満足度★★★★★
731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
劇中のマルタの王静花の「誰も悼まない死、死んでも消し去り続ける死」という台詞は心に刺さった
木下役の原口健太郎と天野役の浅井伸治、そして王静花役の李丹の演技が印象に残った
意表を突く“アフター”の本編登場人物3人によるひとり芝居は秀逸、皆好演だった
ビーカー(フラスコ?)を散らべた舞台は奇抜なアイデア
照明の微妙な調光、特に“アフター”における音響も効果的で素晴らしかった
あの題材をこう処理したかと感心し 途中からはずっとどういう結末に持っていくのだろうかと考えていた
計3時間近くがあっという間だった
「死んでも消し去り得ない」舞台になったかもしれない
こうした硬派の芝居が完売御礼のキャンセル待ち状態になるなら日本もまだ捨てたものではないなと思った
残念ながら終わってしまいましたが・・・