
愛犬ポリーの死、そして家族の話
月刊「根本宗子」
本多劇場(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
展開の意外性。緊急出演となったことを感じさせない藤松祥子さんの素晴らしさを堪能した。彼女の素晴らしさを堪能できる演出にも敬服。

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの
イキウメ
ABCホール (大阪府)
2018/06/07 (木) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「おそってくるもの」は何やろう。運命、不安、優しさ、死とか、それから逃げるのか、受け止めるのか。呼吸のような明滅、吸い込まれるような浮き出るような美術、そこに立つ姿が自然で繊細で美しい。セクションの、ふとした連結部分が見える瞬間に、ゾワリとする。

ただいま
劇団こふく劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい脚本。演出による抑制された動き。俳優が確かにそこで生きていた。素晴らしい作品だった。素敵な劇団との出会いに感激。

【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」
壱劇屋
名古屋市東文化小劇場(愛知県)
2018/07/28 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演を観ていて、たのしみではありつつ内容は知っていたので正直「五彩の神楽終えて、二ツ巴も終えて、新しい演出がつくかなあ、殺陣がしっかりするんななあ」くらいの気持ちでもあったけれど、衝撃。
脚本の、シンプルながらうつくしい筋はそのままに、各演出が再演らしい安定感と、再演ゆえの磨き上がり。殺陣もアクションも、もちろんお芝居も、新しい刺激がてんこ盛りの、再演される説得力を感じる再演。一面舞台化で迫力が薄れるのではなど杞憂。濃化と変化が素晴らしい。箱に収まった時の美しさ、正面から迫力を浴びられる画作りで気持ちがいい…季節を、経年を、視覚で…光・色・表情・姿勢etc…様々な視覚で感じた。
ツアー公演すべての地で見て、大阪や東京が未完成だったとは決して思わないけれど(そのハコにあった素晴らしい完成形でした)、音の響きと、やはり細かに行われるブラッシュアップの集大成がバッッチリ決まりまくった名古屋公演に口コミを。
壱劇屋さんの色んな人に知ってもらいたい、学生にもその土地の人にも知ってほしい、という様々な取り組みや、ツイッターだけでなく予約者にむけてのメールでの細やかな案内、開始前だけでなく、終演後の興奮冷めやらぬロビーにお疲れだろうに出てきてくださってにこやかにお見送りしてくださる・かつスムーズさも忘れない場作りにもいつもうなります。そういう点も含めて総合的な満足度がとても高いです。

「夫婦」
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/08/23 (木) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

フリーターの矜持
笠島企画
アトリエ春風舎(東京都)
2018/06/25 (月) ~ 2018/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
現代社会の歪みがそこにある。人間のズルさが見えた。仕事も恋愛も地続きだ。だからこそ利害の摩擦が生じる。それを考えさせる素晴らしい作品だった。

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演も観ての再演という形は初めてで、どう映るかと思いましたが、役者さん演出ステージの見せ方がパワーアップしてて見比べるというより新たな感じで楽しめました。何度観ても後半シーンは感動でした。

隆太郎とヤス子の結婚披露パーティー
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2018/10/30 (火) ~ 2018/10/30 (火)公演終了

コマツ大博覧会
コマツマツリ
ACT cafe(大阪府)
2018/12/29 (土) ~ 2018/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
サイッッコーです……!!コント師としても役者としても作演出家としても最高面白い。単品でも楽しくて、でもつながりが体を走り抜けてって気持ちいい…!幅広い上に面白い本、うまい芝居、客いじりとそれを本につなげる力…とにかくプロの仕事…それをあんな身近で見られるのは本当に嬉しい。
小松さん、今年もかっこよかったです。元気をありがとうございました…!拠点はこちらではなく、テレビやたくさんの場所で大活躍の小松さんですが、関西で、できればあの空間でまた会えれば嬉しいです!!

クロッシング・クリスマス・クリアランス(完全版)
バンタムクラスステージ
新宿村LIVE(東京都)
2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!張り詰めるハードボイルドの世界と甘酸っぱく寂しく暖かい世界が表裏一体、クロスする。かっこよさに痺れるし、胸も目も熱い。世界観もテンポもしっかりで、あっという間に惹きこまれた。客席まで冬の街の空気。この物語が好きだという人が多いのも納得。

その頬、熱線に焼かれ
On7
カメリアホール(東京都)
2018/07/27 (金) ~ 2018/07/27 (金)公演終了
満足度★★★★★
待ち望んだ再演の初日。大きな会場で初演とは別の形の舞台。セットが美しかった。この作品が繰り返し上演されることを改めて願った。

その頬、熱線に焼かれ
On7
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2018/08/15 (水) ~ 2018/08/16 (木)公演終了
満足度★★★★★
どうしても、この作品が広島の方々の前で上演されているのを観たくて千秋楽を観劇。その場所とその時間を共にし、忘れられない日になった。

その頬、熱線に焼かれ
On7
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/08/09 (木) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
生徒と観ることができた。彼らにとって初めての観劇体験。一生大切にすることだろう。娘とも一緒に観た。登場するヒロシマガールたちと同じ年齢である娘が何を思ったのだろう。親の思いだけはわたしにも理解できたと思っている。再々演を望む。

死旗
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2018/09/12 (水) ~ 2018/09/18 (火)公演終了
満足度★★★★★
衝撃❗️演劇の無限の可能性と、それに人生を捧げる演劇人の存在と覚悟を目撃した。作品の舞台となる山奥の閉ざされた世界と、狭い劇場空間の重なり。剥き出しになった欲望。おぞましくも美しかった。

ただいま
劇団こふく劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
私的で美しい舞台の中には、まるで身の回り数十メートルぐらいで起こる出来事・エピソードが淡々と語られる。そうした身近なところから、ふいにパースペクティブに「死」(死者)の姿が見え、重なる瞬間に起きる感覚は、「演劇にしかできないことだ」と強く思った。
舞台が始まったときに、「あざとい演出……」と一瞬でも思った自分を恥じた。

死ンデ、イル。
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
3.11が背景にあり、そこに居場所のなさ、高校生という微妙な年齢がプラスされ、胃がきりきりする感覚で、普通に生きているはずの少女が狭いところに押し込められていく。
誰も悪くはないのに。
ラストの強さ、開かれていく視界に強い希望を感じた。
ラストの見せ方の上手さ。海の中へ向かうパッドエンドかと思っていたが、海と逆方向に歩かせる。
「生キテ、イル。」の字幕とともに。

クグツ流離譚
玉城企画
アトリエ春風舎(東京都)
2018/07/12 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
こんなに素晴らしい照明を見たことがない。
この照明なくしてこの作品は成立しない、と思ったほど。
くぐつは人形であって人形遣いでもある。
境目は曖昧。
目隠しして演じ、(過去の)頭陀袋の物語を読み上げる。

したため#6『文字移植』
したため
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/08/11 (土) ~ 2018/08/14 (火)公演終了
満足度★★★★
始まってから「ああ、この感じでいくのね」と思っていたのだが、あの後半である。この原作と演劇がリンクしているように感じたのだ。
すなわち翻訳する原作に取り込まれていく作者と、戯曲(原作)に取り込まれていく劇団とがだ。
本や演劇というものが「虚」を扱っていて、さらにその中にある「原作」という「虚」であり「実」であるものと、作者(の体験)や役者(の身体)の「実」との関係が内側にこもっていくようで、ラストに向かって外側に開けていくようにも感じつつ、やはり「虚」であるという「お釈迦様の手の中」感がたまらない。
「したため」は初めて観たが、この感覚は好み。

消す
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
今までの小松台東とは違いヒリヒリギスギス感強し。台詞に一切無駄なく、会話のぶつけ方や重ね方、受け方が素晴らしい。
計算され尽くした動き&位置関係、視線。松本さんの台詞「寄り道…」の目つきと、荻野さんの「こめかみが…」の表情、脳裏に焼き付く。
見終わってからタイトルを見直すと……うむむむ、となる。

山山
地点
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2018/06/06 (水) ~ 2018/06/16 (土)公演終了
満足度★★★★★
前作『忘れる日本人』と同じように松原俊太郎さんの戯曲が素晴らしい。
唖然とするほど膨大な台詞から選び取り、「山山」(あるいは「山と山」)、鬼に、その想いを込めていく地点の演出と役者の上手さ。
登っても登っても滑り落ちていく私たち。
一瞬笑ったとしても、日本の現状が見え戦慄する。
前作『忘れる日本人』から顕著なのだが、戯曲をカットアップしているようで、きちんと耳に届く言葉があり、ストーリーさえも見えてくるようだ。
2回続けて松原俊太郎の戯曲を選んだのには、そこに理由があるようにさえ思えてくる(今回『忘れる日本人』も併せて上演)。