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『常備演目を仕込む』

『常備演目を仕込む』

東京アレルゲンシアター

WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)

2018/09/27 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

数日おかずして、実験色濃いパフォーマンスを鑑賞。
「常備演目を仕込む」とは突っ込み所満載なタイトルだが、茫漠としたその文言よりも、内容を指した語句=「翻訳にまつわる三部作」に当然客としては目がいく。作り手が「どう」仕込むかは、そっちの話、客としてはさしあたりどうでも良く、「何を」仕込む(見せる)かだけで十分な訳である。意地悪くみれば、「仕込む」作業ですから、と、プロセスに過ぎない事を予め断っておこうという予防線のようで、やはりどうでも良い。
翻訳家・作家の和多田葉子「動物たちのバベル」リーディングは観ること能わず、「劇場版 後ほどの憑依」「盲人書簡」の二本立てを観た。いずれも2、30分の作品で、終演後は出演者2+2=4人総出でアフタートーク。「作る」過程での話が披露されていた。
前者は比較的まとまった「作品」で2015年岩手での初演(野外公演)を経ており、「翻訳」にまつわる多彩な場面が構成されていた。後者は今回初めて、佐藤朋子(アート系の人らしい)にコラボを申し入れた山田カイルとの仕事だったが、佐藤がノートPCを開いて座り、背後に映像を映しながらのナレーション、照明変わると椅子に座った山田カイルが寺山修司との個人的な「接点」(?)などをざっくばらんに流暢に喋る、というのを何度か行き来し、冒頭とラストには寺山修司がエッセイに残した曰く付きのレース(競馬)を映像で流し、それじたいは趣き深いものがあったが、パフォーマンスとしてはよく判らないものであった。
トークで進行の山田カイルが佐藤に「自分との仕事でやりにくかった事は?」と単刀直入に訊くと、コンセプトについての話はそれはそれで共有可能だが、それを「形」にする段階で感覚的な開きが大きかった・・。それでそれぞれが用意したものを別個に発表する形になったとのこと。
渾沌として形をなさない宇宙のような作品は、今後取り出し可能な常備演目=素材となったのかどうか・・。

ストレンジャー・イン・パラダイス

ストレンジャー・イン・パラダイス

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★

 一所懸命に若者の置かれた状況への異議申し立てをしている。(華3つ☆)

ネタバレBOX

 他の星の住人が人間に紛れて地球に住んでいる。これを信じ、仲良くしたいと望む者、そんな者が居る訳が無いと信じつつ異質な者は悪を為すとして排斥しようとする者の対立が、潜在的な絵空事に過ぎなかった段階から、実際に存在し彼ら異星人が集会を持つという情報がSNSを通じて人口に膾炙した段階で異星人を排除しようと、その集会所に押し寄せる排外主義者の群れに対して、武装決起する異星人たちの孤独、苛立ち、無理解という不条理への反発などを通して、現代日本の若者達の抱える鬱屈を描いた作品。
 ただ、その描き方は、書割の中の絵空事が事理を弁えて、物語として強く訴えるという手法ではなく、舞台化するということによって、仮構が現実に反逆するという形を採っている所が如何にも幼い。時代が右傾化する中、このような手法では直ぐ検挙されてしまうと考えるのは老婆心であれば良いのだが。若者の経験不足からくる甘さを利用して、収奪の限りを尽くす、現代資本主義の悪辣な手法への反発と苛立ちに対する拒否表明という意図はハッキリ伝わってくるものの、その解決を暴力に頼っても何ら効果はあるまい。あくまで徹底的な社会分析及び現代資本主義イデオロギーの分析によって収奪の構造を分析批判することから始めるべきであろう。そう考えれば、今作で描かれた暴力行為自体を劇中劇として描く程度の知恵が生まれたハズである。
プラスチック・ピノキオ/モンストロ・メモリ

プラスチック・ピノキオ/モンストロ・メモリ

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/06 (土) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/10/07 (日)

『プラスチック・ピノキオ』、7日ソワレ(90分)で拝見。

ネタバレBOX

中田晩良(なかた・あきら)さん演じる主人公を初め、登場人物の誰もが魅力的なのだが…
その主人公・菊池尚人(きくいけ・なおと)の失踪した理由、散々匂わしておきながら、結局、最後まで明らかにしなかったのは、やっぱり消化不良に感じられた。

また、あくまでも個人の嗜好かもしれないが、同じような暗示的シーンのリフレインも、あまり何度も繰り返されると、正直、観ていて辛かった。

演技陣。

上述の通り、(演劇作品では大変珍しいことだが)登場人物の誰もが魅力にあふれているのだが、敢えて名前を挙げると
真っ直ぐな七世役・梁稀純(りゃん・ふぃすん)さん
アンニュイな知代役・福富朝希さん
歌舞伎町の名所?風林会館で遭遇したら絶対道を譲るだろう丸瀬役・橋本克己さん
マイルドになった小橋建太(元プロレスラー)な感じの鳥田役・石井啓太さん
がとりわけ印象に残った。

なお、個々の登場人物の性格づけや生活背景を把握する上で、衣装が果たした貢献度が大だったことを付記しておく。

最後に配役を記しておく。
菊池尚人(以前の生活から失踪中)…中田暁良さん
伊勢守七世(常に真っ直ぐな性格。マンションの住人)…梁稀純さん
志賀うろみ(世話好きなマンションの住人。尚人に好意?)…土田香織さん
鮫原知代(夜の商売?酒飲みなマンションの住人)…福富朝希さん
三草文(放火癖のあるマンションの住人)…竹内なつきさん
水淵葉澄(伊達を好きなあまり家出中)…田邉美保さん
伊達敏光(葉澄をかくまっているマンションの住人)…瀧啓祐さん
丸瀬刑事(放火未遂犯を探索中)…橋本克己さん
鳥田秀樹(マンションの住人。現在、失業中)…石井啓太さん
熊崎紗綾(尚人の行方を捜している友人)…熊坂真帆さん
小樋忠(尚人の行方を捜している友人)…藤本悠希さん
石野つみき(尚人との間に何かがあったらしい?)…中村桃子さん
はしらない

はしらない

劇団スポーツ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかったです。これ位面白さが配分されてないと”中年の危機”おじさんには重たく感じるものです。

第9回公演「お前とお前は帰ってよし」

第9回公演「お前とお前は帰ってよし」

The Stone Age

TORII HALL(大阪府)

2018/10/05 (金) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

初めて拝見させて頂きました。とても良かった❗泣けました。周りからもすすり泣きが多数聞こえました。私自身も、こんな社会派の内容とは知らなかった。こんごは、必見になりそうです❕

ミカンの花が咲く頃に

ミカンの花が咲く頃に

HOTSKY

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度

作品の中身どうこう以前に観客が作品を楽しめる状態じゃない席の作り方だった
椅子席50人位が快適に観られるキャパだと思われるところに80人近く詰め込み
最前列は体育座りをしなければ行けない状態だったり
通路を全部埋めるため、前売り券で購入しているのに開演直前にならないと座れない状態だったり
隣の人との距離感もギュウギュウだし、体勢も無理な状態なんで身体は痛くなるし
動けないから体調が悪くなろうがトイレに行きたくなっても何もできない状態
そりゃあいっぱい詰め込んだほうがお金になるのはわかるけど、客側のことを全く考えない人たちが作った作品が何を言っても説得力がない
高速道路を作ろうとしている人たちはそこに住む人たちのことを考えているのかということが劇中で言われているが、この劇を作った人たちは酷い環境の客席に座って観なければいけない客のことを考えているのかと思ってしまう。
結局、人の気持ちを一番考えることができていないのは劇団側だったというのは非常に皮肉が効いている

ストレンジャー・イン・パラダイス

ストレンジャー・イン・パラダイス

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/07 (日) 18:00

 低予算で壁等はむき出しのまま、ステージセットらしきものは皆無に等しかったが、よくわからないものに興味を覚えたり恐れたりということがネットによってさらに増幅されておかしいことになっている現代人の心理を見事な表現力で語った作品。見に行って良かった。
 このページに「本公演は無料カンパ制となっております」って書いてあるのに帰宅後に気づきました。チラシにまじって大入袋もあったりして。あっ、そういうことだったのね。これだけ立派な作品を上演したんだから、カンパについて最後のあいさつの時にアピールしようよ。今回はケチな客でごめんなさい。次回はささやかながら…(ただし見ごたえのある作品だった場合に限る)。

「轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は」

「轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は」

空宙空地

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/10/07 (日) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

とにかく、凄いものを観た!っていうのが正直な感想。また関西に来て欲しい!

「レジスタンスイレブン」

「レジスタンスイレブン」

株式会社ADKアーツ

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2018/10/06 (土) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/07 (日) 14:00

女子11人の回を見ました。単純計算で女三人寄るとの4倍ちかく姦しかった。それはそれで楽しかったですけどね。後半のミニライブ、あと2グループくらい出演すればよかったのに。

やってみるのだ!リターンズ

やってみるのだ!リターンズ

ちび太ン家

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2018/10/05 (金) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

【幸田尚子・小林春世・筒井俊作・左東広之・森下亮・高木健】回-
人狼+エチュード×2【2時間弱】
上演中、これまでで一番のカオス回だとおっしゃっていましたが、とにかく楽しくてほっこり出来る2時間弱。
これは何度でも通いたい!

ネタバレBOX

開演前に事前アンケート回収⇒お題として舞台に反映されます。-
①希望のジャンル[悲劇・学園モノ・感動モノ等]
②劇中で言ってほしい台詞(お題)
パフ

パフ

劇団しようよ

北千住BUoY(東京都)

2018/10/06 (土) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

出ていくモノ、残らざるをえないモノ、沈みゆく島で暮らす人々の生活。生きていくことは、苦渋の選択や理不尽な試練を受け入れていくことの連続よね。

ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?

ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?

パルコ・プロデュース

舞浜アンフィシアター(千葉県)

2018/09/24 (月) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

ジュークボックスミュージカルにしても、モモノフに配慮し過ぎな演出だったと思います。もう少し普遍的たなものでも良かったかな。観客の9割以上は、モモノフのようで、彼らは十二分に楽しめたようですが…。
アンサンブルの衣装のセンスが素晴らしかった。テーマ曲も耳に残りました。制作陣に★5です。

ショウ ゴウ

ショウ ゴウ

劇団暇だけどステキ

HEP HALL(大阪府)

2018/10/05 (金) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

20周年公演ということですべて凝っている。まずHEPを使って、大がかりな大道具。迫力のある動き、20人を超える俳優陣にそれぞれ造形力の強い脚本で攻める。

子供時代と現代とをオーバーラップさせることにより人間の心の不変をノスタルジックに問う。これはうまい。20年の歳月が瞬時に色濃く示される。これほどの大人数の役柄ではあるが、ひとりひとり丁寧に描き込んでいるので、みんな主役のようでもある。

強いて言えばこの手法により、主役不在であるかのように思われてしまえるが、これも各劇団員への愛情と捉えることにより、その気持ちがじんわりと観客に伝わることとなる。優しい劇団である。

2時間、だれることなくこの劇はいよよ進みゆく。それぞれ人々は悩めるも、前に進んでゆくのだ。それはこのヒマステの今、を歩み出す道のりに違いない、、。

女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~みんな夢の中~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~みんな夢の中~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2018/10/05 (金) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつも秋が来るとアミューズを見て、ふと人生を感ずるのが習わしとなっている。今年は一月ほどそれが早い。けれど、まさしくいつものアミューズの黄昏人生劇だ。

いつも通り3話のオムニバス。第一話はなかなか大胆でしかも味わいも深く堪能する。亡くなった男と会話する家族たち、、。素敵な話である。

第2話は、意外と軽やかなセンスのある楽しげなるお話。結論も出すわけでなく通過劇であろう。

そしてそれは第3話へとつながれる。これだけの主題を30分で刻むのは大変だと思う。夢まぼろし、そして現実。重く、軽やかなエスプリの利いた人生劇である。アミューズ健在。来年もよろしく。もう待ち遠しい、、。

パフ

パフ

劇団しようよ

北千住BUoY(東京都)

2018/10/06 (土) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

劇団初見。やがて海に沈みゆく島での群像劇、大いに感銘受けました。ピーター・ポール&マリーの「パフ」にインスパイアされた作品とのことですが、自分には関連性はわかりません。それがなくても十分に魅力的な作品ですが。

what's your destination?

what's your destination?

遊々団★ヴェール

TACCS1179(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

いや~こんな話だったとは。この世とあの世の間での群像劇、大いに楽しめました。

守人〜まもりびと〜

守人〜まもりびと〜

劇団黒胡椒

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

ダークファンタジー時代劇、ちょいとお笑い過剰ながら、なかなかに切なく泣かせてくれてよかったです。間近で見る殺陣は迫力あっていいなー。

ワンダー三日月リバー

ワンダー三日月リバー

Micro To Macro

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2018/10/05 (金) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

自分だったら、どう乗り越えて行こう、はたして周りには仲間がいるのか?
不安になりました。
過去も未来も行ってみたいけれど、私は今を生きる!
優しい気持ちになるのだけれど、いっぱい泣けました。
ありがとう☆☆☆

やっぱり!おれたちにあすはないっすネ

やっぱり!おれたちにあすはないっすネ

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

舞台だけでなく劇場全体を使ったお芝居、なかなかイイですね。ただオジサンは歩いてついて回る体力がないので、フツーに観客席に座ったままの観劇でしたが。それでも十分に楽しめました。

秋の超収穫祭

秋の超収穫祭

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

3団体合同のオムニバス4本立て。1本は観たことのある作品でしたが、いずれも楽しめました。feblaboの2本は泣かせますね。大統領師匠はシニカルな笑いがいい。家のカギはいまひとつでしたが。

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