
『恭しき娼婦』
「出口なし」プロジェクト
スペース コラリオン(旧カフェスロー大阪)(大阪府)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
サルトルの演劇って初めてで、ちょっと気にしてはいたが、全然想像とは違い(サルトルと言えば実存主義・不条理というイメージ)、まともな翻訳劇といった感じが濃厚でした。ちゃんとストーリーがあり、題名通り娼婦とは言いながら、人間を深く見つめる女性の脳裏と彼女をとりまく現象が交差する秀逸な演劇です。
サルトルとアメリカ南部というイメージがなかなか僕の頭の中では醸成しなかったのだが、テネシー・ウイリアムズものとはだいぶ違うし、人間への確かな暖かいまっすぐなまなざしはやはりサルトルそのものであった。
一つ面白いと思ったのは、上院議員の息子が娼婦をただ利用するだけの存在だったのが、自分の存在において(愛を見たわけではないだろうが)彼女を人生の一部にしてしまうところであった。
こういうところにサルトルの人間への追及・分析は鋭く、たかが娼婦だなんて思って見ていると、とんだ間違いを犯してしまうのである。まさに彼女は「恭しき娼婦」なのであった。
狭い舞台に、肉太の脚本。イメージではないサルトルを見て、僕は満足して十三の街を闊歩するのであった。

氷の中のミント
穐山企画
アトリエ春風舎(東京都)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

あゆみ
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了
満足度★★★
初日観劇。
平凡な女性の一生を8人の女優で紡いでいく物語。演出(池田智哉氏)は、1人の女性を表出するため丁寧にしかも抒情豊かに描いていた。もちろん、時間の流れ、女性らしい成長過程も観て取れる。そこは「人間」という括りではなく、あくまで「女性」を意識した展開で、あぁそうなのかと納得しそうだ。
脚本、演出は良かったが、演技が少し硬く平面的のような(悪くはないが)…。
(上演時間1時間30分 途中休憩1分_飲み物、ストレッチ時間)【てくてくver】

CONNECT
TEAM 6g
APOCシアター(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
番外公演ということだが、面白く冤罪という問題定義もあり考えさえられた舞台だった。
大人だけだと重くなりがちな内容に子供役が関わった事で柔らかで楽しくなったのはさすがでした。

H2O〜フクロオオカミにおける進化論について〜
劇団往来
近鉄アート館(大阪府)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
地球温暖化、降り続く雨、大洪水。
物語ではなく、現実味を帯びていて怖いと思いました。
客席にまで役者さんが登場するので
迫力がありました。

女中たち
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2018/12/09 (日) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

女優~玉石温の生き様と死に様~
座・一座
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2018/11/22 (木) ~ 2018/11/24 (土)公演終了
満足度★★★★
成功と転落。
頂点を極め、凋落、老い、この世を全う。
凄かった。
山崎さんのど迫力の演技。
間近に拝見し、気圧された。
観応え十分、お腹一杯。
人生は如何に儚く残酷で幸せか?!
それでも人は最期まで、希望に向かうのか…
凄く良かった。
追伸、毎回、いつも接客が親切で、気持ち良く観劇出来ました。

灰から灰へ
池の下
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2018/12/14 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
2名の俳優さんそれぞれ、抑揚をよく付けていて個々のセリフが聞き取りやすくスッと入ってくるので良かった。ピンター作品なので、セリフとセリフの間の意味の関係性はあいまいにされている。

THE PILLOWMAN
Triglav
山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
PILLOW MAN (枕男)。劇中のあらゆる単語からこれを選んだ作者の思いを噛みしめた。サイコな殺伐とした話が、たとえば人生最後の日に見るに価する泉に変わる「変わりめ」の妙は、同作者「スポケーンの左手」にもあった。
主役と、翻訳もした中西良介は新国立「赤道の下のマクベス」で英語の台詞を喋る戦犯収容所の看守役だったが、伊達ではなかった訳だ。
初めて訪れた山王FORESTは地下の割としっかりと設えられた劇場だが、ステージは狭く、装置に工夫あり、回想話に影絵(シルエット)を使ったりと、巧い。
精巧な時計のように緻密に書かれた戯曲を、十分に再現していた。

これっぽっちのうち。
南船北馬
ウイングフィールド(大阪府)
2018/11/21 (水) ~ 2018/11/23 (金)公演終了
満足度★★★★
それぞれのユートピアを夢見る3組のカップルの諸事情。
所詮、男と女は向いているベクトルが違うのか?
相手を気遣いながら、でも異なる過去を背負い、別々の夢を見る。
味わい深い公演でした。
良かった。
でも最後は男が変わるのか?
最後の台詞が気になる。
幸せになって欲しいな、なりたいな。

犬神
劇団我が儘
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2018/11/23 (金) ~ 2018/11/24 (土)公演終了
満足度★★★★
幸せから最も縁遠い…犬に憑かれた血筋の辛く悲しいお話。
諦めていた幸せを夢見た時…
上演時間50分と短いながら、寺山修司の世界に引き込まれた。
村人の陰口、姑の小言、孤立した村で窒息しそうな感じ…良かった。
最後に咲く曼珠沙華が悲しくキレイ。
追伸、万札しかなく、カンパできずご免なさい。
だって売店も食堂もなんもかんも休業で…札を崩せず。残念!
申し訳ありませんでした。

誰もいない国
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2018/11/08 (木) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
人は外界を自分なりに捉え、それを元に自分の言動を導き出している。結局、人は「主観の世界」を基に生きているのであり、他者の抱く「他者の主観による世界」と自らの「主観の世界」が近いものであれば、共感しやすく、離れていれば共感し難いということですかしらね。会話の中で触れられる、欲にまつわる話題などは、ある意味、主観と外界をつなぐものなのですが、そうしたものですら、互いの思いは必ずしも合致しない。「主観の世界」の中には実在の人はいないのでしょうね。登場人物の設定自体が見終わった後も確信できず、ある意味、そのこと自体が芝居の世界観にシンクロしているのかな。

「熱海殺人事件」「青春かけおち篇」
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/12/11 (火) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/15 (土) 17:00
「青春かけおち編」を観劇。
最初からテンション高くて、熱苦しい程に舞台に引き込まれて行きました。二人の煮え切らない男に愛想をつかす、セツ子役の浅野鼓由希さんの弾けっぷりが良かった!久々に笑って泣かされた舞台でした。

現想録 ~The Naked Lunch~
システマ・アンジェリカ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/17 (月)公演終了
満足度★★★★
かなり独特な世界観の舞台なので、心して観る必要があります。
ただ、役者のスキルは相当なものです。
この世界観を成立させるには、相当な訓練が必要と思います。
マニアックなものがお好きな方は是非。

リトル・ドラマー・ボーイ
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
面白かったです!人は誰でもその人ができることでリトルドラマーボーイになれるのかもしれません。
ハラハラドキドキ、その展開に目が離せない舞台でした。

H2O〜フクロオオカミにおける進化論について〜
劇団往来
近鉄アート館(大阪府)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
30年前の脚本の上演を、観ました。親父ギャグ的な言い回しは置いといて、人間の高慢さ、寂しさ、愛しさ、いろんな事を考えさせてもらえる舞台でした。わかりやすい内容で、楽しみました。

ベッドトークバトル プレミアム
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2018/12/07 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
14日にCチーム、15日にA、Bチームと無事に(?)、全公演を観劇出来た。15+1編、好み(笑いのツボ)の強弱はあるがいずれも面白く、大変楽しめました。
基本的にはコメディではあるが、バカバカしいコメディ色が強めの物から、物語性の高い物、ミュージカル風のものまで様々あり、是非今後も同企画を続けて欲しいと思いました。
その際は、必ず観に行きたいと思います!
明日が千秋楽ですが、笑いたい方は是非にと思える舞台でした。

クロノスコープ少女
劇団ミックスドッグス
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/13 (木) 14:30
価格2,700円
【幾世ver.2日目】
「時をかける少女」ならぬ「時を覗く少女」?(笑)
メインキャストの熱演もさることながらサブキャラ陣の良い意味でベタなほどのサブキャラっぷりが特に印象的。そう言えばキャラメルボックスのサブキャラもこんな感じではなかったか、と改めて気付いたりも。
そんな中、従来は好青年など善人キャラだったニュームラマツさんの悪役ぶり(新境地?)にキャラメルなら大内厚雄さんの役どころか?と思い、だったら祖母は坂口理恵さん、母は岡田さつきさんか?と連想し、本作のサンシャイン劇場版なども夢想(笑)。いや、いつかやってよ!(ほぼ真顔)
あと、懐かしきNHK少年ドラマシリーズ(そういう世代なもんで)の薫りがする部分もあってホクホク。

雨のあと、ダイナマイト
演劇集団SINK
中野スタジオあくとれ(東京都)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
SINKさんの劇を観るのは3回目なのですが、役者さんたちの演じる人々に勝手に愛着がわいてしまいました。ドキッとするようなシーンもいくつかあり、いつもながら上手いなぁと思いました。また次の劇も楽しみにしています。

群盗
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
あのシラー(第九の作詩者のイメージしかないが)の古典戯曲というので、身構えて観てましたけど、マカロニじゃなくてジャーマンウエスタン風のドラマチックな活劇でしたね。予想以上に楽しめました。