最新の観てきた!クチコミ一覧

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スター誕生

スター誕生

ミュージカル座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

 当時の誰をデフォルメしているかが良く分かるし、海外の著名な作品からも原作や海外公演を示唆する指標を鏤めてあるので、様々にイマージュが広がり楽しめる。(華4つ☆)

ネタバレBOX

 或る意味無論嘘である。皆が同じ歌を歌えた、とか。んなことある訳が無かろう。無論、表層しか生きていない大多数の日本人には当て嵌まる。
一方、同じ時代“頭脳警察”は音楽的には大したことは無かったものの、当時日本で間違いなくトップクラスだった(自分はトップだったと考えている)“ハッピーエンド”と同じライブハウスで演奏しており、頭脳警察の熱狂的なファンも居た。釜には憂歌団が居て、ブルースとはこういうものだという歌を歌っていたし、無論関西で憂歌団のライブは矢張り熱狂的な支持を得ており、屋根に三ツ星が描かれた西部講堂でも何度もライブが行われた。関東の著名某大学の映画祭などでは秋吉久美子が人気絶頂で彼女が登場するシーンでは久美子コールが余りに激しく、台詞が全然聞き取れないという状況であった。要は、鍋も釜もぶちまけて上を下への大騒ぎをやらかしていた沸騰の時代であったということだ。
 ところで、稽古という言葉がある。「稽」の字義は考察するということであるから稽古とは、古(いにしえ)を考えることに他ならず、これは東洋(殊に中国)の堯や舜の時代を理想とみる思想に通じる。こういった日本文化の古層にあるもの・ことがこの国の芸の根底にあって、芸術ではなく芸道を追求する点にこの国の狭いが高さもある伝統文化の限界もあるだろう。今作の根底に横たわるスターシステムの頂点・スターとアーティストとしての歌い手の根底に存する暗渠は、このように決定的な歴史・文化・哲学の西洋との乖離である。我々は、このような矛盾の中で生きているにも関わらず、殆どの人がこの矛盾に気付かず、当然のことながらアウフヘーベンすることなど思いもよらない。今作で多用される、本歌取り的手法は、この辺りの矛盾を技術的に迂回する方法でしかないことが、この国を真に民主的な発想や自由の概念から遠ざける文化的既成なのだと考えられる。無論、観客の評価は、間の取り方や、阿吽の呼吸の見事さ、雰囲気を実に上手く掬い取って形にしていることに対して向けられるから、本物の哲学を欠き、表層に留まらざるを得ない。そのような文化的基底を晒して見せている点が興味深い。
人形劇「みつあみの神様」

人形劇「みつあみの神様」

人形劇団ひとみ座

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

ひとみ座さん,始めて観劇。さすが創立70周年と,歴史と修練が感じられる舞台だった。人形劇などと甘くみたり,簡単に考えてはいけない。人形の動きは熟練のもので,人の動作とそん色はない。また、モノ達の動きや見せ方も見事である。ストーリーは感じるところ,考えなくてはならないところもあり,これはまさに大人の人形劇,見るべき作品であったと思う。なお,新型コロナの影響の中,劇団制作さんの気配り,心配りには感心させられた。

黒い砂礫

黒い砂礫

オレンヂスタ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2020/03/14 (土) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっごく刺激的な作品でした。笑いや恐怖など、いろんな感情を味わうことができました。

ネタバレBOX

詳細をブログ記事にまとめたので、読んでいただけると嬉しいです。

https://z0n0.jp/archives/7198
桜の森の満開のあとで(2020)

桜の森の満開のあとで(2020)

Ammo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/03/12 (木) ~ 2020/03/18 (水)公演終了

満足度★★★★

初演のfeblaboプロデュース公演を思い出しながら、作者本人による演出を興味深く観た。ある大学のゼミで卒業もかかったモック(語尾を上げる発音)、即ち模擬会議を展開する模様が描かれる。
この会議は安宅市という北陸地方の架空の町の議会機能として採用されている「連合会議」を再現する形で行なわれる。出席者はその帰属先の代弁者という事で「商店」「議会」「漁民」などのカテゴリー名で呼ばれるが、初演ではこの呼び名と人物とが中々結びつかず、かなりアップテンポでラストは煙に撒かれた感も無くはなかった。今回は打って変わり、「こんなに少なかったっけ」とキャスト表を見直した程。

さてゼミの年度最終試験として行なわれるモック(模擬会議)のテーマに選ばれたのが、「高齢者から選挙権を剥奪する」条例案。「安宅市」はゼミでモックを行なう際の定番らしく、議会、商店、漁民、農民、観光、住民(南)、住民(北)、オンブズマン(勧進帳)、企業に加え、新たに「役場」を宛がわれたメンバー。新参はともかく、勉学とは言えこれと付き合って来たメンバーは、架空ながら既に愛着のある町である様子。
試験には卒業がかかっているとされるが、本当は皆卒業できるらしいよ、との発言もあったり、「真剣勝負」で議論を行なう事自体に主眼が置かれている、という事で観客は議論の中身に集中する。ちなみに参加者が取り得る立場は賛成、反対、保留の三つ、賛成か反対かを掲げて主張し、通れば成績Aがゲット出来るが、負けたらD、即ち不合格というリスクがある。無難にやり過ごすなら「保留」で合格だが判定はC。敢えてリスクを取って賛成・反対を選ぶ動機は、ある学生の場合志望が国家公務員なので成績Aは欠かせない、といった按配である。以上のルールが、人物紹介を兼ねて前段でさらりとやられる。ゲームの解説が終れば本題である。

ただし現実のドラマも勿論ある。長らく欠席している女子を、彼女をゼミから遠ざけた本人だと悩んでいる主人公女子がどうにか修了試験(モック)に誘う出そうと奮闘する前段がある。ゼミ生全員の合意という教官が出した条件をどうにかクリア(ここでの交渉術が面白い)した上で、本人に会うも、大学を無意味に感じている相手の同意は得られない。が、食い下がった彼女の思いが通じてか、当日少し遅れて問題児は登場するのだが・・。この現実ドラマはモックでの「賛成・反対」の立場表明とうっすら絡む。
で、今一つのルールは、会議中は「役」としての発言しか許されず、演じる「本人」から発せられる発言は「メタ発言」として退けられる。しかし実際には感情が高ぶってメタ発言乱発という事もあり、却ってそれが新展開をもたらしたりする。

初演は「あくまで架空の議論」と、斜に構える系に寄った演技が多かった記憶があるが、今回はそれぞれの人物が相応に「議論」に入り込んでいた(つまりはモックとしては上出来)。それはそれで、矛盾を抱える箇所も無くはないが、議論の深まり自体こそ恐らく本作の狙いだろうから、演劇的な高揚に繋がった成果の方を肯定的に見たい。

ただ模擬会議という「劇中劇」を終え、現実世界に戻っての大団円は微妙なニュアンスを残す。深刻に対立していたと見えた二人の女子学生が談笑している。対立自体が「振り」なのかと疑ったがそれは無かったよう。誤解をしっかり解く説明が十全であったとは思えず、そこまで複雑にしなくても・・と私などは思ってしまった。

議論はあくまで議論、現実は現実と判ってるが、でも無駄では無かったネ・・と芝居としてはまとめたい所だが、大学入学・成績という人の進路を決定付けるシステムへのシニカルな視点が強く混じると、議論そのものの価値が揺らぐ。複雑な気分になる。

ネタバレBOX

設定や人物の行動、またシステム上の矛盾など、気になった部分は一つ二つではないのだが、議論の焦点を見ることで芝居は面白く観る事ができる。そして割とさらりと流している議論の終局での展開の中に、重要な示唆を含む論点がある。

当初から「老人選挙権剥奪」案に「反対」の立場をとっていた主役の女性が、利害の絡む案件で「賛成」多数の情勢となった後半では、安宅市が特区として法案を条件に補助金が下りる事を暴くが、それでも票差は動かず敗勢、結局は新提案(裁判で言えば新証拠)がなければ法案に賛成せざるを得なくなった時、法案の欠陥を実質解消するその条件を捻り出す。思い切りネタバレだが「若者の被選挙権を奪う」という付帯条項だ。

思考の背景には、選挙権と被選挙権の役割の区別がある。「老人」が人口比率的にも、実社会的にも決定権を行使しており(企業その他組織の幹部、政界エトセトラ)、老人のための「変わらない」決定がこのまま続けば、地方都市のひとつである安宅市がこれまでと同じく衰退していく、との認識がある。
さて老人の選挙権は(自分たちの代表である)「老人を選ぶ」行動に結実する。だが法案が通れば彼らは自分らの代弁者を選ぶ事ができない。しかし「若者が選ばれる」選択肢をつぶせば、老人が選ばれるしかない。だがそれは若者の代弁者として選ばれる、という図式である。これは単なる制度変更で終るものではなく、若者が老人たちに自分たちの要望を伝える、という行動が伴わなければ意味をなさない。若者は自分たちが何を望んでいるのか、何が必要だと考えるのか、において責任を担い始める。制度にとどまらないこうした世代コミュニケーションのダイナミックな変容がここには想定されている、という事なんである。
現実にはこんな施策が実現するなど考えられないが、こうまでしなければこの社会どうにもならんのではないか、という感覚には深く同意した次第。
メメントモリに花束を

メメントモリに花束を

9-States

駅前劇場(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても良かったです。役者さん達の演技も良く、ストーリーは心に沁み、且つ意外性もありました。観劇後、伝えたい事は伝えよう、後悔しないように生きていかなくは・・と感じさせられました。良い時間を過ごせ、大満足でした。

Re*inCarnation/リインカーネーション

Re*inCarnation/リインカーネーション

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

板橋fight!(東京都)

2020/03/20 (金) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

なかなか難しいテーマでしたね。役者の皆さんは迫真の演技で良かったです。ちょっと説明的な部分が少し多かったかと。内容的には仕方ないのかもですが。このような時期に公演されて大変だったと思います。ありがとうございました。

メメントモリに花束を

メメントモリに花束を

9-States

駅前劇場(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

丁寧につくられていて面白かったです。役者の皆さんの演技もとてもよかったです。はじめての団体さんでしたが、私は好きなジャンルの作品でした。次回も期待ですね。

世界で一番頼りにならないスーパースター

世界で一番頼りにならないスーパースター

劇団ボンボヤージュ!

APOCシアター(東京都)

2020/03/20 (金) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

旗揚げから欠かさず拝見させていただいてますが、今回も面白かった。難しいことを考えずただ笑える。気楽に見られて、でも内容もちゃんと整っていて❗次回も期待ですね。

メメントモリに花束を

メメントモリに花束を

9-States

駅前劇場(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

もっと将棋が前面に出て来るのかと思っていたが・・・結局場展の駒を打つ音だけで・・・別に将棋じゃなくてもいいのでは・・・♪
話し的には凄く良かったのだが、何かしっくり来ない・・・♪

死神は桜の下で舞う

死神は桜の下で舞う

GHETTOプロデュース

シアターブラッツ(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!最初から最後まで、パワー全開の熱い舞台でした。新宿の地下の謎や死神の正体など、その他も内容が盛り沢山で、やや混乱しましたが、観応えがありました。役者さん達の熱量に、元気を貰えるような舞台でした!

晴天のミモザ~蒲田行進曲より~

晴天のミモザ~蒲田行進曲より~

ThreeQuarter

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2020/03/21 (土) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

今日観て来ました。13時の回。ヤスさん役の役者さん、味のあるすばらしい演技で、感動しました。
銀ちゃん、カッコいい。
映画で見たものより、ずっとよかった。映画にないものがたくさんあった。笑えるところも、いっぱいあり、おもしろい。すごーくよかった。最高と言ってもいいと思う。
ひとつだけ提案。階段をはい上がるシーンが絶対ほしかった。ここが、一番の見せ場です。
これがあったたら、100点満点かな?

十二夜【一部公演中止(3/6-3/9、3/11-19、3/31)】

十二夜【一部公演中止(3/6-3/9、3/11-19、3/31)】

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

日ごとに公演中止日の延長を泣く泣く決断されてきた という様子でしたが、やっと(本当にやっと!)お披露目できる日を迎えられ、役者さん達の演じる事の喜びがビシバシ伝わってくる舞台でした。

有名なシェイクスピアの作品でありながら個人的には今まで観た事の無かった演目。
初めての「十二夜」との出会いが、この公演で本当に良かった。
綺麗どころ、道化者、熱血漢・・・とにかく芸達者な登場人物のバラエティー豊かさたるや・・・もうめちゃ贅沢。
女性役を男性の役者さんが演じられているのも、この勢いなら全然OK、何でもアリ(というか実際近距離で見ても違和感なしにマジキレイなのにはビックリ)
原作に笑いのテイストを散りばめて、
盛り沢山な内容なので、個人的にはシェイクスピに馴染みのない方はある程度あらすじを知ったうえ観にいくのがお薦めかと思いました。

Flip side

Flip side

ZERO BEAT.

Geki地下Liberty(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

これは見事なバックステージコメディ。気分が落ち込みそうなこんな時期に大いに笑わせてもらいました。

メメントモリに花束を

メメントモリに花束を

9-States

駅前劇場(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

キチンとした喫茶店のセットの中で演じられる9-Statesらしいヒューマンドラマ。ちょっと唐突な感じもしましたが、グッときましたね。

あずみ ~戦国編~【公演中止(3月14日~19日)】【3/28(土)・29(日)公演中止】

あずみ ~戦国編~【公演中止(3月14日~19日)】【3/28(土)・29(日)公演中止】

エイベックス・AY・ファクトリー/アール・ユー・ピー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/03/14 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

今泉佑唯ちゃんは主役をはるのはまだ早いかなあ。というきがしないでもないです。
でも公演期間中に成長して、堂々たる主役になるかもしれないけれど。

ネタバレBOX

初潮のシーンで、後ろスクリーンに一輪の薔薇が開花、続いて半月の映像。
っていやらしくないか?
あずみ ~戦国編~【公演中止(3月14日~19日)】【3/28(土)・29(日)公演中止】

あずみ ~戦国編~【公演中止(3月14日~19日)】【3/28(土)・29(日)公演中止】

エイベックス・AY・ファクトリー/アール・ユー・ピー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/03/14 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

開演前に舞台後方が開放。それが能舞台のようにも見え。
斬新な演出だなあ。と思ったらさにあらず。
換気のためでした。

でも新鮮な光景だったので、誰か演出として使わないかなあ。

Leo of hearT 〜怪盗レグルスからの予告状〜

Leo of hearT 〜怪盗レグルスからの予告状〜

天華楽喜

新宿スターフィールド(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★

上弦月チームを観劇しました。
面白かったです!誰がレグルスなのか?と、どんどん惹き込まれました。単純な私は、登場人物のセリフや挙動で、誰もが怪しく見えてしまい、とても楽しかったです。楽しい時間を過ごせる良い舞台でした。

「秋元松代の世界」

「秋元松代の世界」

Theatre Polyphonic

シアター風姿花伝(東京都)

2020/03/19 (木) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

観て来ました。単なる朗読ではなかった。迫真の演技に引き込まれました。とくに、2つ目のお話は、超おもしろい。面白いすぎるは、本当でした。一晩たっても、インパクトが強く、観てきた価値は、ばっちりありました。

愛する母、マリの肖像

愛する母、マリの肖像

T-works

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった

灰になる

灰になる

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

小劇場B1(東京都)

2020/03/18 (水) ~ 2020/03/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

シリアスと可笑し味が入り混じった冒頭で掴みはOK。
シリアスの成分は「貧困」と「アイデンティティ」
生活保護を受け続け、己の人生を嘆く男の物語。

姜暢雄さん出演の公演はいくつか観ているはずでも、ここまでガッツリな演技を拝見したのは初めてかも。
しっかりした役者さんに囲まれてダメ男を熱演。
ルックスは良いし立派な体格をしているのに、トホホな在り様が何とも難儀やなぁと。
他の生活保護受給者を見渡せば、いずれもそれぞれに難儀やなぁ ではあるのだけれど。
客観的に見ているつもりが、いつの間にか光の見えない出口探しを一緒にしている感覚にもなってきて、いろいろと考えさせられました。

ご時世とはいえジュニアファイブさんの公演としては有り得ないほどゆったりした客席の間隔。
おかげでゆったり贅沢に観られたのは皮肉な事で、内容の出来を鑑みると非常に勿体ない。

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