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ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

平成60年のお話だそうですが、旧態依然とした男女関係、議員先生。いったいいつの時代の話?と言う感じ。名前を売るとか、ファンファンとか言う国とか、この国はいずれ滅びるのだろうと言う寓話と思って見ればいいのかなと思ってしまいました。
天上から吊るされたいろんな提灯が美しかったですが、別の組ではパラソルなのでしょうか?
セリフと音楽、歌の音の大きさの差が激しくて疲れました。

ネタバレBOX

セリフがよく聞き取れない(聞き取れなくて当然の外国語か?)猫もうっとおしかったです。
レイニーレディー

レイニーレディー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了

満足度★★★★

シリアスなお話でしたが、ところどころに笑いもあって救われた感じ。ラストに向かって、ちょっと無理やりなストーリーだったけど、ハッピーエンド。演者も良かったです。

上海夜曲 Blue Lantern

上海夜曲 Blue Lantern

演劇集団呼華

APOCシアター(東京都)

2018/06/12 (火) ~ 2018/06/14 (木)公演終了

満足度★★★

魔都に生きる人々、龍が誘う記憶の物語
青いポワゾンに身を委ねて知る真実とは?
貴杏あずまと呼華の精鋭達による時を超えた
愛の賛歌。

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

高円寺に江戸の風が吹きました。

ネタバレBOX

舞台頭上の提灯がとても綺麗で配置も良く、何度も見とれてしまいました。舞台が未来(平成六十年)といいつつ線香が基本の遊び時間だったり、起請文を書くといった行為、或いは扇子を徳利や包丁の小道具として見せる等、落語テイストが随所にちりばめられており、あやめさんの描く江戸の世界に浸ることができました。
ナイゲン

ナイゲン

ILLUMINUS

浅草九劇(東京都)

2018/06/12 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/12 (火) 19:00

初日、観劇。初ナイゲン。
「ナイゲンのさー」っていってみんなが会話する、そういう不朽の名作になってほしい。ならないかなぁ、なるはずだ。
なんて。

「ロミオとジュリエット」が残ってきたように、色あせず上演されてほしい。

素晴らしい役者さんたちが見せる、最高に気持ちいいテンポと、とても胸を打たれるシーン。この物語は、「青春の1ページ」であり、「民主主義のあり方」のような具体と抽象・リアルと社会を一気に包み込む深みがあると思う。
素晴らしい役者さんたちによって、このナイゲンという作品の凄みをとても感じました。

この作品の構成とか、ネタとかどれもこれも大好きだなぁ。すんばらしいよホント!

レイニーレディー

レイニーレディー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

チーム箱を観ました。チラシで見たチーム毎のキャストさんの印象がまるで違うのが気になって気になって、リピーターチケットを使ってチーム葉も観ることにしました。セリフは一部除いて同じはずなのに、それぞれのキャラクターによって同じお芝居もこんなに違うのかと面白かったです。箱の玲子さんのモンスター被害者ぶり、動かない足への憤りがすごかったです。
寒がりの私なので、自分でも上着は持って行くのですが、ひざ掛けがわりにと布をお貸しいただいてありがたかったです。客入れの手際も良かったのも好印象。

シークレット・ガーデン

シークレット・ガーデン

東宝

シアタークリエ(東京都)

2018/06/11 (月) ~ 2018/07/11 (水)公演終了

満足度

ひどい。ストーリー展開があまりにも雑。原作が好きだったからすごく腹立たしい。
キャストも下手くそが多すぎてびっくり。難解な楽曲が多いとは思うけど、もう少しなんとかならなかったものか。
初日だったからのあの不出来だと思いたい。

ネタバレBOX

原作通り、子供(メアリ、コリン、ディコン)メインでやればよかったのに、ピーターパンみたいな感じで。変に大人のエピソードを盛り込んだせいで、子供たちの変化があまりにも急過ぎ。わがままお嬢様だったメアリは急に素直ないい子になるし、短命だと思い込んで癇癪を起こしてたコリンは急に世の中に興味を持って笑顔になる。あり得ない。

舞台美術も雑。庭の話なんだから、少なくとも、子供たちが生き返らせた秘密の花園を大人に見せる最後のシーンは、造花でいいから立体的な植物を見せて感動させてほしかった。ただの壁にいろんな光を当ててキラキラの庭を表現するだけなんて、あり得ない。
レイニーレディー

レイニーレディー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/06/09 (土) 14:00

価格4,000円

葉チームを観劇。
2年前の雨の日の交通事故によって人生が変わってしまった2人(加害者・被害者)の女性を中心とした物語。
最終的な落とし所を筆頭としたストーリーテリングや会話の端々など随所に「藤吉みわイズム(笑)」が感じられてよくできているが、序盤の1つの場において台詞のやりとりに現実の会話なら生ずるであろう間がないため「会話」ではなく単なる「台詞の音読」になり(その場が)白々しくなってしまったのが珠に瑕。
なぜそんなに先を急ぐのか?(※) それさえなければほぼ満点なのに惜しい。

脚本に関しては、ある人物の身勝手さが諸悪の根元(笑)のように思えるが、脳内で設定を補うことで納得。
また、終盤の「夕暮れの屋上」場面の照明表現がステキ。
あと、加藤大騎さんのダンスって貴重では?

※ 会話というのは相手の発言を聞いて、自分なりに咀嚼して、考えをまとめて返事をするので大半の場合は「間」が生ずる筈。
尺を気にするのか、早口になるのはまだ良いとしても、この「間」をなくしてしまうと薄っぺらく白々しい虚構丸出しの単なる台詞の音読になるのでやめていただきたい。
芝居において序盤の前振り、人物や状況の説明、伏線などの場面は早めに済ませて本筋に入りたい、という心理はワカらないでもないが、そういう「マクラ」をおろそかにすると、後がどんなに良かろうと大なり小なり「虚構」っぽさが尾をひいてしまうんだな。頼むよ。

ネタバレBOX

入籍直前に事故に遭った相手を棄ててその後知り合った別の女性にプロポーズするとは何とゲスな……という気もするが、御曹司ということは跡継ぎを作ることが絶対条件で、玲子は事故により妊娠することもできなくなった、と補完すれば情状酌量の余地がある?
いやしかし、プロポーズしようとした相手がかつての婚約者を半身不随にした人物だったと知ってもそのまま結婚しようとするだろうか?
ということで若干の疑問は残る。
ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

紅組を観劇。天井からつるされたランタンが艶やかさと寂しさを誘う・・・ 子供のように自分に正直な仇吉の切ない思いと そんな仇吉を思う大悟の恋が切ない。 あやめの十八番に納得。今まで観た中で一番好きだな。そして生オケも良かった。終演後のトークショーで音楽・楽器について色々話してくださって面白かったです。

時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/11 (月)公演終了

満足度★★★★

虚実綯い交ぜの保元の乱・平治の乱を背景に、源氏と平氏の若き棟梁が武士の世を築こうと模索する物語。日本史の史実を物語として分かり易く描いているが、さらに当日パンフは丁寧な解説(家系図や相関図等)を加え楽しませてくれる。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

セットは源義朝の屋敷であり、朝廷を思わせる造作。基本的には縁側または廊下と庭のような場所の高低差を利用し躍動感を表す作りになっている。横に展開させた作りは、舞台と客席の間に大きなスペースを空け殺陣等の動きをダイナミックに観せようと工夫している。

平安時代末期、朝廷(政治)における権力闘争に武士という集まりが巻き込まれ、いや積極的に関与することで武家社会の足掛かりにする。その姿を源義朝と平清盛に担わせている。この2人が保元の乱で協力し、平治の乱(公演では誤解による謀反のような)では敵対していく。時の権力争い(天皇家と摂関家)を背景に、時代に翻弄される漢(おとこ)を情感豊かに描く。争いは都で起き、舞台では炎が上がる戦禍として描いているが、そこに住む人々の暮らしは蔑ろであった。もちろん、庶民は登場しないが。

物語は先に記した権力抗争とそれに巻き込まれた武士という、特別な世界観である。時代絵巻AsHは、伝わらない”史実”の隙間に男たちの”物語”を想像させる。その観せ方が実に上手い。政治は市井の暮らしに影響を与えるが、その政治主導権争いは多くの人々の暮らしに関係ないところで行われる、という現代にも通じるもの。その批判的な視点と”物語”としての面白さ、そのバランス感覚が優れている。本公演の背景は「貴族の世」から「武士の時代」への過渡期であり、それゆえ”乱”という見せ場はあるが、それぞれの視点で描いていることから”史実”としての分かり難さはあった。

卑小かもしれないが、源義朝(黒崎翔晴サン)と平清盛(森ひであきサン)の衣装が気になった。例えば義朝が派手(桃色)な模様の上衣を羽織る、清盛が着流しのような着物姿に違和感を覚えた。場所設定が判然としないところもあるが、例えば大内裏のような場所では相応しくないような気がするのだが…。

次回公演を楽しみにしております。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

2か月も経ってからの書込みですみません;;

ワードレス殺陣芝居と銘打っての初作品
実質の壱劇屋・ノンバーバル殺陣芝居【猩獣】、【独鬼】、
【五彩の神楽】の5作品という7作品を見てきて、8作品目の【二ツ巴】

ここへ来て、アイドルさんが主演…どうなることかとも思ったり、
昨年9月~12月に掛けての連続公演【五彩の神楽】並の作品は
なかなか出来ないと思っていたのですが、予想の遥か斜め上の方向から
分かりやすい作品作りをされていて、また配役も絶妙で!

宣伝では2組の父と娘の物語ですが、実際はもう1組切ないまでも
娘の命を人柱として奪われた父親の悲哀が…
冒頭からの橋の下での出来事に”人柱に取られたんだ…!”と気づいた瞬間の
あの苦しさ、民衆の声なき声が…痛くて痛くて。

誰も納得づくの思いでもなく、そう縋るしかないという民衆心理。
過去知識や情報が無かった時代にはこういう無為で残酷な仕組みがあったのだと
知識や他の作品で見知っていたけども、言葉が無い分、村人の個々の表情の違いに
目が行き、胸を打たれました。。
先の五か月があった為、アクションモブの動きのキレも見せ方もより
パワーアップしてて、見ごたえがありました!!

大熊さんの久沓といい、水表現の為に衣装替えして出てきた時の動きの美しさ!!
本当に何度も見たくなる!!

そして、久代さんの女性らしい凛とした中にある力強さ、
谷川さんの少女らしい無垢感が二人の娘の対比になっていて良かったです。

竹村さんが脇に徹してたのがちょっと寂しい気もしましたが、
役柄的にそういうところもしっかり生かして作られる姿勢も好ましい。

独鬼2018版も再演という枠に嵌りきらなさそうで楽しみです!!

鏡の星

鏡の星

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/06/08 (金) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

近未来の宇宙旅行、現実の時間と場所から距離を置くことによって、逆に客観的にある出来事が浮き彫りになる。脚本担当の鹿目由紀女史が、チラシに2018年3月、文化庁の新進芸術家海外研修制度でイギリスに行って、他文化に触れた驚き新鮮さといったことが書かれていた。本公演にもその刺激・影響のようなものが表れていた。また演出を外部の小林七緒女史に依頼し2人の化学反応のような公演が出来上がっている。
物語は、宇宙旅行と称した国家政策のような、大きな世界観などが比喩的に描かれた秀作。

自分では少し気になる、というか疑問が…。
(上演時間2時間) 【2018.6.18追記】

ネタバレBOX

ネタバレのようで恐縮だが、気になることを記してしまう。弓月(川本麻里那サン)がミラー星に残って子を産む決断をする。この星で育児はできるであろうが、その後この星で”人間”として生殖できるのか。
さらに、この子は地球にいる時に人工授精で授かったという。主人公が震災で家族を亡くした悲しみ、家族を成したいという気持から愛情なき人の子を宿す。"愛情”ない”生殖”、確かに自分の子、家族を持つことが出来るだろうが、何か釈然としない。物語の社会性のような世界観の広がりは感じるが、未来に広がる人間そのものの世界はどうなるのだろうか少し心配、不安に思った。

【2018.6.18追記】
物語の設定は40年後という近未来にしており、現実と距離を置くことによって現代社会にある問題・課題を近視眼的になることを避けている。しかし、地球に相似したミラー星での出来事や宇宙船-影法師船内の人間関係やロボットとの関わりは、どうしても現実問題を直に連想してしまう。この宇宙船に乗っているのは日本人ばかり。集まったのは東北、熊本という地震被災地、沖縄という基地問題、さらには愛知という南海トラフを連想させる人物を登場させる。未だにしっかりした対応がなされていない地域ばかり。さらにロボット法の成立。ロボットの存在を認めつつ、他方違和感・差別感を抱く感情、そこには色々な意味での人間差別が垣間見えてくる。もしかしたらイギリス留学で他文化に刺激されたことと、欧州における移民問題にも関心を持ったのだろうか。そんな問題意識を感じさせる骨太作品であった。

しかし観せ方はポップ、コミカル調で面白可笑しく物語に引き込まれる。物語内容(脚本)と演出の充実感が心地良い。”搭乗”人物の背景が語られ、その心情が豊かに描かれる。それは船内にあるミラーのような枠の中で独白するような形で綴られる。その苦しい胸中を癒してくれる人、そしてロボットも製造した博士にメンテナンスという形でケアしてもらう。悩みは1人では抱えきれず、相互理解のような関係を築くことが大切。それはミラー星で出会った自分自身(ミラー)を通じて知ることになる。異文化を知ることは改めて自国のことを知る、再認識することに繋がるのだと…。

さて、このプロジェクトの真の狙いは国策にあり、その成功のためには多少の犠牲はやむを得ないという怖い側面もあり、ミラー星の人達の正体も明らかになる。空想劇の中に社会風刺を織り込ませており、色々と考えさせられた。
次回公演を楽しみにしております。
紛れもなく、私が真ん中の日

紛れもなく、私が真ん中の日

月刊「根本宗子」

浅草九劇(東京都)

2018/04/30 (月) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

過去の圧倒的に女の深いところを描き出してきた作風が好きで、
毎回見てきたのですが、今作のとりとめのなさを感じたのは私だけでしょうか。
登場人物が多すぎるのか、なんでしょうか。
それでも、次作も観に行きます。

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/05/15 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

短編集のイキウメ。
どうだろう。。。いいんだけど、ちょっと。役者も芸達者だし。
どうしても、獣の柱、太陽、散歩する侵略者と比べてしまうのは観客のエゴでは無いだろう。
それでも、十分に他のダブルキャストなんかを使っている劇団より面白い!

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しあわせ学級崩壊

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★

 開場中から舞台下手奥のDJブースで演奏があり、出演者は舞台上で柔軟運動や発声をしながら待機していました。舞台面上部には割れたコンクリートがむき出しになっており、廃墟とおぼしき空間の中央には木製のイス5脚とテーブルが1つ。上下(かみしも)に数本立っている細い木の柱に、凧糸のような白い紐がゆわえつけられ、数本の白い線になって舞台を横切っています。舞台面の上下(かみしも)には舞台と客席を遮る木の柵もあり、出演者は舞台上に閉じ込められているようでもありました。

 物語があって出演者が役柄を演じるのですが、DJが流す大音量の音楽に合わせてマイクを通してセリフを言うことが多く、次々に楽曲を披露していく音楽イベントのようにも思えました。

 当日パンフレットによると脚本・演出・演奏を手掛ける僻みひなたさんは24歳になられたそうで、「24年間のことと、その1日1日のことを思い出しながら、劇を作った」とのこと。登場人物は皆、作者の分身なのかしらと想像しながら拝見しました。

 開場時刻が10分ほど遅れ、初日はあいにくの雨だったこともあり、細い階段から客席への誘導は少し手間取っていらっしゃいました。全席自由ですので劇場へはお早目にどうぞ。ロビーで本作の戯曲本を購入しました(800円)。

ネタバレBOX

 出演者は白い衣装を着た女性5人と男性1人。DJブースの男性1人もそのまま演奏を続けます。女性は10代の五人姉妹のようです。男性は“これから生まれるはずの命”らしく、しきりに“お母様”を探し頼っていました。丈が長い目の白いスカートに裸足、髪には白いリボンというスタイリングはいかにも少女らしく、現代日本で男性が女性に求めるのは相変わらず母性と少女性なのかと考えることになりました。

 自分勝手で悲観的な若者たちが甘えたりケンカしたりしながら、悲劇の主人公のように悩みや怒りをぶちまけていきます。「特別な人間になれなかったのは自分のせいだ、私が悪いんです」という自省と自己嫌悪がするりと自己憐憫に変化し、結果的には他人のせいするような会話が多い印象を受けました。「ごめんね」という謝罪のセリフもありましたが、大きな声で相手にぶつけるので、「このままの私を受け入れて許せ」と要求しているようでした。「いつまで許しを請えばいいんですか?」と怒鳴って開き直ることもありました。「名前をください」などと言い、他者に頼らなければ自己を確立できない未熟さもさらされます。個人的には、そういう姿を俯瞰して、より滑稽に見せて欲しかったです。

 2011年3月10日から12日までの3日間を示すセリフが繰り返され、東日本大震災が起こった日とその前後も描かれたようでした。僻みひなたさんは当時17歳ぐらいだったのでしょうか。ご自身の人生において大きな事件だったのだろうと思います(私にとってもそうです)。ただ、東日本大震災は東京電力福島第一原発事故も含め、現在進行形の複雑極まる災害であり人災です。なんでもない日常に亀裂が入るという意味で用いる題材としては、ふさわしくない気がします。

 ラップはままごと『わが星』、繰り返しはマームとジプシーに似ていると感じることが幾度かありました。残念ながらありふれた言葉の繰り返しにはあまり効果が感じられず、テキストを刈り込んで上演時間を短くしてもいいのではないかと思いました。
ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

墨組を観ました。
天井からは幾つもの艶やかな提灯がぶら下がり、情緒たっぷりのセットに華やかな着物。
ああ、日本っていいなって思わされます。
演出の巧みさで物語は展開します。詳細はメタバレで。

ネタバレBOX

平成60年、とのこと。
戸籍を売る、名前の意味、厄病神だから、ファンファン(中国)の進出、
30年もの先のことだからということだけど、リアリティーが感じられない。。。
いいか、あやめ18番の雰囲気に包まれて、今夜は楽しかったのだから。
SUPERHUMAN

SUPERHUMAN

ヌトミック

北千住BUoY(東京都)

2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

 開演前に脚本・演出の額田大志さんから、上演中は写真撮影可能でネット上への公開も可能とアナウンスがあり、2階のカフェで販売している飲み物を飲んでもOKと、何度も丁寧に話しかけてくださいました。砂埃が立つ可能性があるので希望者にはマスクも配布。行き届いた心遣いに触れ、開幕前から気持ちが明るくなりました。

 終演後のトークではAokidさんと額田さんのお話を聞くことが出来ました。質問の時間では、観客の意見をそのまま素直に受け取って、正直な言葉で応えてくださったように思います。前説もそうでしたが、とても風通しがよくて、公平で、気持ちのいいコミュニケーションができました。

 喫茶店やレストランなどが記載された劇場周辺の地図が配布されており、私の知人はそこに載っているお店に食事に行きました。劇場と地域をつないで、観劇だけで終わらせない演出をしてくださいました。

ネタバレBOX

 床に置かれた四角い枠の中に白い石が敷き詰められており、コンクリートの柱に巻かれた綱から縄文時代を連想しました。演技スペースをL字型に囲む客席から一番遠い舞台奥には、大きなパネルがあり、映像が映されます。カラフルで寒々しいLED照明はプラスチックのような人工的な軽々しさが感じられ、石や綱と対照的でした。

 20代の自分たちが今、ここ(北千住)にいることを身体と言葉で確認しつつ、地球の裏側や時空の彼方へと思考を飛ばしていきます。現代口語会話や身体表現、映像中継などを繰り出して、今、ここ、この時代に自分たちが何をするのか、しないのか、するとしたら何ができるのか…と問うているようでした。

 類人猿からヒトに進化した人類が火の使用をする…といった原始時代の表現がありましたが、暴力的な野生が感じ取れず残念。踏みしめるコンクリートから砂、地層へと想像を広げていく際、床に対する向き合い方が軽いのが気になりました。出演者が「ざっばーん」と発語しても海を想像できませんでした。遠い昔の大海なのか、現代の近場のビーチなのか、イメージ映像なのか、ただの「ざっばーん」という音なのか、詳細に感じ取りたかったです。

 Aokidさんが競泳用水着でダンスを踊ったり、深澤しほさんがラップをしたり、山崎皓司さんがゴリラを演じたりするのは、それぞれの得意技披露だったのでしょうか。素材を活かすことが額田さんの演出方針なのだと思いますが、個人的にはその演技自体を鑑賞するにとどまってしまい物足りなかったです。

 観客に向かって話しかける演技をしても、本当には話しかけていないため、どう受け取っていいのかわからなかったです。出演者の演技については感情とイメージが足りないのではないかと思いました。徐々に単調に感じるようになってしまったこともあり、できれば額田さんの音楽をもっと聴きたかったですね。

 ※ポスト・パフォーマンス・トークで質問したところ、額田さんは俳優がセリフを言う時の感情やイメージは特に指定していないとのこと。口から発する音としての声を重要視されているようでした。
フランケンシュタインー現代のプロメテウス

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

演劇企画集団THE・ガジラ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/11 (月) 19:00

結構、観劇者の評価も分かれているようですが、これだけのコメントが書き込まれるということは、それだけで観る価値はあったということです。初日に観劇された方々のご不満(セリフの噛みの多さや、展開の単調さ、説明台詞の多さ、音響頼り等)も、私が拝見した時点ではほぼ解消していたように思えます。けして、2時間10分も長いとは思えなかったのですが、登場人物の人間関係が、整理されてくる後半になると、この話の着地点はどこなのだという不安が募ってくるのは確か。残り30分を切ったくらいから、時計の針を見る機会が頻繁になりました。落ち着かないのですね、ただそれはそれでこの作品の魅力かもしれません。

サブタイトルの「現代のプロメテウス」の「現代」とは、今私たちの生きている現代?それともビクトールが生きていた現代?(もちろん、これが書かれた時点では前者なのだけれど、演出としてはどうなのかな)
そして、人間を導く「プロメテウス」は創造者であるビクトールなのだけれど、進化を続け人間を超え導いていく怪物にも思える。この作品では、永遠の罪業を背負う意味では、両者とも言えるかな。

岩野未知、守屋百子両氏の対決を通して、本来は双方男性という前提が、2人が中性化していくのが(結果、2人とも女装になるし、岩野さん下着姿だし)、人間でなくっていくということなんでしょう。私は「神」に近づいていくという意見ではないな。人間を超越していく、あるいは、人間から排除される存在なのだと思う。
そもそも、AIにしても性別ないし外形で性別を作っているにいすぎないし、サタンあるいは天使は両性だし。

岩野未知、守屋百子お2人の対決(必ずしも対峙せずとも、相互に拘束しあい、苦しめあっている)が、この舞台の一番の見どころですね。



ネタバレBOX

ビクトール・フランケンステインが、自ら創造した生命のために、結局、怪物と同様の自らのアイデンティティも保てなくなるお話。世界に受け入れられない怪物同様、自らを同定できなくなっていく。だって、彼を彼と証明してくれる他者がいなくなり、結果、怪物の指示通りの扮装を身にまとい、自らであることを辞めてしまうのだから。

そして、ビクトールの怪物への復讐が失敗に終わり、死を迎えた時、彼ら(彼女ら)は、完全な鏡像関係に身を置くことにある。ご指摘があるように、ビクトールは怪物によって、創造される可能性をもって、、、

ビクトール・フランケンステインと怪物が名乗っているということは、回想シーンを見せられている限りは、開始早々に判るのだけれど(だって、小説と違い、ビジュアルがあるのだから)、果たしてそうした認識でよいのかな、ということが、最後まで結論付けられない。ビクトールは何度も意識や記憶のない時間を過ごしているし、怪物の知らないはずのビクトールの周辺で起きた事柄をなぜ怪物は知っているのか?
怪物(らしき金髪の女性)は、北極の氷の中で生きていたのだから、人間じゃなくて、やはり怪物なんだよなあ、と思っても、どうも喉が詰まっているような気分の悪さを感じる2時間。(ラスト10分ではっきりしますが)

ラスト間近から、舞台中央のテーブルに落ちてくる雫は何?水分のように見えるけれど、粉末状でもあるし。怪物と話す冒険家は、その雫を手で受けて、明らかに存在に気づていたし。ここの辺りは、ちょっと鐘下さんに聞いてみたい。
ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/09 (土) 19:00

座席1階1列

あやめの公演はこれで4回目。

深川一番の芸者仇吉をめぐる恋物語。
セットは天に鮮やかなパラソルのみ。仇吉演じる金子さんの艶っぽい姿にまず目を奪われた。
パラソルを通す光は華やかでもあり妖しくあり、その時代に生きる人々の心模様を映していたか。

これは評判通り、あやめ十八番の十八番。

悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/09 (土) 15:00

価格3,000円

山小屋の主人の娘の死因はなんであったか。
集まった人達の秘密も暴露され話が進みます。
人が本気で泣いたり怒ったり。それは安っぽいものではありません。
それをこの作品が教えてくれます。

観たら芝居がもっと好きになる作品。この団体の作品は2度目だが中毒になる。
しかしこれだけのクオリティーで3000円、しかも芸劇。あり得ない。

でんでんさんが好演過ぎて吐きそうになりました。

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