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おりん(姥捨て異聞)

おりん(姥捨て異聞)

京浜協同劇団

スペース京浜(神奈川県)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

川崎市で初めて訪れたエリア、住宅が立ち並ぶ一角に佇む京浜協同劇団さんのアトリエ。
受付を済ませ通路から事務室、会議室を通り抜け、ぐるぐる階段を上ると、なんとそこにはしっかりとした劇場が!
アトリエ公演ということで、もっとコンパクトな会場をイメージしていたのですがステージのスペースも充分あるし客席も一列ごとの雛段に。

頂いたパンフレットもA4冊子で、読みごたえあるかなり立派なもの。
そのパンフを読んでみると、劇団員平均年齢は69歳。
今回出演される若い役者さんは全て客演だそうで「彼らはあっという間にセリフを覚えるけど仕事の都合で稽古になかなか間に合わない。劇団員は時間にキチンと集まるけどセリフはなかなか覚えられない」という一文が何とも微笑ましい。
とはいえ公演の中身はシッカリしたもの。
映画の「楢山節考」は観ていませんが、おそらくこれをそのまま舞台化したのでは終始重たい空気に支配されそうなところを、核心はそのままに、かなり観やすく脚本・演出で工夫されていたのは充分に伝わってきます。

楢山祭りを控えた村民はどこか浮かれており、最初のうち暗い影はチラリと見え隠れする匙加減が後になって効いてきます。
因習とはいえ自ら率先して姥捨てを選択した「おりん」は84歳の女優さんが演じられて、これがまたウイットに富んだユーモアがあり何とも愛らしく、その人柄に思わず引き込まれてしまいます。
正しいかどうかは別にして、徹底した思ん量りの精神は哀しくも凛として美しく感じました。
老いも若きも皆さんの力強い演技にはパンフに書かれていたような事情もすっかり忘却の彼方に。
劇団の歴史が沁み込んだクラッシックな建物に入った時から異空間。
時代を超えた叫びを聞いてきたようで自宅に帰った今は、夢を見てきた様な不思議な感覚です。

ネタバレBOX

「姥捨て」とてもとても悲しいシーンの後には何ともやり切れない思いが湧きあがってきますが、そのすべてを吐き出すようなラストシーンには結末こそ変わらないものの、どこか救われた気持ちになりました。
僕らはZOOっと生きている。

僕らはZOOっと生きている。

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

 尺は155分くらいか。

ネタバレBOX

 観終わるまで尺の長さは感じずに観ることができたのだが、17時から四谷で用事があったので尺の長いのは言っておいて欲しかった。開演が遅れたのも悔しい。
 脚本は、一般的な観客を想定して擽り、ダンス、歌唱、殺陣も入れてかなり上手に組み立てていると思う。満月を産婆をやっている蘭学医が見、命との関連を述べたり、其処にUFO(虚ろ船)が現れて我らの身体を構成する総ての物質が宇宙の生成によって創られたことを暗示していたり、実際、満月の夜には多くの生命の繁殖が見られるという事実をさりげなく示唆し、後の展開の伏線としていることもグーだ。
 時代設定が1867年(慶応四年)という明治政府誕生前年という緊迫した時代であることも良い選択である。オープニング早々のダンスでは、明らかにダンサーを用いていると観た。体の切れが違う。歌や踊り、殺陣が随所に入るのだが、これらも中々上手い。
 一か所残念に思ったのはタカコの父が、足が悪いのにダンスシーンでは健常者として踊っている点だ。ハンデある方々への差別問題とされることになるのを避けたのかも知れないが、ここは、回復しようの無い痛手を負っている姿で躍らせることも一つの見せ方だとは思う。それを観客が笑うならば、観客の感性のグロテスクを嗤うようなシーンを入れれば良いだけのことだ。(少し高度になるし、煩瑣ではあり、リスクを伴うかも知れぬが)
 基本的にしっかりしたシナリオであり、役者達の演技、演出ものびのびしていて良い。リアリズムに拘る人々からは、言葉(時代の、地方と江戸の等々)やUFOが飛び出したり、河童などのUMAが話の中に入ってきたり、宇宙人迄飛び出してくるのだから荒唐無稽の誹りを受けるかも知れないが、今作の狙いはそんな所に無いことはあきらかであるから、観客も己のイマジネーションを解放して楽しむと良かろう。そうすれば、蘭学医の熱も、娘タカコの純真とひたむきな情熱も、おじさんのちょっと内気で真摯な姿勢も、パピコの下敷きになっているかぐや姫のことも、住職の神聖なキャラクターも、鳥飼いの強さの秘密も、寺社奉行の如何にも官僚然とした態度へのおちょくりも、世界を漫遊している男の認識の重要性も、更には天文方・通詞として当時最先端の情報を用いて時代を動かしかねない男の意味する所も、詐欺師兼ねずみ小僧として活躍する住職代行と銭形平次紛いの岡っ引きのジョイントするものも、住職の腹心だが、真面目過ぎて狭量な尼の生き方も、そして猿回し、獅子舞、大工や飲み屋のおかみも、茶店の看板娘などによって顕になる庶民の姿も、抜け目のない幕臣とその上司で抜け作の西洋かぶれ等々も。
いくらでも深く読み込めるキャラクターたちを登場させ、様々な想像をさせてくれる実に面白いエンターテインメントであった。
僕らはZOOっと生きている。

僕らはZOOっと生きている。

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★

長いー!!!
人情喜劇・歌にダンス・そして殺陣。
盛り込みたいのはわかりますが、ゆるい喜劇を2時間も見せられてぐったりしたところに最後にまとめて殺陣をもってくるのはどうにかならないでしょうか。

殺陣が素晴らしいだけに…話の途中で折り込んでくれればいいのに…そしたらメリハリついてもっと見やすいのに…
芝居パート半分でいい。

殺陣はほんとに素晴らしいです。殺陣をもっと見たい。

ロカビリーに恋をして

ロカビリーに恋をして

サンハロンシアター

シアターブラッツ(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

日々の生活において、1番近くにいる家族にもわからない「その人」の生き様が存在する。それは、その人だけにしかわからない『世界』でよいとおもう。

が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2018

が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2018

が~まるちょば

府中の森芸術劇場(東京都)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/16 (金)公演終了

満足度★★★★

パントマイムで2時間以上
なかなか大変です
でもまぁ普通に楽しめたかなぁと
甘く評価(^-^)

15分の休憩入れた2時間20分

僕らはZOOっと生きている。

僕らはZOOっと生きている。

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

欲張りすぎですね。歌、ダンスが有り、喜劇でストーリー性のある芝居、殺陣も見所、その総集編が「幕末・アニマル・アクション・コメディ」。 時間は休憩無しで、2時間半を超えてしまっています。気持ちは分かります。確かに殺陣にしてもレベルは高い。でも、もう少し整理して、2時間程度の芝居にして欲しいなあ。敢えて言わせて頂ければ、喜劇の質をもっと高めて欲しいと思います。

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

戦時中の日本軍、満州で細菌兵器を作った731部隊の話。決して目新しいテーマではないのですが、登場人物の台詞、話の構成が巧みなのです。普通の人間が「組織」や「命令」を理由に凄惨な実験を繰り返した731部隊。しかし研究者としては至福の時だったと回顧する老医師の告白は科学者の性なのか。淡々と語られる中、戦争の闇の部分をこのような形で舞台化することは、とても現代性があると感じました。劇団チョコレートケーキと言えば、浅井伸治、岡本篤、西尾友樹が中心の芝居なのですが、劇団桟敷童子の原口健太郎が客演、とても存在感のある役どころでした。 

通せんぼ横丁

通せんぼ横丁

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

これといって人生を左右するような話ではないが
それなりの節目を見ているような話であり
淡々とした感じが良く醸し出されていたなぁ~と

1時間45分の作品

トリックスター

トリックスター

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

地方な感じの街で
やくざな事務所を舞台に
いろいろと詐欺話にまつわるエピソードが
繰り広げられる作品=1時間30分ほど

開演時間が5分近く遅れたねぇ・・・・・・

ネタバレBOX

やくざさんが
自分たちを詐欺にはめようとした
グループを逆に罠にかけて
金を巻き上げられた地元住民を
助ける話・・・です が
なんか昭和っぽいかなぁ~と
まぁ昭和の任侠ものだったら素直に感動できたんだが・・・・

いろいろとゆるい感じが否めなかった

自分の得た情報の中のやくざさんは
今作のようにぬるくて人情に溢れてはいなかったんで・・・・
芝居~と思っても ゆるかったデス
(基本ひたすら金を巻き上げて上に上納するのがヤクザさんだよなぁ と)

凄みをいろいろと出そうとしていたけど・・
いまひとつだったかなぁ とも
鱗の宿

鱗の宿

演劇集団非常口

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

■約110分■
饒舌すぎる印象。とりわけあの、流浪の作家がしゃべりすぎる。台詞を切り詰め沈黙を立てたほうが、この劇のエッセンスはより伝わるのでは?



ネタバレBOX

芳井さんは冨永さんが好きなんですね。終盤になってようやく分かった。
誰もいない国

誰もいない国

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/11/08 (木) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

仰々しくオーバーな表現と論旨展開の応酬が、舞台を見つめている者に「何が
本当に確かなことなのか」、「ここで起きていることで真実は何なのか」を
分からなくさせる。そんな作品です。

ひたすら言葉、言葉、言葉であらすじはほぼ無きに等しいので中盤退屈してしまう
人もいるかも知れません…。隣席の人は始まってすぐにまどろんでました。

ネタバレBOX

主人公は、互いに「詩人」「芸術家」と名乗る初老の男性ハーストとスプーナー。
舞台は富裕ぶりがうかがえるハーストの自宅の一室のみであり、与えられる確かな
情報はこれだけです。

スプーナーの長広舌により、どうやら2人がパブで出くわし、ここに来たらしいと
いうことが分かりますが、ハーストのよそよそしい態度からそれほど親しい関係を
築いたわけでもないことが読み取れます。ハーストはことあるごとにアルコールを
欲し、どうやらアル中の傾向があるっぽい。

その後、ハーストに仕える2人の若い使用人(らしき男性)の登場を挟み、続く2幕では
夜を超えて朝になった模様。そこから雲行きが怪しくなり、赤の他人だったはずの
ハーストとスプーナーが古くからの知人だったばかりか、お互いの親しい女性をめぐって
わだかまりを持つ仲であることがどちらからともなく語られます。

みっともない老人同士の金切り声を上げての痴話喧嘩の末、ハーストが異常性癖だと
告発した後、スプーナーは相手の肩を抱き、類まれなる詩の能力を後進に伝えるよう
切々と説き始めます。

しかし、ハーストはその依頼を拒絶し、いつの間にか照明がほぼ落とされて朝か夜か
分からなくなった室内で酒をいっぱいあおっておしまい、といった感じです。ラスト、
ほぼ真っ暗な室内に立ち尽くす4人がぶつぶつ意味の分からないポエティックな台詞を
こぼし続ける風景は軽くホラーでしたね。

見た通りに出来る限り合理的に判断するなら、2人は友人の間柄で、ハーストは
スプーナーの申し出を断っただけにみえます。が、2人が友人同士か、芸術家または
詩人なのか、若者2人は本当にハーストの使用人なのか、確かなことは分からない。
今挙げたことはすべて本人たちがただ単にそう語るだけで何も証拠がない。

ハーストはアル中で病院の一室に監禁されてて、永遠に閉じ込められる妄想を見て
いるのかも知れない。または、医師や看護人を友人や使用人と混同するほど病んで
いるのかも知れない。

もしくは、ハースト以外の3人は自身の別人格で、自分の殻を破るよう手を差し伸べた
ところ、ハースト本人が救いを拒絶して、永遠の精神の闇に堕ちていく過程を見せられて
いるのかも知れない。

本来、私たちが小説や舞台に触れる際、向こうから与えられる情報を「前提」「作品内
設定」として受け入れているわけですが、ピンターはわざと荒唐無稽な台詞を連発させる
ことによって、その境界をぶち壊し、「どの前提が正しいのか」「そもそも与えられて
いる前提や設定はそのままこっちが疑いなく呑み込める性質のものなのか」と問いかけます。

そこで、作品の解釈可能性がグッと拡大し、思いもよらなかった作品受け取りの世界が
見えてくることを望まれている気がしました。
四つの理由

四つの理由

よしもとクリエイティブ・エージェンシー

あうるすぽっと(東京都)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/17 (土)公演終了

満足度★★★★

吉本のお笑いはちょっと苦手なのですが、共演の石丸謙二郎さん、大路恵美さんは関東の出身ではないものの関西の人というイメージもない方々なので、まあ大丈夫かなと行ってみました。

「血液型ごとのいかれた性格の人々」という趣の4つの短編を内場勝則さんが主役で演じ分け、そこに共演者が絡むという作りになっています。作者の後藤ひろひとさんは主に場つなぎの解説を担当します。

お笑いなのでネタをまったく書くことができませんが、オープニングのA型の泥棒の話は内場さんのソロで、一瞬にして心を持って行かれました。時間のない人にはこれだけでも観ていただきたいものです。一話が20分で全部で1時間20分、土曜の午後を軽く笑って過ごすのも悪くないと思います。

*
秘書「主人の3回忌です」
社長「あれから3年になるのか」
は駄目でしょう。3回忌は葬式を1回目と数えての3回目なので丸2年しか経っていません。

享保の暗闘~吉宗と宗春

享保の暗闘~吉宗と宗春

雀組ホエールズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

時代劇、いけますすごい!今まで見てた雀組さんの社会派とは一味も二味も違う、極上のエンタメでした。がっつり時代劇ではなくて、散りばめられたアレンジの数々が楽しかったなー。ストーリーも興味深くて、宗春のことがもっと知りたくなるような魅力溢れる舞台でした。そしてセットもいいけどなんといっても豪華絢爛な衣装です。目の前で繰り広げられたダンスなども迫力満点で、最前列で見た甲斐がありました。ズルイ奴らからの雀組さんですが、今回はウルマンのあだにーも見れてダブルで楽しくって、ほんと次回作も楽しみな劇団さんです。
そうそう最前列で有川なずなさんから勧められてタオル&ライトペンを買っちゃいました。

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

劇団ジャブジャブサーキット

ウイングフィールド(大阪府)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

しっかりした組み立ての内容かつ
意外な展開に引き込まれました!

付廻し(ストーカー)侍

付廻し(ストーカー)侍

劇団そとばこまち

近鉄アート館(大阪府)

2018/11/16 (金) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/11/16 (金)

ストーカー侍というタイトルからコメディタッチの作品をイメージしてたら、重厚なストーリーに豪華なパフォーマンスと、いつものそとばこまちがそこにありました☆モチロン面白シーンも有ります♪特に高井俊彦さんがめちゃめちゃカッコ良くてもはや芸人より役者のオーラが漂ってました☆

享保の暗闘~吉宗と宗春

享保の暗闘~吉宗と宗春

雀組ホエールズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

雀組ホエールズ初めての時代劇という事でしたがダンスに殺陣に衣装に楽しませてもらいました。前に観せていただいた硝子の獣も良かったですが今回も面白かったです。松井悠さんフアンのおばさん達で劇場の3分の2が埋まりおばさんパワーの熱気にあふれていました。歴史とは何か?見方によりずいぶん変わるものだと改めて思いました。

澄み、毒。

澄み、毒。

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

この舞台のことをどう表現したらよいのか分からなかった
思うところがたくさんあって言葉を紡ぐことが難しかった

確かなことは、もっとも印象に残った舞台になったこと

誘われるままに出かけたのでフライヤーも持っていなかったが、受付で渡されたものを見て「ん?」
小さな半透明のプラスチック材の両面に裏写りの状態
チケットにキーチェーンが付けてあるのに再度「・・・」
ああ、teamキーチェーンだったな、しかし細かいところまで凝るなぁ、おしゃれだねぇ

これらの細工はそれぞれ意味を持っていた

テーマは実に重たい
犯罪被害者の遺族と加害者・・・
だがそれに止まらない

妻と赤ん坊を少年に殺された夫(岡田雄樹の)が主人公
いきなり彼が自殺しようとするシーンから始まる
苦悶するその弟(奏君)
表向きは保護観察中の犯罪者を雇用して美談を作りながら、それで食っている会社を巡る人たち
弟が働くカラオケ

それらの話が、素晴らしい舞台装置で見事に三分割された空間の中で進む

様々な思惑を持った登場人物の三つのまとまりが複雑に交錯して話しは進んでいくが、プロットはあくまでもそれを傍観しているように淡々としている
そう、「語らない」

今年何度も「語られ」てシラケた身には「そうだよ、そう来なくちゃ」と嬉しくなる

最後の主人公が妻と子の映るビデオテープを、引きちぎるシーン
それは究極の絶望なのか、それとも「時」と諸々の出来事により憎しみが薄まり赦しを見出した・・・のだろうか
絶望の淵からほんの少し顔を上げたようにも見えたが・・・

登場人物の誰にでも感情移入できる、演者がまたなりきって演じている中で(演技の巧拙でを超えて)、どこに視点を置けばいいのか今もってわからない
そう、この話には「正解」はない

帰りがけ、あのフライヤーは加害者と被害者遺族、あるいは社長の娘といったものの表と裏を表現したかったのではないかと気づいた

今もあの効果的だった(ボリュームの変化も)オルゴールの子守歌が頭の中を回っている

残念ながら終わってしまったが・・・

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
劇中のマルタの王静花の「誰も悼まない死、死んでも消し去り続ける死」という台詞は心に刺さった

木下役の原口健太郎と天野役の浅井伸治、そして王静花役の李丹の演技が印象に残った

意表を突く“アフター”の本編登場人物3人によるひとり芝居は秀逸、皆好演だった

ビーカー(フラスコ?)を散らべた舞台は奇抜なアイデア
照明の微妙な調光、特に“アフター”における音響も効果的で素晴らしかった

あの題材をこう処理したかと感心し 途中からはずっとどういう結末に持っていくのだろうかと考えていた
計3時間近くがあっという間だった

「死んでも消し去り得ない」舞台になったかもしれない

こうした硬派の芝居が完売御礼のキャンセル待ち状態になるなら日本もまだ捨てたものではないなと思った

残念ながら終わってしまいましたが・・・

通せんぼ横丁

通せんぼ横丁

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベテラン揃いの昭和レトロな人情噺で何度もホロリとさせられ、温かな気分になって劇場を後にした

ミュージカル「また、必ず会おう」と誰もが言った。

ミュージカル「また、必ず会おう」と誰もが言った。

全栄企画株式会社

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ロードムービー的ヒューマンドラマ・ミュージカル、大いに楽しめました。ピアノとヴァイオリンの生演奏もいいですね。

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