最新の観てきた!クチコミ一覧

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時を接ぐ

時を接ぐ

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2018/09/26 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★

面白い素晴らしい舞台でした。主人公が語り部として登場し、自身の半生を話し始めながら過去の場面が展開され、その場面の中にも語っていた役者が入って演じる。実に面白かったなあ~。

燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

期待通り見応え十分!一つのセットであれだけの切り替えを自然に行なうとは…。躍動感がすごいマッチ。あの時代の時間のな早さを感じました。4兄弟の生き方、自分はどれなんだろう?悩み懸命に生きる姿は今も変わらないんですね。逆に価値観が変わっていく怖さも描かれていて、これは警鐘?見応え十分の舞台でした。

僕が嫌いな音

僕が嫌いな音

さるしばい

萬劇場(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

大家族の日常を描いた今回の作品。とっても人情味溢れるあたたかいお話で、後半は涙が止まりませんでした。親が子を想う気持ち、子が親を想う気持ち、どちらも健気で良いなぁ
笑いで泣かされたのも久し振りです笑
素敵な時間をありがとうございました!

ネタバレBOX

猿芝居さんの舞台セットが好きなんですが、今回も要所要所が細かくて感動しました。
直筆の張り紙(場面で変更ありき)と蛇口が特に好きです!水が出てる~!
お話の中のちょっとした部分ですが、リアリティを感じられて堪りませんでした。
燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

天才作家、船戸与一の魂は未だ燃えたぎる。氏の遺した浪漫が舞台上の荒野に吹きすさぶ。日本の黒歴史、幻の満州国。四兄弟の視点からそこに確かに生きていた者達の息遣いを聴く。シェパード犬の猪八戒がPUNKでかっこいい。確かに船戸与一の作品であった。アブサンを飲みたくなる。観た方が良い。

what's your destination?

what's your destination?

遊々団★ヴェール

TACCS1179(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/04 (木) 19:00

座席1階

とても素敵な舞台。
脚本が素晴らしい。
最後まで、ひきつけられる、ひきこまれる舞台。
笑いもあり、泣けてくるところもあり、心がほっこりとする舞台。

燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

第1弾の燃え上がる荒野を観ていないことと歴史に疎い私にはわかりにくい部分もありましたが、スケールの大きな芝居でした。2時間15分楽しませてもらいました。

燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/04 (木) 14:00

とても良い時間をいただきました。この時代の人々はどのようなことを考えながら生きていたのでしょうか?特に戦争の真っただ中にいる兵士たち。いろいろな憶測などやりきれない気持ちでいっぱいだったと思います。二度とこのようなことは起こってはいけませんね。次回作も楽しみにしています。

点描の絆

点描の絆

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

さすが東京ストーリーテラーさん。しっかり魅せてくれました。ただちょっとアクセントとして笑う場面が欲しいかな?あと細かいことですが、女性記者さん。初対面で、座ったままの挨拶はありえませんよ。

ギンノキヲク(福祉フェスVer.)

ギンノキヲク(福祉フェスVer.)

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2018/09/28 (金) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

今回は音響のせいか初めの頃のセリフが聞き取りにくかったのが残念です。
介護の仕事の現場は大変なのが少し分かりました。(実際はもっと大変だろうと思いますが)
このような施設(スタッフ)ばかりだと良いのですが・・・

華氏451度

華氏451度

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2018/09/28 (金) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

大きく高い白い本棚が客席に向かって開いている。本棚には白い大きな本が並んでいるが、それが次々と炎上する。ここはマッピングだ。本を持っているだけで犯罪で、それを焼く昇火士と言う公務員もいる情報管理社会がこの装置でよくわかる。昇火士と言うのは、原作翻訳者の造語だが、言葉にすると消火士と紛らわしい。つまりは現在の消防士とは別の役割の公務員がいる未来のディストピアドラマである。
ミステリやSFの読者には古典のレイ・ブラッドベリの原作はすでに何度も映画にはなっているが、舞台にするには未来社会と火を扱う場面をうまく見せられるかどうかがネックになっていて、あまり記憶にない。今回は、この装置が効果的で、終始この本棚に囲まれた舞台で進行する昇火士モンターグ(吉沢悠)の物語に説得力がある。
原作はナチスの焚書に近く、アメリカの赤狩り1950年代に書かれていているから、当然、古めかしいのだが、最近の中国の言論規制や、そこまで行かなくても身近なところで起きている「忖度」や他人への無関心を見ると他人ごとではない生々しさがある。その原作第一部の部分は舞台でもよく表現されている。
昇火士モンターグは、隣人の娘クラリスや妻ミルドレッド(ともに美波)や、上司(吹越満)との日常の中で、このホンのない統制社会に疑問を持ち抜け出そうとする。原作第二部第三部の脱出のアクションドラマ的冒険物語で、原作では本(思想の持ち方)に関する多くの引用や警句がちりばめられている上に、機械猟犬のような小道具、戦争が始まると言う大道具も出てきて舞台では難しいところだ。
小劇場なら一言の説明でやむを得ないと納得するが、大劇場ではどうか。

ネタバレBOX

しかし、演出の白井晃はこういうシチュエーションには経験豊富で、原作に沿いながら、まずは、大過なく見せてしまう。長塚圭史の脚本もうまく原作をまとめて、よく出来ました。という印象なのだが、後半の道行きの部分(引用が多い)は旨く観客に伝わったとは言えないのではないか。ことに疑問なのは、多くの役を演じる美波で、クラリスと妻の二役はともかく、それが、ラストの動物の役にまで重なっていくのは、そういう解釈はあるとしても、無理があると思う。そのために最後にモンターグがミルドレッドとののシカゴでの青春の出会いを思い出し、それに希望を託して終わるところが、役者の力量もあるが、とってつけたようになってしまった。


VAMPIRE:NINJA

VAMPIRE:NINJA

劇団ICHIGEKI☆必殺

劇場HOPE(東京都)

2018/09/27 (木) ~ 2018/10/01 (月)公演終了

満足度★★★★

ヴァンパイアに忍者に便利屋、時代や場所など、ごった煮状態ながらも、
徐々に明らかになる関係性、ストーリーも含めて面白かったです!
特にヴァンパイアハンターがツボにはまってしまいました!

秋の超収穫祭

秋の超収穫祭

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

五つの短編、一つは以前観たコトがありましたが、それぞれスパイスの効いた笑い、楽しかったです!

燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

 壮大である。この何年かの間に観た作品の中で最もスケールの大きさを感じる舞台であった。(少し追記2018.10.5 絶対お勧め! 文句なしの華5つ☆)

ネタバレBOX

 舞台は大きく3段になっている。手前が最も低く、奥へ行くほど高い。奥の2段に特段箱馬などの設置はないが最上段上手には、仕掛けがあって天井から吊り物が下げられたり、部屋の一室を構成するような仕掛けがある。他は中段上手に平台が置かれやや高い位である。舞台随所にススキがあしらわれており、目隠しや点景として機能している。手前が最も作り込まれた場所だが、それでも下手に平台を1つ、上手には平台で創られた2段の段差を持つ構造物が見える他、ほぼ中央に腰かけに丁度良い高さに切りそろえられた大小3つの切株が適当な間隔を置いて配置されているのみだ。 
 原作は船戸 与一氏の「満州国演義」だが、この長編を3部に分け、今回はその第2部。時代的には、満州国を成立させその経済を安定させると共に北方に於いては武装開拓民を配置して対ロシアの備えとすると共に「漢、満、蒙、朝、日」の五族協和などという茶番を唱導してアジアを植民地化する為、柳条湖事件をはじめ、傀儡として溥儀を立てて満州国独立を強行するのみならず謀議に謀議を重ねて石炭や鉄などの地下資源収奪を目指し単にアジアに於ける覇権のみならず欧州へもその目論見を広げようと夢想していた。己の地歩も定かならぬに、その数十倍もの経済的規模を持つ地域への覇権すら夢想していたのである。その根拠は高々松陰の「幽囚録」にすぎまい。
 百歩譲ってこのような覇権主義が正当性を持ったにせよ、それを実際に実行するに当たっては、その時点時点での徹底的な調査と客観的判断を得る為の矢張り徹底した分析が必要であることは言を俟たない。然るに南洲亡きあと、(薩)長政治を通して培われたのは謀略によって敵対者を討つこと、制圧後そこから長い時間に亘って収奪するシステムを作り上げることではなかったし、明治以降そのような長期的視点に立って日本の為政者は支配して来なかった。それは五族協和というお為ごかしとして政治的に用いられただけである。何と浅墓な知恵であることか! 敵対する者達を人間として扱っていないのだ。これも愚かなことである。反撃を甘くみてしまうことになるからである。無論、西欧に於いても異人種に対してはこのような態度が大航海時代以降取られてきたのは事実だが、翻ってローマ迄遡るならば、奴隷と雖も優秀な者は解放奴隷として豊かでステイタスの高い生活を享受しえたし、皇帝になる者もローマ人ばかりでは無かったことからみても、その能力主義と人間一般を射程に収めたユマニスムの概念が確立していたことは意識しておいて良かろう。オスマントルコの治世が長く続いたのも、その支配が、他の民族をも人間として認めるという姿勢を現実に実践していたからに他なるまい。脱線が過ぎた。
月極セイラ ゴールデン★ベスト

月極セイラ ゴールデン★ベスト

Dr.MaDBOY

スタジオ空洞(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/10/03 (水) 19:30

最初の白黒イラストが入ったコピーのフライヤーが、かなりおどろおどろしくて、観ることを決意。

舞台設定としては、ストレートな密室(この場合は月極セイラの別荘)・外部から遮断された空間(説明はないが、大雨による土砂崩れなどで外部との交流が途絶えた模様)。
ここで、故人月極セイラについて、座談会開かれるために彼女の関係者が集められる。
座談会は、月極セイラのベストアルバム発売を前にした回顧企画であり、いうなれば販売促進企画である。
集まったのは、プロデューサー、マネージャー(女性)、作曲家、作詞家、そしてオブザーバー兼ホスト役であるコアなファン(彼女の支援者?よく立場が判らない)の5名に、座談会を開催した雑誌記者の計6名。

関係者の間で、セイラを巡っていがみ合いが起こり、座談会は不成立に。
その後、別荘は孤立して、1人1人のセイラとの関係が解き明かされていくといった話。
この解き明かされていくプロセスが、この舞台の見どころで、その展開はとても独創的で興味深いものになっている。1人1人の夢とも幻想ともつかないセイラとの交歓シーンは、楽しくもあり、また残酷でもある。

ただ、各人のセイラとの関係性や感情がよく判らない部分がある。
例えば、作曲家とセイラのデビュー前の関係や、マネージャーのセイラへの嫉妬心の根源など。

また、ホラーサスペンス(娯楽作でもあるが)ということを差し引いても、解明されない・観客の想像を喚起させない事象が多いのが残念。
例えば、マネージャーはなぜ電話線を切るような暴挙に出たのか、また彼女がセイラに渡していた喉薬は本物だったのか、失踪した上野記者は生きていたのかなど。
(以降、ネタバレへ)

なお、舞台奥の壁面には、月極セイラのキャンペーンポスターが年代順に並べて貼られているという設定なのだが、それがないのが残念。せっかくベスト盤レコードのケースまで作ったのだから、ポスターが背景に並んでいれば、かなりこの作品の異様さが増幅されて、怪作になったのに。

それと、チェスボクシングの件は、あまりに荒唐無稽すぎてバランスを崩している感じがする。

ネタバレBOX

ちょっと、この物語で起こったことを、自分なりに解釈してみたい。
月極セイラの霊がいた(これが怨霊なのかは問わない)としないと、説明ができないので、一応ホラーとして捉えている。

この物語は、4日間にわたるものだと思われる。
登場人物がセイラと邂逅する時間帯は以下の通り。
1日目:夜・作曲家がセイラと邂逅
2日目:夜・ファンが邂逅
3日目:朝・作詞家が邂逅
   夜・マネージャーが邂逅
4日目:未明・プロデューサーが邂逅
プロデューサー以外は、皆死んでしまうのだけれでも(ただし、彼も自室に戻ってからどうなったか判らないが)、死因は不明。

彼らがセイラに会った時に、リビングからセイラの歌が聞こえてきたことは、他の者たちも証言しているので、音がしたことは間違いないのだろう。実際、音はしたのだ。

まず、座談会後にマネージャーのみが、セイラの霊を見ている。
これは、セイラに対しての悔恨あるいは罪悪感が、彼女にセイラを見させたのではないか。

そして、作曲家、ファン、作詞家、マネージャーの順で、セイラに会うのだけれど、このセイラに会うという現象そのものが、この4人がレコードをかけたということに由来しているように思う。
つまり、各シーンではセイラと会うドラマがあって、セイラの歌謡シーンにつながるのだけれど、セイラと会うシーンそのものがセイラの歌の中で起こっている幻想ではないだろうか。

作曲家は酒で酩酊し、ファンは一日電話線を直すことに疲労困憊し、作詞家は死者の連鎖からセイラとの思い出に浸り、マネージャーはセイラを夢に見て動転し夢遊病者のように、自身の心に深く刻まれた曲を耳にするためにレコードをかけた。(冒頭、ファンがレコードをかけようとすると、各自聞きたくない曲や、聞きたい曲にかなり執着するシーンがある)

さて、ではなぜ彼らは死んだのか?
これは、霊に呼ばれたとしか言いようがないな。セイラは、自分に対して好悪に関わらず強い執着を持ってくれた人々を、呼んでしまっただけなのだと思う。
だから、失踪した上野記者も、関係者はもちろん月極セイラ自身とも接点があったようなので、その因縁次第では、レコードのサンプルを借りてきたのち、自分とセイラを結び付けていた曲を聞いて、セイラに呼ばれたのかも。(彼のデスクにレコードが置かれていたということになっていますが、レコードを聞いてすぐに死ぬというわけでもなさそう)

一方、元彼のプロデューサーは、彼女と会っても(彼はレコードをかけていない。なぜなら、セイラの歌のシーンがないから)、それは回想でしかない(彼は1人でいるわけではなく、後輩記者のインタビュー中に会っている。ただし、この場合、霊はいたわけで、霊と会話しているというのが正解かな)。

そして彼ははっきりと「セイラのことは忘れよう」と言っている。それで、彼女は自分に執着しない彼を認めて、彼に別れを告げて去っていくのである。
セイラの霊が去っていったのは、突如、圏外だった携帯電話が通じることでもわかる。

月極セイラの「ゴールデン★ベスト」は、彼女に執着心を持つ者たちへの踏み絵みたいなものだったのではないかな。それを彼女は確かめに、別荘に戻ってきたと。

セイラ役を5人に割り振った配役は、ダンスや進行も考えると妙案。セイラの多面性も演出できるし。
ミカンの花が咲く頃に

ミカンの花が咲く頃に

HOTSKY

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/03 (水) 19:30

 東九州縦断高速道路の計画地に入った集落の人々の物語で、実話ベースだと言う。公的なものとの対立に軸を置くのではなく、村落の共同体としてのあり方を、広い意味での「家族」ととらえる視点が興味深い。東京から実家に戻る役の本多真弓が「異物」として存在することで、その辺を明らかにする役割を演じた。明樹を客演に得たことで、ジェスト・ダンスという動きと歌という表現に広がりが出た。

やっぱり!おれたちにあすはないっすネ

やっぱり!おれたちにあすはないっすネ

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/01 (月) 18:00

 再演だが初演は観てない。スズナリの受付の階段に並ぶと、階段の下で大声で話しているのが聞こえ、あ、芝居が始まったのか、と分かる。受け付けてロビーに入ると、そこでも芝居が始まっていて、スズナリ全体を使っての芝居が始まる。メタ演劇にこだわる、毒きのこちゃん、らしく、随所で役者が芝居をしていて、全部を観るのは無理だが、奈落に降りて芝居を観られたのは良かった。試みとしては興味深く、面白くもあるのだが、次から次へメタの手法を考えるのは、なかなか大変だと思う。

ミカンの花が咲く頃に

ミカンの花が咲く頃に

HOTSKY

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

西山水木演出という事で、一も二もなく劇場へ(なぜ、と問われたら何と答えよう...なんか凄そうだから?)。
昨年上演された作・演出舞台(「月の姉妹」だったか)の「うた」の不思議なニュアンス、ケーキのトッピングではなくパン生地に練り込まれたように芝居と絡まる一見型破りなソレが、今回もその時が待ちきれないかのようにしばしば出て来る。
地方を描いた芝居。台詞を追っているとつい西山水木の作、と思ってしまっている程何か通じるものがある。作者釘本光という名をおぼろに思い出しながら、要所で飛び出す鋭く抉るような台詞、優しく包むような台詞に胸がざわざわとした。予想を超える距離にまで観客を連れて行く言葉が、時を選ばず飛び出てくる。
狭いアトリエファンファーレに組まれた装置は「内」「外」の区別も付きにくいヘンテコな形で、人の出ハケも「それをやるか」と突っ込みたくなる独特な処理だが、リアル一辺倒でない劇世界には不思議と合うところがあった。
ふだん見過ごす隙き間や凹んだ場所にある良きもの、鉱脈が、人間とその関係の中にあるのを作者は見せる、見る角度を教える。それを媒介するのが例えばミカン、畑、自然。自然は人間を照らし、頬を赤く染める。
人が放つ煌めきが、舞台を彩っていた。

空っぽフラレーター

空っぽフラレーター

制作「山口ちはる」プロデュース

シアター711(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

三宅里沙さん演じる少しドジで性格美人の女の子が主役の恋愛コメディです。まったく王道のストーリーで意外性はありませんが安心して観ていられます。若者向けで私のようなジジイは対象外ですが深く考えずに笑いに徹していたのでそれなりに楽しめました。

大道具も小道具もまるでない素の舞台は声が反響しまくって私の鼓膜は悲鳴を上げていました。初回のせいか多くの役者さんが勢いを付けすぎて早口になり聞き取れないところがたくさんありました。まあ聞き取れなくても予想はつくんですけどね(笑)。
→大声に弱い人は、後方の席なら緩和されるかもしれません。

小劇場に限らず美男美女の設定と実際の配役に納得できないことが時々ありますが、本公演の安楽信顕さんと橋本美憂(みゅう)さんは掛け値なしの良い男と良い女でした。特に橋本さんの美しさは別世界でした。今回はマイルドな設定でしたが、次のお芝居では菜々緒の乙姫の「開けちゃダメっつってんだろうが!」のようにドスの効いた声で怒鳴るお姿を観たいものです。
→安楽さんの「くねくね踊り」はでたらめなようで完成度が高く美しいものでした。有名な手本があるのでしょうか。
→橋本さんの歌は短く遠慮気味でした。演出の方針なのでしょうが全体からは浮いてしまうくらいの派手なものも聴きたいと感じました。

絵理子さんの何とも言えない雰囲気が素敵です。出てくるたびに笑ってしまいました。
小林愛里さんの「おばちゃん」の表情と所作は実に良い味を出していました。何て自然なんだ!
大西一希さんのギターは簡単なコードのストロークですがリズムが良く、音の大きさも揃っていました。バンドでもやっていたのでしょうか。
佐藤千夏さんは言葉よりも身体よりも顔で表現する人だと感じました。キャッチコピーは氷上ならぬ「表情のアスリート」なんてのはいかが?
三宅里沙さんは最近「山口ちはる」プロデュースものに連続して出演していますがその理由が良く分かる熱演ぶりでした。この作品も三宅さんまずありきのような感じがしました。

「山口ちはる」プロデュース作品の最大の問題点は宣伝にまったく力が入っていないことです。チラシができるのが遅く、その結果として配布もほとんどされません。そしてホームページへ行ってもあらすじすら分かりません。

おとぎ裁判

おとぎ裁判

CLIE

俳優座劇場(東京都)

2018/09/27 (木) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★

某新聞のチケプレに当たって行きました。お席は今まで自分では取れたことがないような前方の席でしたし、元少女としては期待して行ったのでしたが、私の好みからするとイケメン度はそう高くなく(意見には個人差があります)、裁判劇は中途半端、お話も中途半端で、これは「おとぎ裁判2」を考えているのかしら?
カーテンコールでゲストをよんでのエチュードもどきが一番面白かったです。
一緒に行った友人が楽しかったと言ってくれて、お隣のパブでおごってくれたのでよしとしましょう。

父が燃えない

父が燃えない

箱庭円舞曲

浅草九劇(東京都)

2018/09/26 (水) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/09/27 (木) 14:00

価格4,000円

火葬場の親族控室で交わされる故人の親族たちの会話劇。
箱庭円舞曲と言えばかつての職場の微妙な人間関係でギスギスしたり緊張感が漂ったり、という印象が強いが、本作は笑いも交えた親族あるある的なエピソード集がやがて……な物語で、昭和のホームドラマの最終回スペシャル(あるいは「平成の木下恵介アワー」?(笑))のような優しい味わい。家族ができた故の作品かな?とも思う。
ラストシーン(と言うよりラストカット?)も巧かったなぁ。

なお、古川さんがかつて劇団青年座に提供した「父が燃える日」(劇中時間は本作の8年前で同じ親族たちの物語)の断片が挿し挟まれるが、本編部分と境目があまりなくしかも本編と違う役を演ずる方もいるのでやや戸惑った。
当日パンフレットにその旨が記載してあったので事なきを得たが、知らずに観たらまごついたかも?

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