
舞台「DARKNESS HEELS-THE LIVE-」
舞台『DARKNESS HEELS~THE LIVE~』製作委員会
THEATRE1010(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★
決して世の中の物語は正義だけでは成り立たない、そんな意味では面白い目線からの作品と思いましたし、悪には悪側なりの正義(変な日本語ですが)があるんだな〜と思いました。
また、映像や照明、衣装などの全てにおいて円谷プロさんの全面的なバックアップを感じられ、圧倒的なクオリティを楽しめました。
ただし残念ながら大元のウルトラマンの世界観を私があまりに知らな過ぎて、キャラの関係性を把握するのに手間取りました。
また映像や照明の規模が大きければ大きい程、各役者さん達の細かい表情や演技が呑まれてしまっている気がして、それも残念でした。
また世界観を理解した上で、改めて観劇したら感想も変わるのかも知れませんが…

調和と服毒
Ammo
上野ストアハウス(東京都)
2019/10/17 (木) ~ 2019/10/22 (火)公演終了
満足度★★★
表現は、誰のものなのか?
今作観ながら、根本的な疑問。
今の時代だから、昔だから、その時代背景だけなのか。なにか、そうでないと、漠然と思う。性差なのか。圧倒され、考えがまとまらない。少し、時間をかけよう。約2時間、個人的に横文字名前が苦手だが、序盤に関係性、名前、などがわかるような話の流れなので、置いてけぼり感は全く無く、入り込める。結構、こういうの、個人的に大事ポイント。小説とか読んで、あれ?この人誰?となるとめんどくさくなるやつ。
癖がある登場人物が、多い。人数も、多い。あの、工房の広さでいうと、全員だと結構満杯感があるが、不思議と嫌じゃ無い。絵画でいう、構図が美しく計算されているからだろうか。
ある場展のシルエットで人々が動く所が、流れるように綺麗だった。物語は、いま、語るより実際、観てもらう方が一番良いのだが。
表現に携わる人は、観たら、色々感じ取れるところが多いのでは。
議論している議題も、確かに大事だと思うのだが、なんか、根本的な疑問を感じた。
そこに、宗教観の違いは勿論あるのだが、それ以上に性差、身分、様々な「差別」が今も、昔もあって、それが全ての妨げになっているんじゃ無いかと感じる。「自分」の表現をしたい。
それは、誰しもが持つ自然な欲求でそれが、なんらかの妨げで出来ない事。美を追求するという事、自分を追求する事、本来、イコールでも良い気がする。でも、そうはならない。
前園あかりさんが演じた
役の女性が後半、議論しながら徐々に、抱えている想いを言葉にする場面高揚する彼女に、心の中で「いけ!いけ!言っちゃえ!!!」と心の中で声をあげた。そして、何故か、涙もでそうになった。
中野智恵梨さんの役。彼女は後に劇中の会話で判明するが「女性」として工房で仕事をしている。そこにも、財力や身分の差が関係してくる。彼女も、戦いながら、でも、「自分は・・」という少し、高い位置に身を置いてるような気がした。
女性陣がどの方も凄く良かった。
勿論、男性陣も良く、今回西川康太郎さんがラファエロ役なのだが、ある場面のやばい目線とか、ちょっと、思考的にギリなラインの変態ぽさを感じて良かった。津田修平さんのステファノ。この役での津田修平さんはとても、よかった。ある種、あの時代での権力を大きく持っている枢機卿であるビビエーノ・大原研二さんが、渋さというか、フランクな態度で皆と打ち解けているように見せてるが、一番、締めてる人間。彼には歯向かえない出演者皆さん、良い。ホン、演出の良さ、舞台美術、音響、照明、全てのスタッフワークがきちんと、仕事を仕上げているからだと。
今作、照明がとても、柔らかい光だったような気がする。差し込む光の筋も場面によって異なった気もする。
公演観て、
前園あかりさんの役柄の女性に
花を贈るとしたら‥。
真紅のダリアが
似合いそうだ。

治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
本公演は二本目。涙でてしまい、しょうがない。これは、凄い。観ましょう。これは、観ましょう。再再演も、頷ける。もう、眼が痛いです。私は歴史物、あまり得意では無い。が、今作は、歴史物というよりも、あの境遇に置かれた人間の物語が余りにも、切なくて、懸命すぎて、あー、なんといったらよいのだろうか。言葉にすると、陳腐になってしまう。「if」は無いけれど、「皇室」に生まれなければ、もっと、辛くない人生があったのだろうかと。
でも、節子さんと出逢って子供たちも産まれて、「仲の良い夫婦」にはなれたと思う。それだけは、紛れもない「幸せ」だったんだろうなって。ラストの、照明が歴史上の人物の彼等がホノグラムのように、浮かんだ。平成から、令和の時代の私の目の前にいるのかなと感じた。「人」であって「人」ではない。「神」としての存在価値を迫られる境遇であり、そこは「政治」も絡んでくる劇中でも時代が流れて、皇室のあり方も変化するという台詞がある。今の時代とも、かぶる。もう、「神」の為に戦うような国にはならないように、昭和から、平成から、令和に変わったと思いたい。
ただ、ただ、懸命に生きた人だった。ほんとに、生きる時代が違った。
出演されている俳優の皆様も、ほんとに、力ある方々で安心して椅子に腰を下ろして観劇できる。
あ、椅子と言えば、天皇の象徴として椅子があるのだが、座り方での、大正天皇と、明治、昭和天皇との違いが大正天皇の人柄というか、よく、伝わる演出だな~って思った。
戯曲も今回発売されたということで、購入。

KAGUYA ~もうひとつの竹取物語~』/『The Show Stoppers』
G-Rockets
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2019/11/09 (土) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

2020年以降の夏
くによし組
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/08/21 (水) ~ 2019/08/28 (水)公演終了
満足度★★★
3話のオムニバス。「忘れる」ことって、つい先だってのEPOCHMANでも感じたのだが、物凄く、物語を生み出すことなのだと今作を観ながら、感じた。
2話目の「私の頭が消しゴム」個人的にじわじわっと、目頭にきた。コミカルな「私の頭が消しゴム」流れではあるのだが、けし子の呟きがジンと来てしまい、暗転で涙をふく。森田ひかりさんの役や、篠原正明さんの役、取り囲む人々が温かい故に、より切ない。ただ、このホンや、演出というのが新鮮だった。依乃王里さんの役が、なかなか、イカしていた。こういった感じって、似合う人じゃないときついので、適役であったかと。勇気無くお声かけ出来なかったが。一話目「セミ人間と恋した夏」は、変則の恋の話。「セミ人間と恋した夏」エゴと純粋さの紙一重感を感じた。自分の「大事な」テリトリーに入ったことによっての差別化は、きっと、どんな人間も持ち合わせているなーと、観ながら思う。
他者を想ってるようでも、「自分」が基準。「晴れた日」三話目。子供のころ、思い描いた「未来」がそうは簡単には訪れないと悟った大人になってしまった気持ちになった。技術、医学、テクノロジーの進化。でも、そこには、明るいだけの未来ではないのかもしれないとか、そして、度々現れる「戦争」というワードが物凄く、頭に残る。今作、表に流れるリズムと、裏に流れるリズムがバランスが良い。観終わって、色々考えたくなる作品だった。
中野智恵梨さんは、美人さんで更に、なんか、面白ビームを炸裂するからズルい俳優さん。こういった役、好き。次回Ammoも楽しみ。クロムモリブデンの花戸さんは、久々に拝見したが、飄々として尚且つ色気がある人だなと。
三話とも、演者の力が安定していて、観ていて心地良かった。
面白いホンだったし、こういった切り口の切なさ、命に関しての感じ方、差別や、戦争、技術の進歩‥‥。
もしかすると、こんなミライが
「来る」かもしれない。純粋であれば、あるほど、人はワガママになるし、ズルくなるし、どんな事をしても良いと思うものだ。その姿は、側から見ると、狂気すら感じる。
ただ、その姿は、真っ直ぐに誰かを想う姿でもある。
表裏の妙。
切なさを切ないだけでなく表現してたと、思う。

You're a Good Man,Charlie Brown
Sweet arrow Theatricals
シアター風姿花伝(東京都)
2019/06/27 (木) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

アリはフリスクを食べない
やしゃご
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/08/31 (土) ~ 2019/09/10 (火)公演終了
満足度★★★
再演ということだが、私は初見。以前、伊藤企画公演「きゃんと、すたんどみー、なう。」を観た際に主人公が知的障碍者であった。今作も知的障碍者の兄を持つ弟、その彼女。幼馴染や長く付き合いのある人々のある一場面。
敢えて、「場面」といおう。きっと、私が観たこの「場面」は決してどらちドラマティックな事や、センセーショナルな事ではない。長く続いている生活の「一場面」に過ぎない。だから、小松台東や、ホエイ、のようなじりじりするけど、それが特別に珍しい事柄ではない。だからこそ、ある種身近であるけど、「見ようとしない事柄」だったりする気がした。当事者であったら、キツイ事がある。その状況を打破するのに、魔法使いが出てくる事は無いし、起きたら、全て夢でした的な事もない。そこには、ごく近くに存在する心の動きや、吐き出した言葉が目の前にある。理屈ではわかりきってる事が、本当に正しいか、正しくないか劇中の林先生の台詞が回る。
歩が言う言葉も嘘はなく、しかし、当事者でない私にはやはり、正直、遠くの言葉に聞こえてしまう。
障碍者の身内と障碍者と接点がある人々の共通項。
観ることで、一方通行の見方が変わるとか、共通項が、もっと、広くなることが、健常者、障碍者という「壁」みたいなものが
低くなるのかもと、ぼんやり思う。

ジャガーの眼
劇団唐組
花園神社(東京都)
2019/05/04 (土) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

東京ノ演劇ガ、アル。#2「BAR女の平和」
オフィス上の空
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2019/05/03 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

在庫に限りはありますが
劇団た組
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

『 ICE CREAM GOOD BYE -完結篇- 』
ベニバラ兎団
新宿村LIVE(東京都)
2019/04/03 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★
ICE CREAM GOOD BYEの完結編という事で、
前作以上に生と死、この世とあの世と言った空気が作品全体を覆っていて、
爽快感と言うよりもジックリと鑑賞ってイメージな作品でした。
愛の表現とその価値の提示、永遠と刹那の両面を観れた様で更に特に女性陣が妖しく魅力的な方が多かったです。
ただし…私の受け取り方の問題だとは思いますが、IZAMさんのキャラがどうしても真面目一本ではなく、遊びを入れたい…
シッカリとガチガチに固めるのではなく、柔軟に魅せたいという部分が見え隠れして、
個人的にはその日のコンディションもあったのかも知れませんが、蛇足に見えてしまいました。
他の劇団には無い、唯一無二の甘く、淡い世界観は好きでした。

桜姫
阿佐ヶ谷スパイダース
吉祥寺シアター(東京都)
2019/09/10 (火) ~ 2019/09/28 (土)公演終了
上手サイド席で超楽しかった!楽隊の演奏がサラウンド♪摩訶不思議を堂々と成立させる演劇力で、自在に飛躍するのが痛快。悲劇だが悲壮感なし。主役、脇役などないと思えた劇団総力公演。開演前、終演後の賑わいもいい。記録:http://shinobutakano.com/2019/09/11/14691/

三人姉妹
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/10/18 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
手話で交流する聾者のコミュニティーをじっくり観察する4時間強。映画「ドッグヴィル」のよう。トゥーゼンバフとイリーナが『かもめ』のトレープレフとニーナに重なり腑に落ちた。あの三姉妹にしか聴こえない、聴者には感知できない「音楽」があるんだと思う。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/10/19/14693/

ICE CREAM GOOD BYE 2
ベニバラ兎団
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
どストレートな、奇を衒わない恋愛物で好感を持てました。
この劇団さんならではの生演奏も良かったですし、甘美な世界観も堪能出来ました。
何が凄いって、かなり大柄なIZAMさんに並んで引けを取らない舞川みやこさんの存在感は相当に貴重だと思いました。
なかなかあの男女関係をこれだけの美男美女で可視化、舞台化するのは難しいですよね。
世界観を堪能出来ました。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』
DULL-COLORED POP
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了
『第二部 1986年:メビウスの輪』をいわき公演初日に拝見。2018年に先行上演があった『第一部 1986年:夜に昇る太陽』は、一部キャストが変わった東京公演も拝見。『第三部 2011年:語られたがる言葉たち』は東京公演で観た後に、いわき公演も伺った。
『第二部』稽古場レポート:http://shinobutakano.com/2019/08/03/13036/
『第二部』感想:http://shinobutakano.com/2019/07/25/12932/

TERMINAL
SANETTY Produce
新宿村LIVE(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★
難儀な作品でした。
誤解を恐れずに言えば「とっ散らかってる」作品。
チグハグ感が随所に顔を出し、それを個々の役者さんの技量、個人技で取り繕ってる感じでした。
DVDも買って見返しましたが、それでもこの作品の良さを見出すのは個人的には難しかったです。
色んな事が出来そうな役者陣が揃い、面白くなりそうな雰囲気は漂っていたのですが…私には難しかったです。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』
DULL-COLORED POP
いわき芸術文化交流館アリオス(福島県)
2019/07/06 (土) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
『第二部 1986年:メビウスの輪』
質の高い家族劇、論争劇、滑稽劇で、まるで実話をもとにした“神話”。福島で観劇し、事実を基にしたフィクションを当事者と共有することの大切さ、その場の持つ力、演劇が人をつなぐ可能性を再確認。
長い目の感想:http://shinobutakano.com/2019/07/25/12932/

タイラー×2
朝倉薫プロデュース・ガールズハイパーミュージカル
シアターサンモール(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★
タイラー役は遠藤さんで拝見。
パンツスーツの刑事役などを含め出演者全員が女性で頑張ってました。
頑張って…いたのですが、荒くれ者というか豪快(フライヤーなどからお借りするのであれば、宇宙一の無責任男)の役を、
背はそこそこあるとは言え、華奢なイメージの遠藤さんがやっている違和感は個人的に最後まで拭えませんでした。
通路席での発砲など、観客もどこか巻き込まれている様な空間は面白かったですが、
作品の世界観には最後まで馴染めずに終わってしまいました。

鶴かもしれない2020
EPOCH MAN〈エポックマン〉
駅前劇場(東京都)
2020/01/09 (木) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
小沢道成さんが作・演出・美術を手掛け主演する一人芝居の再々演。大いに笑わせてもらい、演じ分けや見せ方の工夫に見入った約1時間。小沢さんは素晴らしいエンターティナー、パフォーマーだと思う。尊敬。藤谷香子さんの衣装も豪華。

「THE SHORT CUTs SEVEN」
バンタムクラスステージ
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2016/09/10 (土) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
シリアスで骨太な作品を作る団体さんのイメージがありましたが、
短編の良さを活かしてスピーディーに軽快に、時にユーモアを交えて、
楽しい作品の連発で飽きる事なく拝見出来ました。
荒削りな中にも人間臭さが溢れてたり、あるなぁ…という共感も多く、
また全員日本人が演じてるのにどこか洋画映画の様で、
洗練された中にも砂ぼこりを感じる様な泥臭さもあり、楽しい時間でした。
個性的な役者さんがドッシリと構えた時の格好良さを感じる作品が多く心地良い時間でした。