最新の観てきた!クチコミ一覧

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2020

2020

劇団肋骨蜜柑同好会

サンモールスタジオ(東京都)

2020/12/03 (木) ~ 2020/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/12/05 (土) 13:00

座席1階

いまの時代にど真ん中なモチーフ、いや、全人類がいま整理しなきゃいけないテーマと思いました。

息苦しい世の中からの脱却だけでなく、もう一歩踏み込もう。戦うことは人類の宿命ではない。何かに怯えず好きなモノやヒトと向かい合う穏やかな時の追及。そして日々それを積み重ねていこう。人類の真理なんて最初から用意されていない。ボクにはそう伝わった。

序盤はいまの日本を投影していたり、白い枠が大小の属性に見えたりしたな。あれ登場人物と同じ数の枠があったのかな。上にあるのは雲に見えた。あと偶然と思うけど「休憩」の表示。アラビア文字(っぽいの)が並んでいたけど「forth」って見えたんだよね。意味は「先へ」。暗示?

「その7人、楽屋にて」

「その7人、楽屋にて」

東京E-Do motions.

新宿眼科画廊(東京都)

2020/12/04 (金) ~ 2020/12/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/12/05 (土) 18:00

座席1階

価格2,800円

芸人さんとして笑いを取りに行くけどそれを演じているのは役者さん。いくつものレイヤーが重なりあっているけど滑ったら台無しになる危うさ。ここをクリアしているから笑いと演技の上手さが同時に目に飛び込んでくる。ここが狙いならオレの負けです。参りました!

だれか、来る

だれか、来る

地点

アンダースロー(京都府)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/09 (土)公演終了

満足度★★★★

場所が遠かった。でも劇場はとても雰囲気が良く、楽しめた。この劇団独特の表現も楽しめ、また観劇したいとおもいました。良かったです。

ザ・空気 ver. 3

ザ・空気 ver. 3

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇の価値がココにある。演劇は社会風刺の大切な手段であり、使命でもある。かつて政が恐れた演劇が確かに存在していた。シリーズ第一弾に直結した今作は、covid-19と悪政とマスコミのあり方に対し真正面から切り込んだ秀作。観ながら血がたぎる。安全なところで好き勝手言っていてはダメなんだ。もう、選択を迫られているんだ。その責任を自分に向けられたとき…何を選ぶか考えねば。勇気を持とう。たくさんの人に届いて欲しい。

熱海殺人事件 -ザ・ロンゲスト・スプリング-

熱海殺人事件 -ザ・ロンゲスト・スプリング-

劇団アレン座

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/01/06 (水) ~ 2021/01/11 (月)公演終了

スーツに違和感を感じたオープニング。第一声を聞いてズッコケた。アドリブ?で笑いに転じようとしていたが…言語道断。観客に観ている(聞いている)ことを辛くさせてはいけないと思う。つか作品はスピード感、ドライブ感が命。こんなノロノロの上演は初めてで困惑した。

老いは煙の森を駆ける

老いは煙の森を駆ける

女の子には内緒

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/12/28 (月) ~ 2021/01/06 (水)公演終了

独特の不思議な世界。作品世界と興味が乖離してしまい別世界へ。上演時間の短さに油断した。何も手にすることができず無念。

『コントロールオフィサー』+『百メートル』二本立て公演

『コントロールオフィサー』+『百メートル』二本立て公演

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2020/12/31 (木) ~ 2021/01/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

既存の作品を見事に2021年にカスタマイズ。東京オリンピックへの疑念が見事に盛り込まれた。勝者と敗者のメンタリティを堪能。『コントロールオフィサー』の島田桃依さん、『百メートル』の永井秀樹さんのキャラが最強だった。

東京原子核クラブ

東京原子核クラブ

アイオーン / ぴあ / オフィス・マキノ

本多劇場(東京都)

2021/01/10 (日) ~ 2021/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメディのふりをしたホンモノの演劇がココにある。大笑いする。そして泣かされる。舞台は昭和7年、東大近く本郷の下宿「平和館」。名は体を表すと言うが、まさにそれで、作品の根幹を表す。過去は変えられない。学者が知り得た知識もなくすことができない。過ちを無かったことにはできない。傷つき調子っぱずれになったピアノが、調子っぱずれの世界のよう。それは、別れを告げることができない別れの異常性と同じだ。この素晴らしい演劇が、自粛を強いられる異常な世界に負けることなく、たくさんの人に届いて欲しい。最後に…文学座の若手、平体まひろさんの燦めきを記しておきたい。当時の女性の生き辛さ、その悲しみを纏う。彼女が佇む僅かな時間に美しいロマンスが匂い立ち、その燦めきが闇に溶けていく。胸が締め付けられた。

フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/10/24 (土) ~ 2020/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

アラ多し。

ネタバレBOX

往年の大女優の復帰舞台は成功したのか、失敗したのか? そこが描かれていないことにモヤモヤしたし、他にも難の多い劇でした。
虚言癖倶楽部

虚言癖倶楽部

ピウス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2021/01/06 (水) ~ 2021/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bチームを観劇。
ネタバレなしに感想は語り難い会話劇。
ただ、初演も含め、4度も公演されているだけあると思いました。

笑いどころもあり、ウルっとくるところもあり。

東京原子核クラブ

東京原子核クラブ

アイオーン / ぴあ / オフィス・マキノ

本多劇場(東京都)

2021/01/10 (日) ~ 2021/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2021/01/11 (月) 13:00

名作を見る機会にやっと恵まれました。中身もさることながら、下宿屋と、それが空襲で半壊した状態のセットも秀逸でした。

舞台「イエスタデイ」

舞台「イエスタデイ」

株式会社AWG

上野ストアハウス(東京都)

2021/01/06 (水) ~ 2021/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2021/01/09 (土) 19:00

座席1階4列

価格5,500円

ある平穏な家に見知らぬ人が来てトラブルが発生するのがホームドラマの王道。
この作品は三姉妹がそれぞれに理由があって実家に戻るがそこに見知らぬ人がいるところから巻き起こる。
ただここからの展開は何かを隠したりすれ違ったり暴かれたり怒ったり泣いたりという感情丸出しのホームドラマ王道展開。
そしてこのままおとなしくハートフルに終わると思いきや後半から想像していなかった展開が大きな見どころ。

10分休憩を挟んで計120分でしたが長くは感じませんでした。ただ少しネタバレになりますが、数人が包丁を持ってドタバタする時間は間延びしました。
日常的ではなく狂気的な描写は長いと飽き、嫌気に近くなります。
あの展開はとても稽古されたでしょうね。その手間はどこかで費やして欲しかったです。

全体的には人には理解できなくてもその家族やか夫婦にしかわからない「無償の愛」をテーマに感じました。
イエスタデイというタイトルから想像したものは裏切られた内容でしたが。人物の関係性は非常に濃く上手く描かれていました。笑いどころは少し削り、メッセージ性を強くした脚本にしてもよかったかも知れません。

余白の色彩

余白の色彩

こわっぱちゃん家

シアター711(東京都)

2020/12/24 (木) ~ 2020/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/12/26 (土) 13:00

座席1階

価格4,500円

スキナカタチ
その表現

この2つを強く作品でした。
群像劇でしたが少しメインを絞ってそのキャラクターの個性を見せて欲しかった。
何故彼女を好きになり、何故彼を好きなるのか。
他の誰でなくその人を好きになる特別な理由が欲しかったです。

役者さんは中村桃子さんが役にはまっていました。
サバサバして姉御肌の役は今後も増える気がします。
晴山さんは休養後のほうがお芝居にもいい印象があり、何より声が心地いいです。

2020年ラストにみた観劇、ハートフルで心温まり満足しました。

シャーロック・ホームズ ~特別なあのひと~

シャーロック・ホームズ ~特別なあのひと~

株式会社MAパブリッシング/株式会社東京音協 

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/01/05 (火) ~ 2021/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2021/01/10 (日) 20:00

シャーロック・ホームズの小説をベースに作られた朗読劇。ミステリ・ファンとして面白く感じる舞台だった。
 ホームズとワトソンの出会いから、有名な3つの短篇を、ある意味で原作に忠実に朗読劇に潤色し、日替わりのキャストでの上演。他の日は、主に声優のキャストが多いようだが、この日は貴城けい・岡田浩暉といった演劇でのビッグネームが並ぶ。動きはあまりないが、セリフに表情があり、楽しく観せてもらった。

Life pathfinder 5th WALL

Life pathfinder 5th WALL

パスファインダ制作室

吉祥寺シアター(東京都)

2021/01/09 (土) ~ 2021/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

色々と工夫をこらした、
どこかのアトラクションのようなステージ、
楽しかったです!

スルース~探偵~

スルース~探偵~

ホリプロ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物が二人だけ、というのはミステリにとって、究極の状況設定だろう。どちらかが加害者、もう一人が被害者。それが犯罪の進行に伴って、目まぐるしく攻守所を変えるところが見所である。初老のミステリ作家(吉田剛太郎)の妻を寝取った若い男(柿澤勇人)への復讐計画が物語を進める軸である。
事件はミステリ作家らしい、古典的なトリッキーな犯罪計画で、幕を開ける。作家が若い男を孤立した豪邸に呼び出し、計画にそって復讐を遂げるのが一幕。若い男が反撃に転ずるのが二幕。今までの上演は、計画犯罪の経緯を主にしたサスペンス・ミステリ劇と言う感じだったが、今回は舞台の遊戯性(とでもいおうか)を立て、役者も適役を得て、よく出来た戯曲「スルース」を今に生かす上演になった。かつての公演ではホラー風の効果を出すために置かれていた異様な笑い声を出す人形の小道具も、今回は喜劇的な役割を果たす。上演台本で、歌える柿澤を生かし、派手な衣装や小道具で動きを重視しゲーム性を生かしたテンポのいい演出である。反面、古典的ミステリ批判や、男女の機微などは後退して喜劇性が強い。そこは今風で、吉田剛太郎は自らも主演しながら柿澤との老若対立のドラマにうまくまとめている。柿澤の裸体を見せるところも今回の工夫だろう。ドラマを動かす女二人が全く出てこないのに、最後まで気になるというのも戯曲の洒落た仕掛けだ。
大きく戯曲を変えることなく「スル―ス」現代版としてよく出来ているが、コロナの緊急事態宣言下に見る芝居としては時期が悪かった。三分の二という入りは残念だったが、それは珍しく日曜の夜公演だったせいかもしれない。

ネタバレBOX

このミステリ劇の代表作の翻訳はなかなか出版されない。五十年昔にテアトロで雑誌掲載されたのと、英語教科書用に南雲堂で出されただけ。きっと著作権の問題があるのだろうが、本屋さんが代理業者に任せないで、交渉すれば、翻訳出版権はとれると思う。既訳の倉橋健訳は手堅いが今はこの上演の常田訳の翻訳の方が似合うだろう。しかし、もし出版されるなら、今回ほとんどカットされたミステリ蘊蓄部分は復活してほしい。ミステリを読む読者にとっては面白いはずだ。
プラチナ・ムーン・パーティー

プラチナ・ムーン・パーティー

劇団イン・ノート

OFF OFFシアター(東京都)

2021/01/07 (木) ~ 2021/01/12 (火)公演終了

満足度★★

鑑賞日2021/01/07 (木) 19:00

120分。休憩なし。

メビウス

メビウス

STAR☆JACKS

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

#14人メビウス 2人も良いけど14人も良い
舞台前の透明シートに映すプロジェクターの映像
面白い演出と、うまい演技、音響 舞台セット 衣装 
枯れない赤と白の二本の花は、想い合う二人の心の形
想い合う心は、時空を超えて、言葉も 生物の種も 生命も超える
それぞれの時空での約束 見送る。

始まりシーン 「どこかで会ったことありませんか?」 25点
から、
最後ゆるやかに終わりを迎える場面
最後のシーンまで、とても良かった。

ミュージカル『ローマの休日』

ミュージカル『ローマの休日』

東宝

博多座(福岡県)

2021/01/01 (金) ~ 2021/01/12 (火)公演終了

満足度★★★

真実の口は代表的シーンですね。
終盤に向け、ジョーのアンに対する気持ちの変化がしっかり伝わってきて、ウルッとしてしまいます。

ネタバレBOX

脚本は、良かったと思いますが、演出がなんか古いというか荒いというか、時代が古いからそう感じたのでしょうか。
ザ・空気 ver. 3

ザ・空気 ver. 3

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

二兎社の『ザ・空気 ver.3』を観劇。

国家に批判的だった新聞記者の横松は、今では政治家御用達の評論家に成り下がっている。そんな横松を起用するTVプロデューサー星野は、後輩の自殺について嘘の話を投げかけてみると使命を思い出したかのように隠し持っていた日本学術会議のスクープを生放送で暴露しようとするのだが…。

日本特有の場の空気を読むことによって、意見が言えないもどかしさとジレンマを話しの中心に添えてテーマを明確にしていたのが前二作までだが、今作は直接的に問題の核心をついてきている。
総理大臣を辞任に追い込める最大のスクープを手にしたジャーナリスト、テレビ局が政治圧力がないのに一歩手前で躊躇してしまうのは、空気を読む云々どころでなく「マスコミには勇気すらない!」と嘆いている。終わり方も希望すらなく、ただただ呆然と眺めるしかないのだ。
「頑張れニッポン!」ではなく「どうするマスコミ?」のようだ。

政治問題を正面から捉えて、見応え十分な芝居を作れる演劇人は永井愛だけかも知れない。
お勧めである。

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