
東京演劇アンサンブル こどもの劇場
東京演劇アンサンブル
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
流石、東京演劇アンサンブル。優れた原作を選んでいる。(タイゼツベシミル華5つ☆)
本日、25日(19時開演)はLow Price Dayでもある。

私たちは全力でホラーに挑みます!
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ライオン・パーマの作品はいつも長い。
けれど出演者の数からすればまぁ仕方がないところもあるのだろう。上演時間の決め方はおそらくなんらかの係数×人数で成り立っているんだと思う。
ちなみにそんなことを書いたのは文句を言うためではなく、始まる前に上演時間を聞いて「長いな」となり、終わったときに「あれ?意外と短かったな」と思うマジックのようなことが起こることをお知らせしたかっただけの話だ。
今回はお笑いを封印してのホラーということであったが、まぁまぁのお笑い感で、期待していたものを期待通りに観ることができて満足した。
けれど一点・・・

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

『夜鷹と夜警』(よだかとやけい)
東京No.1親子
ザ・スズナリ(東京都)
2020/09/11 (金) ~ 2020/09/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
皮肉たっぷりの「政治屋」批判が後半連発されて、笑い転げた。。「政治家はやめられません。われわれの決断一つで、多くの人を(幸せにできる、というのかと思いきや)貧乏にできる(ウマイ!!)」「悪政を敷きながら、いかに当選を勝ち取るかの、そのスリルがたまらない」(ここまで本音いう政治家がいたらサイコー)などなど久々に笑った笑った。絶妙のコントの連続だった。
しかも、笑わせるだけでなく、ほかにも詩情や慧眼にみちたせりふが多い。夜、散歩しながら「太陽の影は厳しすぎる。月明かりの影は、合づち上手で一人ごとのリズムを作る」などと言って、ひとりごとしたり。「田舎は王様の顔が見えやすくていやだろ。都会は自分が誰の奴隷かわからないからすごしやすい」とか。
結婚式専門のカメラマンの科白「どれだけ幸せな二人を世に放てば、悲しいニュースが亡くなるのか」などなど
蝙蝠と格闘しながら友情が芽生えるコント(佐藤B作のまじめなとぼけが面白い)、ギター歌手が、突如辻斬り侍に変身する(村上航)、美人で演技のうまい安藤聖、有名なオヤジと共演して、何も臆する様子のない(どころか、芝居を引っ張る)佐藤銀平、役者たちも良かった。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
4回目のキ上の空論さんです。
タイトルに驚愕し、軽く観ていただける…なんて言葉に逆に身構えたりもしましたが、成る程確かにいつになく、するっと観られることができた。
シリアスにでもかけそうな題材を敢えて軽やかに。登場人物のキャラがだいたい強めなところもいい。
笑い声も多く聞こえてきた。
終わってから暫くして、余韻と共に色々と考える。それはいつものキ上の空論で、ああ、やはりこうなるかと。
楽しく濃い2時間を過ごさせていただきました。

十二人の怒れる男
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2020/09/11 (金) ~ 2020/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
戯曲は名作中の名作、役者もベテラン、若手、いずれも名のある人たちが結集、演出はロンドンの実力者。これでは見ないのが損だろうと見た。期待通りではあったが、期待を越えるものはなかった。そこが微妙なところ。こちらの期待が高すぎるのかもしれない。以前、戯曲を読んだ気がするが、有名な映画は見ていない。でも、忘れていて、見ながら、探偵小説のように、証言の信ぴょう性を一つ一つ崩していく展開がやはり一番面白かった。現場に出かけたり証人に尋ねたりできない、一種の安楽椅子探偵ものである。

ゲルニカ
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2020/09/04 (金) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
共和国軍=正義、ファシスト軍=悪という単純な善悪では割り切れないスペイン内戦の闇をしっかり見据えていた。とくに、共和国軍、人民戦線派にも偏狭なセクト主義や、残虐な殺戮行為があったことには驚いた。そのままだと、ゲルニカ爆撃は、愚かな人間を罰する「神の火」になりかねない。際どい作劇だったと思う。スペイン内戦について教えられるところが多かった。
日本には馴染みのない、当時の複雑な対立関係を割り引くことなく舞台にした、劇作家と演出家の努力に感嘆しました。領主の娘サラ(上白石萌歌)が目覚めていく主筋に、バスク独立勢力の決起、教会・ファシスト側の陰謀をからませています。外国人ジャーナリストの二人連れ(勝地涼、早霧せいな)に、証言者の役割を担わせ、さらに、サラの出会う若者(中山優馬)に、重い秘密を背負わせている。重層的な芝居でした。それらの美談も醜聞も、善も悪もすべてをたたきつぶす爆撃場面は、抽象的ながらも、イメージ喚起力が強く、圧倒されました。
ただ、パルコ劇場の間口が大きすぎて、芝居のサイズとはミスマッチだったかな。

星をかすめる風
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2020/09/12 (土) ~ 2020/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
非情な歴史と、それを超えて手渡されていく人間の真心を感じさせる秀作舞台でした。最初、殺された看守が暴力で囚人を支配する鬼姦手と言われると同時に、「本の虫」だったというので、「アレッ?」と思います。その謎が一歩々々解明されていく。殺人事件の犯人より、こちらの謎の方が私には面白かった。シェイクスピアの「薔薇の名前は違っても、香りは同じ」というセリフを、「創氏改名」を強いられた朝鮮人の立場から「名前の重要性」という意味に、解釈を逆転させるやりとりが面白かった。原作にあるということだが、元が舞台の名場面なので、新解釈を舞台で見るとまた格別。
葛西和雄さん、広戸聡さんら青年劇場の看板俳優たちはもうおなじみですが、ユン・ドンジュ役の矢野貴大、看守杉山役の北直樹、看護師の傍島ひとみがよかった。有望な若い俳優を知ることができたのも収穫だった。

ベイジルタウンの女神
キューブ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2020/09/13 (日) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
面白くて時を忘れ、夢のような3時間半を過ごせました。ケラの芝居はその場で立ち上がる雰囲気が絶品です。一つ一つのシーンが絶妙なコントのようで、キャラクター同士の掛け合いが生きています。今回はそれを痛感しました(ザ新劇という舞台を見た、ダブルヘッダーだったかからでしょう)。大きなストーリー、テーマに貢献するというより、その場の作る空気と人物のずれやもつれを楽しむ。さらにステージングと映像がそうした空気をびしっと視覚的に定着させる。何度見ても惚れ惚れします。
緒川たまきの世間知らずのお嬢さん社長、犬山イヌ子と温水洋一の乞食友達、なりあがり悪党と水道オタクの双子の兄弟を演じ分ける山内圭哉、いずれもはまっていました。吉岡里帆と松下洸平の若いふたりも、初々しくて爽やかで、ベテラン陣とはちがうフレッシュさがあってよかった。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
お面白かったです。ありえない×ありえないはありえるのでしょうか。
ありえない話だけどよかった。特にヒロインの美しさは際だっていたけどそれだけではない何かがありました!

風吹く街の短篇集 第三章
グッドディスタンス
本多劇場(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/09/24 (木)
羽衣ライブ観てきた☆ ライブっていうより、お芝居観てる感じだった☆ でもとても良かった☆ ぜひまた年末くらいにライブやってほしいな☆

私たちは全力でホラーに挑みます!
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
個性を強調する若者の「思い込み」の強さが多面に渡り演じられていました。
「落ち」があるのも良かったです。楽しめました。

ゲルニカ
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2020/09/04 (金) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

おじいちゃんの口笛
東京演劇アンサンブル
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
9月の観劇も9本目。疲れてペースダウン中。
スウェーデンの作家ウルフ・スタルクの子供のころの体験を元にしたお話らしい。絵本は日本語にも訳されている。
CoRich の「説明」にすべてのストーリーが書いてあり、その通りを達者な役者さんたちが丁寧に描いていく。大道具小道具もしっかり用意されていて奇抜な演出もなく安心して観ていられる。
75分と短いこともあって私には物足りなさが残った。心構えを75分にセットして臨むのが良いと思う。

私たちは全力でホラーに挑みます!
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/09/23 (水) 19:30
凝った構成にエピソード満載、随所に織り込まれる笑いの要素でライオンパーマらしい作品。でもちょっとホラー感は薄れたかな。せっかくのホラーネタがもったいない。怖さは集中してこそ感じるもの、そこが若干散漫になったのが残念。久々の観劇、劇場・主催者のコロナ対策と努力に感謝します。

MATCH
ステージタイガー
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
ステージタイガーの舞台は、いつもそこに上っ面ではない確かな心があり、人生がある。
台詞にされてない想いまでも、ひとつの場面から、深く豊かに感じさせてくれる。
ここ数年、もう観るたびごとに、それは増すばかり。
故に、観て持ち帰るものがおおきくて、2時間という観劇体験以上のものをいつも頂いてしまう。
舞台というものは創作物、でも作り物じゃない、板の上にあるものは全部本物、そう思わせてくれる。
そこにいる人達の想い、人生、描かれないこの先の人生、ここに至るまでに歩んできた人生、想い馳せる。
観た後々までも、ずっと頭の片隅に心の内側に有り続ける、そんな舞台でした。
平十郎も、さつきも、勇吉も、それぞれに出会い、経験を経て、変化してゆく。
それは人生であり、生きていくということであり、それを舞台の上で生の質感で観せてくれた。
本当に大変な世情の中、こんな素晴らしい舞台をありがとうございました。
観る前から、観てる間も、観た後も、たくさん幸せ頂きました。
これぞまさに鉄壁の対策という信頼感、これぞまさに生きた生の舞台。
熱かった!笑った!泣いた!感動しました!
また必ず、どこかの劇場で。。。

おじいちゃんの口笛
東京演劇アンサンブル
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/09/23 (水) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
インパクトのあるタイトルとヤバそうな匂いのするあらすじからして少し心配でしたが、セットをうまく使った展開と予想を裏切られる内容が面白かった。

ゲルニカ
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2020/09/04 (金) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/09/21 (月) 13:30
壮大で悲惨な物語だが、一種の普遍性を感じる部分もある。
ゲルニカは、ピカソの絵でも有名となったスペインのバスク地方の都市で、スペイン内戦の際に無差別爆撃を受けた町である。そのゲルニカの領主の娘としてなに不自由なく育ったサラ(上白石萌歌)の婚礼の日、スペインの内戦が起こり、婚礼は延期され、婚約者は戦いに参加してしまう。一方で、戦場ジャーナリストのクリフ(勝地涼)とレイチェル(早霧せいな)は、スペイン内戦を報道するために、バスクに赴く。そうした軸になる人々や、ゲルニカに住む人々の様々な行動を、群像劇として長田育恵が壮大な物語を綴った。歴史的事実として空爆されたことを知ってる我々は、結末がそうなるのか、を気にして観るしかない2時間50分(休憩20分込み)。緊張感は維持され、歌を交えることで起伏もあるのだが、何となく一本調子に見えてしまうことも事実だ。現代の日本と重ねて見ることはできないが、長田が現代と一定程度繋げようとしていることは理解できる。その意味では秀作と言える。
少しだけ気になったのは、バスク語を話すであろう人々がビルバオと呼んでいること。バスク語ではビルボと発音されるのだが、劇作上の都合で分かりやすい発音を選んだということだろうか。
なお、初めて観たのが小劇場という俳優たち、石村(ザ・スズナリ)・玉置(王子小劇場)・後藤(サンモールスタジオ)がPARCOの舞台に立つのを観るというのは、ある種の感慨がある。