているのではなく、降り積もっている」と、もちろん知識のことである。ペーパーレス化が言われ 電子書籍も現れているが、それでも紙媒体の本はある。図書館は時代を超越した親近感がもてる場所である。同時にその時代特有の香りがあると思う。それが(話題)本はもちろん、新聞や雑誌などの情報である。
公演は、観る人によって 過去であり現在なのだろう。自分の生活と地続きで共感もしくは反感、そんな物語が描かれている。そして、人生の或る瞬間の刹那的な心の交流、そこに社会(時事)的なことを絡める巧さ(劇的効果も含め)。
舞台技術…雨音や踏切警報機などは、敢えて台詞に被せるなど音響効果は好かった。
次回公演も楽しみにしております。
ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ちぃちゃんが消えた。8年後白骨化した遺体が見つかり、ちぃちゃんの死をめぐってさまざまな人たちが登場する。一緒に児童養護施設で育った友人から、学校の友達、話したことのない同級生、そしてまったくの他人であるルポライターまで……ちぃちゃんとの距離感はさまざまで、それぞれがちぃちゃんに現実/虚構を問わずなにかを重ねている。
ネタバレBOX
ちぃちゃんについて取材する2人が、「見る/見られる」という外側からの眼差しを体現していることに、空恐ろしさと希望を感じました。
「真相をあきらかにしたい」としながらも自分の主張にちぃちゃんを当てはめていくルポライターの高務(櫻井竜)と、まったく仲良くもなかったのにちぃちゃんを弔うために事件を映画化しようとする同級生の乙倉(櫻井竜)。高務はその暴力性・搾取性におそらく自覚的で、乙倉は無自覚なのでしょう。
いずれも口では「誰かのために」と言いながら、それは善意の顔をして「自分の思い描くように、自分のやり方で世界を整えたい」というエゴにも見えます。ほかの登場人物もそうで、若尾颯太演じる同級生なども、自分のやり方で主張を押し通すための明るさが怖くもあります。
人はなにかを発信しようとするときに、誰かを消費しえます。それは人権かもしれないし、存在かもしれないし、心かもしれない。では、対象となる人に対して誠実に向きあえばその暴力性はなくなるのでしょうか。そうとは言い切れないように思います。世に出す、ということは、受け手が存在する。「これを発したい」という時に発信者は、受け手のことをもまた消費している可能性があります。
そういった「見る/見られる」だけでなく「見せる」という構造についても視野にいれるには、高務の思いではない個人的な背景がより示されると、群像劇として立体的になるのではないかと感じました。また、乙倉の変容はこの現実の先に光をともすものであるため、その変化の様子がもうすこし見たくなりました。そうれば、乙倉が選択した未来のその先に他者とともに社会を生きるヒントが見えてくるのではないか、劇場を出た後にもこの作品を携えて明日に進めるのではないかと、勝手ながら期待してしまいます。
また、劇中では、アイドルのライブシーンが登場します。本物のライブ会場のようなインパクトに残る楽しいシーンでした。一方で、アイドルという名のとおりまさに「偶像」によるライブの完成度が高く見ごたえがあるほどに、客席にいる自分自身のもつ消費性について居心地の悪さが募りました。誰かに偶像を押し付けられるちぃちゃんが、偶像に安らぎを見出している皮肉もまた、人間の側面なのでしょう。
俳優みなさんが力強く魅力的でした。パライソに集まる人たちのやりとりは軽快で作品のハリがきいていて、かつて高校生だった頃の3人には灰色の校舎の隙間から青い風が吹くようでした。
舞台美術、照明、場面転換などもシームレスにメルヘンと現実を繋いでおり、とくに美術のケーキが形を変えてその中身が見える時には、隠していたものが暴かれる居心地の悪さがありました。ショートケーキの中にあるイチゴって、まわりの生クリームに甘酸っぱさが滲んで、甘いだけじゃいさせてくれない。甘くも酸っぱくもあるケーキを見ないものとせず、カットして「一緒に食べよう」と言えることが、生きることかもしれません。暴力性や搾取性など多方向からの視線を描くときに、会話による構成で物語が進むと、より甘さと酸っぱさとそして苦みが口から離れない作品になったように思います。けれどもこれを書ききった胆力と切実さ、ともに体現していくチームの強度に、優しく逞しい未来が見えるようでした。
銘々のテーブル
制作集団・真夏座
シアターX(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
以前耳にして刻まれていた脚本家の名(作品は不知)に惹かれ、前世紀前半に書かれた作品を吟味しに出掛けた。矢内文章が演出というのも後押し。
真夏座の事は知らねど、縁ある俳優何名かが立ち上げたプロデュースユニットか。新劇や小劇場の人脈から組まれた座組も中々で、作品の普遍的な魅力を発見する喜びに浸れた。
本編は二部構成。タイトルも窓際のテーブル、四番目のテーブルとあり、場面変わらずそれぞれ別個のエピソードとなっている。長期滞在用ホテルの食堂に、各自決まったテーブルにやって来て食事やお茶をする。各エピソードの主要人物以外は両方に登場する常連たち。支配人とメイド二人も共通。一幕の時点では結婚前のカップルだった二人が、二幕では赤ん坊を抱えた夫婦になっていたりする。一幕は紆余曲折を経た男女の愛の再生の物語、二幕は虚飾が剥がれた自称「元少佐」の人生の再生の物語。それぞれに味わいがあり、かつこの二つで一つの作品となっている事で「二度美味しい」だけでなく人間観察が深められて行く所があって、不思議な作品であった。
ネタバレBOX
二幕のその「元少佐」(ポロック)は、数日前街の映画館で起こしたスキャンダルで逮捕され一晩勾留されたのだったが、それが部数の少ない地方紙に載っていないかを気にしている様子。彼は映画館で隣の席の女性に肘を押し付け、訴えられたが、その映画の上映中彼は5回も席を変わり、いずれもご婦人の隣りだった、との証言もあった。何と(少佐でなく)中尉で除隊、との軍歴も。
このホテルはその性質上、一定の資産を有する高齢の者が終の住処としている風であるが、必ずしも客皆が富裕層とも見えず、英国の宿泊施設事情を調べたら何か判るかも知れぬ。一幕と二幕双方に登場する人物は引退組が三名、例外として若夫婦がいる。そして二幕には主のような風格の女性レイトンベルに娘シビル(三十超え、この時代ではオールドミスの範疇?)が同居人として加わり、病気で仕事を続けられず引っ込み思案な彼女は「元少佐」ポロックを慕い、毎食後に散歩に誘っている。
住人らは互いに深く干渉しないながらも良好な関係を成し、互いの特徴を知っているが、ポロックに関してはまだ正体を定めかね、「元少佐にしてはあんな事もこんな事も知らず」、何かと虚勢を張っているようだと男らも面白おかしく噂するが、当人はスキャンダルの露呈以上に、将校の呼称に値する「少佐」の階級が虚偽であった事の露見を恐れているらしい。
だが彼が隠そうとした記事は結局このマイナーな地方紙まで目を通しているレイトンベル夫人に読まれてしまい、彼が散歩から戻って来た時には既に皆が記事のことを知っていると、シビルから知らされる。
その前段では、レイトンベル夫人の「世間の代表」のような剣幕により、ポロックをホテルから締め出す事に皆が同意させられる。ただしそこに至る前、理性と論理によりそれは正しくないと説く若夫婦の夫ストラットン(妻ジーンは逆の立場)、教師時代に一人の学生を退学処分にした唯一回の経験を語りつつ、その後悔でなく処分の正しさをつい口にしてしまう男ファウラー、レイトンベルと付き合いの長い女性マシスンにも渋々ながらの同意の様子が見える。
貴婦人レイトンベルが一人悪役を担い、これがよく効いていた。彼女は自分の「力」もさりながら世間の評判や倫理観、法意識を味方に付け、彼を追い込もうと(正当な処分を下そうと?)する。これにより、小市民の彼らが小さいながらの抵抗を為す小気味良さが際立つ。
そしてこの作品の珠玉たる所以は、慕っていた相手の真実を見て絶望を抱いたシビルと、ポロックの会話の中でポロックに自分自身の弱さと向き合せ、同じ人間としての共感をシビルが手にするまでの変化を描いた事。彼は昔から心が弱く、人が怖かった、特に女性が怖かった、と告白する。パニック症状の発作を起こすシビルは、彼が「私は、暗闇でしか、女性に・・」と言い掛けるや「やめて!」とパニック寸前の状態を見せ、言葉を遮るが、観客にはポロックのそれが人間的な「弱さ」である事が伝わっている。
この逸話が想起させるのは恐らく、聖書の有名な箇所、姦淫の罪を犯した女性が「律法」に則って石打ちの刑に処せられようとした所へ、イエスが「これまで一度も罪を犯した事が無い者だけが石を投げる資格がある」と迫り、一人残らず去って行ったという逸話。
時を戻して問題の日の夕刻、戻って来たポロックが絶望に暮れ、ホテルからの退去を決めようとした所へ、支配人が来て彼に言う。「滞在するかしないかはあなたがお決め下さい。滞在を続けるならホテルにはその用意がある。その事を伝えに来ました」。ロンドンへ向かうなら7時45分の汽車がある。ポロックはシビルの今後への懸念を漏らし、クーパーは彼がここに居続ける選択肢を口にするが、ポロックはあり得ないとして退ける。が、ふと、9時の汽車もありましたね、と聞く。「9時32分です」とクーパー。「やはり7:45に乗ろう。間に合う」と部屋へ去る。
この次のシーンである。ここは演出の創意だろう、雨音が響く中、時代物の傘を差す客とメイドらが背後に一列に並んで立ち、青く浮かび上がる。その手前の食堂の一角のテーブルに、支配人クーパー(女性である)がこめかみに手を当て肘をついて物思う姿がそこだけ暖色のスポットに浮かび上がる。劇的でぞくぞくする絵である。この芝居、一幕、二幕共ドラマの陰の立役者としてクーパーの存在があり、ドラマの観察者として最も観客に近く、このシーンが挟まれる事でしっかりと自分をこの誠実な観察者に投影する事ができるのである。一晩という時間が、何がしかの変化を起こすに足る時間である事の示唆も(特に、雨の夜は)。
さて、朝食前の準備作業に当たる二人のメイドがポロック用のテーブルを撤去し、他の面々が食事を始め、口少なながらいつもの会話に勤しんでいると、ポロックが現れる。場がしんとなる。メイドが平謝り、注文を聞き直し、罪の無いあっけらかんとした空気がメイドによって作られる。ポロックが席に着き、沈黙の中、堪えきれずに若夫婦の夫ストラットンがおはようございます!と声を掛け、二言三言会話を交わす。「そうですね」「ありがとう」とポロック。次いで我が道を行く(歴史上の人物と天に向かって会話をする日々のルーティンがある)自由人の女性ミーチャムが競馬予想の話を、続いてファウラーがクリケットの話を。。
そこへクーパーが現れ、ポロックにテーブルの不始末を詫びた後、皆に等しく挨拶の儀。ポロックは、虚勢の言語を封印し、ただ礼を失さない返答をする。様々な感情を過らせているに違いないがそれは名状しがたく、観客は彼に言葉を掛けようとする者の心情となっている。マシスンも声を掛けずにおれず、思わずデザートのチョイスのアドバイスをする。その都度レイトンベル夫人が咳払いと睨み付けを繰り返すが、ついに立ち上がって食堂を退去しようと娘に声を掛けた時、初めてシビルがそれを拒む。ここで食事を続けます。説得を諦めて去る夫人の背中で、シビルがポロックに声を掛ける。「今日は天気が良いようですから、良ければ食後にでも、ご一緒に」
この話の温かいラストを見ながら頭を過るのは、山岸某という心理学者の日本人の集団内行動の検証だ。
学校のクラス(組織にも置き換えられる)で間違った決定がなされようとしているとしたら、味方が何人いれば声を上げる勇気が持てるか、との設問に対する回答である。他国の例では一人ないし数人といった回答(平均)であったのが、日本人は半数といった数字になった。
自身の考え方や哲学に従って生きる事が許されない社会では、自立は望みようがなく、空気を読み取ってそれに従おうとするセンサーが発達し、正しいか正しくないかとは関係なく「少数が負ける」原理に従って多数派に付こうとする。(勿論自分の利害が絡めば少数か多数を超えて利益の最大化を図る行動を取るだろうが、自分の利益が絡まない場合は「多数に付いた方が安全」という利害に従うという訳である。)
和をもって尊しと為す、の真相は多数派に右に倣えをするので「異端が存在しない」「だから対立じたいがない」状態が作り出されるという仕組みにありそうだ。潜在的対立が存在しないのではなく、空気によって、あるいは時には実力行使(裏で手を回しての)で対立を顕在化させない力学が機能していると推察される。それは往々にして権力を持つ側が様々な手段で権力維持のために非権力側を制圧、コントロールする形で行われる。つまり決して自然現象ではなく、ある力が働き意図的に方向付けられるという事であり、バランスが崩れた時に力学が変質する事はあっても、また周到に調整され、復活する。
弱肉強食の社会になるのには民の賢さは必要ないが、弱者への配慮、共助共生の理念を尊ぶ社会を目指したいなら、民は賢くなり、権力の意図を見抜き、自らの価値観に従って行動する自立を勝ち取る事は要件になる。演劇が砦だと思える理由は、演劇においては真実性のないものは淘汰され、真実が感動のよすがであるから、とは私見だが、演劇をやる人がまともな人間に見えるという直感は外れではないと思っている。(うーまたグダ書きしてしまった)
高尾山へ
さよなら人生
スタジオ空洞(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
主催のかたの前説の雰囲気とても好みでしたし、「間(ま)」も笑わせてもらいました。
ストーリーも大きな抑揚は無いものの、じんわりと考えさせられ、また自分も振り返ることができました。
ネタバレBOX
若者の何気ない「希望しかないっす」→きっと若者は言ったことも覚えていないでしょう。
それが後からのかなり重要な伏線になるとは!
そして今回の観劇のなかで私にとってキーワードとなりました。
「希望しかないっす」は今後の私の座右の銘、そして実際口にしていきます!
(株)ロミオと(株)ジュリエット
製作委員会
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
タイトルに惹かれて前情報も入れずに観にきたら、「ロミオとジュリエット」は社名に使っただけで、内容とか設定とかは本編とは関係ないのね。
舞台『祈りの幕が下りる時』
ナッポス・ユナイテッド
サンシャイン劇場(東京都)
2025/05/17 (土) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/22 (木) 14:00
価格8,000円
05月22日〈木〉14時公演を鑑賞。
まずは原作から。
東野圭吾の作品はどれも面白いですが、
「祈りの幕が下りる時」は別格といえるくらいに完成度が高いです。
この素晴らしい作品が原作なので、なにがなんでも観ておかなければ…と思いました。
文庫本で約400頁超。
その内容を細かいところまで織り込もうとしたため、
ストーリーはスピードが早く、目まぐるしく展開していきます。
原作をまったく読んでない人にとっては、消化不良になるかと…。
脚本としては、少しテーマを絞った方がよかったと思います。
例えば加賀刑事と母との関係はごっそり省いて、
そのかわり博美と父:忠雄との関係を中心に置く…とか。
とはいえ出演者はみな一流で、クオリティーは高くて、
あっという間に東野ワールドにひきづり込まれます。
忠雄の役者さんがとくにお上手でした。
自信なさそうな声の感じが、はまり役でした。
終盤のクライマックスは涙が出ました。
博美と忠雄の最後のシーン(ブルーテントの中で)。
ほんとうにほんとうに素晴らしかったです。
湿ったインテリア
ウンゲツィーファ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/05/19 (月) ~ 2025/05/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
黒澤多生さん/豊島晴香さん/藤家矢麻刀さんの常連に松田弘子さんと根本江理さんのベテランを配してのいつものウンゲツィーファが落ち着いたウンゲツィーファに。シュールでSFチックな愛憎相まみえる物語。そしてアゴラが閉まってからとしてはこれだけ青年団の俳優の方達が出演される公演は初めてではなかろうかと。
【ファム・ファタール】
演劇制作体V-NET
TACCS1179(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/24 (土) 18:00
価格6,000円
05月24日〈土〉18時公演を鑑賞。
ストリップ劇場の踊り子さんに夢中になって、以来、
夏休みのあいだ劇場でアルバイトすることになった大学生のストーリー。
劇場でのさまざまな人間関係、劇場を取り巻く事情を描いていく。
複雑すぎず、シンプルすぎず、過激すぎず…
バランスの取れた展開で、観客を飽きさせない。
人々から蔑まれるストリップの世界…
でも、そこに誇りを持って生きていく女性たちの姿が大きなテーマだと思う。
私自身、久しぶりに感動しました。
(株)ロミオと(株)ジュリエット
製作委員会
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
序盤からうーーーんと思うことが多々(年齢設定とか)。
タイトルが面白そうだったので期待していたのだが、中心の方の演技力ととちりが色々問題だったので途中から見なくていいかなと。
上手い人もいたので残念だった。
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
面白かったです。
登場人物達が、色々な悩みと葛藤し進もうとする姿が伝わってきました。
途中からの展開は無理があるような・・とは思いましたが、それ故に惹き込まれました。
丁寧に作られた、素敵な舞台でした。
いつかの日の
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
東京都下の2つの市の合併を背景に市役所職員を中心に同性婚を望む市民らも描いた物語……というのは事前情報で知っていたが後半で「そんな要素」も取り入れるとは!
そしてそれはテーマとしてはありがちではあるが、その切り口/描き方が斬新で感服。
また、市役所の受付カウンターを外食チェーンのように(笑)U字型に張り出させた装置、その工夫によって例えば割烹のテーブルなど複数の箇所として使って転換をスピーディーにするのもいつもながら巧み。
ネタバレBOX
市民の出兵届を処理する(=戦地に送り出す)市役所職員を描くことで反戦/厭戦を主張するのが稀有にして見事。時勢が時勢だけに生々しく本当に「ヤだなぁ」と思った。
熱海殺人事件 - 1973初演ver.
9PROJECT
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
25才の時に書かれた圧倒的な台詞の量
これを覚える役者さん達は凄いと思いました
31日まで配信
興味ある方はぜひ
Touch~孤独から愛へ
東京荒川ロータリークラブ
サンパール荒川(荒川区民会館)(東京都)
2025/05/24 (土) ~ 2025/05/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
主催は東京荒川ロータリークラブ、 東京演劇集団風によって 劇団の代表作ともいえる「Touch 孤独から愛へ」を上演。この演目は、東中野にある劇団の劇場でも観たことがあり、大変感銘を受けた作品である。
この作品は、1985年シカゴで上演され、オフブロードウェイで絶賛を浴び、1987年には映画化もされた「ORPHANS(孤児たち)」をもとに、「Touchー触れること」に焦点をあて、孤独を抱えながらも真摯に生きること、その証や相手と向き合うことの尊さが描かれている。へたをすれば 教訓臭になりそうだが、巧みに演劇として観せている。
舞台は、アメリカ ペンシルベニア州 北フィラデルフィアで、現代の日本と時代や場所といった設定が違う。この公演はバリアフリー演劇として、障がいのある方や多くの高校生が観劇していた。物語そのものは分り易く、完成度は高いと思う。しかし、今の日本が抱える深刻な社会問題に触れるようで少し怖い。
(上演時間2時間20分 休憩20分含む)
ネタバレBOX
舞台美術は、貧しいアパートの部屋。中央に大きな直方体 その側面に2階へ上がる階段、下はクローゼット。上手に汚れた冷蔵庫や流し台。その傍にTVとソファ、テーブルがあり脱いだ服が散らばっている。下手奥に窓ガラス、客席寄りにミニテーブル。窓の奥に くさび式足場のような鉄骨。そこにCAMAC.st 等の道路案内板。実に細かく作り込んでいる。一瞬にして貧しさと荒れた暮らしぶりが分かる。
二幕は、この光景がガラリと変わり、整理整頓されテーブルやソファに白いカバーを掛け小奇麗に。部屋の様子とともに登場人物の心境の変化を表す、そんな(演劇的)効果を観せている。
物語は 1983年、北フィラデルフィアの貧しいアパートで暮らす、孤児な兄弟ー兄トリートと弟フィリップーの物語。トリートは不良で、自らの感情を抑えられない。フィリップはアレルギーで外出したことがない。2人は鬼ごっこのような遊びー鬼になった者がもう1人を捉まえる(Touchする)。或る日、トリートが酔って謎の紳士ハロルドを連れて帰る。ハロルドは、彼らを「デット・エンド・キッド(行き止まりの子どもたち)」と呼び、兄弟に寄り添う。フィリップは次第に心を開くが、トリートは その優しさを拒絶している。
ハロルドは、例えを用いながら 世の中のことを分かり易く 2人に説明または諭していく。その中で、特に印象的な2つのシーン。
第1は、ハロルドも孤児院育ちで、シカゴの孤児院で一緒だった子と新聞販売をして生計を立てていた。ある極寒の日、ハロルドは新聞を売り切らず、自分の体に巻き付けて寒さを凌いだ。しかし相方は、欲を出し全部売ってしまい 寒さで亡くなった。ハロルドは2人に向かって「ほどほどが大切だ」と諭す。
第2は、トリートに仕事で外出をさせ、往復にはタクシーを使うように言ったが、帰りはバスを利用した。バス運転手は 会社(または行政)に雇われており、乗客数に関係なく給料が貰えるが、タクシーは自営業でその売り上げは死活問題だ。ハロルドがたびたび言う資本主義の非情の中に優しさを垣間見せる。
フィリップは、窓を開けて外の空気を吸うことが出来ない、と思い込んでいた。トリートの思い遣りか 庇護か、または管理下に置きたかったのかも知れない。だから靴紐が解けても結べない。ハロルドが窓を開け、フィリプに地図を持たせ一緒に散歩に出かける。学ぶことー知識を広げることは、自由を手に入れ人生(心)を豊かにする。勿論、それは自分を守ることも意味している。同時に、強欲にならず周りを見ることの 大切さ優しさも教える。敢えて言えば、自分は 賢く考えることも必要だと思う。チャップリンの「必要なのは知識でなく思いやりである」や「人生に必要なのは、勇気と、想像力と、そして、少しばかりのお金だ」といった言葉を思う。
公演のタイトル「Touchー触れること」は、色々な意味があるようだ。日本では「鬼ごっこ」遊び、第一幕ではフィリップが鬼になりトリートが逃げ切る。第二幕になるとフィリップは靴の紐を気にすることなく逃げ切る。二人の立場が逆転したよう。フィリップはトリートから自立し、アパートの部屋という籠から自由に羽ばたくよう。
気になるのは、今のような日本の物価高では、タクシー代を節約してバスを利用したトリートを責めることは難しい。またトリートは、生活の糧を得るため恐喝をしていたが、今の日本では闇バイトといった別の手段・手口による悪事が問題になっている。アメリカと日本、そして時代背景の違いが露骨に反映される舞台(内容)だけに、物語の真意をしっかり掴むことが大切だと思う。
「『Touch~孤独から愛へ』は、作者ライル・ケスラーが、演劇の持つ創造性を使って、リスクを負っている子どもたちや精神的な問題を抱える人々とのワークショップを通して 培ってきた経験を基に描かれた作品」とある。そして東京演劇集団風は、「作品をバリアフリー演劇として上演しており、聴覚障害者向けの手話通訳や音声案内など、あらゆる環境を共有し、すべての人が一緒に楽しめる演劇を目指す」とある。本公演でも舞台手話通訳が舞台上にいて、進行に伴い動き 劇中にも登場したりする。観て良かったと思える好公演。
次回公演も楽しみにしております。
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
前半の展開からの急展開にはとても引き込まれた。皆が抱える不安や悩みを代弁してくれているようで、共感できた。
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
24日12:00公演を観劇
学生演劇ぽいオーソドックスな始まりから、なんと!な怒涛の展開と結末に!とても楽しめる作品に仕上がってます
明日、まだ3公演あるので時間と興味がおありの方には是非おすすめ
不安に押しつぶされそうになった時、不安でどうにもならないくらい追い込まれた時、よく「不安に思ってるとこを書き出してみましょう」と言われます
この作品には、その「書き出した不安」がこれでもかこれでもかと詰まっています
それに向きあい、それをぎゅーっと握ったら、こんな作品になりましたって言うのが伝わってくる作品です
脚本家がどれだけたくさんの思いに向き合って自分なりに試行錯誤して答えは出てないかもしれないけど、まとめてみた感が有ります
人はたくさんの不安の中に生き、それを乗り越えて次の一歩を踏み出してるんだと言うことを、演劇の形で表現してくれている、とてもおすすめな作品です
「演劇最強論」は不滅だなと感じました!
図書館より愛をこめて
劇団傘泥棒
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2025/05/23 (金) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
ジョダンダンジョ
WaVe’S
ブディストホール(東京都)
2025/04/17 (木) ~ 2025/04/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
関谷真由さん出演。
今は男装ユニットの風男塾で活躍されてますが、それを知られた上でのオファーではなかったそうです。結果、ぴったりでしたね。アイドリング!!!32号だったころはその片鱗も無かったです。風男塾に入って新たなキャラクターを生み出したと、こちら側としては思ってます。ご本人はがどう思ってらっしゃるかは分からないですが。
五十嵐啓輔さん、いつの間にか父親役がハマるくらいになったんですね。2016〜2018年に鬼斬など数本で拝見し、それ以来久しぶりでした。感慨深いです。
ネタバレBOX
主人公夫婦である一平&明美の若いころのシーン。途中まで誰なのか分からないところが良いですね。そしてそれが分かる瞬間。お見事でした。コメディな馴れ初めも味がありました。
マンホール「膝コン!」による切り替わり。離婚が成立したら発生しなくなる、ということなのですね。気づくのに時間がかかりましたが、なるほど、と。よく考えればおかしな話ですが、自然と受け入れられました。
『Post Script』
劇団The Timeless Letter
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2025/05/24 (土) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感動過ぎて大号泣😭鼻水ズルズルお目々ウルウルハンカチビショビショ案件により芸術創造館に大洪水警報発令でした⛈️この素晴らしい戯曲に真っ向から挑みこんな大きな感動を与えてくれる作品に具現化してくれた演出、役者陣初め全スタッフの皆さんマジリスペクトします‼️ありがとうございました\(^o^)/
チョコレイト
キルハトッテ
小劇場 楽園(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めての劇団さんと、劇場でした。
劇場はもともとこのような配置とのことで、面白いですね。
幕があくまでの音楽も題材に合っていて良かったです。ポップでテンポ良く楽しい内容で笑わせていただきました。
また、役者さんがたがとても楽しそうだなと感じました!
ネタバレBOX
差し歯で婚約破棄の明確な理由は...??わからないままでしたが、そうゆうのも好きです。
また、歯並びの良い役者さんを見て(今回はお二人)脚本をかいたのでしょうか♪
実際、総差し歯と、子どもの頃からの歯列矯正済みのお二人綺麗でしたね!