最新の観てきた!クチコミ一覧

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野がも

野がも

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/10/01 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/09/26 (水) 19:00

役者の距離感を気にして観劇し、納得しました。
やはり、両方の面から観劇して良かった。
アフタートークの右手さんのハイテンションと、コロさんの感想が新鮮だった。

Out of Order イカれてるぜ!

Out of Order イカれてるぜ!

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2018/09/26 (水) ~ 2018/10/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/09/26 (水) 19:00

座席1階

舞台初日に見た。雨の中、混んだ電車に乗ってシモキタに行く価値は十分にあった。いやぁ、今回も強烈だ。カトケン事務所は期待を裏切らない。out of orderとは故障中という意味だが、その何倍もこのタイトルに意味を重ね合わせて、もう爆笑の連続なのだ。
日本語訳のイカれてるぜ、というのもぴったりだ。全員残らずイカれてる。さらに、これが政治を職業とする主人公だというのがまた、強烈なのだ。うそを隠すためにうそを重ねるというのは、どこかの国の総理、取り巻きのお友達、そして物語を忖度する官僚と同じ構図。そういう嘘つきたちに、叫びたい。お前らみんな、イカれてるぜ!

ネタバレBOX

最初は国家審議をサボって愛人と高級ホテルで密会しようとした、国会議員の他愛もない下世話な話から始まる。日本と同じように秘書に始末を押し付けようとし、ホテルのルームサービス、メイド、支配人まで巻き込んだ騒ぎとなる。話がどんどん大きく、複雑化し、収集がつかなくなる馬鹿騒ぎは、その過程で何度も笑える。笑うタイミングを重ね合わせたような台詞回しも抜群だ。
キーポイントは図ったように落ちてメンバーを気絶させる窓。死体、実は気絶人間をクローゼットにぶら下げる演出はどうやって作り出したのか、興味をそそられる。
男ばかりの会話劇『みんなの物語』

男ばかりの会話劇『みんなの物語』

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2018/09/19 (水) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

実力派の男性キャストによるストレートな会話劇。
各業界のあるあるやジレンマがとても興味深くあっという間に時間が過ぎていった。
シンプルだからこそのおもしろさ。
こういう作品が増えたら嬉しいと思った。

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

オフィスコットーネ

小劇場B1(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了

満足度★★★★

セットチェンジの様子を見られたのは楽しかったです。手際よく、最初の舞台と雰囲気を変える工夫が見られました。大道具などに頼らず、あっという間に違う空間を作り上げる様子は、気持ちよかったです。

ショートストーリーズvol.8

ショートストーリーズvol.8

T1project

「劇」小劇場(東京都)

2018/09/19 (水) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★

CとDを観劇。Dの「あなたが生きていたから」…正直熱演は解るが、重苦しい。個人の好みと言えばそれまでだが、全く息が抜けない雰囲気。ただ訴えて来るのではない舞台に仕上げて欲しい。Cの「サヨナラの踏切」不思議な空間を創っていた。

四天王~エレメンタルフィクサー~

四天王~エレメンタルフィクサー~

X-QUEST

シアターサンモール(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/09/21 (金) 19:00

座席H列11番

西遊記、ピータパン、桃太郎、アラジンの世界がクロスオーバーし、ピーターパンは飛べず孫悟空は悪となっているが、これには裏があり……なアクションやダンス満載の物語はX-QUESTの真骨頂。

同じく日大藝術学部出身のTEAM空想笑年第四回公演「MonkeyMagic」(2015年8月)も西遊記と桃太郎(それにあと2つ)の世界を往き来する話で、これは「日藝脳」というものか?などと思ったり(笑)
また、この少し前に観たお茶の間ゴブリン「AmazingLost~すっごい迷子~」はアリスやかかしなど童話や児童文学の登場人物が混在している世界のハナシで、シンクロニシティ?みたいな。

オープニングの主題歌や終盤の「オズ」「幻魔」に関するものなど、どちらかと言えば駄洒落系が多かった言葉遊びだが、ところどころ野田秀樹チックなものもあったのは「やっぱり!」。

それでいてラストは泣ける。たまたまこの前日(か前々日)に知ったある映画のあらすじと重なり、相乗効果をあげたのか?

また、「鶴」の「もうひとつの意味」にはウケたし、クライマックス前に勢揃いした時のワクワク感たるや!
あと、4人の主人公を「あるもの」と重ねるのはタイトルから予測できたが、それだけでなく「あんなもの」にも重ねるというのが面白いしステキ。

ネタバレBOX

「鶴仙人」が「亀仙人」の対としてだけでなく「つる舞う形の群馬県」(←上毛かるたより)にもかかってブラック幻魔の正体=元・ブラック群馬(ローカルヒーロー系キャラ)にも繋がるとか4人の主人公が風火水土の四大元素をなぞるだけでなくATCG(塩基配列)にもかかるとか、意味を重ねるのがイイ。

劇中でアベンジャーズも喩え的に挙げられるが、むしろ戦隊もの集合の映画に近いワクワク感。クライマックス前に集結した時に名乗りまであげるんだもの。(笑)

「四天王」が「知ってるの?」や「(何)してんの?」だの(オープニング主題歌)、「OZ」が「王子」や「お爺」だの、「幻魔」と「群馬」だの、駄洒落系ボキャブラマジックも愉しい。

なお、相乗効果をあげた映画は「君に読む物語」。
『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

オフィスコットーネ

小劇場B1(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了

満足度★★★★

まったく違う極限状況を、不条理劇と、ドキュメンタリー劇と趣向を変えて見せる二本立て。ともに俳優は二人づつ。
最初の「踊るよ・・」は長髪が扇風機に絡めとられて動けない女と、自由に動ける男のつかず離れずの男女関係。作はノゾエ征爾で、こういう芝居は日本の劇作家は不得意だが、チャレンジ精神が発揮できる場があったのは喜ばしい。役者もベケットだ、イヨネスコだ、と言うと喜んでやるくせに、日本の作家だとしり込みするのか。演出は小劇場の山田佳奈。
役者は占部房子と政岡泰史。占部房子は、小劇場には欠かせない逸材だが、今回は珍しくドタバタとでもいえそうな喜劇的な役だ。場の空気やその時の表現にたけているカンのいい女優だから、奇妙な形で極限状況に追い込まれた女の心理的なサスペンスがよく伝わってくる。政岡は受けの芝居になるが、稽古をよくやったらしく、動きと台詞の受け渡しが非常にスムースで、その場の感情をよく伝えて、見ていて気持ちがいい。
もう一つの翻訳劇は、正面からチェチェンの小学校占拠事件の首尾をドキュメンタリックに描いている。趣向も黒板に囲まれ、紐が張り渡されるステージが、つまりは小学校、爆発する爆弾の導火線、を象徴している。囚われた学校の生徒の男女が、尾身美詞と野坂弘。去年イギリスのナショナルシアターで上演された脚本と聞くといかにもいかにものイギリス芝居だ。役者も演出も一生懸命でいいのだが、これだけ小劇場できっかけが多いと、肝心の芝居が上の空になるのではないか。
こういう前衛的小劇場作品が、それぞれの劇団や事務所を縦断してプロデュース公演で、しかも小さな小屋で上演されるには、いろいろ関係者には御苦労があったと思う。劇場が大きい商業劇場なら、簡単に善し悪しが言えるが、こういう試みは応援したくなる。幸い昨晩は満席で、観客も成熟してきた。ともに1時間10分ほど。

出口なし

出口なし

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/08/25 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/09/24 (月) 14:00

 東京千穐楽に3度目の観劇。テンポがどんどん良くなり、78分ほどになっていた。力量ある役者のやり取りを観るだけでも面白いのだが、メインで2人が会話しているときの3人目の表情が興味深い。そこまで計算されて演出されているのだろうと思うと、演出の小川の力量も見事だ。大竹・段田のべてらん勢に負けない多部の演技力にも驚かされてしまう。

牛久沼3

牛久沼3

ほりぶん

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

続編が見られず、今回の続々編、1stバージョンとほぼ同じ構造であったが、途中の「わちゃちゃ」が滑舌的・声量的に殆ど聞き取れないな、と確認すると楽の前日、女優らの膝下あたりは痣だらけ、当日2ステージ目だとすれば疲労も極限に。。(んな纏め方で良いのか・・自問)
たかが鰻釣りでも、母娘の心の通い合いを真ん中に、そこへ敵やら味方やらが現われ、大騒ぎの大乱闘の長丁場はほりぶんのお家芸。中でも母役・川上友里は流石、かような劇(笑うための劇?)にも力を抜かないシリアス誇張型顔芝居、そして気づけばそこに母の姿あり。母よ永遠に・・。と、真顔で呟いても奇異でない程のあれが、母親の体からあれしてるんである。
パンフには第1話~3話のあらすじの次に第4話のあらすじも載っていた。筋書のコースを演技で走り抜くスポーツである。

傭兵ども!砂漠を走れ!

傭兵ども!砂漠を走れ!

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

いちいちいい写真みたいなシーン(ほめてます)の連続。そしてストレスなく観られる役者さんたちの基本スキルの高さ。なかなか小劇場界隈ではおめかかれない現代戦のリアル戦争ものというだけでも一見の価値がある公演。

咲き誇れ

咲き誇れ

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/09/23 (日) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

赤坂REDという端正な劇場に、土着臭が魅力の松本哲也戯曲が合うだろうか、と気にしながら観劇。相変わらず「痛い」人間が登場するが、どの人物の目線に合わせるか、焦点が定まらない「探り」の時間が長く、しかしヒントと思しい言葉が気になりながら回収の時を待つ。やがて関係図が鮮やかに表れてくるのが松本戯曲の魅力だ。
よくぞ「痛い」人物を作り上げるものだ。実際にはどこかに居ておかしくない人物であり、心の奥を覗けば誰しも身に覚えがあったりもする。
どの人物も主語で語れるドラマを持つ群像劇の中で、約一名掬い切れなかった人物が気になるが・・。(どうとでも位置づけ可能なパイとして、自分がステージでギター弾き語りもやる店長、明日閉店でも平然としている人物を置くというのも、うまいと言えばうまい。)

ネタバレBOX

自死を選ぼうとした男がどうやら「病院に担ぎ込まれたらしい」と状況を伝える台詞に、観客自身が望めば「希望」を見いだせるだけの余地は残される。照明が静かに暗転へ移行すると、いやどうしても生きてもらわねば困るしそうなるはずだ・・そう願っている自分がいる。この「補完」を観客に促すぶっきらぼうなラストだ。
が最も蓋然性の高い展開は、それだろうか。剣呑な話題(「痛い人」の不注意で同僚を事故死させた事)には、当人が更生した分だけ、他者から言及されやすくなるのが常。それに耐えるだけの素地が「彼」にあるかのか・・いや、無いだろうというのが彼が姿を消す直前までの印象だ。
彼の偉そうな口ぶりは、後から解釈すれば「俺はダメだ」と言外に告げていて、つまり、己のダメさ加減を彼はある仕方で悟っているようなのだが、それを「分かった」とて「変われる」わけではなく、一度ニヒルを飼ってしまった更生困難な「心」を持て余して、甘えるだけ人に甘え、己に絶望する「彼」という存在がそこに転がっている。1㎜も言い訳できない無惨な醜態を晒して丸太のように転がされている。
だがその存在を芝居は見放さず、突き放し過ぎず、見つめているのだ。
・・・人間の本当の姿、弱さを抱えた姿(時にそれは罪を背負う加害者の顔をもつ)を「見据える」というその事の中に、微かな光明をみる。
イヌの仇討あるいは吉良の決断

イヌの仇討あるいは吉良の決断

オペラシアターこんにゃく座

吉祥寺シアター(東京都)

2018/09/14 (金) ~ 2018/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

確か2002年頃がこんにゃく座初観劇だから以後の新作は萩京子作曲による作品(寺島陸也作曲「変身」を除いて)。林光作曲には旧作の再演で二つ程お目にかかったはずだが後継者=萩京子との本質的な差を感じず、聞き流したようだ。
今回の林光楽曲にはこれまでにない深い水深にまで引っ張られた感がある。そして恐らく舞台の展開との絶妙な対関係があった。演出は上村聡史。何より惹かれたのは井上ひさし作品だという事。元々の戯曲を林光がオペラ台本化・作曲した。

オペラとは台詞に旋律(曲)が付く様式だが、ストレートプレイの台本に旋律を当てはめるのは元々無理を承知の助。林光の文章に、歌で台詞を言うと三倍の時間を要するとあった。オペラ仕様に書かれていない戯曲、しかも細部からドラマを展開させる井上戯曲では、削ぎ落とすのも苦労だったろう。上演時間3時間弱(休憩込み)。
生身の人間の表現の幅・バリエーションと、十二音階のピアノの語彙(表現のバリエーション)とは比べるべくもなく、芝居の前段は「台詞を続けるための旋律」が長々と続く部分があって睡魔に抗えず。一、二年前こまつ座の『イヌの仇討』(東憲司演出)を観ていたものの、かなり眠ってしまった観劇だったため細部は覚えず、今回はドラマの骨格が組み上がって行くのを面白くみた。こんな話だったか・・と、井上作品の構造の確かさに唸る。

ネタバレBOX

芝居は「忠臣蔵」の一方の立役者、即ち悪役・吉良上野介が、自邸の敷地にある味噌蔵へ家来やお付の者らに導かれて入って来る場面から始まる。
美術は乘峯雅寛。実在した吉良邸の蔵だからか、リアルのさかさま、舞台奥の広い面全体に大雑把な筆の手描きの「内壁」(落語「だくだく」のよう?)が張られ、両端が角で折れて側面の壁の途中まで来ている。上方に横長の隙間があき、提灯様の横筋の入った巨大な月(の一部)が覗いているカタチ。下場は奥と上手側に一段高い三、四尺幅の板、中央は広間となる。この簡素な大きな長方形の内外全体が演技エリア。

時は折しも生類憐れみの令を下した五代目将軍綱吉の世、「松の廊下」の刃傷沙汰での沈着な対応を褒められ、吉良は「お犬様」を下賜奉られたが、下手に扱えないその犬も連れての避難。・・と、床の堅さが足に痛しと嘆く(歌う)吉良に、お犬様が乗っている錦の座布団をと提言する者、「滅相もない、お犬様が第一(お上に知られては一大事)」と反駁する者、ややあって妙案「お犬様を抱いて座布団に座れば不敬の謗りは免れよう」・・といった武士階級への皮肉めいたくすぐりが序盤にある。

芝居は吉良側の登場人物だけで進んでいく(声だけは敵のものが入る)。敵・大石内蔵助以下の赤穂の浪士も「登場」する。それは横を向いた侍の輪郭を切り抜いた板(ベニアか厚紙か)を、黒子が持って。それを舞台ツラに四つ並べて、上方の隙間にも影がシルエットが見えると、敵に包囲された状況。また板を持った黒子二人が掛け合いをしたりも。戯曲では恐らく「声」とあるのだろう箇所をちょっとした見世物に変える演出の妙技だ。

この話は忠臣蔵のパロディだが、史実としての赤穂浪士の決起は、庶民の関心、同情、憧憬を勝ち得、その事が両者の帰趨に影を落とす。謂れのない誹謗との吉良側の不服もっとも。徳川家と濃い姻戚関係を持つ吉良家、お上の信頼をもとより得ているものの、不穏分子による討ち入りの危険を逃れ、蔵にこもる事に。が、次第に情勢の変化が起きて行く(のを吉良は察知する)。不安に揺れ動く心情の吐露に、「うた」は最適である。お上が事態に介入せず様子見を決め込んだらしい(つまり応援は出さない)と「読んだ」吉良は、一つの覚悟を腹に決めた様子である。演じた劇団古参の大石氏は、尊敬に価する人物像を既に作っている。

世間にも権力にも不当に見捨てられた者の最期を追体験する物語は、氏族階級の中に庶民の代表である盗人一名が紛れ込んだ事で立体化してくる。また敵の網をかいくぐって情報をもたらす春斎という厨房の者も「外」の風となる。特に彼が伝える総大将大石内蔵助の言動が、吉良に事態を読み取るヒントを与える。やがて吉良は、大石がこの騒ぎを道理の無い茶番であり、大きなうねりに飲み込まれて非の無い相手を「仇討」たねばならぬ事態だと捉えていると洞察する。そしてその生け贄は、今この蔵に押し込められた、いたいけな?吉良の者たち・・。

ニクイ演出は随所にあったが、圧巻は急速にシリアスを窮めるラスト。事態を厳粛に受け止め、なお生きよういう思いで刀を手に出て行く者ら、そして最後には腕に覚えのある吉良自身、美しくかたどられた彼らの輪郭が舞台上方に収まり、高みに達した旋律がリフレインし、「忠臣蔵」の裏面史が「忠臣蔵」本編さながらに男泣きを誘う「滅びの美」として完結した。いや、隣席の「女性」も泣いていた。

見事忠臣蔵を逆転させたパロディが、皮肉の炎をこうも激しく焦がす話だったとは・・こまつ座の舞台の時には読み取れなかった(寝ていた者が何をか言わんやだが)。

さて侍より世慣れて一枚上手の泥棒も、刀には抗えず・・と見せながら、去る気がなくて居る様子の彼は、実は人情に厚く、やがて吉良家の「仲間」と自任し、白状するに至るという「変化」がある。事態逼迫した終幕近く。泥棒は「決死の闘い」に備えるべく物を取りに外に出ようとしたところ、敵の刃に倒れる。痛ましい死を前に悲壮な覚悟を決めた彼らはあたかも「明日」があるかのように、談笑する。若い侍二人はお付きの者二人と「お似合い」とのお墨付き、明日祝言を挙げる約束をし、先輩は「高砂」を謡ってやると半ば冷やかし。その時既に「内壁」の描かれた布幕は落とされ、闇のような光のような「向こう側」が現われている。
侍たち一人、また一人と正面奥中段、月の見えていたあたりに集まって刀を構えて不動の体勢、見守る女たち。最後に吉良自身がそこへ昇って行く。断頭台への階段に重なるが、「生きよう」というつもりは変わらない、その事を強烈に印象づける「形」・・「向こう側」を、侍たちは未来(少し先の、あるいは数百年先の)であるかのように見つめている、と背中が語っている。私も日本人の一人という事か。滂沱の涙、をどうにか堪えながらもこのドラマの構図が持つものには抵抗できず、震えた。名も無く、又は悪評の内に消え去っていった歴史上の何万何億の人間が、その生を昇華(鎮魂?)される儀式。これを仮に「演劇」だと定義するなら、この和風オペラこそ演劇の王道。
美しいシルエットとなった彼らは、その「美」において(赤穂浪士に劣る事のない)伝説となった。。
井上ひさし、林光(以上故人)と、上村聡史の合作に惜しみない拍手。
おとながたり

おとながたり

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

とても演技力のある役者さんが多かった。ダンス3人組は上手でした。
少しわかりにくいところがあったが、楽しめた。

いかにも、秋の脱臼祭り

いかにも、秋の脱臼祭り

藤一色

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2018/09/21 (金) ~ 2018/09/27 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/09/25 (火)

25日ソワレを拝見。
内容は、前半が『人魚姫(脱臼)』、後半が『白雪姫(脱臼)』の短編2本で1時間。

【追記】
チカラ業多用な笑いの質はともかく(☜おいおい!)、会場内の笑いの量は相当あったので、一晩経って考え直し、☆を3つから4つに引き上げときますね。

ネタバレBOX

『人魚姫(脱臼)』は、魚人野球リーグの下位チームのピッチャー・アジが肩を脱臼したため、代わりにエースとなったエビが、強打者カンパチ率いるリーグ最強チームに挑む話。
『白雪姫(脱臼)』は、女王が魔法の鏡から世界一の美女と聞かされた白雪姫、実は彼女の魅力の源泉は両腕の脱臼で…という話。
『白雪姫』の方はまだ僅かでも原型が残っているが、『人魚姫』の方は木っ端微塵!
そんな大胆に改編された、清々しいまでにバカバカしいストーリーを、若い役者さんたちが大真面目に全力で取り組んでいるのだから、いやぁ~、腹の底から心地よく笑わせてもらった。

そんな熱演の役者陣の配役について記しておく。

『人魚姫(脱臼)』
エビ(脱臼したアジの代わりにマウンドへ)…五味茉莉伽さん
ヤドカリ(キャッチャー)…遠藤遥風さん(今回の短編4本の脚本担当)
アジ(本来のエース)…安井萌さん
カンパチ(リーグ1の強打者。実はアジとは知り合い)…小澤優斗さん
魔法使い/実況アナ…松井誠人さん

『白雪姫(脱臼)』
白雪姫…高松優さん(唄声が綺麗!)
女王…佐藤友美さん
魔法の鏡/王子…鈴木雅樹さん
女王に忠誠を誓う漁師…林太久磨さん
小人…藤口圭佑さん
おとながたり

おとながたり

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

千穐楽を観劇

 歴史を感じさせる土岐の舘、そこで繰り広げられる時代を超えたファンタジックな物語、
魅力的なバーチャルリアリティの世界を堪能しました。

 役者みなさんの情緒豊かな演技により優しさに溢れた世界に包まれ、心が温かさに満たされて幸せな気持ちになりました。
 現代と土岐の舘が創り出した仮想現実の過去の世界を同化させたラストシーンも、
何とも言えない心地の良いエンディングソングが情景を更に豊かにし、心の奥深く染み込む素晴らしい舞台でした。
 
とても良かったです。

令嬢ジュリー

令嬢ジュリー

FAL (Film Acting Lab)

王子スタジオ1(東京都)

2018/09/22 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

映画しかしらなかったですが、結構芝居でもやってるんですね。

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2017/09/29 (金) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

実際に介護を経験した人ではないとわかりにくい部分があるはず。
そこを新人にベテランが教えるという形で観客に解説をしているわけですね。
なるほど!と思うと同時に、あ、ここは解説タイムだなとも感じるわけです。

解説しているなと思わせずに、解説になっている。という風にできた時に真の名作、真の代表作になると思うのですが。

それで十二分に面白かったし、良かったです。

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2017/09/29 (金) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

きっと作者は丹念に調査、聞き取りをして作ったのだろうなあ、と感じたのですが。
なんと元ヘルパーさんだったんですね。
現場を知る人ならではの説得力を感じました。

おとながたり

おとながたり

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

予想していたよりもずっと良かったですよ。
SF要素なければ、もっと良かったとは思うのですが。

ネタバレBOX

でも輪廻を描くためには仕方なかったんでしょうかね?

他の方法があれば、それの方が良かったとは思いますが。
二階から目薬

二階から目薬

劇団東京ドラマハウス

シアター風姿花伝(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★

序盤で情報漏洩した犯人が分かった際「あーーこれから皆が犯人捜しをするんだろうなぁ」と思っていたのだが、まさかの2転3転にやられました。

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