タイムトラベルアイドル 時空少女ピピ 公演情報 タイムトラベルアイドル 時空少女ピピ 実行委員会「タイムトラベルアイドル 時空少女ピピ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    この公演は歌ありダンスありで、アイドルのライブそのもの。そこに劇を落とし込んだようなイメージである。もちろん衣装も宇宙をイメージさせつつ、艶美なものである。
    自分も含め、なぜか最前列は中年以上の年配者ばかりが座っていたのは偶然か? 「タイムトラベルアイドル時空少女ピピ実行委員会」としては1回目(旗揚げ?)の公演であり、その実力・魅力は未知数である。ということは魅力的なキャストが多数出演しているということだろうか(アイドル事情に疎くファンの人には申し訳ない)。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    セットは奥を2段ほど高くしただけのほぼ素舞台。左右にはピンクの紗幕のような飾り。後壁は映写幕代わりとし、宇宙空間を映写し雰囲気作りをする。素舞台であるが、キャストの登場で一瞬にして華やかな舞台になる。

    梗概…惑星「ビヤシリ星」から地球へタイムトラベルして来た「ピピ」「ポル」「ペル」、地球人的には”彼女達”である。降り立った場所には「アイドルグループ」のライブ映像が映し出されいた。彼女達は見たことも無い「歌」「ダンス」の光景を見て「興味」を持つ。そして新アイドルユニット「アポロ」メンバー募集の張り紙を発見して...。そこで巻き起こる地球人との恋、マネージャー同士の争い等々。「アポロ」は地球でアイドルとして活躍できるのか? 物語としては勧善懲悪も含め分かり易い展開になっている。

    表層的には異星人と地球人との交流を通して”人”の愛情を描いた公演。しかし、少し理屈を言えば自分には異星人=移民であり、異国との文化交流を通じて人と人の関わりを見つめた作品に思えた。異国に住みついた不法滞在者を連れ帰る役目の彼女達。同時に異国の文化(アイドルとしての歌やダンス)に刺激を受け、それを体験してみたいと思う願望の実現に向けて努力する。何となく身近にある社会性のようなものが垣間見える。その稽古過程を実際のライブ形式にして観(魅)せる。この公演は若い女性が多く出演しており、艶美な姿態の踊りは眼福。

    眩い照明の下、若い女性が躍動感溢れるダンスを披露し、それがアイドルの稽古風景に連動する構成という巧みな演出。物語としては、「ピピ」が恋心を抱いた男性マネージャーを蘇生させたことから、ビヤシリ星のルールに違反した罪により自星に強制送還?または宇宙に漂わせるような罰を受ける。また人の将来が分かるような話の流れから、この先のマネージャーの人生に暗雲が…。
    「ピピ」の運命は、そしてマネージャーの暗雲とは、という次回公演に続くような結末である。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2019/06/09 01:29

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