
革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】
こまばアゴラ演劇学校“無隣館”
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/04/14 (土) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

Starting Over
“STRAYDOG”
ワーサルシアター(東京都)
2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★
チラシビジュアルから予想も付かないベタなどたばた喜劇。
気楽に楽しめるが、少々おふざけが過ぎる感もあり。
2等兵は衣装、小道具をもう少ししっかりした方がしまりが良くなると思う。

LADYBIRD,LADYBIRD
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/05/02 (水) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
大人から子供まで気軽に楽しめる、ミュージカル。
設定が強引なところがあるが、まあそこはご愛嬌というところか。
群舞シーンがとてもよく、ミュージカルとしてのレベルを引き上げている。

母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
北千住BUoY(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
鑑賞日2018/04/22 (日)
公演前から、役者たちは舞台にたち前口上を述べている。「写真撮影、SNSへの投稿どうぞご自由に!私、歩くフリー素材でございます」などとユーモラスに語り、藤原竜也の物まねで観劇中の諸注意を投げかけて観客を笑わせているが、その姿は『人間失格』と彼ら自身の演劇活動が重なっていくなかで、あの猿の笑顔を浮かべる道化の姿の写し絵であることが理解されてくる。「私」を出すこと以外にできることはない、という意志は強固なものなのだろうか。潔い悲しみが漲っている。

革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】
こまばアゴラ演劇学校“無隣館”
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/04/14 (土) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
観客を完璧に無視しているという点において、ひとつの極北。青年団出身の劇団は数多くあれ、まるで観客たる「私」がここに存在していないかのような感覚を味わえるのは平田オリザ演出のみではないか。叫びが舞台にまったく向かってこないあの感じ。演劇がはじまるときにある種の恥ずかしさを僕は普段感じるタチなのだが、青年団にはその恥ずかしさがないのは、この「無視」が関わっているように思う。

ツアー
ままごと
STスポット(神奈川県)
2018/04/21 (土) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
偽中国語の非常に有効な使い方!端田新菜の「ご賞味!」に泣かされる。「人生は旅」という紋切型な慣用句を紋切型に終わらせないための試み。クラウトロック風のミニマルなBGMが心地よい。

GHOSTs
青年団国際演劇交流プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/05/05 (土) ~ 2018/05/09 (水)公演終了
鑑賞日2018/05/06 (日)
速度が少しずつ遅くなる。冒頭、役者6人が素早く舞台に登場するシーンにはじまり、スピード感とともにつくられていくリズムはすこしずつテンポを
下げ、お茶を飲む喪の場面で遅さは頂点に達する。その落差はバイクの速度と亀の速度との差異ともパラレルだ。6人兄弟(妹)はひとつの悲劇に結び付けられているようでいて、その実、多層化された複雑な痛みを共有している。普遍的な痛みを主題にしながら、主題を鑑賞者に単純化させない工夫が為されている。
翻訳語の違和感が気になったかもしれない。否定的な感想ではなく、そこから考えることがあるという意味で「気になった」。

サイキックバレンタイン
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/30 (月)
価格4,500円
それぞれ異なる超能力を持つ若者を集めた超能力研究所に新たなメンバー2人が加わったことから巻き起こる恋愛騒動?
14時のbitterと18時のsweetをセット券にてハシゴ。
【bitter】
登場キャラや台詞回し、そしてもちろん内容もたすいちド真ん中(演者も揃って「たすいちキャラ」になりきり)で頬が緩みっ放し。そして終盤で語られるアレはこの種の話の定番的ながら改めてそうだよなぁ、みたいな。オチも巧いやね♪
初演時同様、終盤で「七瀬ふたたび」(「家族八景」もか)を連想した他、ヴィム・ヴェンダース監督のアレも想起。
【sweet】
いやはや、オープニングからもう色が違う……いや、「アレの色(謎)」もそうだがそこではなくチームとしての色ね。そうして観ていると一部の演出やキャラも違っていてこれぞダブルキャストの醍醐味。
続けて観たのでアタマの独白に終盤に通じる部分があるのに気付いたりも。
【余談気味】
この少し前に観た高木渉監督「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」で一件落着に見えた後の「これってけっこう大事なことを言ってないか?」と感銘を受けた部分がたすいちっぽい気がしたし、本作のある人物の考え方に通ずるものがあるような → 「正義」とか「相手のため」とか思ってする行為でも、それが独善的なものならばむしろ迷惑行為なのではないか?
なお、観る前に予習(復習?)として初演の出演者を確認したら早々たるメンバーなことにビックリ。
ということで今回のメンバーの今後にも期待。三演の時に振り返って「なんてメンバーだったんだ!」になりますよう♪

時をかけるおっさん
お笑いサタケ道場
シアターOM(大阪府)
2018/01/27 (土) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★
チラシと内容が違いました!三本のオムニバス。
が、僕的に二本目が炸裂ヒット!短い時間の中で昔話と御伽噺の境界線を緩やかに駆け抜ける囚人の浪漫譚。その誕生を刮目せよ!願わくばブラッシュアップして戦いたい傑作だ。是非

真っ赤なサメザメ
舞嶽44景project
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
1年間で44舞台を目指すプロジェクト。
イマジネーションのコラージュ。
ストーリーを追うというより展開を楽しむ為、
キャラで知恵の輪を解く感覚。
大熊さんと亀井さんのトークも戦友な感じでいい。
このチームの未来が楽しみ

寝室百景
坂本企画
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
A公演「昨日の寝室」観劇
タイトルを思い浮かべた以上のよい病名は本編で明かされるが秀逸。
4人が削り合うというより、そっと寄り添い合う演技。舞美素敵素敵!
写真は観劇された新本さんが上手くおられたので美男美女の写真を清涼剤として載せます。

「火蜜」
舞嶽44景project
STAGE+PLUS(大阪府)
2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
深夜アニメネタをそのままぶっ込んできた。〇束のネバー〇ンド的なネタでありながら世紀末を予感させ、更に静かに刺さってくる対比。4話まで先見せだから後8話で完結予定なはず(嘘)しかし緊張感のあるいい芝居だった。是非続きを

眠り木の精霊
NOLCA SOLCA Stage
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
キャラ立ちしている役柄多数。従業員ですら愛しい(笑)
僕的には青弘さんの台詞に撃ち抜かれ、竹田くんの歪んだ意志に揺らされ、篠くんの姑息な余裕にニヤリ、更に音響須川さんが神レベルで煽る!なんなん!2時間半無問題!

HOTEL VENE WAKUTA
劇団シルバー・ファクトリー
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/03/09 (金) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
高さのあるシアトリカル應典院の空間を無数の本を吊る事により見事に隙間をなくして臨んでいるのが印象的。物語は自由と時間を哲学するとあるが、その言葉のチョイスに力が薄く決定的な流れに乗れないのが残念。以後期待

エンターテイメントジャッジメント
劇団不透明
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2018/03/09 (金) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
何だろう今現在の小劇場の状況をもがき楽しんでいながら模索して、
先代からの脱却を肩肘はらずにスマートに整えながら泥臭い熱血!
ラストのライジングに痺れる。
終始ニヤニヤしてました。河上くんいいね
いま抱えきれる小劇場を真正面からジャッジメント!
ティーンがティーンと呼ばれる事への反抗に奮い立つこの一年を猛スピードで駆け抜ける10代。
いま現在を見つめる指針だ。

ストロボライト
PAPADOG
HEP HALL(大阪府)
2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

僕らだって、ヒーローだ
90年会
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2018/03/17 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
ファーストシーンから涙腺が緩む。
なんていい公演なんだ。
愛ある公演とはこれなんだと胸を張って言える。
観劇後の爽快感は半端ない。
心からおめでとうと言える。
しかしこれは出演者たちが自分の子供たちだと考えての目線なのかもしれない。
これは会場で体験すべき愛。
無料カンパ制!

狂犬-やまいぬ-
officeZTON
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2018/04/05 (木) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
作品として見た時に、
様々なベクトルから引っ張られて、
それは役者さんというよりも、
役柄から、演出から、
そして照明から、そして音響から、
全てが掛け合って完成した奇蹟のような作品だった。
間違いなく今年観た中でNo.1。
スタッフ、キャストの皆様感謝です

正義姦
TAAC
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/04/13 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ビジュアルから会場作り、そして作品に至るまでタカイくんの思いが溢れた公演だった。
そしてやっとタカイくんの作品は甘い毒を携えたファンタジーだと認識した。これだけのキャストでしか実現できない世界観はこれからも期待。

露出狂
アカズノマ
ABCホール (大阪府)
2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
石塚さんの思い入れもあるが七味さんを迎え入れた事で盤石になった公演。
柿のオリジナルテイストを発する七味さんが居る事で石塚さんをはじめ他キャストの最高値への牽引力は凄い。
第二回公演が楽しみだし、頼もしい。