最新の観てきた!クチコミ一覧

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パレット〜とてもリアルな即興劇〜

パレット〜とてもリアルな即興劇〜

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2019/04/18 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/21 (日) 13:00

弱小演劇部の超くせのある部員が繰り広げるドタバタ、もうあと10分くらい見たかったな。明大演劇、今年も面白そう。

Unlimited  Future  Ⅲ

Unlimited Future Ⅲ

劇団活劇工房

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2019/04/18 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/21 (日) 17:00

ナンセンスなシーンのオンパレードながら、ひとつのまとまった筋や流れを形成している構成はさすが。今年の明大演劇にも期待してます。

みなとみらい

みなとみらい

虹の素

STスポット(神奈川県)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

2回観劇させていただきました。
登場人物それぞれにストーリーがあり、舞台上でも同時多発的に物語がすすんでいくので、いくつ目があっても足りません。
だれの視点でみても感動できるポイントがあり、他の人の視点から観ると違う景色が見えたり、最後まで観てからみるとまったく違うものにみえたり、何度観ても毎回感動できる作品だと思います。
劇中に入る曲も懐メロからオリジナルまでとても楽しめました。

可愛くて楽しくてくるしくてしあわせで泣ける作品。横浜に住んでる人も住んでた人もそうじゃない人も、ぜひ観てほしいです!

気持ちいい穴の話

気持ちいい穴の話

劇団きらら

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/04/19 (金) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

耳かきエステ・・・劇中で提示されていた料金は30分3千円、60分5千円(微妙な感じのオプション設定あり)
一種のエステティックサロンというにはインチキ臭く、かと言って風俗でもない中途半端さがどこか宙ぶらりんな業務形態。
ではあるのだけれど、そんな土壌だからこそ生まれる根無し草の人間ドラマが何とも可笑しく美しく切ない。

薄暗い雑居ビルの一室に何かを求めてくるお客・・・何かを求め、もがいているのは雇われ店長や女性従業員たちも同じ。
ひっそりと泡沫に消えてなくなってしまった楽しくもほろ苦い日々。

改めてフライヤーを眺めてみると、あのワンシーンが蘇ってくる写真であるのが心憎い・・・うん、あらためてあれは良いシーンだった・・・

本来は満点の作品だったのかもしれないのだけれど、数日前のオパンポン創造社「さようなら」の世界から未だどっぷり、全く抜けきっていない自分・・・それが何とも悩ましい。

『のぞまれずさずかれずあるもの』  東京2012/宮城1973

『のぞまれずさずかれずあるもの』 東京2012/宮城1973

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2019/04/11 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2019/04/21 (日)

『宮城1973』の千穐楽である21日ソワレ(105分)を拝見。

所謂、菊田医師・赤ちゃん斡旋事件を題材にした105分。
斡旋が明らかになった当時(1973)、マスコミから相当叩かれていた記憶のある菊田医師。そんな彼の動機と信念を改めて省みる機会を、平成最後の月に与えてくれたことには深く感謝!

なお、細かいことで恐縮だが、菊田医師の最初の記者会見(1973)の頃、既に生きてたヒトから一言だけ。
テレビ朝日から取材申し込みがあったというセリフだが、当時はまだNETテレビだったはずですよ。

演技陣。
個人的には、ストーリーの進行役であり、尚且つ、殺伐としがちな内容にひと息つかせてくれた、毎日新聞の藤岡記者とその妻役の、小林大輔・福寿奈央(ふくじゅ・なお)のお二方が、大変印象に残った。
あと、他の方も指摘されておられたが、千穐楽にもかかわらず、セリフの噛みが気になる役者さんがおられたことは些か残念であった。

【配役】
毎日新聞・藤岡記者(菊田医師事件を最初に記事にした記者。菊田医師に共鳴)
…小林大輔さん(好演!)
藤岡記者の妻(夫のよき理解者)、他…福寿奈央さん(好演!)
越野陽子(菊田医院の看護師。不妊症)、他…永田涼香さん
深津芳恵(菊田医院の看護師)、他…ししどともこさん
朝日新聞・田代記者、他…葛山陽平さん
妊娠した15歳の娘の父親、他…宇鉄菊三さん
子宝に恵まれない夫婦の夫、他…入間史雄さん
他人の子を身ごもった妻の夫、他…小林翔さん
妊娠した15歳の娘、他…原愛絵さん
篠塚、他…當瀨このみさん
菊田静江(菊田医師の妻)、息子以外の子を身ごもった嫁の姑、他
…上田尋(うえだ・ひろ)さん
菊田医師…堂下勝気さん

THE MACBETHS

THE MACBETHS

劇団 現代古典主義

劇団現代古典主義アトリエ(東京都)

2019/04/12 (金) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての舞台観劇。舞台が激近で始めは観ているほうも緊張しましたが、私のような素人でもストーリー、台詞もわかりやすく、次第に惹きこまれていきました。同時進響劇、おもしろい!
舞台が近いからこその迫力、熱気!!一度体験すると病みつきになるかも、、、あっという間の70分でした。
アフタートークでの本番前のルーティンのお話も面白かったです。誠実にお話しする役者さんたちもとても好感がもてます。
最後に演出の方が夢をお話してくださいました。素直に応援したい!そんな劇団さんでした⭐

まだ観てない方、是非です!!

さようなら

さようなら

オパンポン創造社

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/04/18 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★


「賞をとるとはこういうことか」と思いました。
観客は(少なくとも私は)勝手に期待値を上げて観るので、その一人一人のハードルを超えていくのは大変だな…と。そんな状況において絶賛の声多数。すごいです。何がすごいって、東京公演であれだけお客さんが来てるのがすごい!
だから私の意見は少数派だと思いますが、観終わったあと、リーズナブルなチケット代金相応だなと思いました。のびしろがいっぱいある…というか(偉そうですみません)もちろん面白いと感じる部分もありましたが、全体通して、個人的には「上がりきらずに終わった」という印象です。お話が面白いだけに、もうちょっと人物像が深かったらより感情移入できたのに残念だなって思ったのと、山場シーンがちょっと平坦だったのと、ラストもなんだか不完全燃焼感が残りました。

ネタバレBOX

ラストシーン、オチとしては「そうきたか!」と単純に笑えたのですが…ちょっとモヤモヤ……好みの問題かもしれません。
Second you sleep

Second you sleep

ENG

d-倉庫(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

何作か見始めたENG。今回もフライヤーに惹かれて。見て良かった~ ストーリーも面白かったのですが殺陣最高!!! あの狭さの中で迫力のある殺陣が恰好良くてドキドキしちゃいました。今日は翠を見ましたが もう一度見たいので碧で見ようと思います。

鬼 -贋大江山奇憚

鬼 -贋大江山奇憚

Unit NA's

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/04/18 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

魑魅魍魎が大好きなんですが 今回ばかりは鬼と呼ばれる者達よりも人間のほうがまさに鬼だと思いました。鬼と人は表裏一体・・・人の醜い心や恐れが鬼となるといわれているのに鬼の方がピュアじゃん。ちょっと期待を裏切られましたが(いい意味で)良かった!! ただ劇場内が寒すぎて。。。

注意書きの多い料理店

注意書きの多い料理店

TOMOIKEプロデュース

ブディストホール(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★

ストーリーはわかり易いのですがドタバタすぎて中盤過ぎくらいまでは楽しめませんでした。終盤にはちょいと良かったですが 注文書きが多いというより状況変化が多い店でしたね。

『妥協点P』『みんなのへや・改』

『妥協点P』『みんなのへや・改』

しむじゃっく

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2019/04/09 (火) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/21 (日)

21日11時半開演回で『みんなのへや・改』(60分)を拝見。

ネタバレBOX

榊アユコさんと、ナイゲン2018以来の菊池泰生さんの他は、お初の役者さんばかりだったが、皆さんのデフォルメされた表情の豊かさが、アガリスクの冨坂さんの本らしい、畳みかけるようなテンポによくマッチ。大団円(全員鉢合わせ)に向けて、観客の笑いの量が加速度的に増えていく60分だった。

それにしても、この「畳みかけるようなテンポ」。「窮地に陥る登場人物(笑いの起点)を固定せずに、適宜、振り分けていき」「窮地の内容もバリエーション豊富」にすることで、常に観客の意表を突いてくることから生まれて来るんだろうな、と自分なりに納得させてもらった。

最後に演技陣。
一番、表情の変遷にメリハリがついていた梅津光さん
泥棒なのに、中盤からは困り果てた末のヒトのよさそうな笑顔が貼りついた二宮正晃さん
のお二人が、個人的には特に印象深かった。

【配役】
篠崎優也(部屋の借主)…菊池泰生さん
鹿島杏子(優也のカノジョ)…梅津光さん
立川賢一(杏子の浮気相手)…小鳥遊空(たかなし・くう)さん
沼田翔(優也のバイト仲間&恋人!)…佐藤裕樹さん
優也のストーカー…木許舞由(きもと・まゆ)さん
大家:榊アユコさん
疾風のメ

疾風のメ

くちびるの会

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/20 (土) 14:00

野口さんと橘さんのやり取りが面白かった。
藤尾さんのキャラクターが印象に残りました。
舞台美術が良かったです。

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

Aを拝見(ネタバレにはちょっと気を遣う作品なのでホントのネタバレは後送)

ネタバレBOX


「ペルソナ・サークル」たすいち
私立探偵と言えば、殺人事件。それも密室。さてあなたはこの謎をどう解く? これはもう、推理小説の十八番、定石、定番、鉄壁、常識、マンネリである。
 で、今作では、ホームズに倣って探偵には助手が付き、山を分け入った里へとやってきた。無論依頼があったからである。彼らが漸く到着したその日、村の名家で婚礼があった。だが、しきたりと異なることが起きた場合には、不吉なことが起こると老婆が言う。
「海月は溶けて泡になる」feblabo
 登場人物は、男2人、女1人で、女と男のうちの1人は恋人、1人は弟で、弟は彼氏とギリシャ的恋愛関係に陥る刹那だ。
ヒトハミナ、ヒトナミノ

ヒトハミナ、ヒトナミノ

企画集団マッチポイント

駅前劇場(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

障害者の入所施設を舞台に、障害者の「性」の問題、福祉・介護の現場が出会う矛盾を描く。シリアスになりやすい題材だが、あけっぴろげなおばさん主任(竹内都子)、出入りの太った金持ち社長(辰巳智秋)が、絶妙のツッコミをいれて、終始笑いが絶えない。出演者に合わせた当て書き(あるいは台本に合わせたキャスティング)が非常にはまっていたし、出演者も、それにこたえて、実に生き生きとしていた。
ほかの人も書いているが、インゲン豆の細かい胚芽とりという、膨大な単純作業の繰り返しが、会話劇の最中、ずっと続けられているわけだが、これは苦労が多くて報われることの少ない障害者介護の見事な隠喩としてみえた。
昨年9月の「逢いにいくの雨だけど」につづく、横山拓也作品の二回目の観劇。前作も、ジーンと考えさせられるものが後を引いた(今も続いている)が、今回も、障害者の性というだけでない、仕事と人生、夫婦の絆の問題、社会の不寛容の問題、地方と都会と、多面的な問題を映し出す舞台だった。全6場(多分)。100分休憩なし、割とコンパクトな芝居

障害者役の尾身美詞も、一途な雰囲気が良く出ていた。ロシアのチェチェンの中学校人質テロ事件を描いた「US/THEM わたしたちと彼ら」の、疲れを知らずに動き回る中学生役も圧倒されたが、今回は車いすに乗って時々出るだけなのに、存在感があった。

ネタバレBOX

自堕落で闇を抱えていると思えた男性職員(加藤虎ノ介)が、実は最も真摯に障害者の人生に寄り添っていたという、どんでん返し的なストーリーは、まったく予想外の展開だった。障害者の性の問題という第一段階から、障害者に限らない、性に限らない「愛」の問題、発達障害の人が直面する社会の壁という第二段階に、主題がグッと高まる。二重構造で、作品の奥行がさらに深まっていた。

若い職員役の税所ひかりも、初々しい新人職員を好演していた。あとで今回が初舞台とあって驚いた。
彼女の両親の交通事故が、実は母親の不倫絡みという、打明話は全く思いもしない話だった。舞台の背面に小さいけれど、目立つ陰影を加えた。隅々にも手を抜かないこうした細部も光っている。かつての同級生の男女が、別の相手と結婚後も付き合っているという設定は「逢いにいくの雨だけど」では核心部分だった。今回も少しそれに似ている。少しドキリとさせられた。
ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/20 (土) 20:00

価格2,500円

A班初日を観劇。
たすいち「ペルソナサークル」は3度目になりますが、キャストが代わってもやっぱり面白いです。ただ小劇場オールスター集合な要素もあるので、観劇初めての人には向いてないかも。そこは探偵二人が村人が入れ替わっていることを全く気付いていない台詞や表情を序盤から入れてもいいかな。
役者では大田彩寧さんが光って見えたなぁ。台詞の語尾がとても綺麗です。「桜の森の満開のあとで」ではミユキ役でしたね。

feblabo「海月は溶けて泡になる」は初めて見ました。というか加糖さんの作品が初めてでした。これいいですね。途中ジェンダーの話も入りましたし、ラストへの展開も好きです。これは沢山の若い人にみてもらいたいですね。
裃-這々の公演も行ってみたいです。

ネタバレBOX

ペルソナサークルは村人の衣装が雑じゃね?って思いますが、ガチの稽古着だそうです。何故稽古着かは作品と関係あります。そこは見てのお楽しみにしておきます。
ヒトハミナ、ヒトナミノ

ヒトハミナ、ヒトナミノ

企画集団マッチポイント

駅前劇場(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

議論を重ねて、果たして正答が導かれるのだろうか!?
選択肢は沢山有って然るべきだと思う。
福祉を扱った作品のエンターテインメントとしての落としどころは難しいと思うが、色々と楽しめました。

雪の果

雪の果

ぼっくすおふぃす

シアター711(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/04/19 (金) 19:30

 2.26事件の際、岡田総理が女中部屋に隠れて脱出した、という実話をベースに、女中の立場から描く作品。興味深い作品に仕上がっている。女中役の石田と松岡はほぼ出突っ張りで大変そう、など、役者陣はしっかりはまっていて、見応えあり。反乱が起こっているのに、妙に緊張感が少ないところがある気がする。時間経過を常に暗転で示すあたりは、やや違和感がある。

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

短編の面白さが上手く表現されていた2作品。その作品はジャンルやキャスト数において異なり、1粒(公演)で二度美味(楽)しいといったお得感ある公演だ。上演開始が20時と少し遅めだが、上演時間75分とこちらも短め(手頃?)で、自分にとっては終電を気にせず観劇することができた。

A ver 観劇
『ペルソナ・サークル』(脚本・演出 目崎剛(たすいち))
『海月は溶けて泡になる』(脚本 加糖熱量(裃-這々)/演出 池田智哉(feblabo))

ネタバレBOX

『ペルソナ・サークル』
※決してネタバレしてはいけません…!の注意書きは守れているでしょうか?

セットは無しの素舞台。役者が状況に応じて小物を持って現れるだけ。説明だと山奥にある小さな村の大きなお屋敷ということだが、その情景は浮かんでこない。作品の根幹には影響しない。その山奥に探偵がやってきた時、偶然にも事件が起きる。その事件...密室・死体消失・奇妙な風習・目撃者は猫というクローズドサークルで起きたとある。
さて人は、自分自身の存在を客観的にどう証明するか。
生きていることは見ればわかるが、それ以外のことはどう実証するか。運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等、何となく第3者(または公的機関)の証言等による。自分の存在を証明するのが人任せといったあやふや、不確かなものという不安を面白可笑しく描いた作品。
登場人物(13人)をキャスト(8人)が演じ分ける、そのコミカルで軽妙な演出に潜む世界は、逆に少し怖い気がする。

『海月は溶けて泡になる』
何を訴えているのか…最終的にはエリという女のプライドの高さ、傲慢な姿が浮き彫りになり、持って行きようのない口惜しさ、哀しみの叫びが浴室に響く。
話の流れから、男女の性別に対する固定観念、性的少数者(≒LGBT?)への偏見への批判のような理屈の世界に陥りそうになる。しかしこの話は普通にありそうな、恋人同士の同棲生活に姉弟という家族を放り込んで観せることで人の感情が泡(粟)立つ面白さを表現する。まるで親しい家族が闖入者のように思える怖さ。
セットは同棲男の部屋...腰掛高さの位置に敷布団、客席よりに折り畳み式のミニテーブル。登場人物は3人、室内空間での濃密な会話劇はある種の迫力と緊迫感が漂い楽しめた。

両方の作品に共通していると思われるのは”怖さ”であり、人が持っている潜在的な不安、裏返しのような傲慢をそれぞれの観せ方で演出しており上手いと感じた。
次回公演を楽しみにしております。
注意書きの多い料理店

注意書きの多い料理店

TOMOIKEプロデュース

ブディストホール(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリーが分かりやすく、且つコメディーだったので、肩肘張らず楽しめました。面白かったのですが、終始ドタバタ感が強く、途中は、少し煩く感じてしまいました。ですが、役者さん達の演技は良く、ラストは心温まりました。

疾風のメ

疾風のメ

くちびるの会

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

今はない雑遊で数年前に観たきりでご無沙汰だったくちびるの会。アルゴリズムな感じで俳優が動きながら、その中に情念の火がふと点ったような、そんな朧げな記憶で、未完成ながら独自の演劇的言語を持っている印象だった。少し寝かせて(ワインではないが)観に行くつもりが随分経って久々の観劇。
役者陣が充実しているな。と観終わった後サイトで確認すると、くちびるの会は2014年から活動のプロデュースユニット。俳優には今回出演の野口オリジナル、佐藤修作、橘花凜、鈴真紀史、丸山港都、加藤ひろたか、そして丸山厚人。他に傳川光瑠、宍泥美、一回切りだが小沢道成など。今回初出演が東谷英人、藤尾勘太郎。無敵と言える陣容だ(他は黒田光、聖香)。
作・演出山本タカの志向は過去一作と今作のみでは判らないが、2000年以降の若者が潜っているだろうペシミズムが作品の前面ではないが通奏低音に鳴っている。俳優各人の持ち味の生きる人物を登場させ、終盤近くまで軽快に飛ばしていた。が、作家山本氏としてはどうか知らないが、もう一歩書ききれなかったように思う。何かが惜しく、悔やまれた。

ネタバレBOX

唐十郎の舞台を担った特権的肉体・丸山厚人の起用は、「風男」なる異形の主人公(野口)を世界へ送り出して幕を下ろすという、唐作品を思わせるような劇の構想からだろうか。
この劇はぶっ飛びな展開と、リアルな・シリアスな現実世界が錯綜する面白さが、実現されていた。俳優の働きが大きい。先の丸山演じる清掃会社社長はシリアスな現実に「理念と情熱」で突き進む第三の道を示して閉塞感に救いをもたらす存在、弱者にたかるゴロツキ(東谷)・子分(木村)・その手先(石黒)、「悪」の狡猾に対し無力な高齢者施設(実際にはこれほど柔ではなかろうが、ある本質を穿ってはいる)には、模範的な主人公と新人(佐藤)、シュッとした男と噂に弱い女性上司(鈴)、ある嫌疑が掛かって辞職に至るベテラン(藤尾)、その後釜(石黒=手先)。
主人公はドラマ的に二つの側面を担い、これが戯曲の魅力でもあり欠陥にも思われる。介護職という低収入の身分への不全感から、「踏み込めない」主人公に決断を迫る3年同棲した恋人(聖香)と、自分につきまとう「兄」=清掃会社社長にその風の威力で諦めさせて欲しいと頼む街角の風俗客引き(橘)は共に、主人公の自己像を知らせる鏡であり、応援団だ。つまり主人公の男は自分探しと成長の物語の主人公である。
一方この主人公には子どもの頃、憎しみの目が「風」を起こしたという体験があり(手持ちサイズの風車で恋人によくその話をしたらしい)、成人した彼の憎しみが極点に達したそのときに再びそれは起こる。橘の依頼から風使いとしての修行が始まり、その途上に清掃会社社長との対決、そしてシビアな相手、執拗なゴロツキらの攻撃に立ち向かう事となるが、ここでの彼は、特殊な力を与えられた「選ばれし者」である。
もちろん「風を起こす」とはある種の比喩とも取れる。意志の力が何事をも動かす、誰しもその力は平等に与えられている・・という。だが物語を動かし周囲も動かすのは「風を起こす」具体的な力で、この力によって彼の性格(あるいはスタイル)を変えない事も許されるとなれば、風は変化の象徴でなくなり、持てる者の特権の構図になる。自信がなく意志が弱いという評価は3年間暮らした女が下したある意味揺ぎない事実で、決して彼を嫌いでない様子から、彼女が高望みをしたのでない事も判る。その彼女は「風」を起こし始めた彼の内に込められたもの=彼自身をやがて認めていく事になるが、孤高を潔しとする境地に至った彼は、風を「起こす」のでなく風と対話し、彼の口癖であった「申し訳ない」態度を貫くことで世界を救おうと旅立っていく(その覚悟を貫くべく日常へ戻っていく、とも解釈可能)。
「変わるべき人間が変わる」物語のはずが、「変わらなくていい(ありのままでいい?)」の文脈が入り込んでくる。「変わるポイント」がズレている訳だが、では何が変わり何を変えなかったのか、そこがぼんやりしている。
テント芝居なら屋台崩しの後、吹きすさぶ風の中、場外へ去って行くラスト、そこに様々な未来への希望が仮託される。作者にもその思いはあったろうと想像しつつ、では何が変わりたいと切望されているのか、感覚で摑まえようとしたが掴めなかった。この戯曲の流れでは、風に去って行く幻想的な最後の場面から、もう一度日常に戻りたくなる。
もし精神世界を描き、そこで完結するのであれば、「現実」場面で取りこぼした藤尾演じる職場の同僚(コンビニでバイトしている)には、最後に「謝り」に行くのでなく力を貸してくれと頼みたかった。「子どもの目」なら「あの人も味方にできる」と、思ったんじゃないかな。

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