
「あれは確か、いつもより少し澄んだ空だった。」
劇団前方公演墳
駅前劇場(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
夜空天の川を見上げる事はあっても、日中はね…でも恐らく今回の作品では日中だったんだろうね。彼女、夜が好きじゃない気がするから…
ともかく、デビさんの作品力と実現させたキャストの皆さんに 拍手拍手拍手拍手
#劇団前方公演墳
#あれ空

死ヌ事典
壱人前企画
ザ・ポケット(東京都)
2020/11/10 (火) ~ 2020/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
壱人前企画さんはハートフルコメディ作品が多く明るく楽しいイメージが強いですが、今回は5作品オムニバス形式で様々な「死ぬという事」についてのシリアスなお話で今までとはまた違う雰囲気でとても面白かったです。
今後もどんな舞台をされるのか、楽しみにしつつ応援したいと思います。

ぬれぎぬ
げきだんかえる
イカロスの森(兵庫県)
2020/11/14 (土) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

最終電車極楽橋往
MEHEM
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2020/10/16 (金) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
とても良い作品でした。
物語 キャスティング 舞台セット 照明 音響 演技
真綿で優しくゆっくりと、締め上げられる感じ、観劇では初めての感覚、
この感じ 小川洋子『薬指の標本』を思い出しました。
こんな お芝居が観れるから 観劇がやめられないんですよ。

世別レ心中
ハコボレ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/12/26 (土) ~ 2020/12/27 (日)公演終了

老いは煙の森を駆ける
女の子には内緒
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/12/28 (月) ~ 2021/01/06 (水)公演終了

“真”悲劇の生物兵器2367号
空想実現集団TOY'sBOX
北池袋 新生館シアター(東京都)
2020/12/23 (水) ~ 2020/12/27 (日)公演終了

老いは煙の森を駆ける
女の子には内緒
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/12/28 (月) ~ 2021/01/06 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/12/28 (月) 18:00
初見のユニットだが、本作後にユニット名を変えると言う。抽象的な作品だった。
謎の力を持った生き物・ケモノ(高山玲子)に息子を殺された漁師(洪雄大)が追い続ける40年に、地球の自転に動かされているナキアミ(渡邊まな実)が絡み、3人の独白で展開される。感触の芝居だが私のテイストではないなぁ。

世別レ心中
ハコボレ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/12/26 (土) ~ 2020/12/27 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/12/27 (日) 14:00
初見のユニットで、関西を中心に活動しているらしいが、見応えはあった。
落語を一席やった後で、関連する一人芝居をするというスタイルらしい。演目は「鰍沢」だが、前半の落語は安定した上演で一定のレベルを保つ。後半の演劇は、鰍沢の物語をノケモノの観点から描いたものだが創作として面白味があり、一人語りで演じる演じ方は、落語と言うより講談の手法に近いと感じた。いくらか中途半端な印象が残る。

今はやることじゃない
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2020/12/24 (木) ~ 2020/12/30 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/12/26 (土) 19:30
箱庭2年ぶりの公演は劇団員だけの公演だが、箱庭らしい巧妙な会話劇だった。
とあるラーメン屋を舞台に、店主(林和義)・その娘(白瀬未生)・常連客(鈴木ハルニ)・卸商の社員(依乃王里)・地上不動産会社の社員(嶋村亜華里)らが、店の興亡に関していろいろと話す。微妙なタイミングで時間軸が動いたり、ダブル・ミーニング的な話法は古川らしい作りで、劇団員も充分に理解して演じていると思った。タイトルが意外に活きていなかったのが残念。

鶴かもしれない2020
EPOCH MAN〈エポックマン〉
駅前劇場(東京都)
2020/01/09 (木) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★
おとぎ話をベースにした恋物語を三台のラジカセと共に演じるひとり芝居で、再々演とのことだけれど、自分としては初めて拝見した。
二面舞台とアシンメトリーな髪型で男女を演じ分ける瞬発力。張り詰めた緊張感と楽しさ。恋することの煌めきと切なさ。喜びも哀しみも溢れ出すような生き生きとした表情。
作・演出・美術・出演とひとりで何役もこなすそのエネルギーの多才さとそれぞれのクォリティ、そして何よりそのチャーミングさに魅了された。

ミュージカル「空! 空!! 空!!!」【4月11日〜6月5日 公演中止】
わらび座
わらび劇場(秋田県)
2020/06/06 (土) ~ 2021/01/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/07/25 (土) 10:30
女性飛行士の草分けとなった及位ヤエの若き日の情熱と奮闘を描いた約110分のミュージカル。主人公を演じる川井田さんの熱量が、さまざまな困難に体当たりでぶつかっていくヤエの姿に重なる。架空の人物と思われる航平の個性的な人物像が物語にメリハリを加えた。脇を固めるベテランの説得力、多くの役を演じ分ける若手の存在感、希望を感じさせる美しい美術や工夫を凝らされた小道具、場面を成立させる照明や音響、困難な状況下で公演を支える劇場スタッフ。それぞれのご尽力で創り上げられた夢を追う人の物語が胸に沁みた。

松浦武四郎~カイ・大地との約束
わらび座
東ソーアリーナ&遅筆堂文庫(山形県)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/22 (土)公演終了
満足度★★★★★
蝦夷地を旅して多くの記録を残し「北海道」の名付け親となった幕末の探検家 松浦武四郎を描いたミュージカル。少人数のキャストで武四郎の見たアイヌと和人の関係や課題を多くのエピソードで綴っていく。自らの無力さを感じながらも書き続けた武四郎の情熱と誠意が胸を打った。

10knocks~その扉を叩き続けろ~
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2020/12/05 (土) ~ 2020/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
10作品日替りリーディングのうち4作品を拝見。毎日が初日で千秋楽。公演が始まってから、ようやくこれがどんなに大変なことかわかったような気がした。単に台本を持ち替えれば済むという内容じゃない。朗読という枠組に留まらない多彩な演出で、劇団員やゆかりのゲストが入れ替り立ち替り濃密な芝居を繰り広げる。ことに脚本の良さが際立ち、物語の面白さを存分に味わえた。

リボンの騎士2020~県立鷲尾高校演劇部奮闘記~ ベテラン版 with コロナ トライアル
劇団扉座
すみだパークシアター倉(東京都)
2020/10/10 (土) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/10/11 (日) 14:00
泣いた。もう何度も観て展開も台詞もほとんど覚えているのに。今回の上演は、青春への応援歌というより何かを創ろうとする人すべてへのエールのように感じられた。
ダブルキャストによる演出の変化なども面白かったが、何よりけだまや中島をはじめとするキャスト陣の演技が生き生きと魅力的で、物語の持つチカラを再確認させてくれた。楽しかった。

ジパング青春記 ー慶長遣欧使節団出帆ー
わらび座
男鹿市民文化会館(秋田県)
2020/09/27 (日) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
伊達政宗の黒船建造は慶長の大地震からの復興施策だったのではないか、という説をベースに、家族を失った若者の魂の再生を描くミュージカル。
何度も観ている作品なのに、人々の想いがこれまで以上にくっきりと立ち上がり、場面場面で涙腺を刺激した。ことに強い感情を歌で表現する部分で、音楽の持つエネルギーを感じた。
多くの情報と出来事をテンポよく配し、物語としての完成度とメッセージ性が同居する魅力的な戯曲、キャラクターの魅力と印象的な数々のセリフ、楽曲のクォリティ、劇団が得意とする民謡民舞の活用、そして、それらを活かすキャストとスタッフの力。遠征した甲斐のある舞台であった。

LOVELOVELOVE23
劇団扉座
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2020/02/09 (日) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/15 (土) 18:00
扉座研究所の卒業公演という位置づけで例年上演されている『LOVE LOVE LOVE』。研究生による実話を交えた短編をロミジュリの名場面でつなぐ構成は例年通り。演技だけでなく歌でも踊りでもアクションでも楽器でも持てる武器はすべて投入して生み出す渾身の作品を今年も目撃できた。
熱量だけでなく構成やテンポのよさも含めて2時間40分の長さを感じさせない舞台だった。ロミジュリは決闘の場面の迫力と、ひばりの声で朝を迎える場面での人を殺してしまったロミオの動揺からの2人のやりとりが切実で心惹かれた。

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/08/29 (土) 17:00
岡崎さん演出版を拝見した。
箕輪さんは、ニーナの台詞の若い娘らしい真摯な声色から、場数を踏んだある種の余裕とその一方で多忙や年齢による余裕のなさとが同居する生々しい女優Cであった。
女優Cのプロンプターだった女優Dは、自分がニーナ役に選ばれた、という妄想を抱いている。「この前電話で作者と話した」などと口にする精神状態のあやうさと、そこまで追い詰められほどの役への思い入れ。女優Cとのやり取りは観ているこちらまでハラハラした。
そして、女優Aと女優B。あらためて観ると最初から最後まで出ずっぱりで台詞も膨大な、見せ場の多い役だ。それぞれの時代感。報われなかった過去への鬱屈とそれでも楽屋から離れられない執着。2人の個性の違いとバランスの良さが作品をきれいにまとめていたように思える。
この芝居の面白さは、劇中で使われるたくさんの過去戯曲のセリフにもあるだろう。『かもめ』を中心に、さまざまな戯曲が各場面を彩る。彼女たちの生きた時代ごとの翻訳の違いなども面白い。
その膨大な台詞と劇中の場面の心情と。彼女たちの生涯の憧れの1本は何だったのか、観終わってから気になったりもした。
たくさんの方々が演じてきた戯曲を、今回の岡崎さんの演出は真正面から丁寧に立ち上げて、執着や報われない哀しみの中にもどこか甘やかな憧れを感じさせた。

江戸系 宵蛍
あやめ十八番
吉祥寺シアター(東京都)
2020/11/12 (木) ~ 2020/11/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/11/15 (日) 19:00
楽隊の演奏が振動となって身体に伝わる。人々の足取りが床越しに感じられる。観に来てよかった、と客席で思う。
幻の2020オリンピックと昭和39年のオリンピックをつなぐ怒涛の物語に引き込まれ、巧みなミザンスから目が離せない。現代劇でさえ古典のエレガンスが香る、あやめ十八番らしさ。
終演のアナウンスをかき消すように拍手が鳴り続け、上手から飛び出してきた主宰が楽隊とキャストを手招きする。立ち位置を確認するように登場した人々がもう一度客席に向き合うと、一際大きな喝采が響いて会場内の温度が微かに上がった。

All My Sons
serial number(風琴工房改め)
シアタートラム(東京都)
2020/10/01 (木) ~ 2020/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/10/03 (土) 13:00
家族・罪・欺瞞・信頼・愛情・隣人……さまざまな要素が重なり絡まりつつ立ち上がっていく物語に息を飲む約2時間半。ずっしりと見応えがあった。キャストも皆さん素敵で、特に神野三鈴さんをはじめとする女優陣の演技に釘付けになった。